看護師を辞めたい理由ランキング!1年目、3年目など年数別の転職方法も紹介
看護師になるには専門の知識を身に付け、更に試験に合格する必要があるなど簡単ではありませんが、時には辞めたくなる事もあるでしょう。
様々な理由で看護師を辞めたくなった時、どのように対処してどのような注意点があるでしょうか。今回の記事では看護師を辞めたい理由から、転職成功のポイントについて詳しく解説していきます。
看護師を辞めたい理由ランキング
看護師として働いている方の多くは、一度は辞めたいと考えた事があるでしょう。
そこで当記事ではマイナビ転職が「看護師から看護師以外の職種へ転職した男女100人」に対して行ったアンケートを元に、看護師を辞めたい理由ランキングを紹介していきます。
1位:人間関係
看護師が辞めたいと考える理由で一番多いものが、人間関係です。
看護師の仕事は患者さんとの接触でストレスが貯まりやすい事に加えて、女性も多く病院という閉鎖的な場所で過ごす事が多いです。
そのためどうしても人間関係がこじれやすく、悩んでしまう方も多いでしょう。
また職場によっては上下関係が厳しく、先輩が後輩にきつくあたってしまう場合もあります。
規模の大小にかかわらず病院や医療機関ではこのように人間関係が良好でない場合も多く、人間関係を理由に退職を検討する方が多いと言えるでしょう。
2位:他にやりたい仕事がある
若い世代の看護師を辞めたい理由として特に多いのが、他にやりたい仕事があるという理由です。
この理由は看護師に限った訳ではありませんが、看護師の場合は中学や高校卒業後から看護師を目指して勉強をしてきています。
つまり人生の早い段階で看護師を選ぶという選択をしているため、後で他にやりたい事が見つかるという事も多いでしょう。
特に看護師は病院という限られた空間で仕事をするため、同年代の友人が飲食店やオフィスで働いていると羨ましく思えてしまう場合もあるようです。
退職を考える理由としては前向きと言える内容なので、このような理由が2位にランクインしているのは、看護師の仕事に対する意識の高さが分かると言えるでしょう。
3位:夜勤や体力的な負担が辛い
夜勤や残業による体力的な負担も、看護師の辞めたい理由の上位です。
病院に勤務する看護師であればどうしても避けられないのが夜勤で、体力的な負担は避けられません。
また患者さんの体調や人員不足などの理由で急な残業なども多く、他の仕事に比べる体力的にハードなのも看護師の特徴です。
このようなハードな労働環境に耐えられず、退職を考えてしまう看護師の方も多いです。
ただし勤務する病院や施設によって労働環境は大きく違うので、職場によっては夜勤も残業も無いという場合もあるでしょう。
勤務する職場によって退職理由が大きく変わるのも、看護師ならではの特徴と言えます。
4位:結婚や育児、介護など家庭の事情
結婚や介護、育児などのライフイベントによって辞めたいと考える看護師も比較的多いです。
しかしライフスタイルの変化による退職は、何も看護師だけの理由ではなく、他の職種でも結婚や出産などによって辞めたいと考える方は多いです。
ただ特に看護師の場合は女性が多いので、出産や結婚やによって辞めたいと考える方が多い特徴があります。
結婚や出産、介護などによるライフスタイルの変化による退職は多いですが、一度退職した後でも復職しやすいのも看護師の特徴と言えるでしょう。
5位:業務内容と給料が見合ってない
業務内容と貰える給料が見合っていない事も、看護師を辞めたくなる理由の一つです。
看護師は勤務する病院や正看護師か准看護師かでも違いますが、日本人の平均的な給料しか貰えないという場合も多いです
看護師の仕事は体力的に負担が多い事は先程も紹介しましたが、それだけでなく看護師の仕事は人の命に係わる場合も多いです。
勤務する病院によっては生死に関わる現場に立ち会ったり、また時には排泄処理のような汚れた仕事をしなければならない事もあるでしょう。
看護師の仕事は精神的にも肉体的にもハードな業務ですが、それに見合った給料が貰えないので、やめたいと考えてしまう方も少なくありません。
6位:医療ミスや責任に対するプレッシャー
看護師は人の生死に関わる業務が多く、そのプレッシャーから辞めたいと考えてしまう方も少なくないです。
看護師は医師のように手術を執刀する事はなくても、点滴や注射で投薬を行ったりと患者のケアを行います。
もしこの際にミスを起こしてしまうと、最悪は生死に関わるような医療事故になってしまうかもしれません。
