看護師でデスクワーク(オフィスワーク)の求人がある10のおすすめ職場と働くコツ!
看護師の仕事は肉体はもちろん精神的な負担が非常に大きいですが、デスクワーク(オフィスワーク)に転職することで一気に快適に働くことができます。
今より肉体に負担をかけず働きたい、病院での仕事がつらいから看護師を辞めたいと思っている方はぜひ参考にして下さい。
看護師がデスクワーク(オフィスワーク)で働くことは可能!
看護師は診療補助や入院患者のお世話、病棟巡回、病人や怪我人の手当などが主な業務ですので、看護師としてデスクワーク(オフィスワーク)で働ける職場なんてないと思っている方も多いでしょう。
しかし、看護師の職場は病院だけではありません。同じ医療関係でも一般企業でも、看護師の資格や経験を活かしながらデスクワークで働ける職場はあります。
新卒の看護師は一般的に病院に就職するので看護師の職場イコール病院と思いがちですが、新卒でも多少難易度は高いですがデスクワークで働けないということはありません。
通常の看護師の仕事とはまったく違う業務になりますが、現場で働いた経験や看護師の知識は活かせますしむしろそれがあった方が有利です。
看護師のデスクワーク(オフィスワーク)求人がある10のおすすめ職場
治験コーディネーター
治験コーディネーターは、新しく開発された新薬の臨床試験に関わる仕事で、治験施設支援機関が治験を行っている病院での勤務になります。
主な仕事内容は病院側の立場で治験の管理や調整です。被験者への治験内容を説明や治験中の精神的なケア、治験の書類作成やデータの管理、治験を実施する関係者の連絡調整などが具体的な業務内容です。
年収の相場は350万円から400万円なので、看護師とほとんど変わりませんし雇用は一般企業になりますから昇給率が高いです。勤続年数を重ねれば年収500万円も夢ではありません。
多少の残業はあるものの、病院の看護師と違って夜勤はありませんし土日祝日、年末年始などカレンダー通りに休めます。
それでいて看護師と同等のお給料をもらえるので、看護師のデスクワークの転職先としては非常に人気が高いです。
企業の医務室
企業の医務室で働く看護師は産業看護師と呼ばれています。仕事内容は企業の方針によって変わりますが、基本的には産業医の指示のもとで社員の健康相談にのったり、メンタルカウンセリングを行います。
また、健康診断の補助、体調不良や疾病、勤務中の怪我などの応急処置をすることもあります。
企業の医務室は日勤が基本ですので夜勤はなく、ゴールデンウィークや夏期休暇、年末年始休暇など長期の休みが取れるのが魅力です。
さらに年収は平均で約480万円と看護師と遜色ありませんし、企業の規模によっては最初から600万円もの高年収をもらえるところもあるので、非常に人気があります。
近年はコストをかけて社員の健康管理を行う企業も増えていますから、昔と比べると求人数も多くなっています。
とはいえ頻繁に募集をする職場ではないので、企業医務室の求人を探す場合は看護師転職サイトを利用するのがベストです。
臨床開発モニター
臨床開発モニターとは、新薬を厚生労働省に認可してもらうための臨床試験に携わる仕事で、製薬会社や開発業務委託機関の立場で治験を管理します。
治験コーディネーターは被験者や治験を実施する関係者に関わったり、治験のデータをまとめたりするのが仕事ですが、臨床開発モニターは治験が正しく行われているかをモニタリングするのが仕事になります。
モニタリングのために治験を行っている医療機関を訪問することもありますが、やり取りの多くは電話やメールで、後は報告書の作成や症例報告書のチェックなどが主な仕事内容です。
年収は450万円が相場なので治験コーディネーターよりも高く、さらにスキルを身につけると800万円以上の収入を得ることも可能です。
治験のモニタリングは新薬ができるかできないかを見極めるための重要な仕事なので、臨床開発モニターには重い責任がある分、それが年収に反映されます。
看護師の仕事とはかなりかけ離れていますが、高収入でやりがいのある仕事をしたいという方にはおすすめです。
フィールドナース
フィールドナースは医療機器メーカーで医療機器製品の営業や看護師への説明、使用方法の指導、製品のアフターフォローを行うのが主な仕事内容です。
医療機関には営業マンと一緒に出向くことになるのでデスクワークだけではありませんが、看護師の業務と比較すると体力的な負担はかなり軽減されます。
もちろん勤務はカレンダー通りですし夜勤もありませんから、プライベートの時間もしっかり確保できます。
気になる年収の相場は500万円ほどですが、外資系企業や英語力の高い人、リーダーやエリアマネージャーなど役職がつくようになると600万円以上、中には800万円以上の年収を稼ぐ人もいるので、完全はデスクワークではありませんが給与面では非常にやりがいのある仕事です。
学校の保健室
