お祈りメールは返信不要?面白い・嫌味の返信はNG?

お祈りメール返信について図解します

今や採用不合格通知の代名詞ともなった「お祈りメール」ですが、果たして返信すべきなのでしょうか?

また、「お祈り返し」とも呼ばれる嫌味のような返信はしても良いのか、当記事で解説していきます。

お祈りメールを見た時の衝撃ったらないよね…。
あの時のがっかり感、脱力感はよく覚えているよ。
今回はお祈りメールにまつわるアレコレについて解説していきます。就活生必見の内容ですよ!

お祈りメールは返信不要?必要?

返信した方がベター

残念ながら内定をゲットできなかった場合、お祈りメールが届いてしまう。
このお祈りメールには、返信が必要なのか?ここが一番の悩みどころだよね。
結論から言うと、お祈りメールであっても返信はしておいたほうがベターです。
これは、「補欠合格になるかも」「追加募集に呼ばれるかも」といった下心抜きにして、純粋にお礼を言っておきたいところ。

内定を出さなかった企業にそこまでする必要があるかと問われれば、正直微妙なところです。

しかし、企業側もそれなりの労力とコストをかけて学生側に対応しているため、その機会に対するお礼を述べておくのは、人としてのマナーと言えます。

今後の人生でお祈りが来た企業と付き合う可能性がある

仮に内定をもらえなかった企業と同じ業界で働くことになった場合、いつ付き合いが発生するかわかりません。

脱力感に襲われる気持ちはわかりますが、短い文章でよいので「選考の機会へのお礼」を述べておきましょう。

嫌味や面白さを狙ったお祈り返しは危険!

企業への報復行為は逆襲される可能性がある

お祈りメールはしてはいけない

企業側の都合で一方的に不合格を通知することに腹を立て、学生側から企業側へ「お祈り返し」をする行為が話題となったよね。

「企業が自分を選ばないなら、こっちから願い下げのメールを送ってやる」と言わんばかりの報復行為とも考えられます。

気を付けて!実はこのお祈り返し、法的な面から問題が発生する可能性もあるのです。

労働関係に詳しい弁護士によれば、内定が出たあとの「お祈り返し」の内容次第で、不法行為責任や損害賠償義務を負う可能性もあるとのこと。

内定辞退という選択自体は認められていますが、要はその態度や内容です。

あまりにも一般常識とかけ離れた文面で「お祈り返し」をすると、企業側から反感を買い「少しこらしめてやるか」と牙をむかれてしまうかもしれません。

企業に本気を出されると個人は不利

いくらネット社会といえども、個人と企業では圧倒的に企業の力が上です。

常に上から目線の企業に不満を持つ気持ちはわかりますが、企業側もそれなりの時間と労力を割いて採用活動を進めていることを忘れずに。

無駄な争いは何も生みませんから、不用意にお祈り返しを送り付けることはひかえるようにしましょう。

返信するべきお祈りメール

基本は返信しない方がいいとお伝えしましたが、場合によっては返信しても良いことがあります。

採用担当者に感謝を伝えたい場合

「リクルーター」のように採用担当者と何度もコンタクトを取り、就活のアドバイスをしてもらった場合など、お礼のメールをしたいと思う方もいると思います。

そういった場合、採用担当者に感謝の気持ちを込めた返信をしても構いません。

気持ちを切り替えるために送りたい場合

不採用通知に返信することで気持ちを切り替え体という方もいると思います。

返信する際に気を付けるポイントを守れば、返信をしても構いません。

お祈りメール(手紙)はいつ頃に来る?

2~3週間で来ることが多い

これは企業によって様々ですが、おおむね2週間から3週間前後が目安になりそうです。

早ければ1週間以内、遅くとも1か月以内には何らかの反応があるもの。

常識ある企業であれば、学生側のことも考えて、数日でお祈りメール(手紙)を送付するところもあります。

もちろん、時期を明確に指定している場合にはこの限りではありません。

1ヶ月来ない場合はサイレントお祈りかも

一般的に、合格の連絡(内定の連絡)のほうが早く来ることが多いよ。
これは、内定者を早めに確保したいため、企業側も優先的に連絡するため。
不合格の通知はどうしても遅れがちになると考えておいたほうがいいね。
ただし、特に期限の定めがないのに1か月たっても連絡がない場合、「サイレントお祈り」の可能性が高くなります。
ほかの企業との兼ね合いなどでどうしても結果をはっきりさせたい場合は、メールや電話などで問い合わせたほうがよさそうですね。

