生活相談員の必要資格とは?※土日休みや手当がしっかりしている求人の見つけ方もご紹介

生活相談員(ソーシャルワーカー)になるにはどんな資格が必要?

介護施設の生活相談員は、施設入居者や利用者相談や援助を行ったり、他の事業所との連絡・調整を行うのが仕事です。
介護施設で生活相談員として働きたいと思った場合、どのような資格が必要なのかをご説明します。

なお、生活相談員として働くには、国によって認められている資格と、都道府県が独自に認めている資格の2通りがあります。

国で認められる資格

社会福祉士

社会福祉士は社会福祉士になるための大学などを卒業し、国家試験に合格することで取得することができる国家資格です。

社会福祉士は、介護施設や病院などで、福祉に関する相談を受け、助言や指導、福祉サービスを提供する仕事や、医師や関係者などとの連絡調整や援助を行なう仕事をします。
精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神保健福祉士になるための大学などを卒業し、国家試験に合格することで取得することができる国家資格です。

精神保健福祉士は、精神的な病気にり患している方が日常生活を滞りなく進むように、相談を受け、助言や指導、福祉サービスを提供する仕事や、関係機関との連絡調整や援助を行なう仕事をします。
社会福祉主事任用資格

社会福祉主事任用資格は、指定された単位を大学などで履修することによって取得することができる資格です。

単位取得のみで取得できる資格ですので、大学などを卒業している必要はありません。

また、福祉系の大学以外でもその単位は取得可能です。福祉事務所の職員として働く際に必要な資格で、老人福祉施設や障害者施設など福祉系の施設で仕事をすることができます。

都道府県で認められる資格

ケアマネージャー

ケアマネージャーは、正式名称を介護支援専門員といいます。

ケアマネージャーは、介護福祉士などの資格を持つ方が、実務経験を積むことで受験資格を得ることができ、試験に合格することで取得できる民間資格です。

介護を行う際に使われる、ケアプランを作成したり、関係事業所との連絡・調整を行う仕事です。
介護福祉士(経験年数に指定がある場合あり)

介護福祉士は、実務者研修を受け、実務経験と積むことなどで受験資格を得ることができ、国家試験に合格することで取得することができる国家資格です。

高齢者や障がい者の介護を行ったり、その家族へ介護上の指導を行う仕事をします。

介護福祉士資格を持っていれば生活相談員として働くことができる地域もあれば、経験年数に指定がある地域もあります。
経験

特別養護老人ホームなどで、介護の提供に係わる計画の作成に関し、1年以上の実務経験がある人、特別養護老人施設などの指定された施設で、ケアプランの作成に関わり、1年以上の実務経験がある人

生活相談員として国が認める資格と同等の資格を持っていると認められ、生活相談員として働くことができる地域があります。
老人福祉施設の施設長を1年以上経験した人

老人福祉施設にて、施設長を1年以上経験した人についても、生活相談員として国が認める資格と同等の資格を持っていると認められ、生活相談員として働くことができる地域があります。

運転免許は…?

※運転免許をもっていないと雇ってもらえない…?と気にする人も中にはいらっしゃると思いますが、運転免許証については求人によっては必要なところもありますが、生活相談員になるための資格としては不要です。

生活相談員は無資格や未経験はなれない?

生活相談員になるためには、少なくとも上記のような資格や実務経験なしには就くことができない仕事です。資格がないけれども生活相談員として働きたいという場合は、まず、自分が取れそうな資格を取得することから始めましょう。

生活相談員(ソーシャルワーカー)が資格以外に求められるもの必要な知識やスキルはある?

生活相談員は、利用者やその家族、また、利用者が利用している他事業所や医療機関など、多方面と連絡調整を行わなければなりません。そのため、コミュニケーション能力が求められます。

生活相談員(ソーシャルワーカー)の仕事内容とは?働く場所によって違う1日の流れをご紹介

生活相談員は、働く場所によって仕事内容が異なります。
それぞれの仕事内容についてご紹介します。

老人ホーム

・老人ホームの生活相談員は、入居希望者の相談受付を行う。

・入居後も、随時、入居者からの相談を受け付け、家族などと連絡を取り合いながら、施設内での生活がスムーズに送れるように支援。

・ボランティアの受け入れや、市町村との連携や調整を行うなど、外部との橋渡役。
時には苦情を受付。

デイサービス

・デイサービスの生活相談員は、利用を希望している方との面談を行う。

・利用者の担当のケアマネージャーや利用者が利用している他の事業所などとの連絡調整役。

・レクリエーションを企画したり、ボランティアの受け入れを行う。

※施設によっては、利用者とより近い場所で関わる機会を作るために、生活相談員を2名以上配置し、日替わりで、介護職員として勤務することもあります。その場合、入浴介助や排せつ介助も行うことになります。

生活相談員(ソーシャルワーカー)の働くスタイルと給料(月給)を調査!

生活相談員は利用者の人数によって常勤で1名以上配置されていなければならない仕事です。この為、生活相談員は常勤で働く人が多く、非常勤の勤務については、常勤の方が1名以上いるうえで、非常勤として働くことになります。

常勤の年収は、地域や施設によっても異なりますが、260万円~400万円程度とされています。
また、非常勤の場合の時給は900円~1100円程度です。

生活相談員は人間関係がきつい!給料が安い!やめたい!そんな方に知ってほしい待遇のいい職場に転職する方法

生活相談員は、利用者やその家族から相談を受け、時には苦情を受け付ける窓口になければならない仕事です。また、そのほかにも多くの事業所や行政機関との連絡調整も行わなければなりません。

施設のスタッフともいい関係を築き、相談役を務めることを求められるでしょう。そんな中で、人間関係がきついと感じることもあるでしょう。また、給料面で不満に感じることもあるかもしれません。

そんな時は、おもいっきって転職してみるという手もあります。転職の方法はさまざまです。新聞の折り込みチラシの求人を参考にするのもいいですが、情報が少なく不安なまま応募しなければならないこともありますよね。

そんな時にはハローワークを利用するのも1つの方法です。
ハローワークはインターネットで求人検索をすることができます。インターネットで検索し、興味がある求人があったら、一度ハローワークに出向いてみましょう。

窓口で就職に関する相談にのってもらうことができ、紹介状を発行してもらうことができます。

また、より自分の理想とする職場に転職したいというのであれば、転職エージェントに登録することをお勧めします。
転職エージェントはあなたの希望を聞き、それに合った職場を探してくれます。希望に合う職場がない場合は、少しでも希望通りになるように交渉も行ってくれますよ。

まとめ:生活相談員の仕事に向いているのはこんな人!

生活相談員は、様々な立場の人の相談を受けたり、連絡調整を行う必要があります。
この為、いろいろな立場に立った考え方ができ、さらに相手の話をじっくり聞くことができる方が向いていますよ。