学校の保健室というと養護教諭の免許が必要というイメージがあるかもしれませんが、一部の私立の小中学校や高校、専門学校、大学であれば公立でも看護師の免許を持っていれば働くことができます。
保健室での業務は生徒の健康管理や急病、怪我の応急処置、健康指導、保健室だよりの作成などいろいろありますが、基本的に全てデスクワークです。
小学校の場合、小さい子供も多いので怪我をしたり具合が悪くなったりで忙しいですが、高校や大学になると病気や怪我の割合が少なくなるので、体力的な負担もありません。
学校が休みであれば原則として保健室も休みになるので、看護師と比較して日曜日はしっかり休めますし年間休日数も多いです。
その代わり年収は相場が350万円ぐらいなので、高収入を希望する方にはあまりおすすめできません。
養護教諭の免許を取得すればもう少し高くなりますが、保健室で働く看護師は看護師として雇用されるわけではないため、どうしても年収は低い傾向にあります。
ただ学校の運営母体によって年収は変わりますし、長く務めれば昇給で年収もアップするので、転職サイトを活用して好条件の職場を探してみるのがおすすめです。
健康食品や美容商品を扱う企業のコールセンター
商品を販売する企業では、コールセンターを設けるのがスタンダードになっています。
コールセンターというとクレーム処理のイメージがあるかもしれませんが、健康食品や美容商品を扱う企業では商品についての医療的な質問や相談などを受けるコールセンターも設置しています。
クレームに対してはマニュアルが用意されていますが、質問や相談は完璧なマニュアルがないので、医学的な専門知識を持った看護師を採用する企業が増えているのです。
電話での対応は素早く的確なものが求められるので、対応力がある看護師はかなり需要があります。
ジャンルも健康食品や美容商品だけではなく、製薬会社や保険業界、各業界の健康相談などのコールセンターでも需要があるので、他のデスクワークの仕事と比べると求人数が多いのもこの仕事の魅力です。
コールセンターで働く看護師の年収は350万円から400万円ほどになりますが、派遣であれば時給2,000円から2,500円となり高額な収入が期待できるので、正社員でなくても良いという方には派遣もおすすめです。
ただコールセンターによっては夜勤もあるので、しっかり稼ぎたい場合は夜勤をメインにするといいかもしれません。
とはいえ、夜勤といってもデスクワークですし病院の看護師と違い生命の責任がある訳でもないので、体と心への負担を大きく減らせます。
保健所や保険センター
看護師の資格と併せて保健師の資格を持っているのであれば、保健所や保健センターで行政保健師として働くことができます。
行政保健師は管轄している地域に住んでいる人の健康管理や健康サポートをしたり、健康診断時には診断の補助を行ったりするのが仕事です。
小さい子供から高齢者まであらゆる年齢の人を相手にしなくてはいけませんが、この点は看護師の仕事も同じですし、命に関わる任務はないのでメンタル面での負担が少ないのが魅力です。
同じ保健師で働くのであれば一般企業や大学の産業保健師の方が年収は多いのですが、行政保健師は仕事が安定していますし、福利厚生も充実しているので長く働くには適した職場です。
年収は350万円から400万円が相場となりますが、長く勤めれば確実に年収がアップするので、デスクワークで夜勤なしという点をプラスすれば看護師よりも高待遇の職場と言えるでしょう。
保育園の看護師
厚生労働省は保育園に対して「できる限り看護師を配置すること」という要請を出しているので、最近は保育園による看護師求人が増加しています。
保育園での看護師の仕事は園児や保育士、その他の職員の健康管理、食事や保育室の衛生指導、子供の怪我や体調不良時の応急処置、場合よっては園児のメンタルケアなども行います。
基本的に看護師は一人で保育園全体の健康を維持する役割があるので、他のデスクワーク求人よりは忙しいかもしれません。しかしどんなに忙しくても残業はほとんどありませんし、夜勤もありません。
また、保育園で働く看護師は保育士と同じ待遇なので、国や自治体が行っている家賃の補助などを受けられるメリットがあります。
ただ年収は保育士と同じで300万円から350万円ほどが相場になるため、看護師よりかなり低くなるのが実情です。
保育士ほど大変な仕事ではありませんし、子供のいる和気あいあいとした雰囲気の中で仕事ができるので、ストレスを溜めることなく仕事ができるのは大きな魅力です。
ケアマネジャー
近年、高齢化社会によって介護士系の仕事の需要が高まっていますが、その中でも特におすすめなのがケアマネージャーです。
ケアマネージャーの仕事は要介護認定書類の作成や申請の代行、要介護認定調査の受託、ケアプラン作成やサービスの実施状況の確認など、介護支援サービスに関する業務、介護サービス給付に関する計算や給付管理票の作成などになります。
ケアマネージャーになるには看護師の資格だけではなく生活相談員や支援相談員など、相談援業務を通算5年以上かつ900日以上従事し、研修を受講後、介護士専門員資格登録申請をする必要があります。
