「休みがほとんど取れなくて、長く続けられる気がしない…」
「お昼に仕込みを始めて、店が閉まる朝方まで働きっぱなし…」
「給与がなかなか上がらないから、結婚もできるか不安…」
飲食業界で働く方には、たくさんの不安があると思います。その結果業界を離れて転職していく人たちもたくさんいます。
とはいえ、転職活動に割く時間が無かったり、どんな仕事を選べばいいか分からなかったりと、なかなか転職に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は飲食業界からの転職について、経験が活かしやすい転職先や上手な転職方法、飲食業界の方にオススメなサービスなどをご紹介していきます!
目次【クリックして移動できます】
飲食業界からの転職先におすすめの職種
「飲食業界での経験・スキルは、飲食業界でしか活かせない…」
ということは、決してありません。
では実際に業界を辞めていった人たちは、どんな業界や職種を選んで活躍しているのでしょうか。ここではその一部をご紹介していきます。
もちろんここで紹介するものが全てではありません。大切なのは、自分が興味を持てる仕事であること。当然ながら未経験OKの募集であれば全て応募可能ですし、意欲重視で選考をしてくれます。挑戦してみたいという強い気持ちを伝えれば全く問題ありませんし、意欲があれば活躍できると思います!
コミュニケーション力を活かして営業に挑戦
最も転職先として選ばれやすく、活躍している方が多いのが、営業職でしょう。
飲食店では、お客様や店舗スタッフなどとコミュニケーションを取る機会も多く、その経験・スキルが営業で顧客と話す際にそのまま活かしやすいといえます。
営業職は他の職種と比べても未経験からはじめられる求人が多いのも特徴です。求人数もかなり多いため、そういった意味でも挑戦しやすいでしょう。
自分の時間を大切にできる事務職
「転職したら趣味や友人との時間を大切にしたい」
「きちんと休めて、残業がない会社で、体力的に無理なく働きたい」
という方は、事務職もオススメです。
飲食業界は休みが少なく、しかも平日休みです。周りの友人と休みが合わせづらくて疎遠になったり、連休がないので旅行などにも行きにくかったりという経験はないでしょうか。また残業も多いため、平日の就業後を自由な時間に充てることも、難しかったりします。
一般事務やアシスタントなどの事務系職種であれば、基本的に業務は平日のみで、残業もほとんどありません。就業後も、土日も、自分の時間を大切にできるので、飲食業界での不満を解消しやすいと思います。
食品関連会社での仕事
食品メーカーや食品卸会社、食品系商社など、食品に関わる仕事もオススメです。
飲食業界で仕事をする中で、店舗に来てくださるお客様と接し、多少なりとも食に関するニーズに触れてきたのではないでしょうか。それを今度は食品関連会社側で、飲食店やエンドユーザーに向けて発揮できます。
職種は営業や商品開発、企画、製造管理など多岐にわたりますが、自分が興味を持てるものを選んでみてはいかがでしょうか。
飲食業界を辞めたい主な理由4選
業界を離れていく人たちは、なぜ辞めようと思ったのでしょうか。ここでは特に退職理由として多いものを4つご紹介します。今のあなたの状況と似ているものがないか、振り返りながら読んでいただければと思います。
ちなみに飲食業界は他の業界と比べても離職率がとても高く、『約30%』です。飲食業界に次いで多いのが娯楽関連業界で『約20%』なので、如何に飲食業界が突出しているかが分かると思います。
【理由①】他業界と比較して休みが少ない
「人で不足で、休めても週に1日くらい…」
「今月は15連勤だった…」
「アルバイトが突然休むと、自分が出勤しなければならない」
このように、飲食業界では休みがなかなか取れなかったりします。
休めないと、当然体力的にキツくなり、転職へとつながってしまいます。
位 | 業種 | 業種 | 年間 | 夏季休暇 | 年末年始 | 有給休暇 |
---|---|---|---|---|---|---|
大分類 | 小分類 | 休日数 | 日数 | 休暇日数 | 取得日数 | |
1位 | メーカー | 自動車/輸送機器メーカー | 135.2 | 7.8 | 8 | 12.8 |
2位 | メーカー | 電子/電気部品/半導体メーカー | 132.7 | 6.1 | 7.1 | 10.4 |
3位 | メーカー | コンピューター/OA機器メーカー | 130.9 | 6.6 | 6.1 | 9.4 |
4位 | メディカル | 医療機器メーカー | 130.5 | 4.2 | 6.4 | 11.9 |
5位 | メーカー | 機械/電気機器メーカー | 130.5 | 6.2 | 6.7 | 10.8 |
6位 | メーカー | 設備関連/プラントメーカー | 129.6 | 5.5 | 7.4 | 9.7 |
7位 | メーカー | 家電/AV機器メーカー | 129.6 | 6.7 | 7 | 13.3 |
