「転職しました」と聞くと、「能力があってキャリアアップ」なのか「今いる会社がつらくて逃げた」のか両方の理由を考えてしまいます。
しかし、「ヘッドハンティングされた」と聞けば、もうその人は能力がある人で、喉から手が出るほど欲しい人だ、と肯定的なイメージ一色になります。
今いる職場よりも好条件で、その人の転職意思によらず、他者から「ぜひ来てください」と言われるわけですから、相当な人材、人物であることが求められそうです。今回は、自分で転職しようと思わなくても、ヘッドハンティングされやすい人の特徴を考えてみたいと思います。
ビズリーチもヘッドハンティングの転職サービスなので参考にどうぞ。
ヘッドハンティングされる人・仕事ができる人の特徴を知るメリットはこれ
- ヘッドハントされる人と転職市場にいる人は微妙に異なることを知ります
- 実際に様々な場でヘッドハントの機会があります
- ヘッドハンティングをされる人の仕事への取り組み方を知ります
- ヘッドハンティングを狙うことは、なかなか大変ですがそのための特徴や行動を知ることができます
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そもそもヘッドハンティングしたいような人は転職の意思がない!?
ヘッドハンティングされる人は能力があり今の職場、待遇に満足している人
通常の転職ルートである転職サイトや転職エージェントを通じて、他社で働くことを希望している人は、ご自身の職務経歴やいつまでに転職したいのか、希望年収などを登録します。
「今の年収に不満がある」
「今の待遇はおかしい」
「こんな上司の下ではやっていられない」
「俺はこんなところでは終えれない」
転職したい人は、今の職場に不満があり、もっと高みを目指したい、一刻も早くこんな職場からおさらばしたいという人が多いです。
転職サイトでの「スカウト」「オファー」や、転職エージェントからの紹介は、登録したみなさんのステータスありきになります。
しかし、ヘッドハンティングはそうではありません。
ヘッドハンティングされる人は、今の職場で満足していて、待遇も仕事内容も特に不満がない人がほとんどです。それでいて能力やスキルが極めて高く、「余人をもって代えがたい」ポジションを社内で築いています。
彼らは「転職市場には出ない優秀な人材」「転職市場では獲得が難しい人材」として評価され、会社の戦力としてほしい会社は本当に欲しいんです。
転職サイトや転職エージェント経由だと「はずれ」もあり得ますが、ヘッドハンティングならばそういうリスクも低く(だって今の会社でうまくやって活躍しているから)、
- 戦力アップの可能性が高い
- リスクヘッジ(失敗する可能性が低い)
という大きなメリットがあります。
今の職場で満足している人を引き抜くわけですから、それ相応以上の「年収」「地位」「仕事」等を保証しなければならず、ヘッドハンティングされる人にとっては、自分を高く売ることができます。
もちろん、気に入らなければ断ることも可能で、プロ野球ドラフト会議で1位指名された選手の気分を味わうことができるかもしれませんね。
転職の意思がない人をどうやって探すのか?
転職サイトや転職エージェントに登録しているならば、そこからオファーをかけることも可能ですが、ヘッドハンティングの場合は、誰が転職の意思を持っているのかわかりませんし、上で書いたように転職したくない人も多いのです。
そういう人たちをヘッドハンティング候補として「リストアップ」して、声をかけるのが専門のコンサルタント(要はヘッドハンター)になります。優秀な人が欲しい企業(クライアント)はヘッドハンターにヘッドハンティングを依頼します。
ヘッドハンターは以下のような情報から、ターゲットをリストアップして接触、転職のオファーを持ち掛けます。
具体的には
- 独自のネットワーク、コネクション
- 業界紙・専門誌・ビジネス誌などの掲載情報
- 業界内部に詳しい人物からの情報提供
- 勉強会やイベントなどの登壇・参加者情報
- HPやSNS、ネット上などに公開されている情報
- 特許、実用新案等情報(出願者等がわかります)
- 各社が公表している人事情報
対外的に知られている人、積極的にメディアに出ている人ほど、ヘッドハンティングの網にかかりやすくなります。
優秀な人=会社が外に紹介しても大丈夫な人=ヘッドハンティングの対象になる人
というわけです。
そういうわけで、ヘッドハンティングされる人になりたい場合、上の1~7に該当するかどうかがポイントになります。もし、「ヘッドハンティングされたい」(転職してもいい)という人は、これらに該当するように実績を残す必要がありそうです。
ヘッドハンティングされる人・仕事ができる人の6つの特徴
実際にヘッドハンターから狙われる人の特徴を考えてみたいと思います。
特徴1 「仕事に集中している人」
