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看護師におすすめの他職種や異業種の転職先16選!看護師資格を活かせる!

看護師スキルや経験を活かせる他職種9選!おすすめの転職先は?

看護師は人間関係が複雑で夜勤も多いため、転職を検討している方は非常に多いです。

ただ看護師資格や看護師としての経験があれば転職先は数多くあります。

そこで今回は看護師におすすめの転職先を他職種、異業種に絞って紹介していきます。

看護師におすすめの他職種の転職先9選!

看護師スキルや経験を活かせる職場はいろいろありますが、いざ転職するとなるとどんな職種があるのか分からないはずです。

そこでまずは看護師資格を活用できるおすすめの他職種をご紹介するので、転職活動で求人を探すときの参考にしてください。

保育園看護師

メリット・デメリット

看護師が保育園で働くメリットは、原則として夜勤がなく日勤のみで働くことができ、勤務スケジュールの変更(休日出勤など)がないことでしょう。

また病院看護師と違い、夏期や年末年始の休暇がきちんと取れますし、残業も基本的にはありません。(※保育士の業務もやらされる保育園は残業があります。

ただし医療機関と比べるとお給料が低く、一人で医療行為をしなくてはいけない、看護技術が低下する、最新の医療に関する知識が得られないなどのデメリットもあることを理解しておきましょう。

仕事内容

保育園での看護師の主な仕事は、子供の健康管理と子供や職員の怪我の応急処置や発熱など病気の症状への対応になります。

他にも服薬が必要な子供の服薬管理や感染症予防の指導、手洗いやうがいなどの衛生指導、健康だより(保健だより)の作成なども看護師の業務となります。

特に健康管理が重要な仕事で、毎日0歳児クラスから6歳児クラスまでの園児のバイタルチェックを行う職場が多いです。

また、保護者からの連絡帳をチェックして体調に問題がないかを確認し、子供達が元気で過ごせるよう健康状態に気を配らなくてはいけません。

万が一病院に行く必要が生じた際には付き添います。

注意点

ただ、施設の状況によっては看護師も保育のサポートを行います。

看護師は保育士としてもカウントできるので、保育士不足の施設の場合は子供の食事や排泄の世話をしたり、遊び相手になったりすることもあるでしょう。

そのため、勤務時間内では看護師としての業務が終わらず残業になることもありますので、事前に業務内容を確認しておきましょう。

保育に興味がなく、残業もしたくないのであれば、看護師業務のみを担当する保育園に転職しましょう。

給与、年収について

保育園看護師は夜勤や休日出勤、残業などの手当がないため、平均月収は約25万円、年収はボーナスを含め300万円から400万円が相場となります。

病院看護師の平均月収が約30万円、年収は約450万円となるので、給与に関してはかなり少なくなってしまうのが実情です。

ただし、夜勤、残業なし、休みも多く取れるなどプライベート時間を確保できるシフトとなっているので、収入面にこだわらない看護師にはおすすめの職場です。

治験コーディネーター

メリット・デメリット

治験コーディネーターのメリットは、デスクワークが中心なので肉体的負担が少ないこと、看護の現場と比べて命に関わるプレッシャーがないことです。

また、休日はカレンダー通りになるためプライベート時間をしっかり確保できることが挙げられます。

一方デメリットとして症例数のノルマが課せられること、年収が一時的に下がることなどが挙げられます。

仕事内容

治験コーディネーターは、新薬の開発の最終段階で行う臨床試験の調整を行う仕事です。

治験は製薬会社(臨床開発モニター)と被験者(患者)、治験責任医師や治験分担医師(医療機関)、そして治験を実行する治験事務局や治験施設支援機関で進めていきます。

細かい仕事はいろいろありますが、看護師のメインの仕事は治験準備と治験進行です。

治験に関わるスタッフのミーティング用資料作成や議事進行のサポート、検査機器の管理などの準備から被験者募集、被験者への治験の説明文書、同意書の作成、症例報告書の作成、治験中の有害事象への対応や報告書作成が主な業務です。