8位 | 金融 | リース | 129.4 | 2.9 | 4.7 | 15.1 |
9位 | メーカー | 通信/ネットワーク機器メーカー | 129.4 | 5.4 | 5 | 15 |
10位 | メーカー | 化学/素材メーカー | 128.8 | 4.5 | 5.9 | 10.8 |
11位 | メーカー | 化粧品メーカー | 128.5 | 5 | 6.8 | 9.3 |
12位 | 金融 | クレジット/信販 | 128.5 | 5.1 | 3.8 | 9 |
13位 | サービス | マーケティング/リサーチ | 128.3 | 5 | 6.3 | 10 |
14位 | メーカー | インテリアメーカー | 126.7 | 5.9 | 3.8 | 12.7 |
15位 | IT | EC/ポータル/ASP | 125.6 | 3.5 | 5.4 | 10 |
16位 | メディカル | 医薬品メーカー | 125.5 | 4.6 | 6.2 | 10.2 |
17位 | 商社/流通 | 総合商社 | 125.4 | 4.4 | 6 | 9.8 |
18位 | 商社/流通 | 専門商社 | 125.2 | 4.3 | 5.9 | 7.9 |
19位 | 金融 | 都市銀行 | 124.9 | 3.7 | 4.3 | 12.6 |
20位 | IT | アウトソーシング | 124.8 | 3.8 | 5.1 | 8.9 |
21位 | IT | ハードウェアメーカー | 124.5 | 4.1 | 5.6 | 9.2 |
22位 | IT | ネットワークインテグレーター | 124.2 | 4.8 | 5.2 | 8.6 |
23位 | 小売/外食 | 通信販売/インターネットショップ | 123.9 | 3.5 | 6 | 6.8 |
24位 | IT | システムインテグレータ/ソフトハウス | 123.7 | 3.8 | 5.2 | 10 |
25位 | メーカー | 鉄鋼メーカー | 123.4 | 4.6 | 6 | 8.3 |
26位 | 金融 | 生命保険 | 123.3 | 5.1 | 4.8 | 10.6 |
27位 | メディカル | CRO/SMO/CSO | 122.9 | 3.4 | 5.1 | 10.5 |
28位 | 金融 | 損害保険 | 122.5 | 4.3 | 5.1 | 10.8 |
29位 | IT | ソフトウェアメーカー | 122.3 | 4.1 | 5.6 | 9.3 |
30位 | サービス | 人材サービス | 122.3 | 4 | 5.4 | 6.6 |
31位 | 金融 | 信託銀行 | 122.1 | 2.9 | 3.9 | 11.4 |
32位 | 金融 | 地方銀行 | 121.9 | 2.7 | 4.2 | 7.4 |
33位 | サービス | 陸運/鉄道/海運/航空 | 121.8 | 2.7 | 3.4 | 12.3 |
34位 | メーカー | 日用品/文具メーカー | 121.1 | 5 | 5.7 | 7.1 |
35位 | 金融 | 投信/投資顧問 | 121 | 2.4 | 3.6 | 7.8 |
36位 | メーカー | ゲーム/アミューズメント機器メーカー | 120.5 | 5 | 7.5 | 7.9 |
37位 | メディカル | 薬局 | 120.4 | 3 | 3.7 | 7.3 |
38位 | サービス | 教育/塾/学校 | 120.3 | 5.2 | 5.2 | 8.6 |
39位 | メーカー | 食料品メーカー | 120.3 | 3 | 4.7 | 8.6 |
40位 | メディア | 新聞 | 120 | 3.7 | 4.4 | 7.1 |
41位 | サービス | 業務請負/アウトソーシング | 119.8 | 4.1 | 5.8 | 8 |
42位 | メディア | 印刷関連 | 119.7 | 4.9 | 6 | 7.8 |
43位 | サービス | 介護/福祉関連 | 119.4 | 3.2 | 3.6 | 10.7 |
44位 | サービス | 旅行 | 119.4 | 3.1 | 5.1 | 10.5 |
45位 | サービス | 建物管理/安全作業 | 119.1 | 5.2 | 5.9 | 7.3 |
46位 | メーカー | 服飾雑貨メーカー | 119.1 | 4.2 | 4.2 | 4.9 |
47位 | 小売/外食 | 卸業 | 118.8 | 3.7 | 5.2 | 6.6 |
48位 | IT | ITコンサルティング | 118.8 | 4.6 | 5.5 | 9.5 |
49位 | メディア | 広告 | 118.7 | 4.2 | 6 | 4.8 |
50位 | サービス | 士業関連 | 118.6 | 2.9 | 5.5 | 10.8 |
