就活のイベントや「合同説明会」と呼ばれる大規模なイベントホールを借り切ってのイベントがありますよね。
あのイベントに行くべきなのでしょうか?
「時間の無駄」「あそこに出展しているのはブラック企業ばかり」「ここで選考している企業には碌な企業がない」、確かに電車内の合同説明会の広告を見ると、「ブラック企業博覧会かよ・・」と思うこともありますよね。
しかし、この記事では「行くべき」判断してその理由を書きたいと思います。
せっかく暑い中、イベントに行くわけですから、しっかり結果を出していきましょう。
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合同企業説明会(就活イベント)とは?
合同企業説明会(就活イベント)とは、様々な業界・業種の企業が参加して、展示会や博覧会のようなブースを出展し、学生向けに自社の仕事の情報を提供するイベントです。
参加企業は1つのイベントで数十社から数百社になることもあります。
「合説(ごうせつ)」いう略称で呼ばれることもあるので、覚えておきましょう(以下「合説」と記します)。
主催する会社、運営会社はリクルートやマイナビのような就職サイトでおなじみの企業の他、イベント会社や各地方新聞社等が行うこともあります。
合同企業説明会(就活イベント)はどこで開催される?
合説の会場ですが、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌などの大都市で、盛大に行われることが多いです。
それ以外にも地方都市で、地元新聞社主催で行われることもありますが、大々的なイベントをイメージする人が多いのも事実です。
その時点で、合説のイメージ戦略にはまってしまっているわけです。
「○○ドーム」などの野球場で行われることもありますし、関東近辺ですと、東京ビッグサイトや幕張メッセ、さいたまスーパーアリーナなどで大々的に開催されることもあります。
合同企業説明会(就活イベント)に行く時の服装は?
基本はリクルートスーツ
服装は「リクルートスーツ」という人が多数派だと思います。
日本人的な横並びしそうですが、ここをいろいろ言っても仕方ありません。
私服OKの場合はTPOに合わせた服装も可
ただ、合説の中には「私服OK」とか「服装自由」というものもあります。
そもそも、そこで選考を受けないのであれば、Tシャツジーパンであってもつまみ出されることはありませんし、企業にはそういう格好の人の名前を特定することもできないでしょう。
冷やかしなら派手な私服もあり
冷やかしのつもりならば、思いっきり自由な服装で行き、周囲の学生に謎の余裕を見せるのもありです。
ただし、思いっきり浮いてしまいますが・・。
「私服OK」「服装自由」の合説でも、TPO的にどんな服でもOKではないとされています。
これが就職すると「オフィスカジュアル」になります。
面接した場合、面接官は後々のトラブルのもとになると判断して落としてしまいます。
- 基本はスーツ
- 「服装自由」の場合はスーツか(個性を出したい、あるいはスーツが嫌ならば)オフィスカジュアル(ゴルフができる服装)
- どこの選考も受けないのであれば完全な私服で行くのもあり
基本はスーツと書きつつも、日本的な同調圧力が好きではないので、スーツ指定でなければオフィスカジュアルに挑戦するチャンスだと割り切るのも悪くないと思います。
個別の企業の選考の際には「私服で来てください」という回が結構あるんです。
その時に困らないように事前にチャレンジしてみましょう。
アパレル業界の場合はセンスある私服が重要
ただし、例外はアパレル業界の合説です。ここは服装のセンスが問われます。
「私服で来てください」という回にはスーツで行ってはいけません。
自分が話を聞きたいアパレル企業のブランドに合わせた服装を選択する必要がありますので注意してください。
合同説明会(就活イベント)の当日の流れやよくある質問
- 参加予約や参加申し込みは?
- 合説は原則予約不で入退場も自由です。
都合がついたときに参加してみる、くらいの姿勢でかまいません。
- 入場料はかかるの?
- 無料ですので安心してください。
- 必要な持ち物は?
- 会社案内が入るバッグ(A4サイズが入るものでOK)、筆記用具、メモ帳・スケジュール帳です。
会社の人と話しをして、「○日に来られます?」となった場合、とっさにスケジュールがわからないと困りますよね。
- 履歴書は必要?
- 持っていくべき、と書いている就職情報サイトもありますが、不要と考えます。
持っていく場合、クリアファイルに入れてさらに封筒も、とかさばることこの上ないですし、その場で履歴書を出させるような企業は99%ブラック企業です。大勢の不特定多数の人がいる中で、重要な個人情報のやり取りをさせる企業がまともなはずがありません。
むしろ、履歴書を出させる企業はこちらから願い下げの姿勢で行きましょう。
- 試験や面接が行われることはありますか?
