日本には不安定な非正規雇用の社員が多く、特に『契約社員』の数は300万人と言われています。
今回はそんな契約社員の方が正社員を目指す方法を紹介しつつ、契約社員のままでいるメリット・デメリット、正社員になるメリット・デメリットなども解説していきます。
契約社員から正社員を目指すにあたってオススメの職種・転職サービスなどを紹介しているので、ぜひ転職活動のヒントを探してください。
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目次【クリックして移動できます】
契約社員のメリットとは?
プライベートを重視しながら働ける
雇用契約の内容にもよりますが、働き方を選びやすいのは契約社員の大きなメリットです。
長期休みや時短勤務なども正社員と比べて取得しやすく、家族との時間や趣味の時間などを大切にしながら働けます。
スキルを活かした希望職種に就ける
希望職種に就きやすいため、これまで磨いてきたスキルを活かしやすいといえます。
契約社員は基本的に即戦力採用なので、入社後すぐに能力を発揮できます。
最初から給与が高い
即戦力採用なので、入社直後の正社員と比較すると高めの給与設定がさせていることが多いです。
時給で見ると正社員より高い、ということも珍しくありません。
ただ昇給や賞与がないので、長い目で見ると正社員より年収が低いことも多いです。
最初は契約社員の方が年収が高くても、やがては正社員に給与を追い越されるでしょう。
契約社員のデメリット
先ほども触れましたが、
契約社員はパートや派遣と同じく『非正規社員』なので、不安定な雇用形態のひとつです。
では、契約社員として働き続けるとどんなデメリットがあるのか、実態を実際のデータやSNSの投稿内容などを引用しつつ紹介していきます。
雇用が不安定で安心感がない
契約社員は「契約期間が終了すれば、また新しい仕事を探さなければならない」「業績悪化などで、契約を切られてしまうかもしれない…」といった不安が常につきまとい、安心して働くことができません。
なお、そんな契約社員が今の日本には約300万人もいると言われています。
労働力調査(詳細集計)平成30年(2018年)平均(速報) – 総務省統計局
たとえば企業の業績が悪化してきた際、まず初めに削減対象になりやすいのが会社都合で自由に解雇できない正社員と違い、契約を終了すればすぐに人件費が削減できる契約社員です。
前述した通り労働基準法で『5年ルール』があるので、勤務を続ければ無期雇用契約を申請できますが、正社員になれる保証はありません。
何よりそれまでに企業都合で雇止めになる可能性だってあります。
給与や将来性に不安がある
正社員であれば、長く働き成長していけば昇給や昇格があります。
また、企業も社員が長く活躍してくれることを望んでいるので、福利厚生や待遇を厚く整えています。
しかし契約社員の場合は、そもそも長期在籍を前提としていないため、給料は上がりませんし正社員のような待遇は用意されていないことがほとんどです。
スキルアップ・キャリアアップがしにくい
正社員であれば業務の領域は徐々に広がるので、スキルを磨き、キャリアアップしていくことができます。
しかし契約社員は有期雇用が前提なので、担当できる業務領域に制限があることがほとんどです。
「同じ業務しか担当させてもらえない」「自分よりスキルが低い正社員が役職になっていく」、という理不尽さを感じることも多々あります。
簡単な仕事しか任せられないので、将来のためにスキルアップ・キャリアアップしにくいです。
契約を切られた時にまともなスキルがなければ、その後の転職でも苦労するでしょう。
福利厚生が限定的
正社員なら受けられる福利厚生が、契約社員は利用できないというケースもあります。
例えば退職金や住宅手当などは、正社員には適用されても契約社員には適用されないことも多いです。
参考:派遣社員のデメリットや実態13選!派遣はメリットなしで生活不安定?
契約社員と正社員の違いやデメリット
業種によっては転勤が増える
契約社員と正社員の違いとして代表的なのが、企業によりますが全国転勤の可能性がある点でしょう。
契約社員は基本的に転勤がありませんが、正社員になると転勤をしなくてはいけないことがあります。
また、正社員は会社指示の転勤や人事異動は基本的に断れません。
希望の配属先になる保証がない
正社員の配属先は会社が適性を見て決定するので、希望した職種・部署に配属されるわけではありません。
契約社員は人手不足を補う目的で入ることが多いので、応募した部署にほぼ確実に採用されます。
ただ、正社員でも特定のスキルを活用して応募すれば、希望した職種に配属されるでしょう。
休みは自由に取りづらくなる
正社員になると、契約社員よりも自由に休みを取れなくなる会社が多いです。
例えば旅行のために10連休を取得したり、仕事が忙しい時期なのに予定があるからと毎日定時で帰ったり、ということはしにくいです。
ただ総合的に見ると正社員の方がメリットが多い
上記のメリット・デメリットを見ると、契約社員も悪いことばかりではないのが分かります。
働き方は柔軟ですし、希望が通りやすいメリットはあります。
しかしその反面、正社員と比べると安定性に欠け、生涯年収を見たときに正社員にかなり劣るのは大きなデメリットです。
正社員にもデメリットはありますが、最近はリフレッシュ休暇制度で長期連休を取得できたり、誕生日休暇がある、社内に正社員専用の無料カフェを用意するなど、様々な福利厚生を用意している企業も多いので、総合的に見れば契約社員よりおすすめできます。
契約社員で働く人の本音口コミ
SNSや掲示板などから、契約社員の本音を探してみました。
正社員との違いや、会社からの扱いの悪さに関する悲痛な声もたくさんあります。
おととしの2月から契約社員として、本社の経理業務をしています。
今回業務の縮小に伴なって今年の五月いっぱいで解雇を言い渡されました。
契約は一年毎の契約で、今年の三月で契約が切れます。
前回の契約更新時には何の書面も交わされず、上司からも何も言われずに更新しました。業務の縮小で解雇されるのは納得するのですが、私の替わりに
他の部署から社員(正社員かどうかは判らない)を呼んで
私の仕事を引き継がせるのですが、経理を一度もやったことが
ないらしく、そのうえ誰が来るのかもまだ未定の状態です。こんな納得がいかない状況ってあるのでしょうか?