過去には看護師の医療ミスによって重大な健康被害を起こしてしまった事例もあるなど、医療ミスに対するプレッシャーは相当なものがあります。
看護師は患者の命を預かる責任の重たい仕事である、そのプレッシャーが苦痛になってしまって、看護師をやめたいという理由になっているようです。
7位:看護師に向いてないと思った
看護師に向いていないと感じてしまい、辞めたいと考える方も多いです。
看護師の仕事は、他の職種と比べても業務内容はかなり特殊です。
業務がハードなだけでなく、患者とのコミュニケーションの取り方も独特で、接客業と同じという訳にはいきません。
看護師は患者に対してケアを行う一方で、健康管理の指導を行う事も仕事です。
そのため患者さんには優しくするだけでなく、時には厳しい事を言う必要もあるなど、とても多様な対応が求められます。
このように他の仕事と比較しても特殊な部分も多い事から、仕事が合わないと感じてしまって辞める方も多いでしょう。
8位:労働時間が長すぎる
看護師の仕事は労働時間が長い事から、辞めたいと考える方も多いです。
長期残業の是正や働き方改革などによって、一般の企業では以前に比べると労働時間が短くなっているのが昨今の潮流ですが、看護師の場合は一概にはそうとは言えません。
特に夜勤のある看護師はその傾向が顕著で、一回の出勤における労働時間が12時間を超える事も珍しくないでしょう。
過去には看護師の働きすぎによる過労死も発生しており、看護師の労働環境に過酷さが分かります。
このように看護師は夜勤がある事から仕事の拘束時間が長くなってしまう傾向にあり、辞めたいと考える方も多いようです。
9位:キャリアアップができない
勤務先や正看護師・准看護師によっても違いますが、キャリアプランが描きにくい場合も多く、退職の理由としても上位に入っています。
看護師の一般的なキャリアプランとしては、主任看護師や看護師長と役職を上げていくパターンが多いですが、小さなクリニックではそもそもそのような役職が無い場合も多いでしょう。
また准看護師の場合は更にキャリアプランが描きにくく、管理職への昇進は難しい場合もあります。
出世競争に勝ち残れば役員も目指せる一般企業とは、この点は大きく違います。
このように看護師はキャリアプランが描きにくく、そのため退職を選ぶ方も多いです。
10位:休暇が取りにくい
休暇が取りにくい事も、看護師の退職理由としては多いです。
勤務する病院にもよりますが、看護師は24時間365日体制で働かなければなりません。
もちろん交代制でシフトを組んでいますが、突発的な休暇を取ってしまうと他の誰かに迷惑をかけてしまいます。
また勤務先によっては人手不足の場合も多く、有給なども消化しにくい雰囲気も珍しくありません。
このように他の職種と比較しても休暇が取りにくいのが看護師の特徴で、退職をしてしまう方も多いです。
ランキングの参考元:マイナビ転職「看護師辞めたいけど不安…経験者が語る辞めて良かったこと」
看護師を辞めたいと思っている時の対処法
様々な事情で看護士を退職する方も多いですが、やはり退職にはリスクも伴います。
転職が必ずしも成功するとは限らないので、退職したい場合でも慎重に判断する必要があります
一度辞めたいと思ってもすぐに退職するのではなく、ここで紹介するような対処法を試してみるのも良いでしょう。
部署異動を申請してみる
勤務しているのが大きな病院であれば、部署異動をする事で環境が大きく変わるでしょう。
もし看護師を辞めたいと思っている理由が人間関係や職場関係の場合は、環境が変わる事で解決するかもしれません。
部署が変われば仕事内容も変わりますが、同じ病院内であればこれまでのキャリアも無駄になりません。
ただし部署異動は人員の関係もあるので希望通りに異動出来るとは限らないですし、もし出来たとしても異動までには時間がかかる場合もあります。
また規模の小さな病院ではそもそも部署異動が出来ない事がある点には注意が必要です。
プリセプターがいれば相談してみる
プリセプターがいる場合は、退職したいと考えている事や悩みなどを相談してみる事も良い対処法です。
プリセプターとは、新人看護師をマンツーマンで教えてくれる先輩看護師の事で、プリセプター制度を導入する事で新人ナースの離職の防止などに繋がると言われています。
このように教育だけでなく、新人看護師の仕事に対する悩みなどを聞くのもプリセプターの役割なので、退職をしたいと考えた際には相談してみましょう。