治験コーディネーターになるために必要な資格は特にありませんが、医療に関する知識や正しい理解が必要なので、治験施設試験機関の従業員の約70%は医療福祉系の国家資格を持っているというデータがあります。

そのうち、看護師の割合は約30%となっていますから、看護師の他職種への転職先として人気が高いことが分かります。

給与、年収について

治験コーディネーターの給与は20万円から35万円と幅が広いです。これは外勤手当や時間外手当の額も職場によって異なるためで、看護師の給与よりも低くなるか高くなるかは、職場で大きく変わります。

ただし昇給額が大きいので、どこの職場でも経験年数を重ねれば30万円以上の月収が見込めます。

経験数5年の給与モデルでは基本給30万円プラス外勤手当3万円、時間外手当3万円で合計36万円となっているため、ボーナスと合わせると年収500万円は見込めるでしょう。

臨床開発モニター

メリット・デメリット

臨床開発モニターのメリットは、就業先が一般企業になるため土日のいずれかが休みで夜勤がなく、看護業務がないので肉体的な負担が少ないことです。

デメリットとしては、覚えなくてはいけない業務が多数あり、医療機関とオフィス間の移動の多いことなどが挙げられます。

仕事内容

臨床開発モニターは、開発された新薬の副作用や安全性を調べる治験の事前準備、モニタリング、治験終了後の手続きを主に行う仕事です。

具体的な仕事内容として治験を行う医療機関の選定、医療機関との治験契約、治験責任医師の選出や治験実施計画書の作成、治験のスケジュールや契約確認、治験開始前の関係各所とのスタートアップミーティング、治験に必要な備品や記録の準備があります。

治験のモニタリングでは治験がスケジュール通りに進んでいるかの確認をしたり、治験中にあがってくる症例報告のチェックをすることになるでしょう。

治験が終了したら、未使用の薬の回収や報告書の作成などの手続きを行います。

これだけ見ると看護師スキルや経験は役に立たない様に思えるかもしれませんが、医療機関や医師との連携、治験の進捗や症例報告書の確認など、看護師経験があるからこそスムーズに行える業務がたくさんあるので、今までの経験をフルに活かせます。

給与、年収

看護師から臨床開発モニターに転職した場合、年収は400万円から500万円が相場と言われています。

ただし臨床開発モニターは経験年数やコーディネートスキルが年収に関わってくるので、給与のアップ幅は看護師よりも大きくなります。

経歴が3年から5年の社員だと平均年収は520万円を超え、プロジェクトリーダーなどの役職になると年収800万円以上を狙うことも可能なので、給与にこだわる看護師には向いている職種と言えるでしょう。

フィールドナース

メリット・デメリット

フィールドナースは直接看護や治療に関わることはありませんが、治療に必要な医療機器へ関わる形で医療に貢献できるので、間接的ですが看護のやりがいを感じられるのがメリットです。

デメリットは営業職なのでノルマのプレッシャーがあること、医療行為を行わないため看護師への復職は難しくなることが挙げられます。

仕事内容

フィールドナースは医療機器を医療機関に販売する営業職で、企業によってはクリニカルスペシャリストと呼ばれることもあります。

主な仕事は自社医療機器の製品説明や使い方の指導、納品後のアフターフォローになりますが、メインは自社医療機器を購入してもらうことなのでプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が高い看護師に向いています。

実際に医療機器を使用することもあり、医療の専門的な知識を持っていることから臨床経験を持つ看護師の需要は非常に高く、採用もされやすいので一般企業への転職を考えている方にも非常にすすめです。

給与、年収について

フィールドナースとして働く場合、3年以上の臨床経験が求められます。

そのため、転職したばかりであっても月収は平均30万円を超えており、年収も400万円を切ることはないと言われています。

フィールドナースの年収相場は450万円から500万円となっていますが、外資系医療機器メーカーだと年収500万円以上を狙えます。

外資系であれば営業成績によっては年収1,000万に到達することもできるようです。

ただし外資系医療機器メーカーに転職する場合はTOEIC700点前後英語力を要求される事もあるので、まずは日本の医療機器メーカーで働いて、その間に英語を勉強したり経験を積んだりしてから転職をするというステップでも良いでしょう。