資格を取得するまでには時間がかかりますが、今後も確実に需要が伸び続けるので、早めにキャリアチェンジをしておけば高待遇の有利な転職が可能です。
また、介護職ですがデスクワークが基本なので、体への負担をかけることなく仕事を続けられます。
ケアマネージャーの月収は約35万円、年収の相場は400万円から450万円と看護師よりも高収入が見込めるので、将来性を見据えてキャリアチェンジをする看護師も増えています。
看護師のデスクワーク(オフィスワーク)求人の職場で働くコツ
求人を見つけたらすぐに応募する
上記のようにデスクワーク(オフィスワーク)で働ける職場はあるものの、求人数自体はそれほど多くありません。
また、デスクワークの求人は人気があるので、募集があってもすぐに応募が打ち切られてしまいます。
とにかく競争率が高いので、求人案件を見つけたらすぐに応募するのはもちろん、1回で受かるように準備しておくことが重要です。
雇用形態にこだわらない
正社員として働いていたのであれば、デスクワークで働く場合も正社員が良いという方も多いでしょう。
将来や待遇面で考えれば確かに正規雇用で雇ってもらうのが理想的ですから、非正規雇用のデスクワーク求人があっても応募するのはためらってしまうかもしれません。
しかし、デスクワークの求人募集はもともと数が少ないので、どんな雇用形態であっても希望するのであれば応募しておくのがおすすめです。
雇用形態にこだわっているといつまで経っても応募さえできない、なんてことになってしまいます。
デスクワークの求人を出している企業は大手が多いですし、運営母体がしっかりしているところも多いので、最初は非正規雇用であっても長年勤めていれば正規雇用になる確率は非常に高いです。
また、1度でもデスクワークで働いた経験があれば、次に転職をする際に有利になります。
最初からすべて希望通りの条件で働くのは難しいので、まずはデスクワークの職場との接点を作ることから始めるのも転職を成功させるポイントです。
即戦力となれることをアピールする
一般的に、デスクワークの看護師求人で求められるのは即戦力です。
そのため、デスクワークが未経験であっても看護師としての経験を活かして対応できる人が採用されやすい傾向にあります。
そこで重要となるのが自己アピールです。当然ですが、採用側は経験値やスキルを書類や面接で判断するしかありません。
この時点であまり即戦力になれないようなイメージを与えてしまうと採用されないので、しっかり自己アピールをすることが大切です。
自分がどういった経験や知識を持っているのか、どれだけの対応力があるのかなどを分析してみましょう。
デスクワークの求人は枠が限られているので、面接をする前に採用担当者側の立場になって、どのような自己アピールをすれば採用したくなるかを考えてみてください。
もし自己アピールが苦手だったり客観的に考えるのが難しかったりするのであれば、転職サイトのコンサルタントに相談してアドバイスをもらうのもおすすめです。
看護師転職サイトのサポートを受ける
絶対にデスクワークの仕事に受かりたいという方は、看護師転職サイトのサポートを受けましょう。
もちろん自分の力だけで受かる確率はゼロではありませんが、確実に受かりたいのであれば看護師転職サイトを利用するのが一番良いです。
デスクワークの仕事は前述した通り競争率が高いので、普通に履歴書を書いて応募をしても面接まで進まないのが一般的です。
特に人気の高いデスクワーク職種は、志望動機や自己PRなど履歴書の書き方がとても重要で、このノウハウを持っていないと採用は勝ち取れません。
しかし過去に無数の看護師の転職をサポートしてきた看護師転職サイトであれば、職種に応じて面接まで進める履歴書の書き方ノウハウを持っていますし、面接に進んだ場合、どういった受け答えをすればいいかも知っています。
転職サイトにはハローワークや求人雑誌と比較にならない量の求人数がある分、デスクワークの求人も多いので働きたいなら登録しておいて損はありません。
看護師のデスクワーク(オフィスワーク)求人まとめ
看護師は体を使うのが当たり前と思っていた方からすると、デスクワーク(オフィスワーク)で働ける職場がたくさんあるのは驚きだったかもしれません。
病院での勤務は体力勝負ですから、そろそろ仕事がつらくなってきた、体力に自信がないという方はデスクワークへの転職を検討するのもいいでしょう。
ただし、デスクワークの求人は少ないですし競争率も高いため、自分だけで転職を成功させるのはかなり難しいのが実情です。
企業との太いパイプを持っている看護師転職サイトであれば、非公開求人という形でデスクワークの求人募集をたくさん扱っています。
さらに希望を伝えればデスクワーク求人が出てきた際に優先して紹介してくれます。利用も完全無料ですので、本気でデスクワークへの転職を考えているのであれば、まずは看護師転職サイトに登録をするのがおすすめです。