- 予告なしに行われる場合、こちらもほぼブラック企業ですので避けましょう。
騒音のする中で選考を行うなど、人をバカにしていると思いませんか!?
そういったケースはありませんので、ご安心してご来場ください。
- 合説当日の行動は?
- エントリー用紙(プロフィール)の作成
エントリー用紙は気に入った企業のブースで渡して、採用にエントリーするものです。
訪問したブースの企業すべてに渡す必要はありませんが、WEBや就職サイトからのエントリーよりも、実際に来て応募するわけですから熱意は伝わるはずです。会場で記入する合説もありますが、中には事前に作成し、プリントアウトしたものを持ち込めるケースも増えてきています。
- 興味のある企業ブースの訪問
広い会場ですが、会場で配布される(あるいは事前にサイトから印刷した)「出展企業一覧」「会場地図」を見ながら興味がある企業ブースを訪問します。せっかく合説に来たのですから、時間の許す限りブースを回り、話を聞きましょう。
- ブースで会社説明を聞きましょう。
ブースは2~3席の企業から、100人単位で座れるところまで様々です。大手企業、人気企業の場合はまさに「説明会」そのものです。小さなブースであれば一対一で気のすむまで話せるところもあります。席の小型のものから100席以上の大型のブースまで、そのサイズは様々です。
- ブースで説明を聞き終えた後の行動
社員の人が以下のような内容を案内してくれます。
- 後日開催される、その企業主催の会社説明会にその場で予約
- 後日開催される選考や面接にその場で予約(いきなり選考ステップへ)
- WEBエントリーに案内(選考ステップは進まない)
- 「後日連絡します」と案内される(個別対応))
もちろん、「この会社はやっぱり違うな」と思えば次のステップをお断りしても大丈夫なので安心してください。
そういうことは企業側も承知しています。
- 志望度が高くない企業や「ついで」に興味本位で覗いても大丈夫か?
- 何の問題もありません。
縁はどこで見つかるかわからず、運命の企業との出会いをするかもしれません。
せっかくたくさんの企業ブースがあるのですから、積極的に話を聞いてみましょう。
「冷やかし歓迎」くらいのスタンスでいいです。
- 何社くらい回るべきか?
- せっかく遠くのイベント会場まで行ったのですから、できるだけ訪問をした方がいいです。
ただ、具体的な選考に入るわけではないので、授業をつぶして、とか、ゼミの発表を休んで、とまで入れこまなくて大丈夫です。 合同企業説明会は行くべき?
結論から行くと行くべきです。
いかない人よりは行った人の方が間違いなく就活で有利ですし、合同説明会でなければ手に入らない様々な情報を入手することができるからです。
また、その他にも下記のような様々なメリットがあります。
合同企業説明会に行くべきメリット5選
様々な業界の企業の話を効果的に聞け、「食わず嫌い」を克服できる
就活初期の合説であれば、これから就活をスタートするにあたり、企業研究の一環として、様々な業種の企業をする必要があります。
「この業界はキツそう」「この会社は自分には向いてなさそう」と勝手に決めつけて説明会に行かないと、ひょっとするとその会社が自分に向いていたのかもしれません。
合説ならば短時間に好きなタイミングで話を聞けますから、「業界食わず嫌い」を一日で克服できます。
それでも向いていない業界や会社だと思えば、以後応募しなければいいだけです。
ブラック企業と優良企業の違いを見極められるようになる
合説には多くのブラック企業と、一部の優良企業、ホワイト企業が参加しています。
実際に人事や社員の違いをその目に焼き付けることができます。
本命企業の採用ステージに行ったときに、その会社がホワイトなのかブラックなのか、人事や社員の働き方や動き方、話し方などを確認できる知識を得られます。
どんなにダメなのか、どんな感じで学生をだまそうとしているのか、彼らのやり口を知ることができるのはなかなか得難い財産になります。
「くくり合説」ならば優良企業を見つけやすい
合説の中には、総合カタログのようなものだけではなく、「ベンチャー系合説」「外資系合説」「IT系合説」「医療系合説」など、テーマを絞ったものもあります。これを「くくり合説」と呼びます。
もし、みなさんの志望する業界に合致するテーマの回があれば、行って損はありません。
複数の企業に話を聞き、より行きたい企業を絞ることができます。
自分で時間設定ができる
通常の個別会社説明会の場合、企業側が決めた枠に応募して、当たらないと行けません。有名な「学歴フィルターバレ」もありますし、企業が設定した時間に応募できなければ説明会に行けない、そして選考のステップに乗れないことになります。
優良企業の場所を把握していれば、より効果的に最初の説明会のステップを通過することができます。
他の学生、求職者を見て奮起できる
合説には多くの人が来ますから、他の人がどういう感じなのか確認できます。
「自分は全然意識が足りていない」と思い奮起することもあるでしょうし、「こんなダメそうな人たちに比べれば自分は先を進んでいる」と安心しつつ兜の緒を締めるのか、ともかく多くの同じ立場の人を見れるのも、モチベーションをアップさせるために効果的です。
全然ダメな感じの人しかいないのであれば、以後合説に行かなければいいだけです。
合説に行くメリットは以上になります。
ブラック企業が多いのは否定できないので、「くくり合説」以外はとりあえず一回行って、就活についていろいろ考える機会にしていただければと思います。
合説は一回は行くべきです!
