知ってた?マイナビ看護師は新卒の利用もOK!上手に利用して就活を有利に進めるコツ
看護学生が就活する場合、学校に来る求人票を見たり、自分で情報収集をしたり…とさまざまな方法があります。
学校の就職相談室などで相談するのもいい方法ですが、もっと多くの情報を集めるために転職サイトを使ってみてはいかがでしょうか。特に「マイナビ看護師」は新卒の看護師でも利用ができます。上手に活用する方法についてご説明します。
新卒看護師の就活の進め方
看護系の専門学校や病院付属の看護学校、大学の看護学科などで学んでいる学生の方の就職活動はいつごろから、どのように始めればいいのでしょうか。
新卒看護師の就活スケジュール
新卒の場合、採用の選考は卒業する年度の5月からスタートします。しかし、その時点で情報収集をしていると出遅れるので、もっと早めから就活に取り組みましょう。
一般的に次のようなスケジュールで進めるのが理想だと言われています。
やること | 内容 | 時期 |
---|---|---|
自己分析 | 看護学校で学んだことや実習などを通して、自分はどんな看護師になりたいのか、自分に向いている仕事内容などを分析する | 10月~12月頃 |
目標を決める | 目指す看護師像や働き方などを考える (例) ・大規模病院で最先端医療に関わる ・専門病院で専門性のある看護をする |
10がつ~12月ごろ |
情報収集 | 求人情報や病院の特徴などを調べる。学校を通して情報収集するだけでなく、自分でもできる限り多くの情報を集める | 1月頃~ |
見学や合同説明会に参加 | 興味のある病院を絞ったら見学や合同説明会、インターンシップなどに参加する | 2月頃~ |
選考準備 | 履歴書の作成や面接対策などを始める | 4月頃~ |
就職試験を受ける | 面接を受ける 小論文が必要な場合は作成する |
5月頃~ |
このようにして就活を進めていき、8月以降に順次内定が出るようになります。それと並行して看護師の国家試験の受験もあります。
新卒看護師が求人情報を集める方法
就活の中でも特に重要なのが「求人情報を集めること」です。求人情報を集めるには、次のような方法があります。
- 学校の就職相談室に来る求人情報を調べる
- 気になる病院のホームページで看護師募集がないか確認する
- 在学している学校の系列病院の募集情報を見る
- 合同説明会に参加する
- アルバイト先の病院で募集がないか聞く
- 先輩に聞く
- 看護師専門の転職サイトを利用する
この中でも「看護師専門の転職サイトを利用する」という方法はあまり知られていませんが、
いい求人情報が多く、専任のアドバイザーがサポートしてくれるのでおススメです。
新卒看護師の就活に「マイナビ看護師」を利用するメリット・デメリット
では、次に新卒看護師が利用できる転職サイト「マイナビ看護師」を利用する際のメリットについてご説明します。
「マイナビ」は1973年に創業し、1995年からはインターネット上で就職情報提供サービスを始めるなど、就活サイトの先駆け的な存在です。
幅広い分野の就職・求人情報を扱っている企業で、就職・転職情報提供会社としては最大手だと言っていいでしょう。「マイナビ看護師」は看護師の求人に特化した転職サイトで、全国の看護師求人情報を多く保有しています。
新卒看護師が「マイナビ看護師」を利用するメリット
転職サイトはすでに看護師として働いている人が、今までよりもいい条件で働きたいという人が利用することが多く、病院側も中途採用する場合に利用します。
そのため、病院の経営理念などもさることながら待遇面の情報が充実しています。
そのため、仕事を探す人にとって有益な情報が多いのが特徴です。
学校には求人が来ない病院の募集がわかる
「マイナビ看護師」が保有している求人数はかなり多く、中には学校には求人を出していない病院の募集内容が掲載されています。また、医療機関以外にも介護業界や企業の求人などもあるため、広い視野で業界全体の求人を見ることができます。
募集要項には給与や休日、福利厚生といった待遇面だけでなく、職場の雰囲気や看護師の研修制度、各種取り組みなどの情報があるので、応募先を検討する際の情報も豊富で安心です。
もちろん登録も相談も無料なので、気軽に利用できます。
新卒看護師が「マイナビ看護師」を利用するデメリット
「マイナビ看護師」は本来は転職したい看護師さん向けの求人情報サイトなので、募集する病院側も「経験者が応募する」ということを前提にしています。
そのため、次のようなデメリットがあります。
- 未経験者OKの求人が少ない
- 即戦力を求められる
- 新人研修がない
- 同期採用の看護師が少ない
未経験OKの求人が少ない
「マイナビ看護師」が取り扱っている求人数は全国で25194件ですが、その中で「未経験歓迎」という求人は7889件で、全体の約3分の1です。
(求人数は2018年8月現在で非公開求人を除く)
とは言っても「マイナビ看護師」が保有している求人数自体がかなり多いですし、昨今の看護師不足で「未経験者でも来てほしい」と望んでいる病院はたくさんあります。
特に新卒看護師なら学校で学んだ知識や実習の経験がすぐに活かせるので、ブランクがある看護師よりも有利になる場合があります。
即戦力を求められる
