・集団面接の平均的な時間は約30分
・集団面接で自己PRができる時間は約10分
・傾聴姿勢もチェックされている
・事前に2~3個ほど自己PRを考えておくと◎
・グループディスカッションでは協調性やリーダーシップが評価される
・自分だけ質問されない=見込みなしではない
・公務員の集団面接は協調性と積極性をみられている
・中途採用でも集団面接はある
入社試験の面接方法は大きく個別面接と集団面接(グループ面接)の二つに分けることができます。
特に新卒の就職活動では集団面接は避けて通れないもの。そこで、ここでは具体的な質問事例を交え、就活生の皆さんに向けて集団面接における質問対策のポイントを中心に紹介します。
また、集団面接ならではのマナーや効果的な自己PRも覚えておきましょう。
中途採用においても集団面接(グループ面接)のマナーやコツの基本的な部分は新卒の就活と同じです。集団面接で勝ち抜くための対策について紹介させて頂きますので、集団面接(グループ面接)をはじめて受ける方、自己アピールが苦手な方は、ぜひ参考にしてください。5分程度で集団面接の全てが分かります!
目次【クリックして移動できます】
集団面接とはどんな面接なのか?
集団面接とは、就活生(求職者)4~5名程のグループで行う面接のことです。面接官は1人〜複数名と企業によって違います。
就活生全員に対して同じ質問をされることがほとんどで、他の就活生の受け答えを目の当たりにし、自分も他の就活生の前で受け答えをしなければなりません。
また、各個人に割り振られる時間は10分程度しかなく、限られた時間の中でうまく自分をアピールしなければなりません。
集団面接の対策ポイント
集団面接は一緒に面接を受ける人数にもよりますが、平均すると30分が多いです。
3人で面接を受けると一人あたり10分間、5人だと一人6分間程しか自己紹介や自己PRをできる時間がありません。面接官はエントリーシートのほかに、短い時間でどれだけ自己表現できるのかを見ているため、集団面接では誰よりも印象に残る受け答えをすることが重要なのです。
では、面接官に良い印象を残すには、どんなことに注意すればいいのでしょうか?ポイントは大きく3つあるのでチェックしておきましょう。
企業の求める人物像との合致をアピールできるか
短い面接時間と複数の面接者がいる中で、企業が求めている人物像か?を伝えるのが面接です。
志望動機などは重要な採用判断材料になりますが、最も面接者の人間性が出るのが自己PRです。
企業が求める人物像は、実際に働いている社員から会社説明会で話を聞きます。積極性を大事にするのか?協調性を大事にしているのか?企業によって特色があるので、会社説明会やOB・OGとの交流はリアルな声が収集すると◎。
企業の求める人物像をあらかじめチェックした上で、自己PRをしましょう。
短時間で質問の評価視点を理解し回答できるか
志望動機・自己PR・長所や短所などは、どこの企業でも聞かれる質問内容です。
限られた時間で面接官が求めている回答を具体的に説明できるように事前に準備します。
学校名や名前はもちろん、学生時代に力を入れて取り組んできたことや、人物像がわかりやすく趣味や特技などを話すといいでしょう。
また企業独自の質問や、オリジナリティあふれる質問を聞かれることもあります。予定外の質問でも内容を理解して答えを返せるように、受け答えの練習をしておきましょう。
社会人として必要なマナーは備わっているか
面接に来ている時は学生でも、入社したら社会人です。ビジネスマナーは入社してから身につけられますが、人としてのマナーは急にはつきません。特に次の3つの項目には注意をしましょう。
「身だしなみ」
服装だけでなく、リクルートスーツの着こなし方や清潔感があるか?をチェックされます。社会人は見た目の清潔感や第一印象が重要です。
女性は清潔感や明るさがあるか?男性は爽やかで誠実感があるか?を気にかけてみましょう。ネクタイの色をブルーにすると爽やかなイメージをもちます。
- 靴は綺麗に磨かれているか?