同じような経験をしたプリセプターならではのアドバイスや、フォローをしてもらえるので気持ちも楽になるでしょう。
ストレスを発散する方法を身につける
趣味やスポーツなど、ストレスを発散する方法を身に付ける事も対処法の一つです。
看護師の仕事は夜勤や残業などが多くハードなので、どうしてもストレスが貯まってしまいがちです。
また休暇も予定通りに取れない場合もあるなど、ストレス発散しにくいのも特徴と言えるでしょう。
しかし限られた時間の中でも体を動かしたり、友人と食事に行ったりなどストレス発散したり楽しみを持つ事も重要です。
普段忙しく働いていると、たまの休みはどうしても家でゴロゴロしてしまいがちですが、気分転換出来る事をするのも対処法の一つです。
単なる仕事と割り切る
考え方を変えて、単なる仕事と割り切ってしまうのも対処法の一つです。
人間関係や理不尽な事があったとしても、仕事と割り切ってしまえば我慢できる場合もあるかもしれません。
少し寂しいような気もしますが、嫌な人間関係や理不尽な事を我慢するからこそ給料が貰えると思うことで、退職を考え直せる場合もあります。
このように割り切って仕事を続けていれば、後は時間が解決してくれる事もあります。
嫌な人間関係も異動や退職などで自然と変わっていきますし、上司や経営者が変われば理不尽に感じる事も少なくなります。
仕事で嫌な事があっても、給料をもらうためと割り切ってしまうのも対処法の一つです。
転職をする
ここまで退職したいと思った時の対処法について説明をしてきましたが、一度辞めたいと感じてしまった職場で働き続ける事は簡単ではありません。
無理に我慢して働く事で、ますます状況が悪化して精神的にも辛くなってしまう場合も多いでしょう。
そのためここまでの説明とは矛盾するかもしれませんが、辞めたいと思った時には転職を検討する事が最適です。
看護師が転職する際には、大きく下記の3つの方法があります。
- 看護師として他の病院に転職する
- 看護資格を活かせる異業種に転職する
- 看護資格とは関係ない異業種に転職する
このように多くの選択肢があり、時には転職によって収入をアップさせる事も出来ます。
しかし転職にはリスクも伴うため、決断するには勇気もいるでしょう。
転職するかどうか迷った際には、どのような判断基準で考えれば良いかを次で説明していきます。
辞めたい看護師が転職するかの判断基準
看護師を辞めたいと思っても、すぐに転職などの行動に移すのは勇気がいります。転職するかどうか迷ってしまった際の、判断基準を見ていきましょう。
肉体や精神に異常が出ている
一つ目の判断基準は、肉体や精神に異常が出ているかどうかを見極めましょう。
仕事が忙しすぎて体調面に支障をきたしていたり、精神的に参ってしまっている場合は転職した方が良いと言えます。
肉体や精神に異常が出ている場合は出来るだけ早めに転職をしないと、更に状況が悪化してしまう可能性があります。
最悪は体調を崩して働けなくなったり、出社出来なくなってしまいます。
出社まで出来なくなってしまうと転職活動どころではなくなってしまい、今後の働き方にも悪影響が出てしまう事になります。
最悪の事態を防ぐためにも、肉体や精神に異常が出ている場合は早めの転職を検討しましょう。
パワハラやモラハラが存在している
二つ目の判断基準は、職場の人間関係が悪くパワハラやモラハラが存在している場合です。
こちらも先ほどの肉体や精神に異常が出ている場合と同様に、出来るだけ早めに転職を検討するべきでしょう。
パワハラやモラハラを我慢しているとどんどんエスカレートしていき、精神的に追い詰められてしまう可能性があるからです。
パワハラやモラハラは上司や職場の人間関係が変われば解消する可能性がありますが、いつ解消するかも分からないので無理に我慢する必要はありません。
このように明らかに職場の環境が悪く、ハラスメントが発生している場合も早めの転職を検討しましょう。
サービス残業がある
三つ目の判断基準は、サービス残業が頻繁にある場合です。
ひと昔前であればサービス残業が当たり前という時期もありましたが、今は違います。
多くの企業や病院で残業代はちきんと支払うのが当たり前になっている中で、サービス残業が多い職場はブラックと言えます。
サービス残業が常態化している職場は、経営の考え方に原因があるのですぐに改善する事は期待出来ません。
そのため、我慢して働き続けていても損をするばかりなので、早めに見切りを付けて転職をしてしまった方が良いでしょう。
看護師を辞めたいと思うのは甘え?