51位 | IT | 通信/ISP/データセンター | 118.5 | 3.4 | 5 | 10.8 |
52位 | 建設/不動産 | ディベロッパー | 118.4 | 4.4 | 5.9 | 7.6 |
53位 | メディカル | バイオ関連 | 118.3 | 3.6 | 5 | 6.1 |
54位 | メディア | 出版 | 118.1 | 3.6 | 5.1 | 7 |
55位 | メーカー | 建築/建材関連メーカー | 117.9 | 5.1 | 6.3 | 6.5 |
56位 | IT | Webインテグレータ | 116.9 | 4.1 | 5.2 | 9.2 |
57位 | サービス | 電気/ガス/水道/エネルギー | 116.5 | 3.1 | 5 | 10.2 |
58位 | 小売/外食 | 百貨店 | 116.4 | 3.8 | 2.4 | 5.7 |
59位 | サービス | 倉庫 | 116.4 | 3.7 | 6.3 | 4.9 |
60位 | 金融 | 信金/信組 | 116.2 | 1.9 | 3.4 | 6.2 |
61位 | 金融 | 証券会社 | 115.6 | 5.2 | 4.2 | 8.3 |
62位 | 金融 | 消費者金融/商工ローン/商品取引 | 114.6 | 5.1 | 5.6 | 11 |
63位 | IT | コンサルティングファーム/シンクタンク | 114.2 | 3.4 | 5.8 | 7.1 |
64位 | 建設/不動産 | ハウスメーカー | 113.1 | 4.6 | 5.9 | 5 |
65位 | サービス | 設備関連/メンテナンス | 112.9 | 3.3 | 4.8 | 7.8 |
66位 | 小売/外食 | 量販店/ホームセンター/スーパー | 112.8 | 2 | 0.9 | 5.1 |
67位 | サービス | スポーツ/ヘルス関連施設 | 112.4 | 3.3 | 4.6 | 7.1 |
68位 | 建設/不動産 | 不動産仲介 | 112 | 5.1 | 6.3 | 6.9 |
69位 | メディカル | 病院 | 111.8 | 3.2 | 4.7 | 7.6 |
70位 | サービス | 冠婚葬祭 | 110.3 | 2.8 | 4.2 | 2.9 |
71位 | 建設/不動産 | ゼネコン/サブコン | 109.8 | 4.7 | 6 | 7.2 |
72位 | 建設/不動産 | 建設設計 | 109.1 | 4 | 5.7 | 6.2 |
73位 | サービス | ホテル/旅館 | 108.8 | 2.4 | 2.5 | 6.8 |
74位 | サービス | レジャー/アミューズメント | 108.3 | 2.4 | 2.7 | 6.3 |
75位 | 小売/外食 | 専門店/小売店 | 108.2 | 2.8 | 3.2 | 4.5 |
76位 | メディア | 放送 | 108.2 | 3.5 | 4.7 | 6.3 |
77位 | サービス | 理容/美容/エステ | 105 | 3.5 | 4.1 | 4.9 |
78位 | サービス | 芸能/芸術 | 99.1 | 3 | 4.6 | 0.6 |
79位 | 小売/外食 | 外食/レストラン | 96 | 2.3 | 3.5 | 2.5 |
80位 | 小売/外食 | コンビニエンスストア | 95.8 | 1 | 0.8 | 2.5 |
平均 | 121.9 | 4.4 | 5.4 | 9.1 |
上記の表は、業界別の平均休日数一覧です。
飲食業界は全80の業界に分けて平均休日数を出しているのですが、『外食/レストラン』はなんと79位。
『コンビニエンスストア』業界に次いで2番目に休みが少ない業界となっています。この数字を見ても、如何に休めない業界かが分かると思います。
【理由②】労働時間が長い
休みが少ないことも関係していますが、飲食業界は残業も多いため、総労働時間が長くなりがちです。
残業時間 | 業種 | 業種 | 年間休日数 | |
---|---|---|---|---|
小分類 | 大分類 | が多い順 | ||
多い順 | 時間 | (80業種中) | ||
1位 | 49.1 | 広告 | メディア | 49位 |
2位 | 40.9 | 新聞 | メディア | 40位 |
3位 | 36.5 | EC/ポータル/ASP | IT | 15位 |
4位 | 36.3 | コンビニエンスストア | 小売/外食 | 80位 |
5位 | 35.8 | 建物管理/安全作業 | サービス | 45位 |
6位 | 35.3 | コンサルティングファーム/シンクタンク | IT | 63位 |
7位 | 34.7 | 印刷関連 | メディア | 42位 |
8位 | 33.2 | ディベロッパー | 建設/不動産 | 52位 |
9位 | 33 | 通信/ネットワーク機器メーカー | メーカー | 9位 |
