転職したいけどなかなかうまくいかない….
あれ?なんだか、周囲でうまく転職できた奴って、皆結婚してる…?この歳で独身は信用されないのかな?
私、どうして次の職場が決まらないんだろう?独身の友達はみんなバリバリ働いてるのに。
ひょっとして、私に小さいこどもがいるから敬遠されているの…?
日頃からさまざまな場面で、所帯を持っている既婚者と独身、それぞれメリットを感じることもあれば、デメリットを感じることもあるでしょう。では、転職市場においてはどうでしょう。
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こんなに違う!人事から見た既婚者と独身の転職のメリット・デメリット
既婚者のメリット
社会的信用がある…結婚しているという点で社会的信用を得やすく、人事に「人としての致命的な欠点がなさそう」と思われる可能性が高いです。
長期的に働いてもらえる…扶養家族が多ければ多いほど、義務感から責任を持って仕事に取り組んでもらえると考えられやすいのだそう。さらに、住宅ローンのある妻子持ちであれば、辞めにくいだろうと考える採用担当者が少なくはありません。
既婚者のデメリット
家庭を優先にされがち…これは特に女性の転職者が思われがちなことです。小さな子どもがいる家庭は特に、子どもの事情に振り回されやすく、仕事に集中できないのではないかと考える人事が目立ちます。また、今子どもがいなくても20~30代の女性は、近い将来妊娠・出産するのではなないかと勘ぐられ、敬遠されがちなこともあります。
家族手当・扶養手当がついてしまう…扶養家族の人数に対して一定額を支給する「扶養手当」や「家族手当」を設けている会社は、決して少なくはありません。企業ごとで自由に設定できるため、金額はバラバラですが、扶養家族一人につき、5,000~10,000円程度を支給している会社が多いです。単月で見ればさほど多い金額ではありませんが、毎月のこととなると、会社の負担もかなりのもの。扶養家族がいる応募者は、扶養手当がつくという点で採用担当者の目が厳しくなることもあるでしょう。
転勤を命じにくいことも…全国に支社があるような会社の場合、所帯持ちの社員を異動させにくいデメリットがあります。家庭に事情がある応募者の場合はなおさらです。
独身者のメリット
時間に融通が利く…家族がいる既婚者とは違い、独身者は時間の自由が利く傾向にあり、残業や休日出勤を頼みやすい点が人事にとってのメリットです。特に20代前半から半ばは、家庭よりも仕事を優先して、男女ともにバリバリ働いてほしいと考える企業が目立ちます。
バイタリティがある人が多い…どうしても保守的になりがちな既婚者と比較すると、独身者は30代以上でも気持ちが若い人が多く、エネルギッシュに仕事をしてくれると思われがちです。特に、営業職や企画職などバイタリティが要される仕事には、独身者の方が有利になることもあります。
仕事への責任感が強い人も…これは特に女性に多い傾向。既婚者の場合、残念ながら「万が一辞めても、旦那が養ってくれるからいいや」という気持ちで仕事をしている女性がいますが、独身者の場合は自分で生活費を稼がなければならないため、仕事に真面目に取り組む傾向があります。
独身者のデメリット
人間的欠陥を疑われやすい…古い考えですが、「いい歳をして独身なんて、どこかしらに問題がある」と考える人は、男女問わずいまだに存在するのです。なんだか悲しい話ですが、面接でしっかりとした受け答えをすれば、「この人は独身でもきちんとしている」と思ってもらえるでしょう。
念のため、面接対策をしっかりと行うようにしましょう。
すぐ会社を辞めるのではと思われがち…守る家庭がない独身者は、仕事を辞めても誰からも責められないため、イヤになったらすぐに辞めてしまうのではないかと考えられがちです。「独身者=自由人」という先入観を打ち砕くために、長期にわたって働いていくつもりであることを伝えましょう。
結婚退職を疑われやすい…これは特に、女性が疑われやすいポイントです。今は独身でも、そのうち結婚して仕事を辞めてしまうのではないかと思われてしまうことがあります。もし面接で結婚について聞かれても、好感を持たれる前向きな答えを用意しておきましょう。
次の項から男性・女性・年代を総合的に考えて見ていきましょう。
結局、既婚者・独身のどちらが転職活動に有利なの?