合同説明会を妨害する「合説荒らし」はNG!
筆者が学生の頃にもいたのですが、「説明会荒らし」「合説荒らし」にはならないでください。
合説荒らしとは、すでに複数の内定を持っている就活の「勝者」が、暇つぶしに秋以降の説明会に出て、企業人事担当者や必死に就活している学生をおちょくるという行為です。
グループディスカッションをわざと崩壊させたり、人事にエゲツナイ質問をしたり、合説で言えば、本当にTシャツとジーパンで行ったり、必死に来ている学生に「いくつ内定出たんですか~僕はたった10社です」と言ったり。
ブラック企業が許せないのはわかりますが、人事を責めるのではなく悪徳経営者を責める方法を考えてください。
あと、NNT(無い内定)の学生にマウントをとっても何か空しいではありませんか。
話のタネに一度行くくらいはいいですが、荒らさないようにお願いします。
おすすめの合同企業説明会(就活イベント)
当サイトがおススメする合説関連のサイトを紹介します。
キャリアチケット
企業が6社集まり独自の「特別選考イベント」を行う新しい合説スタイルを提唱しています。前述のように、合説の多くは説明のみで選考はありませんが、この会社の合説は
- 転職エージェントからの直接フィードバック、アドバイス
- 同じ業界が集まる
- その場で書類選考なしの採用面接
という特徴があり、合説参加から最短二週間で内定が出ます。※2022年度実績
内定が出ずに困っている人は、アドバイスを受けることも兼ねて参加してみてはいかがでしょうか?
合説どっとこむ
【合説どっとこむ2019】合同企業説明会・就活イベント・就活セミナー情報
全国で行われる合説、就活イベントを網羅したポータルサイトです。ここでいろいろな合説を確認できますので、ブックマークしておくといいかもしれません。
リクナビ【就活イベント】合同企業説明会
ご存じ「リクナビ」の「合同企業説明会」のページです。リクナビ主催の合説は満足度も高く、一度出てみるならここをおススメします。
通常の合説(説明のみ)の「企業発券%選考準備★LIVE」に加えて、選考会も兼ねた「合同面接★LIVE」もあります。
マイナビ就活支援
こちらもお馴染み「マイナビ」の合説案内ページです。
マイナビは新聞社のメリットを生かして、全国9都市で大々的に開催する「マイナビ就職EXPO夏の陣」など、よりイベント色の濃いものが多いです。
就活イベントや合同企業説明会は行くべきまとめ
- 合同企業説明会は「合説」「就活イベント」など様々な呼び名がある
- 選考を伴わない企業説明会の場合が多い
- スーツが原則だが、「服装自由」などとある場合は「オフォスカジュアル」で行ってみる
- 選考がないならどういう格好でもデメリットはないが礼儀をわきまえる
- 選考がない合説には履歴書を持参する必要はない
- ブラック企業率が高めなのは事実。それをどう生かすかがポイント
- 少ない優良企業とブラック企業を比較できるので、目が肥える
- 興味がない業種も「食わず嫌い」の可能性があり、それを短時間に効率的につぶせる
- 「くくり合説」ならば良企業も多く、自分の志望に合っているなら是非行くべき
- 何千人もの就活生が集うので、他人と今の自分を比較でき、就活への動機づけになる
- 一度出ておくと後々役に立つが、冷やかし目的の「合説荒らし」はしない
- 合説用のサイトで最新情報をチェックしたい