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看護師の日勤のみの求人はどんな仕事内容?日勤のメリットとデメリットは?

看護師の日勤のみの求人はどんな仕事内容?日勤のメリットとデメリットは?

看護師の資格があり医療現場で働きたいと思う人にとって、夜勤を含む交替勤務か、日勤のみか……ということは、悩むところですね。

子育てや家事との両立を望む場合は「日勤のみ」を希望されるケースが多いのですが、日勤の求人の仕事内容や給与、交替勤務と比較したメリット・デメリットは何かについて、詳しくご説明します。

日勤の看護師求人の勤務先

まず、日勤で看護師の求人を出しているのはどのようなところが多いのでしょうか。

看護師の日勤の求人は病院から企業まで幅広い

「日勤(夜勤がない)希望者は夜勤がある病院は採用されないのでは?」と思っている人が多いのではないでしょうか。しかし、現実には病院でも日勤での求人を出しているところがあります。

それ以外にも、次のように多くの勤務先で日勤看護師を募集しています。

  • 病院の外来
  • クリニック
  • 訪問看護施設
  • 介護施設
  • 企業勤務

では、ひとつずつ具体的に見てみましょう。

病院の外来勤務

総合病院の外来は日勤のみの勤務が可能です。また、オペ室勤務も日勤が中心ですし、病棟勤務でも日勤のみという募集もあります。

ただ、外来以外は日勤でもオンコール対応を求められるケースがあります。オンコールとは夜間の急患などで忙しくなったときに、病院から渡された電子機器を使って呼び出されることを言います。「日勤だと思っていたらオンコール対応を求められた」というケースがあるので、求人を見る際にはよく確認しておきましょう。

クリニック勤務

クリニックは開業医や小規模病院というイメージがありますが、法律(医療法)では次のように定義されています。

クリニック 病床がない、または20床未満
病院 20床以上

なお、クリニックは「〇〇診療所」や「〇〇医院」という名称で運営されています。

クリニックには次のような診療科があり、日勤看護師の募集をしています。

  • 内科
  • 小児科
  • 整形外科
  • 皮膚科
  • 耳鼻咽喉科
  • 泌尿器科
  • 美容外科・美容クリニック

クリニックでのお仕事としては、医師の診察の介助や処置が主な業務になります。例えば患者さんを診察室に案内し、必要に応じて血圧測定や検温などを行います。また、採血や注射、各種検査の補助を行うこともあります。

医師が診察する際に必要な器具やガーゼなどを準備することも外来看護師の仕事です。

入院病棟では患者さんごとにカルテの情報を担当ナースが共有しますが、クリニックの外来では毎日患者さんが変わるため、その都度状態を見て対応する必要があります。

訪問看護施設

訪問看護は患者さんの自宅に訪問して看護をする仕事です。医療機器がそろっている病院とは異なり、訪問時に体温計、血圧計、注射器、点滴など必要なものを持参して看護サービスを行います。

また、服薬の指導や食事・入浴のサポートなども行います。病院勤務とは異なる業務が多く戸惑うことがあるでしょうが、今後はますますニーズが高まると考えられていて看護師の求人増えています。

介護施設

日勤の看護師の求人で最近増えているのが、介護施設の募集です。介護施設とひと口に言ってもさまざまで、次のような種類があります。

施設の種類 特徴 看護師の配置基準(入所者100人に対して)
特別養護老人ホーム ・地方公共団体や社会福祉法人などが運営している
・要介護高齢者のための施設で、入浴や排せつ、食事などの介護のほか、日常生活のお世話や機能訓練、療養上の世話を行う
看護職員:3人
(他に非常勤の医師1人、介護職員31人など)
介護老人保健施設 ・病院と自宅の中間に位置づけられている
・病院での治療は終わったが自宅での生活に不安が残るという場合にリハビリをして在宅復帰を目指す施設
看護師:9人
(他に常勤の医師1人、介護職員25人など)
有料老人ホーム ・民間企業が運営
・要介護の度合いなどは施設によって異なるが、入居者の部屋での訪問看護になる
入居者30人に対して看護師1人
(他に生活相談員が1人、介護職員が最低1人など)

他にも介護療養型医療施設がありますが、これは国の方針で2020年までに廃止することになっています。そのため、看護師の勤め先としては選択肢から省いておきましょう。

企業勤務

看護師の日勤の求人と言うとクリニックなどを真っ先に思い浮かべますが、意外と企業勤務の求人募集もあります。企業と言っても会社内の診療所勤務から健康サポートを提供する会社、治験を行う製薬会社や研究機関などさまざまです。