10位 | 32.6 | 外食/レストラン | 小売/外食 | 79位 |
この表を見ても、飲食業界は全80業界中10位にランクインしています。
残業時間は月間平均30時間を超えており、如何に多いかが分かると思います。
しかも飲食業界は残業が深夜になることも多いですし、シフトによって出退勤時間も違うため、生活が不規則になりがちです。これらを踏まえても、他の業界と比べて体力的に厳しい業界であることは間違いありません。
【理由③】給与が主要業界で一番安い
会社にもよるとは思いますが、飲食業界は他の業界に比べ、労働時間の割に給与額が安い傾向にあります。
順位 | 業種 | 平均年齢 | 平均年収 | 生涯年収 |
---|---|---|---|---|
1位 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 41.4 | 692万1800円 | 2億6700万3300円 |
2位 | 情報通信業 | 40.1 | 640万4200円 | 2億5198万7400円 |
3位 | 教育、学習支援業 | 43.1 | 615万9100円 | 2億2812万円 |
4位 | 金融業、保険業 | 41.4 | 607万9500円 | 2億3563万7800円 |
5位 | 学術研究、専門・技術サービス業 | 41.6 | 597万7800円 | 2億3271万3300円 |
6位 | 鉱業、採石業、砂利採取業 | 46.5 | 507万9200円 | 1億9708万8800円 |
7位 | 不動産業、物品賃貸業 | 42.5 | 487万3000円 | 1億9875万3200円 |
8位 | 製造業 | 41.9 | 485万8200円 | 1億9065万7000円 |
9位 | 建設業 | 43.8 | 465万100円 | 1億8079万1900円 |
10位 | 複合サービス事業 | 41.6 | 460万8000円 | 1億7777万200円 |
11位 | 卸売業、小売業 | 40.5 | 455万4700円 | 1億8020万2800円 |
12位 | 医療、福祉 | 39.9 | 420万8800円 | 1億6426万2800円 |
13位 | 運輸業、郵便業 | 45.3 | 420万7600円 | 1億6354万7800円 |
14位 | サービス業(他に分類されないもの) | 42.8 | 368万5200円 | 1億4505万9700円 |
15位 | 生活関連サービス業、娯楽業 | 38.6 | 356万500円 | 1億4606万100円 |
16位 | 宿泊業、飲食サービス業 | 40.7 | 332万4000円 | 1億3313万4200円 |
上の表を見てみると、飲食業界は全業界の中で最低の平均給与額です。
平均年収は332万円、生涯年収は1億3,300万円で、『生涯賃金が2億円』と言われる現代において、いかに収入格差があるかが分かります。
将来、結婚して子育てをしたり、車を買ったり、家を購入したりと考えると、収入面で不安はぬぐえず、将来の希望も持ちにくいかもしれません。
【理由④】仕事がとにかく忙しくて大変
飲食業界は労働環境の過酷さから、不人気業界と認知されています。そのため慢性的な人材不足に悩む企業が多く、結果的に現場は人が足りない状態でまわすことになってしまっています。
某牛丼チェーン店がワンオペで問題になったことも、記憶に新しいのではないでしょうか。チェーン店や居酒屋はじめ、現場が忙しい店舗はたくさんあります。
正社員 2018年10月 | 非正社員 2018年10月 | |||
---|---|---|---|---|
1 | 放送 | 78.6 | 飲食店 | 84.4 |
2 | 情報サービス | 74.4 | 飲食料品小売 | 56.3 |
3 | 運輸・倉庫 | 70.6 | メンテナンス・警備・検査 | 55.7 |
4 | 建設 | 68.6 | 娯楽サービス | 54.9 |
5 | 自動車・同部品小売 | 65 | 人材派遣・紹介 | 54.7 |
6 | メンテナンス・警備・検査 | 63.6 | 各種商品小売 | 52.5 |
7 | 家電・情報機器小売 | 61.3 | 飲食料品・飼料製造 | 50.3 |
8 | 農・林・水産 | 60.8 | 旅館・ホテル | 47.8 |
9 | 人材派遣・紹介 | 59.3 | 専門商品小売 | 46.9 |
10 | 機械製造 | 59.2 | 家電・情報機器小売 | 46.2 |
上の表は、業界別の人材不足率です。飲食店はアルバイト比率が高いため、非正規社員部門を見てみると、やはり飲食業界がトップという結果に。
実に80%以上の会社が「人材不足」と回答しています。このことからも現場がどれだけ忙しいかが分かるのではないでしょうか。
飲食辞めたい人必見!今すぐ辞めるべき店の特徴
僕が辞めた一番の原因は人間関係でしたが、人間関係の悩みはどの業種でも共通していますよね?