- シャツはシワがないか?
- 髪の毛は乱れていないか?
- スーツにホコリやよごれがついていないか?
なども面接前に必ずチェックしましょう。
「言葉遣い」
面接官がいくらフレンドリーな方でも、友達ではありません。また、わざと砕けて話して学生が言葉遣いを崩さないか?もチェックされています。
敬語を正しく使い、適切な言葉遣いを心がけます。
会社のことは文字で書くときは「貴社」ですが、話し言葉は「御社」です。このように、書類と話し言葉では違う言葉を使うこともあります。普段から言葉遣いを意識しておきましょう。
「立ち居振る舞い」
面接会場に入る時のノックの回数や、イスに座るときのマナーなども気をつけましょう。
ドアをノックするときの回数は2回ではなく3回、イスに座るときは面接官から指示があってからなど、面接におけるマナーもあります。
面接のマナーは後程紹介するので、事前にチェックしてください。
そして、このような作法以外にチェックされる立ち振る舞いがあります。それは、「面接時に他の面接者の話を聞いているか?」です。
自分でうまく話せるか?が心配になり、他の面接者の話を全く聞かない人がいますが、実はこのような細かい部分も採点されてます。他の面接者が話をしているときは、相槌をうつなど反応をしましょう。
集団面接でよく聞かれる質問【BEST5】
集団面接で聞かれる質問はさまざまありますが、中でも定番となっているのが次の5つです。それぞれどういった内容なのか、詳しく確認していきましょう。
集団面接の質問「自己紹介」
集団面接だけではなく、面接では必ずといっていいほど頻出する「自己紹介」。
よく自己紹介は「自分を表現する場」と勘違いしている就活生がいますが、集団面接は一人あたりの持ち時間が短いため、自己紹介はできるだけ1分以内にまとめるのがポイントです。
自己紹介内容と、それぞれの例文を確認していきましょう。
- 氏名
はじめまして、◯◯ ◯◯と申します。 - 出身校
△△年に◯◯大学□□学部を卒業しました(または、所属しております)。◯◯大学では□□を専攻しており、企業戦略や消費者の行動について詳しく勉強していました。 - 企業を選んだ理由
学生時代に習得したスキルや知識は、マーケティングに積極的な貴社で活かせるのではないかと以前から魅力を感じており、この度志望させていただきました。 - 趣味・性格
趣味は〇〇で△△することが好きです。失敗しても納得がいくまで何度も繰り返し練習する粘り強さが強みです。 - 挨拶
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
最低限、氏名・大学・学部は盛り込みましょう。
この時間は自己PRをする時間ではないので、出身校で専攻した内容やサークル活動など、希望する企業に就職したときに役立つ過去の成果などを簡潔にまとめておきます。
自己紹介では、これまでの人生の頑張りで得た話などの方が面接官に印象を残す人物となるでしょう。
たとえば現在学生の場合は「大学で◯◯を専攻しており、御社の◯◯開発プロジェクトにとても強い関心があります。」など。
実際に面接官が「大学の◯◯を専攻して、どんなことを学んでいるのか?」など、質問したくなるような自己紹介は、印象高い回答といえます。
「自己紹介」でのポイントは
- ハキハキと明るく大きな声で話す
- 面接官一人ひとりの目を見て話す
- 質問したくなるようなPRを簡潔に伝える
自分のスキルを長時間アピールし、悪目立ちするのだけは絶対に避けましょう。
集団面接の質問「志望動機」
志望動機はほとんどの企業が質問するというほど、集団面接では就活生一人ひとりに聞かれる質問です。
面接官も就活生の思いを聞きたい場でもあるので、わかりやすく伝えられるよう簡潔にまとめておきましょう。
志望動機を考えるときに、注意してほしいのが以下の点です。
- 言いたいことをすべて詰め込まない
- 重要な部分だけ簡潔にまとめる
- ほかの人が言わなそうな言葉を述べる
- 面接を受ける企業にしかない強みを調べる