結論から言えば看護師を辞めたいと考えるのは甘えではありません。
看護師は他の職種に比べると人の命を扱うという特殊性の高い仕事であり、その分収入面や就職のしやすさなどで利点が多い場合もあります。
このように限られた人しかなる事が出来ないという特殊な仕事だけに、辞めたいと思ってしまう自分は甘いのではないかと、葛藤する看護師も多いです。
しかし「日本看護協会・病院看護実態調査」によると、看護師の離職率は11.5%とかなり高い水準となっています。
多くの看護師が離職しているというデータからも分かる通り、看護師の仕事は肉体的にも精神的にもハードです。
他の人には出来ないような特殊な仕事ですから、誰もが一度や二度は辞めたいと考えた経験があり、やめたいと思うのは決して甘えではないと認識しておきましょう。
辞めたい看護師がもう少し続けた方が良いケース
看護師を辞めたいと思う事は決して恥ずかしい事ではありませんが、中にはもう少し続けた方が良い場合もあります。
転職するかどうかの判断基準はここまでの説明してきましたが、ここでは転職するにはまだ早く、もう少し今の仕事を続けた方が良いケースを紹介していきます。
実力不足やミスが多い
実力不足や単純にミスが多くて、仕事が辛くなってしまっている場合には、もう少し今の仕事を続ける方が良いかもしれません。
仕事が思うようにいかずにストレスを感じてしまい、退職を考えてしまう看護師の方はとても多いですが、時には自分の努力不足というケースもあります。
このような場合は転職しても、結局次の職場でも上手く行かない可能性が高いでしょう。
仕事が上手く行かない理由が自分の実力不足かどうかは分かりにくい時もあるかもしれませんが、一度冷静に考えてみると良いです。
採用されてから半年未満
入社して半年未満と勤続が短い場合も、すぐに転職するのではなくもう少し仕事を続けた方が良いです。
最近ではどの職種でも転職が当たり前になっており、勤続年数が短い事はそこまでマイナスにはなりませんが、勤続が半年も無い場合には注意が必要です。
採用する面接官からすれば転職理由がどんな内容であれ勤続があまりにも短いと、またすぐに辞めてしまうのではないかと見えてしまうからです。
半年程度であればまだ職場にも慣れていない時期でもあるので、もう少し仕事を続けたうえで、本当に転職するべきなのか慎重に判断しましょう。
精神に影響が出ないレベルの人間関係
人間関係が原因で転職を考える方も多いですが、精神に影響が出ないレベルの人間関係であればもう少し様子を見るのも良いでしょう。
というのもどこの職場でも人間関係の多少の摩擦はあるので、転職先の職場が必ずしも良くなる訳ではありません。
転職はそれでもなくても精神的に負担がかかるので、万が一転職先の人間関係が悪い場合は今よりも辛くなってしまう可能性もあります。
そのため今の職場の人間関係が、精神的に参ってしまうほどでないのであれば、様子を見るのも一つの方法です。
プレッシャーが辛い
仕事に対するプレッシャーが原因の場合も、もう少し仕事を続けた方が良いでしょう。
看護師の仕事は患者さんの命にかかわる重要な業務なので、転職したとしても変わらずにプレッシャーはあるためです。
そのためどんなにベテラン看護師の方であっても、仕事のプレッシャーは変わらないでしょう。
つまり転職したとしても根本的な問題解決にはならず、転職に伴う精神的な負担だけがかかってしまう事になります。
もし転職の原因が仕事に対するプレッシャーの場合は、業務に集中してミスを無くす事に専念する方が上手く行く可能性が高いでしょう。
看護師を辞めたい人の口コミ
この記事を読んでいる方の多くは、退職や転職を考えている看護師の方だと思います。
様々な理由で今の職場に不満があって退職を考えているでしょうが、周囲に相談出来ず悩んでいる方も多いでしょう。
しかし同じように悩んでいる方は多く、たくさんの口コミがあります。退職を考えている方は、ここで紹介する口コミをぜひ参考にして下さい。
看護師の仕事は患者さんの命に係わるので、一つのミスが最悪は生死を左右する事もあります。
そのため業務のプレッシャーは他の職種と比べても大きく、プレッシャーが原因で看護師の仕事が嫌になってしまう方も多いです。
この口コミは看護師のプレッシャーの大きさが分かる口コミと言えるでしょう。
看護師向いてなさすぎてやめたい!!!