ここからは「職場がこんな飲食店なら辞めるべき」といった飲食店ならではのケースを3つご紹介します。
1.休日希望や希望日でのシフトが全く通らない飲食店
配慮を感じるのならまだしも、休みの希望を一切考慮してもらえない職場もいかがなものでしょうか。
スタッフの人数の関係などで、どうしても取れないという飲食店もあります。
飲食店はよほどの人気店でない限り、慢性的な人手不足です。
自分らしい生き方を考えた時に、時間に融通の利く暮らしを求めるのであれば、働く環境を変えましょう。
2.取れるべきはずの休憩が全く取れない飲食店
働く際は、労働基準法によって、就業時間やルールがしっかりと定められています。
しかし、飲食店によっては、そんなことまるでお構いなしと言わんばかりに無茶苦茶な働き方を強要する店もあります。
僕が初めて務めたレストランも、休憩はたったの15分しかありませんでした。
当然、違法行為であり、ブラック企業です。
飲食業界は厳しい世界だからと、ついないがしろにされがちですが、決して当たり前ではありません。
就業環境に改善が見られないのであれば、出るとこに出るもよし、退職を検討するも良しです。
3.厨房では常に罵声や怒号が飛び交う雰囲気の悪い飲食店
以前、僕が勤めていたレストランはまさに、毎日罵声や怒号が飛び交う最悪な雰囲気でした。
従業員同士の陰口もあちらこちらで聞こえていました。
日々、陰湿な環境で働いていては、健全な心を保つことは簡単ではありません。
神経質な人や、繊細な人はおそらく長くは耐えられないでしょう。
職場の雰囲気や劣悪な環境は、十分な退職理由です。
飲食業界からの転職で知るべき3つのアドバイス
「いざ、飲食業界から転職しよう!」…と思っても、実際に次の仕事をスタートするまでには色々な壁があります。
ではどんな壁があり、どう対処していくべきか、ここでは3つのポイントをアドバイスしていきます。
現職からの引き留めは、冷静に対処
慢性的な人手不足に悩む会社が多いので、おそらく現職から引き留めにあうはずです。引き留められてからの退職交渉は、断るのが苦手な方にとっては意外と大変なもの…。
特に引き留めの場合は給与UPや役職など、あなたにとってのメリットを提示されることもあります。また、同情を買うような交渉をされることもあるかもしれません。ですが、あくまで自分の利益を第一に考えて、冷静な目で判断することが大切です。
例えばもし会社側から「君が辞めてしまうと、シフトが回らなくなって、お店がつぶれてしまう…他の社員にも迷惑がかかるんだよ?」などと言われることがあるかもしれません。ですが、それは決してあなたのせいではないのです。
会社は、退職リスクを踏まえて人を多めに採用しておいたり、退職後に人員補強をしたり、そもそも退職につながらないような業務環境を整えたりという責任があります。あなた自身が責任を感じることなど、ひとつもありません。
年収が減ってしまうことは多少覚悟を
飲食業界は決して平均給与額が高い業界ではありません。それでも、ある程度長く仕事をしてきたのであれば、経験や実績が評価され、給与は上がっているのではないでしょうか。
飲食業界を離れて別の業界で働くということは、一度経験やスキルを白紙に戻してスタートを切るということ。ほとんどの場合、年収額は減ってしまうでしょう。
最終的には飲食業界を大きく超える収入を手にできることもあるので、長い目で努力することが大切です。
仕事が忙しくて転職活動ができないときは…
「転職したいのはやまやまだけど、仕事が忙しすぎて転職活動すらできない…」
という方もいるはずです。退職してから転職活動をしようにも、仕事が絶対に決まるという保証はないため、収入がなくなるリスクを回避するためにも仕事をしながら転職活動がしたいという気持ちは理解できます。
ただ、本気で転職活動がしたいのに忙しすぎてできないという場合は、思い切って退職するのも一つの手です。企業によっては選考期間1~2週間などすぐに内定を出してくれるケースもあります。