美容クリニック

働くメリット・デメリット

美容クリニックで働くメリットは、夜勤がなく残業もほとんどないので規則正しい生活ができること、美容に関する知識が増えたり、実際に美容機器を使うことができたりすることなどが挙げられます。

デメリットとしては、看護技術は不要なので後々看護師に復職したいと思った場合は病院への転職のハードルが高くなることが挙げられます。

仕事内容

美容皮膚科や美容脱毛クリニック、美容整形外科など美容クリニックでの看護師の仕事は、美容手術の介助や脱毛、レーザー治療など美容メニューの施術がメインです。

美容クリニックで働く場合、看護師と患者というよりも施術スタッフとお客様という関係性になるので、顧客を定着させるためのコミュニケーション能力が重視されます。

その代わり看護師としての経験年数や看護スキルは関係なく、経験が浅くても丁寧さや美容機器を使いこなせる腕があれば問題ありません。

このように美容クリニックの仕事内容は病院とはまったく違いますが、コンプレックスを解消するお手伝いをすることで悩んでいた女性が明るい表情になるので、患者さんが元気になって退院していくときと同じように嬉しい気持ちややりがいを感じられるのが魅力です。

給与、年収について

美容クリニックは原則として自由診療となるため、提供するサービスの価格を自由に決められるので医療機関よりも収益が大きくなります。

そのため、美容クリニックで働く看護師の給与水準は非常に高く、平均月収は40万円、都心部など顧客が多いエリアでは50万円というところもあるようです。

もちろんボーナスも出るので、年収は500万円が相場となります。

また、施術者を指名できる美容クリニックであれば指名料など自分の努力で収入を増やせるので、給与にこだわる看護師には向いている仕事と言えるでしょう。

高齢者向け介護施設

介護施設で働くメリット・デメリット

介護施設で働くメリットは、生活面でのサポート業務がないので体力的な負担が少ないこと、残業もほとんどなく定時で帰れることでしょう。

また、ケアマネージャーなど介護職のキャリアアップができることが挙げられますので給料の底上げも可能です。

デメリットとしては最新の医療に関する知識が得られないため、看護師としてのスキルアップができなくなること、医師が常駐していない施設では自分で処置を判断しなくてはいけないことが挙げられます。

仕事内容

高齢化社会の加速とともに増え続けている高齢者向け介護施設は、看護師スキルや経験を活かしながらも、命と向き合う病院での業務のようなプレッシャーがないことから看護師に人気の転職先となっています。

介護施設での看護師の仕事は、入居している高齢者の健康管理や投薬管理、感染症の予防や蔓延防止、吸引や呼吸器ケアなどです。

病棟勤務の場合は食事や排泄のお世話、リハビリなど日常生活のサポートも看護師の仕事になりますが、介護施設では介護士や理学療法士と仕事を分担できるので医療処置に専念できます。

入居者が快適な生活を送るためのマネジメントやメンタル面のケアも必要ですが、3年以上の看護師経験があれば問題なく業務を行えます。

給与、年収について

介護施設での看護師の給与に関しては、施設の種類や夜勤の有無などで大きく変わりますが、相場としては月収平均が25万円、年収は450万円から500万円となっています。

ただ要介護度の低い介護施設や養護老人ホーム、経費老人ホームなど所得の低い高齢者のための住居施設だとどうしても給与は低くなるため看護師として働くよりも年収は下がります。

逆にサービス付き有料老人ホームや高齢者専用シニアマンションなどは入居費用が高い分、常駐する看護師の給与も高い傾向にあります。人によっては病院よりも稼ぐことが可能です。