お祈りメールに返信する際の注意点

・件名はそのままにして返信する
・メールできたものにはメールで返す
・不採用理由を聞かない
・お礼を伝える
・今後の就職活動への抱負をかく

不採用通知に返信をしようと思ったら、このようなポイントに気をつけて書きましょう。

親世代と現代の就活生はお祈りメール以外の概念も違う

今は就活を始める時期が違う

就活に関する相談は、親世代にはしにくいものです。
これは、労働観やマナーへの認識違いがあるからと言えるでしょう。
さらに就活そのもののスケジュールも大きく異なります。

例えば、1980年代前半の就活は、大学4年生から本格化していました。

特に男子学生は女子に比べて企業側の採用意欲が高く、ほんの3か月から4か月の活動で複数の内定をもらっていることもあったのです。

就職協定の元で大学4年の秋から会社訪問が解禁、11月1日が入社試験解禁という日程は表向きのことで、企業側は10月には内々定を出してしまいます。

逆算すると、大学4年の夏休みからぼちぼち就職活動をはじめ、秋には複数の内定をもらっていたという感覚です。

昔よりハードルの数が多い

一方、2000年代からは就職活動が早期化、長期化し、大学3年の秋ごろには最初の就活セミナーが開始されるようになりました。

単に面接や入社試験を受ければよいというわけではなく、企業説明会(セミナー)に参加する段階から戦いは始まっています。

現代の就活生は、
・エントリーシートの作成
・セミナーへの参加
・複数回にわたる面接や適性試験

など、かつての就活生よりもハードルの数自体が多いのです。

こういったハードルの随所で、「採用してみたい」「面接にきてほしい」と思わせる文章力、アピール力が問われます。

さらに、写真やイラストを使って応募書類にアレンジを加えるという「付加価値」が必要になる場面も。

こうなってくると、親世代の常識は通じませんよね。

なにしろ「大学4年の夏から会社訪問をして、入社試験は形式だけ(もしくは無し)」という世代ですから。

エントリーシートの書き方や、お祈りメールへの返信、自己アピール、グループディスカッションでの立ち回りなどは、
親世代はほとんど知らないものね。
親世代に聞けない就活生のマナーについて簡単に見ていこう。

現代の就活生のマナーまとめ

現代の就活生のマナーまとめ

エントリーシートと履歴書

・黒の万年筆もしくはボールペンで書く
・できるだけ丁寧に
・スペース内におさめるよう、文字の大きさや配置に気を付ける
・空白が多すぎないように7割から8割を埋めるつもりで
・読みやすく簡潔に、結論から
・修正液は使用せずに下書き→清書で作成する

企業への連絡(電話編)

・周囲の雑音がない場所で電話する
・企業の営業時間内に連絡する
・簡潔かつ手短に
・スマホの録音機能などで念のため記録を残す
・「お忙しいところ恐れ入ります」「ただいま、お時間はよろしいでしょうか」など、企業側の都合に配慮した言葉遣い

企業への連絡(メール編)

・要件がわかるような件名(タイトル)をつける
・メールの場合は、改行や空白で見やすさを重視
・本文の前に、宛先を書く(担当者名など)
・1文が長くなりすぎないよう30文字から50文字を限度とする
・冒頭の不要な前置きは省き、文末に氏名を記載する

面接時の注意点

・集団面接やグループディスカッションでは、ほかの応募者の回答を聞く姿勢も意識する
・グループディスカッションで「発言無し」は避ける
・協調性や論理性を重視し単独で突出しない
・「打てば響く」ようなレスポンスの速さと明快さを意識する

いかがでしょうか。意外に気を付ける点がありますよね。
特に現代の就活はメールのやり取りが数多く発生します。
時候や天候、健康の話など余計な話題は避け、率直かつ簡潔に内容を書くようにしましょう。
これはお祈りメールの返信でも同じですよ。

お祈りメールの返信や時期まとめ

もうすでに内定をもらっている人、残念ながらお祈りメールしか来ていない人、まだ3年生だけどこれからのために色々知っておきたいと考えている人など、この記事を読んでくださっている人にも様々な立場の人がいると思います。

お祈りメールしかもらっていない人も、まだまだチャンスはあります。

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