退職はリスクですが、退職することで覚悟も決まるかもしれませんし、何より1日のすべての時間を転職活動に割けるというメリットもあります。
飲食業界からの転職にオススメのサイト・サービス
転職活動をする際に、必ずといっていいほど活用するのが、転職サイトや転職エージェントなどのサービスです。世の中にはたくさんのサイト・サービスが溢れていて、どれを選べばよいか悩むと思います…。
そこで今回は、転職サイトと転職エージェントの中から、特に飲食業界からの転職を考えている方にオススメのものを2つずつご紹介したいと思います!
転職サイトのメリットは、自分自身で興味が持てる求人を探せる点です。特に未経験から仕事を始めようとした場合、何が自分に向いているのか、どんな仕事をしたいのかなどが、定まっていないケースもあると思います。興味が持てたものはとりあえず応募してみて、徐々に絞っていくのも手だと思います。
対して転職エージェントのメリットは、転職のプロであるキャリアコンサルタントが転職活動をサポートしてくれる点です。
求人探しや履歴書作成、面接の練習、条件交渉、退職交渉など、全ての面でフォローしてくれます。仕事をしながらだと忙しくて転職活動に割く時間がないと思いますが、エージェントのサービスを活用することで上手に進められます。
【転職サイト】掲載数は業界トップ!リクナビNEXT
人材業界最大手のリクルートが運営する転職サイトです。
知名度だけでなく求人数も圧倒的で、なんと12,000件以上。
幅広い求人の中から自分に合ったものを選べます。
- 取り扱い求人の9割が正社員求人。
- リクナビNEXTだけの限定求人が85%で、他にない情報を知れる。
- 未経験歓迎の求人だけでも7,000件以上。
【転職サイト】未経験者向けコンテンツが豊富!マイナビ転職
リクナビNEXTに次ぐ大手転職サイトです。求人情報だけでなく、これから転職活動をする人向けのコンテンツも豊富で、転職活動初心者の方には心強いと思います。
- 全国で転職関連のフェアやイベントが開催されている。
- 適職を知るための『ジョブリシャス診断』や『社会人力診断』などコンテンツが豊富。
- 未経験歓迎の求人だけでも7,000件以上。
【転職エージェント】転職サイト機能と併用できる!DODA
DODAは、転職サイトと転職エージェントの両方の機能を併用したサービスです。両方を合わせるとその求人数は60,000以上。多様な求人の中からあなたにあったものを探せます。もし転職サイトだけでなくエージェントにも興味があるという方は、まずはDODAに登録してみるといいかもしれません。
- 転職サイトと転職エージェント両方を活用できる。
- 総求人数が60,000件以上と圧倒的に多い。
- 全国各地で転職フェアやイベントが開催されている。
doda(デューダ)
年代 | 20代~30代 | 雇用形態 | 正社員・契約社員・その他 |
---|---|---|---|
対象エリア | 全国(海外を含む) | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務公務員/教員その他 | ||
おすすめ度 |
【転職エージェント】若手に特化した、マイナビエージェント
転職エージェントは主に経験者やハイクラスに特化した求人を扱っていますが、このマイナビエージェントは若手に特化した珍しいエージェントです。転職が初めての方にも手厚くフォローしてくれると評判で、サービス解説をマンガ形式で行っていたり、若手向けサービスであることが随所から分かります。
- 若手・転職初心者が使いやすいサービス。
- 内定までのあらゆる面を、キャリアコンサルタントがサポートしてくれる。
- 取り扱い求人数は業界トップクラスの、約35,000件(非公開含む)。
飲食を向いてないと感じて辞めた人の体験談
僕も以前、料理人として働き、退職と転職を経験しています。
そこで今回は経験者として、飲食店を辞めるための方法と、必要な心構えをお伝えします。
辞めたいのに辞められないと悩んでいる方は、ぜひ一度ご覧ください。
