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無資格からケアマネージャー(介護支援専門員)になるには?
まずは条件を満たす必要がある

ケアマネージャー(介護支援専門員)になるためには、一定の資格と実務経験が必要とされています。無資格の状態からケアマネージャーを目指す場合、以下のステップを踏むことが一般的です。
- 介護職員初任者研修の修了
- 介護福祉士実務者研修の修了
- 介護現場での実務経験
- 介護福祉士の資格取得
- ケアマネージャー試験の受験資格取得
- ケアマネージャー試験の受験と合格
1. 介護職員初任者研修の修了
まず、介護分野の入門資格である「介護職員初任者研修」を修了します。この研修は、介護の基本的な知識と技術を学ぶもので、無資格の方でも受講可能です。
2. 介護福祉士実務者研修の修了
次に、「介護福祉士実務者研修」を修了します。この研修は、より専門的な介護技術や知識を習得するもので、介護福祉士の資格取得に必要とされています。
3. 介護現場での実務経験
介護福祉士の資格を取得するためには、介護現場での3年以上(540日以上)の実務経験が必要です。この期間中に、初任者研修や実務者研修を修了しておくとスムーズです。
4. 介護福祉士の資格取得
実務経験と研修を経て、介護福祉士の国家試験を受験し、合格することで資格を取得します。
5. ケアマネージャー試験の受験資格取得
介護福祉士の資格を取得後、さらに5年以上(900日以上)の実務経験を積むことで、ケアマネージャー試験の受験資格を得ることができます。
6. ケアマネージャー試験の受験と合格
受験資格を満たした後、年に一度実施される「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験し、合格することでケアマネージャーとしての道が開かれます。
無資格からケアマネージャーを目指す場合、介護福祉士の資格取得までに約3年、その後、ケアマネージャー試験の受験資格を得るまでにさらに5年、合計で最低8年の期間が必要となります。ただし、法改正などにより受験資格や必要な実務経験が変更される可能性もあるため、最新の情報を確認しながら計画を立てることが重要です。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の仕事内容

介護施設でも在宅介護の事業所などでも、ケアプランを作成するためには利用者を知ることが第一歩になります。また、利用者やその家族の意向などを聞き取る必要があります。
そのために、居宅介護支援事業所のケアマネージャーであれば利用者宅を訪問します。利用者がデイサービスなどに通っているのであれば、その事業所に赴いて実際の様子を確認させていただき、事業所スタッフから様子を聞きます。
老人ホーム・デイサービス・訪問介護それぞれで異なる仕事内容
ケアマネージャーは、老人ホーム、デイサービス、訪問介護事業所などで働いています。それぞれの事業所で、仕事の流れが多少異なります。
1つずつご紹介します。
老人ホームで働くケアマネージャーの仕事の流れとは

出来上がったプランについて詳しく利用者・家族に説明し、同意を得ます。その後、施設側の生活相談員など介護に携わるスタッフにプランについて説明を行います。
その後は、ケアを受けている様子など日ごろの様子を確認したり、本人に聞くことで、プラン内容が活かされているかどうかの確認を行います。必要があればプランの見直しなども行い、常に希望に沿った介護が提供されるようにケアプランを補正していきます。
また、施設管理者など、他の職種と兼務することもありますので、その場合、兼ねている仕事内容もこなします。
デイサービスで働くケアマネージャーの仕事の流れとは

出来上がったプランについて利用者・家族に詳しく説明し、同意を得ます。その後、デイサービスの窓口となっている生活相談員などにプランについて説明を行います。
その後はケアを受けている様子など、日ごろの様子を確認したり本人に聞くことで、プラン内容が活かされているかどうかの確認を行い、必要があればプランの見直しなども行います。
訪問介護で働くケアマネージャーの仕事の流れとは

サービス提供責任者とは、訪問介護事業所内のケアマネージャーといった存在です。居宅のケアマネージャーが作成したケアプラン及び、本人・家族の意向から、訪問介護計画書と呼ばれるケアプランを作成します。
出来上がったプランについて利用者・家族に説明し、同意を得た後、事業所側スタッフにプランについて説明を行います。
その後は、ケアを受けている様子など日ごろの様子を確認します。本人に聞くこともプラン内容が活かされているかどうかの確認が可能です。必要があればプランの見直しなども行います。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の月収・年収
介護を行う上でのコーディネーター役でもあるケアマネージャーですが、その給料についても興味の湧くところかと思います。様々な雇用形態・職場・立場の違うケアマネージャーの給料について、それぞれご紹介します。
正社員のケアマネージャー
正社員のケアマネージャーの場合、地域によって差はありますが、20万~30万円の月給であることが多いです。
ケアマネージャーとして働くことになりますので、ケアマネージャーの資格手当については含まれていることがあります。
これまでの経験の有無によって、月給が変化する事業所もあります。
非常勤のケアマネージャー
非常勤のケアマネージャーは、時給で1200円~1500円程度で働くパターンと、ケアプランの作成1件につき、5000円~8000円程度などの歩合制で働くパターンがあります。
一般的に、働く時間が短くなると受け持つ件数が少なくなるのみで、業務の内容自体は変わりません。
派遣で働くケアマネージャー
派遣で働くケアマネージャーの時給は、一般的にパートなどの非常勤で働くケアマネージャーより高くなります。1500円~2000円で設定されていることが多いです。
ただし、介護職員に比べて派遣でのケアマネージャー職の求人は少ないのが現状です。
ケアマネージャーの平均ボーナスは?
ケアマネージャーの平均ボーナスは、基本月給の2か月分~4.5か月分といったところが多いです。

取得直後でケアマネージャー未経験でも最短で求人に出会うコツ

転職エージェントに登録すると、自分に合った職場を探してもらうことができます。
もちろん、未経験OKな職場を希望するのであれば、その条件通りに探してもらうことができますよ。また、業務内容や給料・ボーナスについてなど、就職前には聞きにくいと感じることをあなたに代わって確認してくれます。
まとめ:ケアマネージャーに向いているのはこんな人!
ケアマネージャーは、介護におけるコーディネーター役です。