他の契約社員も解雇されるのですが(彼女らは3月末)、
彼女達にはまだ解雇の連絡はありません
何か良いアドバイス等はありますでしょうか?
引用:https://www.ozmall.co.jp/bbs/5-261980.aspx
私は契約社員の立場で働いています。
契約外の仕事を頼まれる事もありますし、会社の都合の良い時だけ正社員と同じ扱いを受けます。それでも給料は4年間上げてもらえず…賞与もなし。
不満だらけの日々の中で思うのは契約外の業務は断っても良いのでしょうか?
契約勤務地の仕事と他府県の応援もすることになるかもと言われ正直イラついてます。。。他府県応援は賞与もあり守られ立場の正社員がやるべきでは?と上司に言ってやるつもりです。
引用:https://girlschannel.net/topics/164084/
抜粋
「契約延長できないかって、散々上にも交渉するんですけど、ダメですね」
「契約社員のほうが能力高いんですよ。とにかく一所懸命。それを3年で手放すって、どれだけロスになっているか、上はわからないんだよね」
「結局、なんやかんやいっても、上にとってはコストでしかないんだよ」 https://t.co/VXAcYdJBbZ— ナオリン(脱原発に1票) (@nm19553305) 2016年11月15日
SNSやインターネット上には、契約社員の待遇や給与、会社からの扱いに対する不満が溢れていました。
不満を会社に伝えても解消されるわけではなく、立場的にも会社側に直接伝えるわけにいきません。
ゆえに匿名なインターネットで、ネガティブな気持ちを発散しているようです。
契約社員にオススメの転職サイト・エージェント
今や転職活動において転職サービスの利用は必須です。ですが世の中には数えきれないくらいの転職サービスがあります。
今回はその中でも、契約社員から正社員を目指す方にオススメの転職サービスを紹介したいと思います。
正社員になれる求人が多いdoda
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業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務公務員/教員その他 | ||
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dodaは国内でも最大手の転職サイトで、数多くの正社員求人があります。
掲載されている求人の中には経験やスキルを求めない未経験募集もあるので、スキルに自信のない方でも契約社員から正社員へのシフトができます。
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契約社員向けの求人が多いハタラクティブ
ハタラクティブは、正社員を目指している非正規やフリーター向けの転職サービスです。
転職エージェントには珍しく、未経験から始められる求人が中心。頼れるコンサルタントが、仕事探しや職務経歴書作成、仮想面接など、転職活動全般をサポートしてくれます。転職活動に不安がある方にオススメのサービスです。
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スキルがある人におすすめのマイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代~30代をターゲットにした転職エージェントです。
ハタラクティブよりもレベルが高い求人が多いですが、他の転職エージェントに比べると使いやすいサービスです。正社員経験がない方でも紹介を断られることはありません。
契約社員から正社員を目指すのであれば、ある程度スキルがある方も多いと思います。正社員経験はなくとも経験を活かしたいという方にはマイナビエージェントがオススメです。
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マイナビエージェントで転職!求人の種類と口コミ評判&使い方ガイド
マイナビエージェント
年代 | 20代~30代(特に20代) | 雇用形態 | 正社員 |
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対象エリア | 全国(海外を含む) | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタントその他 | ||
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経験やスキルに不安がある方は、JAICも抑えておきたいサービスです。
JAICは転職者向けに研修サービスを提供しており、社会人として必要なビジネスマナーやコミュニケーションの基礎などを指導してもらえます。
研修期間が終了すると、JAICが契約している企業への転職を紹介される、という流れです。
転職先の業種・職種が限られているなどデメリットはありますが、研修で学べたり、正社員の就職先を紹介してもらえる点は魅力です。
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契約社員のメリット・デメリットまとめ
今回は契約社員のメリットやデメリットを中心に、正社員との違いも紹介しました。
契約社員はメリットも多いですが、総合的に見るとデメリットの方が大きいので早めに正社員としての雇用を目指すことをおすすめします。
まずは転職サイトに登録して求人を確認してみると良いでしょう。
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