面接を受ける企業の公式ホームページや就職資料などを見ても、どんな事業内容に携わっているのか、具体的にはわからない場合もよくあります。
集団面接でほかの誰よりも優れた志望動機を伝えるためにも「この企業だからできること」に注目しましょう。
あまり注目されていない小さな活躍内容でも、志望動機に交えるとアピールポイントにつながるでしょう。
集団面接の質問「いままでに力を入れたこと」
この質問では過去の頑張りだけではなく「頑張りに対する取り組みや考え方」なども見られています。
そのため「学生時代はカヌー部に入り、卒業まで学業と両立して頑張ってきました。」だけではなく、部活への取り組みや大会優勝に導くための思考なども伝えましょう。
いままで打ち込んできたことの質問は、簡単そうに見えて以外に人間性の見えないような回答になってしまうため、デメリットになってしまう場合もあります。
また質問回答がしやすく話の幅も広がりやすいため、ついつい回答時間を長く取ってしまう人も少なくありません。
集団面接の質問「長所と短所」
この質問は集団面接に限らず、就職活動全般において頻出の質問であるため、事前に答えを準備して面接に臨むといいでしょう。ポイントは性格や人間性についての長所・短所を答えるのではなく、面接企業の求める人材像をよくリサーチしたうえで、入社後に活かせるスキルや経験、現時点で自分に足りていないスキルやキャリアを回答するといいでしょう。
ただし、短所は受け取りようによっては長所にも見える事、あるいは今後の努力次第で克服できる可能性のある事を当たり障りのないように話しましょう。
集団面接の質問「他社の選考状況」
集団面接でよく質問される内容に「ほかにどんな会社を受けていますか?」というものがあります。
この質問の評価視点は、就活を進めている方針、つまり企業選びや就活の軸が明確かどうか。という点です。
企業は「就活生が本当に自社に就職してくれるか」を確認するため、就活生の受けている業界や企業の一貫性を確かめているのです。
IT業界を受け、食品メーカーも受け、金融機関も受けているなど、一貫性のない就活を行っている場合、どんなに優秀な人材であったとしても企業からは好まれません。
そのため、幅広い業界で就活をしている場合は、それぞれの業界に合わせて面接で話す必要があるでしょう。
私は、将来的に家業を継ぎ、飛躍させることを目標にしており、経営に対するスキルを身に着けたいと考えております。
その観点から、若手社員でも戦略構築に携われる企業を中心に就活を行っており、具体的には、御社のほかにA社、B社、C社を応募しています。
といったように、その業界を受けている理由を伝えることで「他社の選考状況」へのマイナス評価は抑えられます。
- 営業職を希望しており、A社もB社とともに選考しております。
- A社も受けていますが、B社の◯◯の技術に強い魅力を感じているため、自分のこれまでのスキルを活かせたらと思っております。
集団面接の質問【テーマ別】質問例とその対策
では集団面接という形式を前提とした場合に、特に考えられる質問例としてどのようなものがあるか、テーマごとにご紹介しましょう。
集団面接の質問〜志望者の資質や性格、考え方〜
質問例
この質問への対策
プライバシーに関わる具体的なことは聞かれないと言っても、ご紹介したような長所、短所といった典型的質問は集団面接においても実施されると思われますので、この点の対策は個別面接対策とそれほど変わらないと言えます。
自問自答によって自身の長所や短所、人生観の整理を行っておくことだけでなく、転職情報サイトなどを活用し性格分析を行っておくことがこうした質問に沈黙せずに済む有効な対策となります。
集団面接の質問〜時事編〜
質問例
この質問への対策
時事に関する話題なら個人のプライバシーを脅かす心配がありませんし、クイズスタイルの質問同様他者の回答に影響を受けやすい質問となりますので、集団面接の機会で尋ねられる可能性が高い質問テーマと言えます。
その上で特に気になったニュースを週単位で一つピックアップし、なぜ関心を持ったかなど自分の所見をまとめておくようにすると効果的です。