監修者のブログ:https://shirabou.hatenablog.com/about
当時勤めていた店は劣悪な環境で逃げ出したい一心でした。
もしかするとあなたも苦しい日々に耐え続けているのかもしれません。
ですが、ストレスが強くかかる日々は、健康な心身のために一刻も早く抜け出すべきです。
飲食店で働き続けるのが辛いなら、そこはすぐに辞めるべき
今の職場で働くことは苦しいですか。
もし、職場に出向くことさえも苦しく、ストレスを感じるなら、すぐに辞めるべきです。
過度なストレスは、時に身体だけでなく、心まで壊れてしまうことがあります。
自分の将来を守ることができるのは、他でもないあなた自身です。
僕は過去にレストランを2ヶ月で辞めた自分に感謝している
突然ですがここで少し、僕の過去の体験をお話させてください。
僕は、専門学校を卒業後、六本木ヒルズにある某有名レストランに就職しました。
ずっと憧れていたその場所は、とても華やかで、希望に溢れた魅力的な環境でした
朝から晩まで17時間の勤務、賄いは食べられない、先輩やシェフから怒鳴られる毎日。
当時の僕は、なんの為に働いていたのか、自分はどこに向かっているのか全く分かりませんでした。
就職からたった1カ月。
気付けば僕は、職場に怖くて行けなくなっていました。
うつ病になり、料理人の夢は諦め、働くことが怖くなっていた料理人時代
僕は当時、軽いうつ病のような状態になっていました。
朝が来ることが怖くて、夜はなかなか寝付けない。
職場を思い出すだけで、息が苦しくなど、健康体とは程遠い異常な状態でした。
今でも、よく2カ月も働いたな、と自分でも関心してしまうほど壮絶な日々でした。
現在は、料理は趣味で、新たに挑戦したいことに向き合えている
そして、現在は料理とは趣味の距離感で付き合えています。
退職後は、キャンプが好きだったこともあり、アウトドアブランドに転職。
現在は、フリーライターとして、新たな道に挑戦できるまでに回復しました。
僕は、当時2カ月という早さで退職することに不安がありました。
ですが、今は「あの時よく辞めてくれた」と当時の自分に感謝しています。
あくまで、これは僕のお話ですが、環境を変える勇気は誰でも持っているのではないでしょうか。
飲食店を辞める際には断固とした姿勢が大事
退職を決断するときは、辞めた後のお店のことを考えるのは辞めましょう。
話を切り出した際に、「今辞められては困る」などと都合のいいことを言ってくるかもしれません。
ですが、それはあなたには一切関係のないことです。
責任感などから、後腐れを気にしてはいけません。
辞めると決意できたなら、芯を持って押し通しましょう。
場合によっては、「代わりが見つかるまで待ってくれ」と退職を却下されるかもしれません。
事前に申し出れば退職をする権利があります。
会社都合で勝手に引き延ばすことは、正当な理由がない限りできません。
当然、労働環境が劣悪であれば、有利なのはあなたです。
もし、不当な対処をされた時は、労働基準監督署に相談しましょう。
力になってくれるはずです。
もう二度と関わることはないのだから、店長や同僚を怖がる必要はない
職場の同僚という関係値がなくなれば、上司も赤の他人です。
ですから、退職の意思を伝えることを恐れる必要はありません。
あなたは、向いてないと感じた仕事なんてやめて、淡々とすべきことをするだけです。
「飲食店で働き続けるのが苦しいならすぐに辞めていい」まとめ
飲食店は忙しく、体力も必要な厳しい仕事です。
厨房の雰囲気や料理長からのパワハラなど職場環境が劣悪であれば、さらに苦しくなります。
無理をして働き続けても、いいことはほとんどありません。
反対に、心身の健康や大切な時間を失ってしまいます。
環境を変えるために、理想の自分のために、勇気を持ちましょう。
退職するという決断は、あなたに安らぎをもたらすはずです。
過去には辻の料理学校を首席で卒業し、恵比寿の三ツ星レストランへ就職。
様々な経験を経て現在はライターや料理人もやっています。