学校に来る求人や合同説明会などは「新卒」であることをわかった上での募集なので、採用する側は即戦力としては期待できないことや一定期間の研修が必要であることなどを理解しています。
採用された場合は、ある程度「新人としての甘え」が許されると言っていいでしょう。一方「マイナビ看護師」での求人はすぐにでも現場で活躍してほしいというものが多いので、現場では即戦力として期待されます。
新卒の看護師は緊張して不安になるかも知れませんが、バイトや実習、インターンシップなどで実際の病院で経験をしていれば、それほど不安に感じることはないでしょう。
新人研修がない
「マイナビ看護師」を利用して転職する看護師の場合は、すでに病院勤務の経験があるため、あえて新人研修は行われないケースがあります。
一方、学校に来る求人や合同説明会などで募集した場合は、新卒での採用のため新人研修の時間や期間を設けているところが多いようです。
そのため、「マイナビ看護師」を経由して応募した場合はその点で不安になるかも知れません。しかし、すべての病院で新人研修を行っているわけではありませんし、あえて研修をしていなくても、日々の業務を通して必要な指導は行われます。
それほど心配することはないでしょう。
同期採用の看護師が少ない
新卒での募集の場合は、大きな病院なら同期採用の仲間が何人もいます。多いところでは100人以上を同時に採用し、新人研修などを行います。
そのようなところでは多くの仲間がいるので、お互いに励まし合うことができます。「新人は自分だけ」というさびしさがないのですが、「マイナビ転職」を利用した場合、一度にそれほど多くの採用がないため、同期の看護師が少ないという点がデメリットだと言えるでしょう。
新卒看護師の就活に「マイナビ看護師」を上手に活用すえるコツ
ここまででご説明した通り「マイナビ看護師」を新卒看護師が就活に活用する場合は、メリットだけでなくデメリットもあります。
しかし、どれもそれほど大きなデメリットではありません。上手に活用することで新卒看護師が就活を有利に進めることができます。
「マイナビ看護師」を上手に活用する4つのコツ
転職専門である「マイナビ看護師」をあえて新卒看護師が就活に活用する場合は、次の4つのコツを意識してみましょう。
- メインではなくサブの情報源として活用する
- 「マイナビ看護師」のキャリアアドバイザーの意見を参考にする
- 病院の深い情報を得る
- 内定が決まらないときこそ有効活用すべき
メインではなくサブの情報源として活用する
上でもご説明した通り、新卒看護師の就活の情報源は学校に来る求人や合同説明会などが中心になります。しかし、これらは今までの学校とのつながりで求人を出しているケースが多いため、毎年同じところからの募集に偏りがちです。
一方、「マイナビ看護師」は広く一般に向けて募集しているため、普段なら学校に求人を出さないような病院の募集を見ることができます。
新卒の看護師としては「こういう職場があるんだ」とか「こういった働き方があるんだ」ということを知る上でも、ぜひ登録して求人を見てみましょう。
「マイナビ看護師」のキャリアアドバイザーの意見を参考にする
学校にも就職相談室があり、担当者がさまざまなアドバイスをしてくれます。マイナビ看護師」では専任のキャリアアドバイザーが、登録した人ひとりひとりに対してアドバイスをしてくれます。
例えば自分では気づいていない適性ややりたいことなどを見つけてもらえる可能性があります。また、現場で働く多くの看護師を見てきていますし、それぞれの病院の雰囲気なども把握しているので、ざっくばらんに相談してみましょう。
この辺りのサポートのおかげかマイナビ看護師は口コミでも非常に高く評価されており、人気の要因の一つとなっています。
病院の深い情報を得る
学校では病院の見学会などを実施してくれますが、そこで見るのは表面的なことが多くなります。しかし、「マイナビ看護師」を利用すると、キャリアアドバイザーを通して求人票や見学会ではわからない病院の深い部分を知ることができます。
例えば「〇〇病院は若手看護師にも責任ある任務を与えて育てている」とか「△△クリニックは新人さんがのびのびと働いている」といったことが聞けます。
気になる求人があれば遠慮なく聞いてみましょう。
内定が決まらないときこそ有効活用すべき
人材不足の看護業界では内定が決まらないという可能性は低いのですが、もし卒業近くになってもまだ内定が決まらないときこそ、「マイナビ看護師」を活用してみましょう。
「マイナビ看護師」は「今すぐ看護師が必要」というかなり切羽詰まった求人が多いため、応募すれば高確率で採用される可能性があります。
まとめ
新卒の看護師の就職活動は学校の就職相談室などで求人情報を見たり、合同説明会に参加したりといった方法が中心になります。しかし、もっと広く情報を集めるには、「マイナビ看護師」の利用がおすすめです。
「マイナビ看護師」は無料で登録すれば全国の求人を見ることができます。中には好条件の「非公開求人」や「未経験者歓迎」、医療機関以外の介護業界や企業などの求人もあるので選択肢が広がります。
「マイナビ看護師」では登録した看護師さんひとりひとりに対して専任のキャリアアドバイザーがついて、入職までサポートしてくれます。
これだけに頼るということではなく、学校での就活をメインにして「マイナビ看護師」をサブに使うといいでしょう。