2年目とはいえ、自分のできなさに日々嫌になる!!!
もう毎日自分の無力さに打ちのめされ、仕事おわった瞬間から涙が止まらん!!!!
私いつからこんなメンタル弱くなった!!!— q-b (@trickster_99_) July 9, 2022
こちらは看護師の仕事に慣れない方の口コミのようです。
一般企業の仕事と違って看護師の仕事は覚える事も多いので、2年目ではまだまだ発展途上と言えますが、志の高い方ほど業務の習得度合いに悩んでしまう方が多いです。
はーーーーやめたいやめたい。仕事辞めてしまいたい。実家帰って何もしたくない。毎日失敗ばっかりで怒られる怒られる。新卒看護師ってそんなもんでいいよね。毎日行ってる自分偉いよね?????それでいいよね????
— ウーロン茶 (@amyyyyyyy000) July 9, 2022
看護師に限らず新卒で入ったのであれば、しばらくは仕事が出来なくて当たり前です。
仕事を覚えて一人前になるまでは上司に怒られる事もあるので、あまり気にしない事が一番です。
この口コミにあるように、毎日きちんと出社している事が重要で、気が付けば一人前になっているでしょう。
最後何食べたんだろとかそういうの考えると悲しくなる。急に明日が奪われるって怖い
— やめたい看護師 (@tukaenaizyousi) July 8, 2022
こちらは看護師ならではの、仕事の重みを感じる口コミと言えます。毎日ケアをしている患者さんであれば、仲良くなる事もあるでしょう。
しかし病状によっては残念ながら亡くなってしまう事もあるので、看護師は多くの方の最後を看取る事になります。
このように他の職種にはないプレッシャーがかかるのも、看護師の仕事の特徴と言えます。
夜勤シャドー休憩中だけど何か何も出来ないし虚無だし泣きそうになってきたやめたいしにたい、、、なんか夜勤メンタル崩壊しやすいな、、
— はらわた 看護師1年目 (@Harawataaaa) July 8, 2022
看護師の仕事の特徴の一つに、夜勤があります。
仕事とは言え夜の病院に勤務していると、この口コミにあるように気分が沈みがちになる事もあるでしょう。
日中の仕事だけでもストレスが貯まる事に加えて、夜勤で更に精神的に付加がかかってしまい、退職を考える看護師も多いです。
理不尽にドクターに怒られるし看護師は八つ当たり道具ではありません
— 4年目Ns @仕事やめたい (@kmkks_nurse) July 8, 2022
看護師同士だけでなく、ドクターからもハラスメントを受ける可能性があるのも看護師の仕事の辛い所です。
勤務する病院にもよりますが、看護師に対して高圧的なドクターも中にはいます。
患者さんのケアや看護師同士の人間関係に加えて、ドクターからの理不尽な対応を受けやすいのも看護師の仕事の特徴と言えるでしょう。
やめたいやめたい。
お局が目つけてて無理。んで色々言ってくるし、患者にも怒られるし。心が疲弊する。— 常にしんどい看護師@3年目 (@nurse4256) July 8, 2022
どこの病院でも看護師は女性が多い職場なので、長く勤めているベテラン看護師がいる職場も多いでしょう。
性格の合う方であれば良いですが、この口コミにあるように年の離れたベテラン看護師とは気が合わないというケースも多いです。
女性ならではの職場の人間関係に悩んでしまって、退職を考える看護師は多いです。
看護師って資格持ってれば最悪職失ってもどこでも必要とされて働けるし給料も一定額貰えるから実習はめっちゃしんどかったけど看護師取ってよかった。でも人間関係くそすぎやめたい
— まにまに@看護師 (@mani_mani28) July 7, 2022
看護師の資格を持っていれば、この口コミにあるように就職先に困る事はないですし、それなりの給料を貰う事が出来ます。
しかし看護師の仕事は人間関係を始めとして、精神的にも肉体的にもハードな職場と言えます。
そのため多くの方が、退職を考えていると言えます。
看護師を辞めたい人がすぐ転職をするデメリット