仕事に集中して取り組んでいる人です。「仕事人間=ワーカーホリック」を連想する人もいるかもしれません。確かに、ワーカーホリックでしかも仕事ができる人(「有能な働き者」)もヘッドハンティイングされやすいのですが、そういう人だけではなく、仕事時間には全力投球して、オンオフを付けられる人も含みます。
仕事時間中に様々なことができれば、結果も残しやすくなります。
特徴2 「好奇心が強く外部の集まりに出ていく人」
好奇心がある人は、何か様々なことを行動に移していきます。社内に引きこもり決められたことだけをやっている人は、外部の目に留まることは少ないですが、例えば異業種交流会に出る、論文コンクールに応募してみる、スキルアップのため積極的に外部研修を受ける。
こうしたことをすることで、外部の人とのつながりができ、コネクションが構築されていきます。
もし、外部の集まりにヘッドハンターやクライアントとなりうる会社の人がいれば、そこで「この人は欲しい」と印象付けられるかもしれません。
動かなければ可能性は0%ですが、何らかの行動を外部に示せば、0%ではなくなります。
特徴3 「明るくてポジティブな人」
今の職場が嫌で転職するわけではありませんから、ヘッドハンティングされる人は、社内でとてもポジティブです。もちろん、成果を出さずにニコニコしている人は、それはそれで問題ですが、そういう人はヘッドハンティングされないので、気にしなくていいでしょう。
明るく元気でポジティブ、やはりそういう人と一緒に仕事をしたいと思うのは当然で、接触したヘッドハンターも、そういう雰囲気を持った人を引っ張っていくと思います。
スキル的にそこまで抜きんでていなくても、一緒に仕事をしていて楽しそうな人を探しているクライアントもあります。小手先のスキルも大切ですが、それ以上に良好な人間関係を築けそうな人、つまり前向きで明るい人の方がヘッドハンティングされます。
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特徴4 「ひらめきの力が強い人」
続いて挙げられるのは「ひらめき」です。ひらめきといっても、無から有を生み出すような発明はそうそう誰にもできることではありませんよね。
そうではなく、人の言葉や物事に即反応でき、心の底から最善の選択をできるような「地頭の良さ」と言い換えてもいいでしょう。
即反応、即対応できる人は、突発的な事態に直面してもリスクヘッジができ、むしろピンチをチャンスに変えることができるかもしれません。
教科書やこれまでの業務の蓄積にないことに対する反応こそが、荒波を進む企業経営には必要です。このひらめき力に優れた人が参謀としていれば・・と思う経営者も少なくないでしょう。
特徴5 「勇気がある人」
勇気といっても、無謀なことをする「蛮勇」ではありません。思い切った選択ができる人ならば、これまでの職場をスパッと辞める選択を取れます。
嫌々辞める、追い込まれて辞める人と違い、今の職場で活躍して満足している中で転職するわけですから、リスクも理解したうえで大胆な選択が取れる人になります。
新しい事業をスタートさせたり、これまでにないやり方で業務改善したり、勇気がなければできないこともあります(現状維持がいちばん)。
安定した大企業からベンチャー企業のアファーに乗れる勇気、実績がない企業に賭けられるか同課の勇気、せっかくの好待遇のオファーも熟慮の上で断る勇気、同じ「勇気」にもいろいろありいますが、成功者はその時々で最善の選択をする勇気を持っています。
特徴6 「人間として気迫にあふれている人」
最後は日本的な評価基準かもしれませんが、ヘッドハンターやクライアントが最終的に評価するのは、その人の「人間力」「すごみ」「気迫」です。正のオーラと言い換えてもいいかもしれません。
猪突猛進ということではなく、様々なことに対してやる気があり、「この人なら!」と確信が持てるようなパワーです。
このように、ヘッドハンティングをされるような人は、自分から転職市場には出ないものの、ほかの人とは違った一面を持っていて、その違う一面が評価されヘッドハンティングを受けることになります。
狙ってヘッドハントされるのは難しいかもしれませんが、意外なところで意外な人が見ているものですよ。
ヘッドハンターが狙うヘッドハンティングされる人・仕事ができる人の6つの特徴 まとめ
- ヘッドハンティングの対象となる人は今の仕事、待遇に満足している場合が多い
- つまりそういう人は自分から進んで転職市場には出てこない
- 転職市場にいる人よりも市場価値が高い人がヘッドハンティングされる
- ヘッドハンターは様々な場所にいて機会を狙っている
- ヘッドハンティングの対象となるためにはとにかく外部へ露出をすること
- 論文コンクールなど表彰され報道されるような取り組みをしても良い
- 守りに走らず思い切った行動をとれる人がヘッドハンティングされやすい