健診センター

メリット・デメリット

健診センターで働くメリットは夜勤や残業がほとんどなく、契約保養所やスポーツクラブ会員など健康をサポートする福利厚生が充実していることが挙げられます。

肉体的な負担も病院よりずっと少ないです。

デメリットは給与が看護師よりも低いことぐらいなので、給与面にこだわらない方にとってはメリットしかない職場と言えます。

仕事内容

健診センターでの看護師の仕事は、定期健診やがん検診、人間ドッグなどの検査のサポート、個別の健康指導や健康相談などがメインになります。

病気の治療ではなく病気にならないための予防や健康的な生活を送るための支援を行うのが業務になるので、基本的に看護の仕事はありません。

最近はホテルのようにオシャレな作りになっている施設も増えていたり、病院と違って病気の人ではなく健康な人の検査を行うので、リラックスして働けることから看護師の転職先として人気が高まっています。

給与、年収について

健診センターの平均月収は約25万円、年収は400万円が相場となります。

看護師の年収相場と比べると50万から80万円ほど低いですが、勉強して保健師の資格を取得するなど、自分の努力次第で年収をアップさせることは可能です。

看護師よりも体力的な負担がないことを考慮すれば、長く働き続けることで身体を壊すことなく昇給による年収アップも期待できる職場と言えるでしょう。

献血センター

仕事内容

献血に関する事業はすべて日本赤十字社が行っているので、献血センターで働く看護師は日本赤十字社の社員として働きます。

献血センターでの看護師の仕事は、主に検査と採血です。人によっては献血した血液の管理や機材管理を任されることもあるでしょう。

まずは少量の採血をして、血液型の判定とHb濃度が採血基準を満たしているかを確認します。そこで問題がなければ、献血のための採血を行います。

血が苦手だったり採血が下手だったりする看護師には向いていませんが、、メインの仕事が採血なので採血が得意な看護師であればとても簡単な仕事です。

働くメリット・デメリット

献血センターで働くメリットは日本赤十字社で働けるため安定性が高いことと、命にかかわる業務がないので精神的に楽なことです。

また、夜勤がないことも人によってはメリットとして挙げられます。ただ夜勤がなく残業も少ないので月収は看護師よりも劣るのがデメリットです。

給与、年収について

献血センターの仕事は日勤だけなので、月収は平均24万円とあまり高いとは言えません。

ただボーナスは平均4ヵ月分支給されますから、年収は400万円弱が相場となります。

業務の負担の少なさのわりには賞与が多い分、年収は高いです。一方で特に資格も必要がなく、役職もない仕事なので勤続しても大幅な年収アップは見込めません。

代わりに日本赤十字社の社員なので倒産などの心配がないです。安定した職場を求めている看護師にはおすすめです。

コールセンター

働くメリット・デメリット

コールセンターはデスクワークですので体力的な負担がなく、職場によっては夜間勤務もあるので残業手当や夜勤手当が付くのがメリットです。

デメリットは医療行為がないため看護スキルが低下すること、看護師に復職したい場合はコールセンターで働いた期間がブランクになってしまうことが挙げられます。

仕事内容

コールセンターの中でも看護師スキルや経験を活かせる職場としては、医療機器やサプリメント、健康食品などの商品を販売している企業、もしくは怪我や緊急の病気への対応の相談を受ける医療コールセンターなどがあります。

勤務するコールセンターによっては医療機器の取り扱い方法の説明、サプリメントや健康食品の摂取方法、期待出来る効果に関する説明、健康相談を受付けることもあります。

基本的にはマニュアルに沿って対応しますが、医療機器や医薬部外品商品、医療相談を受ける施設などのコールセンターでは医療に関する正しい知識が必要となるため、医学知識があり臨床経験もある看護師が必要とされます。

コールセンターの給与について

コールセンターで働く看護師の月収は会社の規模や勤務時間、エリアによってかなり違ってきますが、平均月収は約23万円、年収にすると350万円から380万円が相場となります。

給与に関しては看護師よりも良いとは言えませんし、コールセンターでは年収アップも難しいです。ただ病院で働くプレッシャーや体力的な負担がない職場を希望している看護師にはおすすめの職種です。

