アルファベットの一文字と「ターン(+就職もしくは転職)」という言葉の組み合わせでできる就職や転職パターンは複数ありますが、皆様はその内いくつをご存知でしょうか。
Uターン就職、Iターン転職あたりはパッと出てくると思われますが、「UIJターン(就職又は転職)」となると首を傾げる読者の方も多いと思われます。
そこで今回は「UIJターン」とは何かということと、UIJターンを実現する方法として積極的にオススメしたい「相談会」の活用方法やメリット・デメリットなどをお伝え致します。
この記事でわかること
- UIJターンのそれぞれの働き方が図解で1発でわかる
- 新しいOターンやAターンの知識もつきます
- 実際にどう行動してUIJターンの働き先や企業を探すかわかる
目次【クリックして移動できます】
UIJターンとは?それぞれの違いを図解で理解しよう
UIJターンとはUIJターンという一つの地方での移住転職や就職の「総称」です。
Uターン
Iターン
都会に住む者が地方に移住することを指します。
Jターン
本記事では以後UIJターンとして紹介致します。
それでは、次にUIJターンとは違う「ターン」についても触れておきましょう。
Oターン就職・転職とは
Oターン(就職・転職)とは、地方で生まれ育った人が都会で進学や就職した後、故郷に戻って就職・転職したものの、田舎暮らしに馴染めず再び都会に戻ることをいいます。その動きがアルファベットのOの字を描くような形になることから「Oターン」と名付けられました。
自然豊かな環境やのんびりとしたライフスタイルを望んで一度は故郷にUターンするのですが、自分が思い描いていた地方暮らしとのギャップに失望してしまうことが原因と言われています。
- 思っていた以上に地方の生活が不便だった
- 自分のやりたい仕事が地元にはなかった
- 田舎の閉鎖的な慣習にうんざりした
などの理由が挙げられます。
2017年度の問い合わせ・来訪者は3万件を超え、前年度の26%増となっている(一部抜粋)
引用元: 認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター
上記は認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの資料から引用させていただいたものですが、このように地方創生、地域活性化の動きとともにUIJターンを考える人々は年々増えています。
しかし皮肉にも、田舎暮らしに失望してまた都会に戻る方々がある一定数いることは紛れもない事実なのです。
Aターン就職・転職とは
秋田県が打ち出しているUターン、Iターン、Jターンへの独自の取り組み。
地方都市の中でも秋田の人口減少や少子高齢化は特に深刻な問題で、人口減少率が全国一位になりました。
それに歯止めをかけるため、県をあげて
「秋田県民も、そうでない人もみんな秋田へ」をスローガンに「ALL TURN(オールターン)」と「AKITA(秋田)」をかけて「Aターン」と名付け、
秋田への移住者を積極的に誘致することに尽力しているのです。
Fターン就職・転職とは
こちらも秋田県と同じく、福島県へのUターン、Iターン、Jターンを「fukushima」の「F」にちなんでFターンと呼んでいます。
農業だけでなく製造業・観光業・サービス業も充実しているので幅広い業種の仕事を紹介してもらえます。学生の就活向けイベントも、主に福島と東京で年に複数回開催されています。
サイトを見ると学生の就活がメインのように見えますが、中途採用向けの求人もいろいろ掲載されていますので、福島県に転職をお考えの方にもおすすめです。
震災以降、風評被害を受け敬遠されがちだった福島だからこそ、他の都道府県よりも暮らしや雇用をより良いものにしようという思いが強いのではないでしょうか。
⇒Fターン:福島県商工労働部雇用労政課
UIJターンやO・A・Fターンをするなら地方のツアーや相談会に参加しよう!
UIJターンの共通点は、今現在住んでいる場所とは離れた地域へ就職や転職を果たすことにあります。
そのため、住まいの近郊で職場を探す場合とは異なる取り組みが必要になってきます。
その取組として当サイトがぜひオススメしたいのが「相談会」への参加です。
UIJターンやO・A・Fターン相談会のメリット・デメリット
メリット
特に自治体が主催する相談会へ参加した場合には次のようなメリットが期待できます。
- 「職」だけでなく「住」に関するアドバイスや支援情報を得られる
- 自治体が提供している生活支援制度についても詳しく聞ける
- ブラック企業や社会保険等の対応がずさんな企業は紹介されにくい
地方自治体は地域への移住促進策として様々な支援策を用意していることが多いんです。
自治体からの家賃補助制度などの支援策
寮やアパートなどが併設している職場の紹介
デメリット
自治体が主催する就職相談会には次のようなデメリットもあります。
- 自治体による説明会は自治体職員によって行われるので説明が不慣れな場合も
- 自治体によって移住や雇用促進策への取り組み度合いに大きな開きがある
- 相談会開催場所が東京、大阪、その自治体地域とせいぜい3~4ヶ所程度に限られる
自治体主催だけでなく、そのようなイベントにも参加するととても有益な情報が得られますよ!
