看護師転職で病院に直接応募(電話)するメリット・デメリット、注意点を解説
看護師さんが再転職をするときに、看護師求人サイトなどを利用する方法以外にも自分で病院のHPを見たり、電話で問い合わせたりして直接応募する方法があります。
そこで今回は看護師が求人探しをするときに転職サイトでなく、病院に直接応募や電話をする方法やそのメリット・デメリット、注意点などについてお話ししたいと思います。
看護師転職で病院に直接応募(電話)するメリットは?
①:面接や見学~採用までの流れが早い
自宅から近い場所にある病院や希望する病院があれば、病院のHPの採用案内ページを見たり、電話で採用の有無を問い合わせれば、たいてい病院の見学をすることができます。
また、病院側の方から「見学(面接)に来てください」と言われる場合もあります。
看護師側と病院側で見学や面接の日時を決めてすぐにでもお互いの条件が合えば、見学から採用まで1週間以内で採用が決定する場合もあります。このように、間に看護師仲介サイトが入らないと、見学や面接~採用までの流れが早く進むというメリットがあります。
② :採用されやすい
看護師側は看護師仲介サイトを無料で利用できますが、病院側は看護師仲介業者が仲介をして看護師を採用した場合、仲介業者に多額の成功報酬を支払わなければいけません。
病院側にすれば看護師を採用するために多額のお金が発生するので、直接応募してくれる看護師さんは有難い存在なのです。
また、病院に直接応募をして就職を希望してくれるということが好印象となり、採用されやすいというメリットがあります。病院側としては同じ条件の看護師さんが2人いれば、お金がかからない個人応募の看護師さんの方を採用するというわけです。
病院によっては、HPに「直接応募してくれた方を優先して採用します」などと書かれている病院もあり、看護師さんの経験や条件とは別に、応募方法が採用の有無に多少なりとも影響することは事実のようです。
③ 自分のペースで応募ができる
看護師仲介サイトを利用した場合、仲介サイトから「○○病院へ見学に行きませんか?」などと催促の電話があったり、「△△病院はどうですか?」など病院への就職をおすすめされる場合があります。
仲介サイトからのおすすめやアドバイスが再就職の背中を押してくれる場合もありますが、自分のペースで病院をじっくり考えたい場合は余計迷う結果になりかねません。
直接応募する場合は、自分が見学をして好印象を持てば自分のペースで応募、採用までつなげることができるので、自分でじっくり再就職先を考えたい人は直接応募する方法がよいかもしれませんね。
看護師転職で病院に直接応募(電話)するデメリットは?
① :聞きたいことが聞きにくい
直接病院に応募する場合、全て自分で連絡をして見学や採用条件等も聞き出さなくてはいけないため、自分が本当に聞きたい給与や夜勤回数や、病院側にとって耳が痛い話しなどは聞きづらいというデメリットがあります。また、希望条件などがあっても交渉もしにくいです。
また、どうしても病院側は看護師に働きに来て欲しいため、病院の良い点ばかりを伝える傾向があり、看護師側は客観的に病院の条件や病院の雰囲気が見られなくなってしまう場合があります。
② 採用のお断りがしにくい
直接病院に応募する場合、病院に見学にきただけのつもりが採用面接のようになってしまいます。
「いつから働きにこられますか?」と聞かれたり、「採用しますので是非うちに来てください!」などと押し切られてしまうと、就職先をまだ考え中でもお断りや保留を言い出しづらくなってしまうというデメリットもあります。
③ 第三者の意見や病院の様子を聞くことができない
自分で応募する場合、病院の情報がHPやネットでしか知ることができず、病院側の実態や様子など内部の情報を詳しく知ることができないというデメリットがあります。
その点、看護師仲介サイトが間に入った場合、サイト会社が持っている内部情報や病院の細かい条件、就業状況なども教えてもらえる可能性があり、外部の知らない情報を得ることができます。
④ 再就職のサポートや面接対策が受けられない
自分で応募をする場合、常勤で働くのか非常勤にするのか、また派遣にするのか、また子育て中のママナースの場合、働きやすい就職先はどこか、人間関係が心配な場合の就職先はどこがいいかなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方や働き先を自分で考えなければいけません。また、病院によって違う面接の仕方や履歴書の書き方も自分で対策をしなければいけません。
看護師仲介サイトを利用した場合、さまざまな働き方のアドバイスがもらえたり、就職先の面接や履歴書の書き方などを教えてくれる場合もあるので、うまく利用すればとてもいい就職ができるでしょう。