看護師のキャリアアップにも繋がるおすすめの他職種

続いて、看護師としてのキャリアアップにも繋がるおすすめの他職種を紹介していきます。

検診センターやクリニックは、看護師資格を活かせるものの看護師としてのキャリアにはあまり良い影響がありません。

しかし下記で紹介する仕事であれば、転職しても看護師のキャリアに傷がつくことがなく、むしろキャリアアップにも繋がるでしょう。

保健師

保健師は保健指導に従事する仕事で、病気や怪我などの治療や看護を行う看護師と違い、病気や怪我をしないための予防医療により、健康的な生活を送るための指導を行うことがメインの業務になります。

種類を大きく分けると保健センターや行政関係の施設で働く行政保健師、企業で社員の健康管理を行う産業保健師、学校で健康相談や怪我などの応急処置をする学校保健師、医療機関で健康相談や健康診断を行う病院保健師の4種類があります。

保健師になるには?

保健師になるには看護師資格と保健師資格の両方が必要になるため、すでに看護師資格を持っていれば、保健師養成学校で1年弱勉強をすると国家試験の受験資格が得られます。

後は保健師国家試験に合格すればいつでも保健師として働けるので、比較的短期間でキャリアチェンジが可能です。

保健師の給与について

保健師の初任給は約23万円プラス諸手当となりますが、すでに看護師経験があれば一定基準の加算が受けられるため、月収の相場は約25万円から27万円ほどが見込めます。

年収もキャリアによって変わりますが、保健師経験が浅い場合でも400万円ほど、キャリアを積んでいけば450万円から550万円が相場です。

看護師以上の水準の年収を保てるでしょう。

ケアマネージャー

ケアマネージャー(介護支援専門員)は、要介護または要支援の高齢者がどのような介護サービスを必要としているかを見極め、地域の介護サービスが利用できるようにケアプランを作成したり、地域の介護施設との調整を行ったりするのが主な仕事です。

また、ケアプランに基づいてケアが実施されているか、利用者やその家族と連絡を取り合って確認することも重要な仕事になります。

基本的には自分で仕事を進めていくので、勤務時間の自由度は看護師よりも高めです。

職場も老人ホームや委託介護支援事業所、地域包括センターなどさまざまな施設で求められていますし、サポートを必要とする高齢者も今後はさらに増えていくことが考えられるので、資格を取得しておけば有利な条件での転職も可能になっていくでしょう。

ケアマネージャーになるには

ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験を受験しなくてはいけませんが、そのためには医療・保健・福祉系の国家資格とそれに基づく業務経験が5年以上必要になります。

つまり、看護師経験が5年以上であれば受験資格を満たしているので、年に1回実施される介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修を全日程受講すればケアマネージャーの資格が得られます。

ケアマネージャーの給与について

ケアマネージャーの平均月収は約28万円と病院看護師と比較しても一般的な金額となっていますが、賞与がそれほど多くないため、年収で見ると平均約400万円とそれほど高額な収入は望めないかもしれません。

ただケアマネジャーは職場やスキルによって年収が変わるため、近年急増している委託介護支援事業所であれば、老人ホームや介護療養型医療施設で働くよりも年収は高額になります。

働き方ややりがいなどが自分にとって続けやすい仕事かどうかも考えて検討してみましょう。

看護師養成所の教員

規則正しい生活をしたいから看護師は続けられない、しかし看護師スキルや経験を活かして看護や医療に関わっていきたいという方は、看護師養成所の教員を選択肢に入れてみましょう。

看護師養成所教員の仕事のメインは看護学生に授業を行うことですが、他にも授業の準備や他の授業の補助、ミーティング、事務作業、実習期間は実習先の病院での指導など業務内容は多岐に渡るのでけっして楽な仕事ではありません。

しかし、未来の看護師を育成をしたり、自分の指導が医療現場で反映されるなど看護師経験をダイレクトに活かせるので、やりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。