【注意!言ってはいけない話題】集団面接における回答として政治色の強い時事、例えば自治体や国会議員で特定の政党の候補者の当落などは、仮に選挙シーズンにあたったとしても避けるようにしましょう。集団面接では、集団の中で回答してよい時事話題の選定センスなども求人企業側は評価しています。政治や宗教など、個人的な思想信条で対立を招きやすい話題を避けることは社会人としてのTPOと言えます。
集団面接の質問〜特別編〜
質問例
この質問への対策
こうしたクイズのようなスタイルの質問は、集団面接だからこそよく実施される場合があります。
何故なら特に他者が「なるほど」と思えるような回答をした場合に強いプレッシャーとなる等、
他者の回答の影響を受けやすい質問だからです。
このようなケースの質問対策として大切なことは、まずこうした質問がなされる場合がある前提を持つことと、他人がどう回答しようが一切気にしないと言う心構えを持つことです。
また、基本的な対策としては例えば事件や事故に関するニュースに接した際、単に情報を受け取るだけでなく「どうすればこうした事件や事故は防げるか」を考えたり、政治的なニュースに接した場合には「自分が政治家ならどのような政治判断をしたか」などを真剣に考えたりすることです。
更に、友人や知人に自分が考えたそれら意見をぶつけて感想を聞く等、自分の意見に対する他者評価にも耳を傾けるようにすれば尚良いと言えるでしょう。
面接官が一番見抜きたいのはとっさの態度と反応です。
集団面接での逆質問
集団面接を突破するために重要なのが「逆質問」です。
一緒に面接を受ける誰よりも一歩リードする気持ちが大切なのですが、気持ちだけでは面接官に強い印象を与えられません。
集団面接は不利も多いといわれていますが、逆質問の時間があるため逆に有利という考え方もあります。
この時間を最大限に活用し、積極的に意見を述べられるかどうかで採用に大きな影響が出てきます。
集団面接で逆質問するときは、いくつかのポイントに注意しましょう。
- 質問内容は複数用意する
- 企業の福利厚生について聞かない
- 当たり前の内容を質問しない(事業内容など)
逆質問では「入社に意欲を見せる内容」が、面接官たちへの好印象につながります。
- 今後、海外への部署で活躍できるチャンスがありますか?
- 仕事に役立つために、どのようなスキルが必要ですか?
- 御社で採用となった場合に足りないものを教えてください
- 面接官の方々が社員の中で印象に残った業務など教えてください
入社後、企業へどう力になれるのかをアピールするのが、ポイントとなるため「部長になるまで何年必要ですか?」や「有給休暇は取れますか?」など、失礼な質問は控えるようにしましょう。
グループディスカッションという形態でも慌てずに!
このようなテーマを投げかけられ、それらを比較的自由に応募者同士で協議を行うよう求められる場合がありますが、これがグループディスカッションです。
この場合、協議している内容以上にグループで協議する場合の協調性やリーダーシップなどが重点的に評価されます。
そのため、質問より対策が難しく考えられるかも知れませんが、実はグループディスカッションに対する対策はそれほど難しくありません。
逆に自分が大変得意としているテーマなら、状況をみてあえて司会進行役になった上で簡単に自分の意見や考えを簡潔に述べながら進行させるのも良いですし、誰かが司会進行役をかって出たなら、その指示に従って持論を簡潔に述べれば良いのです。
・頭ごなしに他者の意見を否定したりするどんなに説得力があろうと「協調性がない人物」と評価される可能性が高まります!
むしろ、他者の発言内容で良いと思えた点やなるほどと思った点をディスカッションの中で積極的に指摘するようにすると、面接での評価アップにもつながります。
集団面接で自分だけ質問されない
集団面接で自分だけ質問されなかった…
興味を持ってもらえなかったのかなぁ?コレって、もう見込みなしってことだよね?