「既婚」か「独身」か、だけで見ても一概にどちらが有利・不利とは言いにくいのですが、これを年代別・男女別で見ていくと企業の本音が見えてきました。
既婚・独身どちらが転職に有利?各年代別で比較【男性】
20代男性の場合
20代の男性は、転職市場でいうと一般的に一番転職しやすいターゲットです。
特に、20代だと結婚していなくて当たり前。
独身ならフットワークが軽く、残業や休日出勤も頼みやすいので企業にとっても扱いやすい人材。積極的に採用したいと思われるでしょう。
既婚なら既婚で「若いのに所帯を持ってしっかりしている」と好印象を持ってもらえそうです。
30代男性の場合
30代になってくると男性でも30代前半は約半数、30代後半は約7割の方が既婚者という状況。
20代と違い、採用側が見る目も少し厳しめになってくるようです。独身でフットワークが軽いから、という理由では採用にプラスに働くことはないでしょう。
かといって、結婚しているからといって「若いのにしっかりしている…」と思われる年齢でもありません。ただ、「長く勤めてくれそう」、「真面目に仕事してくれそう」という理由から、独身者よりも、既婚者の方がやや転職には有利な様子。
ある意味、社会人・ビジネスマンとしての真価が一番問われる年代と言えます。
40代以上男性の場合
男性も40代になると、圧倒的に独身は不利になってきます。
前述したように
「いい歳をして独身なんて、どこかしらに問題がある」
という考えが根強いためです。
30代の求職者に求められる「スキル」「実績」にプラスして「長年培ってきた人脈」がモノをいうのです。
40代という年齢はただでさえ転職には不利。ですのでこれは既婚者にも同じことがいえますが、独身の場合はさらに厳しくなるということは覚悟しておいたほうが良いかも知れません。
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既婚・独身どちらが転職に有利?各年代別で比較【女性】
20代女性の場合
女性の場合も20代は歓迎される年代。その中でも、未婚の女性は特に積極的に採用したいと思われるでしょう。但し、20代後半になってくると結婚や妊娠の予定があるかという質問は避けて通れないかも知れません。
既婚者の場合は、子供がいるかどうかによって大きく対応が変わってくる可能性があります。
既婚で育児中の女性は「積極的に採用したい」という対象ではない場合が多いようです。
30代女性の場合
女性の場合、30代は既婚者の割合の方が高い傾向にあります。既婚者で子供のいる場合はほとんどが手のかかる時期。「保育園」の問題や、二人目、三人目を出産する予定があるか?など、さまざまな事情によって評価の度合いは変わってきます。
だからといって、独身だから採用に有利かといえば、そうとも限りません。いつ結婚・妊娠して会社を退職するかもしれないといった不安は依然として残るわけです。
40代以上女性の場合
既婚者で子持ちの場合、これくらいの年齢になるとある程度子供に手がかからなくなってきます。そうすると、子供理由での急な欠勤・早退が少なくなってきますので、安心して採用できると考える人事担当者が多いようです。
未婚なら「いつ結婚するのか?」既婚なら「妊娠の予定はあるか?」子持ちでも「二人目の予定は?」女性ならではのこれらの事情をしっかり理解した上で採用してくれる企業理念や社風を持った会社を探すことが重要と言えるのではないでしょうか。
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まとめ:独身・既婚にとらわれず、唯一無二のスキルと転職力を磨こう
男性の場合はやや既婚者の方が転職活動に有利、女性の場合は家庭環境によると言えそうですね。しかし、人の性格やライフスタイルは十人十色。メリットもあれば、デメリットもあり、そこを理解した上で面接で上手に自己アピールできる人が採用される可能性が高いのです。
・自分の立場を客観的に見て、企業から見て魅力的に映る自己アピールを!
・独身や既婚に関係なく、自分のスキルや実績(40代なら人脈も)を高める事が重要
・女性ならではの事情を理解した上で採用してくれる企業理念や社風を持った会社を探す