看護師養成所教員になるには

看護師養成所教員になるには、看護教員養成講習を受けなくてはいけません。

講習は都道府県が実施しているのでエリアによって受講の期間や方法が異なりますが、近年は「e-ラーニング」を導入しているところも増えていますから、受講しやすい環境が整ってきています。

講習以外では、看護大学に入学して看護教育の単位を取得する、大学の通信教育で専任教員養成コースを受講するなどの方法もあります。

看護師養成所の教員の給与について

看護師養成所の教員の平均月収は約25万円、年収は賞与を含めて350万円が相場となっています。

年収相場を見ると分かるように、看護師の年収相場よりもかなり年収は下がります。

ただ看護師養成所は公立系看護学校と私立看護専門学校があり、私立であれば給与も高い傾向にあるので、教員として転職活道をする場合は公立と私立の給与や待遇を比較して検討するといいでしょう。

小中高校の保健室看護師

小中高校の保健室での看護師の仕事は、児童や職員の怪我の応急処置や具合が悪くなったときの見守りです。

原則として保健室では医療行為を行わないため、体調不良で医療機関を受診する必要があるか、早退させた方が良いかなどを判断するのも保健室の看護師の仕事となります。

基本的に命に関わるような怪我や病気の対応をすることはありませんが、可能性がまったくないというわけでもないので、すぐに専門的な処置が必要か判断するためにも、臨床経験のある看護師の需要が高い職種と言えます。

保健室で働くには

保健室は、看護師の資格だけで働けるかどうかは学校によって異なります。

大学や専門学校、私立であれば看護師の資格だけで働けるところも多いですが、公立の場合は養護教諭の資格が必要になるので、公立の小中高の保健室勤務を目指す場合には養護教諭の資格を取得しておきましょう。

看護師の資格があれば、文部大臣指定の養護教諭養成施設で1年以上在籍し、単位を取得すれば養護教諭免許1種が取得できます。

養護教諭の給与について

保健室で働く看護師の給与は、公立か私立か、また小学校か高校かによって変わってきますが、公立の場合の平均月収は約40万円、年収は約650万円が相場となっています。

公立で働く養護教諭は地方公務員となるためかなりの高収入になりますし、勤続年数によっても年収がアップするので安定した収入が期待できます。

私立の場合は学校ごとに給与設定が決まっているので一概にいくらとは言えませんが、公立よりは年収が低いといわれているため、高収入を目指す方は公立の求人募集を探しましょう。

看護師におすすめの異業種の転職先7選!未経験でもOK

では次に看護師資格を使わないものの、看護師の転職先として人気の異業種を紹介していきます。

間接的に看護師としての経験やスキルを活かせる職場も多いので、医療と関わる仕事から離れたい方はぜひ参考にして下さい。

1位:一般事務

日々看護業務に追われる看護師にとって、デスクワークが主な仕事となる一般事務は憧れの仕事という方は少なくありません。

一般事務は医療事務以外であれば特に資格も必要ないため、未経験であっても挑戦しやすい職種です。

事務なので夜勤はもちろんありませんし、体力的な負担なしで定時に帰れます。

ただ、未経験だと初期の給与はその分低くなるので、収入面にこだわる方には向いていない職種と言えるでしょう

2位:アパレル業界

比較的若い看護師の転職先として人気があるのがアパレル業界です。

看護師は清潔感のある服装や髪型が求められるので、おしゃれには無縁の仕事です。

例えばネイルはNGですし髪を染めるのもNGとなっている医療機関が多いため、おしゃれを楽しみたい看護師にとっては窮屈な職場とも言えます。

しかしアパレル業務であれば仕事でもおしゃれを楽しめるのはもちろん、看護師時代に培ったコミュニケーション能力を活かした接客ができるので、比較的違和感なく転職しやすいことも人気の理由となっています。