UIJターン・O・A・Fターン就職・転職情報の探し方
UIJターンは現在住んでいる地域と異なる地域で仕事を見つける必要がありますので、情報取得が容易ではありません。
そのため、求人情報をはじめとした情報取得が就職や転職成功の鍵となってきます。
UIJターン就職、転職を目指す方々が情報を取得する際にぜひ利用をオススメしたいのが次の2つです。
転職サイトや転職エージェントの利用!
UIJターンという呼称を作ったのも求人企業です。UIJターンの需要に真っ先に気づいて動いたのが
転職サイトや転職エージェントとなので地方でも求人に強いパイプをもっています
UIJターン先候補地自治体のホームページ
UIJターンを望むなら、地域での生活を安心してスタートさせられるよう幅広く情報を取得しておく必要があります。
地方自治体のホームページで知れること
- 住まいや住環境に関する情報
- 地域の行政サービス
- 教育サービス
- 医療サービス
これらの総合的な情報を提供してくれるのが地方自治体のホームページです。
自治体ホームページの中で「雇用促進」や「労働対策」、あるいは「移住促進」といった地域での雇用や移住に向けた情報を紹介しているページは特に入念にチェックすることが重要です。
それらのページに小まめにアクセスしていれば、自治体が緊急で開催する合同就職説明会に関する情報や、新たにスタートさせた移住者向け生活補助金制度など、地方への就職をテーマとしたポータルサイトなどでは決して得られない最新情報を入手できます。
UIJターンやO・A・Fターンの志望動機の注意点
UIJターンに限りませんが面接突破の鍵を握ることになるのは「志望動機」です。
その志望動機においてUIJターン志望者が陥りやすいのが「その地域に住む動機が主体になっており、面接を受けている企業の志望動機にはなっていない」というパターンです。
志望動機の例:地域ありきの志望動機
もし町内で二番目の規模であれば志望しなかったと受けとめられてしまいます。
会社のどこが良くて応募したのかを書く
採用担当者が志望動機で知りたいことは、「我が社のどこが良くて応募したか」です。
- UIJターン先としてその地域を選んだ理由とできるだけ絡めないようにする
- 応募先の企業研究をしっかりと行い、極論すればその企業がどこにあったとしても自分が働きたいと思えるようや企業の魅力や良さを見出しておく
以上の二点です。
各自治体のUIJターン、O・A・Fターンへの取り組み
U,I、J各ターンの就職相談会やセミナー、イベントを含め、地方や各自治体の取り組み事例をご紹介しておきます。
しまねのUIターン産業体験
島根にUターン・Iターンし、農業・林業・漁業・伝統工芸・介護分野の産業を体験する場合に、滞在に要する経費の一部を助成します。
えひめUIJターン就職相談会
広島県へUターン,Iターン,Jターン(UIJターン)を検討されている方,人材紹介会社に,転職の相談をしてみませんか!
ひろしまブランドショップTAUで開催される転職相談会などへ,ぜひ,お気軽にご参加ください。
岐阜県中小企業総合人材確保センター/岐阜県総合人材チャレンジセンター
ジンサポ!ぎふは、岐阜県へのUIJターン就職・転職をお考えの皆様に対して、
「働くこと」「暮らすこと」「生活を楽しむ」ことを軸にした情報提供や具体的なご相談をお受けしています。引用元: UIJターンをお考えの方へ
熊本県UIJターン就職支援センター
「熊本で働いてみたい!」「地元の役に立ちたい!」「都会で培った力で熊本を活性化してほしい!」熊ターンセンターは、そんなあなたたちの為のUIJターン就職支援センターです。
引用元: 熊本県UIJターン就職支援センター
石川UIターントライアル事業
石川県UIターン転職は、現在首都圏等に在住する方で、2018年度中に石川県内企業への就職を希望する方(以下、UIターン希望者)を対象に事前研修や最長3ヶ月間の企業での就業体験を通じて、正社員就職と定着を目指すプログラムです。
引用元: イシカワノオト:UIターントライアル事業
UIJターンとA・O・Fターンとはまとめ
いかがでしたか?
ここに挙げたのはUIJターンの取り組みのほんの一例。住んでみたい、働いてみたい自治体があれば、「UIJターン+(自治体名)」で検索すれば、お好みの働き方が見つかるかも知れません。
都市部で働くことに限界を感じたら
子供のために良い環境で生活したいと考え始めたら
UIJターンという選択肢も一度視野に入れてみてはいかがでしょうか?
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