このように、直接病院に応募をして就職を目指すのか、看護師仲介サイトを通して就職を目指すのかはそれぞれメリット、デメリットがあります。大切なことは自分に合う方法で、自分が納得した就職先を決めるということです。
看護師転職で病院に直接応募(電話)する場合の方法や注意点
では、直接病院に応募をする場合、どのような流れを踏めばよいのでしょうか。その方法や注意点を見ていきましょう。
就職までの手順 | ポイント | 注意点 |
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① 病院のHPを見たり、実際に病院に行って就職したい病院をいくつか決める |
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② 病院に電話をして採用の有無や見学ができるかなどを問い合わせて見学の日時を決める |
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③ 見学(面接)をする |
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④ 採用の合否を待つ、もしくは採用の有無を伝える |
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⑤ 実際に働き始める |
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病院に直接応募(電話)せず転職サイトを使うメリットはある?
手間がかからない
なんといってもこれに尽きます。上記にある通り、直接応募にはそれなりの手間と注意点があります。
しかし転職サイトを利用すると転職先候補を条件や場所別に一覧で確認できますし、面接や見学の日程をすべてコンサルタントが決めてくれます。
聞きにくいことも聞ける
給与交渉や夜勤回数の交渉、週に2~3回の勤務がいいといった聞きにくいことも、転職サイトはすべてコンサルタントが代行してくれます。
条件を担当者に伝えるだけであとの交渉は任せっきりにできるので、交渉や希望を伝えるのが苦手な人には大きなメリット言えるでしょう。
面接対策をしてもらえる
日本人は面接が苦手な人が多いです。しかし転職サイトを利用すると面接のアドバイスや履歴書の添削サービスを受けることができます。
また、サイトによっては面接当日に同行してもらったり、あなたの長所を面接官に説明してくれたりもします。
こちらも面接で話すのが苦手だったり緊張してしまう方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
事前に職場の雰囲気や人間関係を聞ける
転職サイトを利用すると、事前に職場の雰囲気がどんな感じなのか、退職者はどれくらいいるのか、人間関係はどうなのかといった事情を聞くことができます。
それによりブラックや雰囲気が最悪な職場を回避することができますし、自分と合わなそうな病院を見分けることが可能です。
転職は一度してしまうと簡単に変更できませんので、事前にブラックを回避するのは重要と言えるでしょう。
看護師転職におすすめの転職サイト
1位:業界大手のレバウェル看護(旧看護のお仕事)
- 転職先の内部事情が分かる
- 12万件以上の事業者情報がある
- サポートが充実している
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
※東京都の○○と出てくる場合がありますが、全国に対応しています。
2位:理想の求人が見つかるマイナビ看護師
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公式サイト:https://kango.mynavi.jp/
3位:採用率91.3%のナースパワー
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公式サイト:https://www.nursepower.co.jp/
看護師転職で病院に直接応募(電話)まとめ
看護師の再就職の決め方は色々な方法があります。代表的なものでは、自分で応募する方法以外にも看護師求人サイトを利用する方法や看護師の先輩や仲間に紹介してもらう方法などもあります。就職の方法はそれぞれメリットやデメリットがあるので、いろいろな方法をうまく利用して自分に合う病院をじっくり決めることが大切です。
押し切られて就職を決めたり、妥協して最就職を決めるのではなく、スケジュールや気持ちにも余裕を持って決めることが大切です。採用条件の確認や条件の交渉も積極的におこなって、納得できる就職ができるとよいですね。