3位:飲食店スタッフ

看護師で培ったコミュニケーション能力が活かせる異業種として、アパレル業務の次に人気なのが飲食店スタッフです。

飲食店スタッフは体力を使いますが看護師ほどの激務ではありませんから、ある程度体を動かして働きたいという看護師にはぴったりの仕事と言えるでしょう。

最近はカフェなどおしゃれな雰囲気のお店も増えているので、給与は低くてもお客様とのコミュニケーションを楽しみながら、気持ちに余裕を持って働ける職場として人気が高まっています。

4位:一般営業職

営業職は、企業や個人に営業を行い商品やサービスを販売する職業です。

対人スキルが非常に重要とされるため、常日頃から患者や同僚の看護師とコミュニケーションを取る看護師には非常に向いている仕事となっています。

また、営業職は非医療系の仕事ですが、成績次第で給与が青天井式に上がっていくので、看護師時代に培った対人スキルが活用できれば年収600万など、看護師以上の高収入を得ることも可能です。

5位:美容関連

百貨店の美容部員やエステティシャン、ネイリストといった美容関連の仕事も看護師の異業種の転職先として人気です。

アパレル同様、看護師をやっていた頃はどれも無縁の職業であり、多くの女性が憧れて就職する仕事です。

また、どれも接客が伴うので、看護師で培ったコミュニケーション能力が活かしやすいのも人気の理由でしょう。

6位:IT系

IT系は看護師としてのスキルが活用しづらいものの、将来性に優れていることから異業種の転職先として一定の人気があります。

IT系の代表例とも言えるエンジニア関連は専門的な知識が必要とされるため、看護師からの転職では「デザイナー」や「WEBマーケティング」の求人に応募するパターンが多いようです。

異業種への転職は転職サイトの利用が最適

看護師に限らず、未経験の業種へ転職するとなると自分が働いてみたいと思う業種であっても、「本当に転職して大丈夫なのか」「もしも仕事が合わなかったら」など不安が伴うものです。

しかし求人募集を見れば分かりますが、未経験可としている求人はたくさんありますし、看護師が異業種へ転職すること自体が珍しいことではありません。実際、転職した看護師の約35%は異業種で働いているというデータもあります。

ただし、いくら未経験可の求人であっても誰でも良いわけではなく、求める人材でなければ採用されません。

それを把握するために必要なのがあらゆる業界の内情に精通している転職サイトのサポートです。

担当者に相談すれば業務内容を教えてもらえるだけではなく、どういった人が働いているか、過去の転職サポート経験からどんな人材が採用されやすいかなどのアドバイスももらえます。

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看護師が他職種(異業種)への転職を失敗させないためのポイント

転職の目的をしっかり設定する

看護師が他職種に転職をすると、多くの場合、夜勤から解放されて規則正しい生活が送れるようになり、看護による肉体的な負担も減るなどのメリットが得られます。

ただし、ただ他職種で働くという目的だけで転職をしてしまうと、思っていた業務内容と違ったり、看護師経験がまったく活かされず給与が大幅に下がったりします。

転職を失敗させないためには、「土日にちゃんと休みたい」「クリニックでバリバリ働いて手取り35万を目指したい」など、他職種に転職する目的を明確にすることが重要です。

転職サイトにしっかり相談する

転職サイトへの相談は面倒に感じるかもしれませんが、希望条件や今の職場への不満などをアドバイザートに相談することで、自分がどういう働き方をしたいか、転職先に何を求めるかなどを掘り下げることができます。

アドバイザーは受けた相談に合わせて求人を探してくれるので、よくある転職後の業務内容や採用条件のミスマッチを防げます。

他職種への転職は失敗するとデメリットしかないので、プロの手を借りて二人三脚で転職活動を進めることが成功のポイントとなるのです。

看護師におすすめの他職種や異業種の転職先まとめ

病院の業務内容や待遇に不満を感じて転職を検討しているのであれば、病院以外の職場に転職するのが一番です。

看護師スキルや経験を活かせる異業種はたくさんあるので、視野を広げて転職活動をしてみましょう。

せっかく苦労して看護師のスキルや経験を培ったのですから、無駄にしないよう看護師資格を活かせる他職種や異業種で楽しく働ける職場を見つけてください。

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