他の受験者はいくつも質問されているのに、自分に対する質問は少ない…
審査通過の対象外だったのかと落ち込みますよね。でも、一概にそうとも言えないんですよ。
そもそも、前述しましたように集団面接というのは一次面接です。一次面接の一番の目的は、多くの就活生を厳選してふるいにかけること。細かく質問をして個々の学生を深く理解することが目的ではないのです。
例えば受験者が5人いたとしましょう。そこで通過できるのは2人ほどと考えると、いかに「限られた時間」で「効率よく」その2人を選別するかということが最重要課題。なので、入室~挨拶までの第一印象でほぼ決まってしまうともいわれています。
集団面接突破のカギは、月並みですが身だしなみとハキハキした受け答えです。5人のうち明らかにこれが出来ている人は、面接官の脳内の「選考通過者リスト」に一時的に入れられます。
その時に、明らかに身だしなみに清潔感がない、覇気がない、声が小さい、とみなされた人は「興味なしリスト」に入れられるので要注意。
その後、まず全員に質問をして、最初に好印象を持った人物の回答が期待を裏切らないものだったら、もうこれで一人目は決まったも同然です。
あとは、残りの4人がどんぐりの背比べ状態だったら、そこで質問をしてまたふるいにかける作業が待っています。
その4人の中で、「こいつはナシだな」と思われると、質問は他の3人に偏るかもしれません。要するに、選考を通過させるかどうかの微妙なラインの人に質問が増える、といった傾向にあると思われます。
自分が何かを選ぶ場合に置き換えてみてください。たとえば、部屋の断捨離をする際に「一番お気に入りのもの」は迷わず「残すBOX」に入れるでしょうし、「一番思い入れのないもの」は即「ゴミ箱」に入れるでしょう。捨てるかどうか迷った場合に「一時保留BOX」に入れて吟味をするわけです。
このことでお分かりのように、「質問数が多いからOK」というわけではありません。
最も重要なことは、第一印象と最初の質問の受け答え(内容より伝え方)なのです。
集団面接が苦手な人の克服方法
個人面接と違い、ほかの就活生の意見を聞いたり考えていたことを先に言われてしまったりなど、集団面接にはデメリットもあります。
そのため集団面接を苦手と感じる人も多いでしょう。
しかし場の雰囲気などに慣れるためには、何度も集団面接を受ける必要があります。
精神的ダメージや肉体面の心配もあるため、今できることから克服する必要があります。
集団面接が苦手と思う方は、まず5つの練習をして克服してみましょう。
- 他人の意見をしっかり聞く
- 相手の話を聞きながら整理する
- 話すときは間を開けて伝える
- 気持ちを込めて話す
- 相槌などして人の話を聞く
集団面接に慣れるというのは、ほとんどの人が難しいです。
苦手なことを克服するのには、ある程度練習が必要なので、面接前に友達や両親など周囲との会話でまずは試してみましょう。
集団面接のマナー徹底対策!
おもに集団面接は一次面接で行われることが多いものです。多くの学生をふるいにかけるため、書類選考を通過した学生たちにまず集団面接を行ない、そこで優秀な学生をピックアップした後に二次面接以降は個別面接という形になります。
集団面接のマナー~入室時編~
集団面接の流れは下記のようになっています。
- 入室
- 自己紹介や自己PR
- 面接官からの質問
- 志望者からの質問
- 退室
面接では一人一人に割り当てられる時間が短いので、面接時の入室時で第一印象が決まるといっても過言ではありません。入退室のマナーをご紹介させて頂きます。
受付~待合スペースでのマナー
・髪型が乱れていないか
・ネクタイが曲がっていないか
・靴が汚れていないか
受付についたら受付担当の方に挨拶し、氏名と学校名を言いましょう。何度も聞き直されることのないようにハキハキと話すのがポイントです。
エントリーのための書類や履歴書などは相手の方に向けて両手で渡すように。
この時、笑顔で「よろしくお願いいたします。」と言いながら渡すと爽やかな印象を与えます。
入室にもマナーあり!