それぞれの特徴を見てみましょう。

勤務先 仕事内容や特徴
企業内診療室 従業員の健康診断や各種検査の介助、保健指導など。保健師の資格があると有利
健康サポート企業 生命保険会社や健保組合などの加入者の電話相談に看護師として対応する仕事
治験コーディネーター 治験とは製薬会社が開発した新薬を発売前に実際に患者さんに試してもらうことで、患者さんに治験内容を説明したり、治験スケジュールの調整や治験データの取りまとめなどを行う

このように企業勤務の募集は幅広くありますが、都市部に集中している傾向があります。

看護師の日勤の求人のメリットとデメリット

看護師の日勤の求人を探す場合に、メリットとデメリットを自分の中で整理しておきましょう。

看護師の日勤の求人のメリット

日勤の勤務には、次のようなメリットがあります。

  • 規則正しい生活が過ごせる
  • 子育て中でも育児の時間や家族と過ごす時間が確保できる
  • 土日・祝日に休みのところが多い
  • 仕事内容がハードではない
  • 身体への負担が少ない

子育て中は日勤の方がメリットが大きい

子育て中で保育園や幼稚園の送迎がある場合は、日勤の方が決まった時間に仕事が終わるため、メリットを感じられるでしょう。

また、子どもの学校行事などで休みたい場合でも、日勤は夜勤に比べてスタッフの数が多いのでシフトが調整しやすい点もメリットになります。

看護師の日勤の求人のデメリット

一方、次のようなデメリットもあります。

  • 夜勤がないので給与が少ない
  • 日勤の求人はパートが多い
  • 日勤でも忙しい職場や残業が多い職場がある
  • 最新の医療の知識が学べない

給与や雇用形態は求人案件によって異なる

確かに夜勤がないと夜勤手当がつかないため、日勤の方が給与は少なくなります。しかし、最近は日勤でも正社員でかなり高額な収入を得られる求人案件があります。

自分はどんな条件を希望するのかを整理してみましょう。

何を優先させるかが重要

 
給与以外にも勤務時間や福利厚生などは勤務先によってかなり異なるので、一概に「〇〇の人は日勤に向いている」「〇〇だから日勤がいい(または日勤はダメ)」と決めつけることはできません。

長い目で見て計画を立てることが大切

転職を考えるときは目先の事情ばかりが気になりますが、もう少し長い目で見てみることも大切です。

例えば、次のような点を考えてみましょう。

  • 子どもが幼稚園・小学校の間は日勤がいいが、子どもが成長して教育費がかかる時期は夜勤もしたい
  • 将来は最新治療に関わりたい
  • 看護師の資格はあるが、将来は介護分野の資格も取りたい

このような希望や長期計画がある場合は、それを見越して求人を探してみましょう。「今は日勤がいいが、近い将来は夜勤もしたい」という場合は病床数が多い病院で日勤として働き、時期が来れば夜勤を希望するという流れが考えられます。

一方、最新医療に関わりたいという場合は、小さな診療所では学びの機会が少ないと言えるでしょう。その場合は治験関係の求人や重篤な患者さんが多い病院の日勤勤務を探すのがおすすめです。

介護分野で働きたい場合も同様です。特に最近は介護分野での看護師の求人が多いので、ぜひ自分に合った求人案件を探してみましょう。

自分で日勤の求人を探すのは手間がかかる

自分の中ではいろいろな希望があり、それにぴったり合う求人を探すのですが、なかなか思うように見つからないのが現実です。特に現在も働いている場合は、求人情報を探す時間が取れません。

そんな場合は、看護師専門の求人サイトを利用すると便利です。自分の希望する条件(日勤か夜勤か、勤務時間、勤務地など)を伝えれば、最適な案件を教えてもらえます。

さらに上で書いたような将来設計や希望があれば、それも伝えてみましょう。希望が具体的であればあるほど、ぴったり合う案件を紹介してもらえますよ。

まとめ

看護師が日勤で働く場合は、家族や子どもと過ごす時間が確保でき、規則正しい生活が過ごせるといったメリットがありますが、パートの募集が多い、給与が少ないといったデメリットもあります。

ずっと日勤を希望するのか、子育てがひと段落したら夜勤も可能なのかといった少し先のことも考えて探してみましょう。

また、最近は介護関係や治験、健康電話相談など幅広い分野での看護師の求人が増えています。少し視野を広げて探してみるのもおすすめです。

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