ここであなたが先頭に来るか、そうでないかで緊張の度合いが全然違ってきます。
先頭で入る場合…ドアを3回ノックしましょう。
2番目以降の場合…ノックの必要はありませんが、前の人からドアノブをしっかり受取り、後ろの人に確認しながら渡します。
最後の場合…後ろを向いて静かにドアを閉めましょう。
どの順番であっても、入室時には必ず面接官に向かって「失礼します」と伝えます。
先頭の人から、ドアから一番遠い椅子につきましょう。全員が椅子の横についてから面接官から着席の指示が出るので、先に座らないようにしてください。
集団面接のマナー~面接中編~
座っている時の姿勢も気をつけて!
面接官によっては自分の面接時だけではなく、ほかの面接者が話している間の姿もチェックされていることがあります。椅子の背にもたれかからないように、背筋を伸ばして姿勢良く座りましょう。足を組むのは厳禁です。手は軽く膝に乗せておくくらいが良いでしょう。
女性の場合は気を抜くと膝が開いてしまうので、スカートの中が見えないようにしっかり閉じておきましょう。
スマホ・携帯の電源はoffにしておく
マナーモードにしていても、面接の間に何度もバイブが鳴ってしまってはマナー違反。集団面接の時間などたった数分間なのですから、面接会場に入る前に電源はoffにしておきましょう。
傾聴姿勢もチェックされている
他の応募者が質問に答えている間、自分に関係ないと思ってぼーっとするのはNGです。面接官はしっかりチェックしていますよ。過剰に反応する必要はありませんが、時々相槌を打って「聞いている」という姿勢をアピールしましょう。
挨拶がかぶってしまうことがないように、周りの空気に合わせることを意識してください。
集団面接のマナー~退室時編~
面接が終了したら受験者全員で起立し、面接官の方々に「ありがとうございました」と挨拶をしてから出口に向かいましょう。
退室するときには、最もドアに近い人から順番に退室していきます。
ドアから出るときにも「失礼します」の一言を忘れずに。最後の人は、静かにドアを閉めます。
公務員の集団面接のコツと対策
公務員の集団面接では、通常の企業では珍しい質問回答の方法を取り入れています。
- 回答を挙手制にしている
- 面接官が指名した人から答えさせる
- 前者の方が答えた内容の意見を求めるなど
公務員の集団面接は、面接官の気分次第でスタイルが異なるため、あらゆるケースを想定して対策しておくのがポイントです。
面接官は面接室に入ってくる態度や服装、話し方や協調性など、さまざまな項目をチェックしています。
少しでも評価ポイントを高めるためにも、公務員の集団面接の対策をしっかり確認しておきましょう。
- 考えがまとまってから挙手する
- 積極的に手をあげて発言する
- 好きな食べ物などあらゆる質問回答を考えておく
- 他の就活生の意見をしっかり聞く
集団面接をした就活生すべての人が落ちる可能性もあります。
転職でも集団面接の場合がある⁉内定を勝ち取るためのコツと対策
集団面接は新卒採用時には必ずと言って良いぐらい行われていますが、中途採用では応募者が他者に知られないよう転職活動を行っている場合があり、集団面接はあまり行われてきませんでした。
しかし近年では、転職ブームによる転職志望者の増加などを背景として、中途採用においても集団面接を実施する企業も見られるようになってきました。
中途採用の面接対策を考える上で、ぜひ憶えておいて欲しい留意点があります。
中途採用における面接の形式は、「個別面接だ」と先入観だけで決めてかかってはいけないということ。
急に「集団面接(グループ面接)」が実施される場合があるということです。
転職の採用試験で集団面接(グループ面接)をするのはなぜ?
突然集団面接(グループ面接)を実施するのはなぜか?その理由として主に以下の3点があげられます。
求人企業側の想定を上回る応募者が集まった
一つは求人企業側が想定していた数を上回る応募者が集まったため、集団面接に切り替えざるを得なくなったというケースです。
近年の転職ブームを踏まえれば、こうしたケースは増えることはあっても減ることは当面考えにくいと言えます。それだけに「中途採用=個別面接」という先入観は改めるべきです。
想定外の状況における対応力を評価したいから
二点目の理由は、中途採用=個別面接と言った先入観をもって臨む転職志望者の裏をかく意味で、あえて集団面接を実施するケースがあるということです。
個別面接と思い込んでいる応募者なら、面接会場に他の応募者もいたとなると多少動揺することになります。
そうした状況でも落ち着いて自分を発揮できるかどうかを評価するためです。
個別面接だけでは評価しにくい、集団への適応力を見たいから
中途採用における企業側の大きな心配ごとは、すでに一定の人間関係が出来上がっている組織の中に中途で採用した人物が馴染み、溶け込めるかどうかという点です。
そうした適応力は個別面接だけでは評価しにくい面があります。
そこで集団という状況の中での振る舞い等を通じて志望者の適応力を探るべく、集団面接を実施する企業もあります。
以上のような理由から、どのような面接形式かはっきりしていない場合には、先入観だけで「中途採用は個別面接」と決め付けないこと、集団面接が実施される可能性もあるという認識をもって採用試験に臨むことが大切です。
集団面接でプライバシーに関わる質問をする企業は要注意
新卒採用と異なり、中途採用では在職したまま転職活動を行っているため、そうした事情を公にできない応募者もいます。
そのため、中途採用における集団面接でプライベートに踏み込んだ質問をしてくる企業は逆におすすめできません。
例えば次のような質問例です。
- 現在勤めている企業名を教えてください
- 現職の給与と希望する年収について教えて下さい
- 御家族は転職に賛成されているのでしょうか
- 一緒に暮らしている家族の中で介護が必要な方はいますか
こうした質問を個別面接ではなく集団面接で行ってくる企業は人を思いやることができない企業と評価できますので、その企業への転職は慎重に考えた方が良いとも言えます。
また、こうしたプライバシーに関わる質問について集団の中で万一尋ねられた場合には「その点についてはこのような場ではお答えしにくいので、メールなど他の方法で回答することを希望いたします」といった回答が望ましいでしょう。
気分を害さず、冷静に常識的な受け答えをすることであなたの評価も上がるかもしれません。
集団面接の質問と対策まとめ
今回は、集団面接(グループ面接)で聞かれる質問例文集やマナーと自己紹介のコツや対策についてお伝えしました。集団面接は同じ場にいる就活生と比較されやすいため、少しでも面接官に印象づける受け答えが必要です。協調性や積極性に優れた対応を取るため、自宅などで事前に練習しておくことも大切です。これから集団面接を受ける予定の方は、今回ご紹介した内容を、ぜひ参考にしてみてください。
集団面接で勝ち抜くポイント
- ハキハキと明るく大きな声で話す
- 面接官一人ひとりの目を見て話す
- 質問したくなるようなPRを簡潔に伝える
- 集団面接の克服方法は練習と慣れ
- 自己紹介はできるだけ1分以内にまとめると◎
- 日頃からニュースに目を通しておくこと
- 面接中は動揺しない、人の意見に流されない
- 事前に自分がどんな性格なのか理解しておく
- グループディスカッションでは「司会進行役」を買って出ると◎
- 逆質問用の質問は面接前に複数考えておく
集団面接で気をつけること
- 人が発言している際にその発言を封じて自分の意見を述べてはいけない
- 頭ごなしに他者の意見を否定してはいけない
- 政治色の強い時事や政治や宗教などの回答は避ける
- 自己PRは長すぎてはいけない
- 逆質問で企業の福利厚生について聞かない
- 面接官に当たり前の内容を質問しない(事業内容など)