一度転職を意識してしまうと、すぐにでも辞めたくなって早いタイミングで転職をしてしまう看護師も多いです。
なんとなく早い転職には悪いイメージを持っている方も多いと思いますが、具体的にはどのようなデメリットがあるでしょうか。
ここではすぐに転職をした際のデメリットについて見ていきましょう。
1年未満だと採用してもらえないことがある
前職の在籍期間が1年未満の転職だと、そもそも採用してもらえない場合もあります。
転職の際にはどうしても前職での勤務期間や転職の理由は質問されるため、あまりにも勤務期間が短いと人事担当の印象は良くありません。
採用する企業側としては出来るだけ長く働いてくれる人材を確保したいと考えるので、前職での勤続年数が短いと「またすぐに辞めてしまうのではないか」、と見られてしまう可能性があります。
このように前職での勤続年数が1年未満と短い場合は、転職活動に大きなデメリットがあると言えるでしょう。
損害賠償や奨学金の返済を求めてくる病院がある
看護師資格を取る際に奨学金を利用している方も多いと思いますが、すぐに辞めてしまうと奨学金の一括返済を求められてしまう場合があるでしょう。
そもそも奨学金とは将来自分の病院で働いてくれる事を期待して病院が費用を負担をしているので、返済が終わる前に退職となってしまうと病院としては損をしてしまう事になります。
そのため病院によっては退職を伝えると、奨学金の返済を求められる場合があります。
それだけでなく、あまりに期間の短い退職だと、損害賠償さえ起こされてしまう可能性も否定出来ません。
このようにすぐに辞めてしまうと金銭的なデメリットが発生してしまう可能性もあるので、退職を伝える際には慎重に行うようにしましょう。
経験年数別の看護師を辞める時のポイント
今回の記事ではここまで看護師の退職について紹介してきましたが、看護師を辞めるかどうかの判断に悩む方も多いと思います。
転職した後に後悔しないためにも退職は慎重に判断すべきですが、年次によって判断すべきポイントも変わってきます。
ここでは経験年数別の看護師の辞める際のポイントを紹介するので、退職の際の参考にして下さい。
新卒~1年目
新卒~1年目と入社して間もない時期の場合は、基本的には辞めない方が長い目で見れば成功するケースが多いです。
新卒~1年目と言えば仕事というよりも社会に慣れる時期でもあるので、ある意味では一番仕事が辛い時期です。
一方で、今後社会人として生きて行くための忍耐や基礎スキルを身に付ける重要な時期とも言えるでしょう。
そのためこの時期に辞めてしまうという事は、社会人としての最初の壁を乗り越えられなかったという意味になります。
先ほどデメリットでも紹介したように、次の転職に影響が出るなどどうしても今後のキャリアにとっては悪影響が出るでしょう。
パワハラやサービス残業が横行している場合は転職も手
このように新卒1年目の方は退職をしない方が良いですが、パワハラやサービス残業などが理由で精神的・肉体的に影響が出ている場合は例外です。
身体に悪影響が出るような劣悪な職場の場合は、時間が経っても解決しないケースが多く、無理に我慢をすると身体を壊してしまうどころか、今後のキャリアに影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
例え新人ナースであっても、極度に環境の悪い職場であれば転職を検討する事をおすすめします。
2年目
2年目であれば1年間業務を経験した実績があるだけに、看護師としての仕事を一通り目にしてきたと言える時期です。
辛い1年目を乗り越えたという経験があるだけでも、今後のキャリアの自信へと繋がって行くでしょう。
とは言えすぐに退職を考えて良いか言うと、そうではありません。
1年目に比べれば多少の実績があるので転職もしやすいかもしれませんが、採用する企業側か見ればまだまだ「即戦力」とは見做せないでしょう。
転職で募集する人材に求める能力は即戦力である事が多いので、2年目ではまだまだ魅力的な人材には見えにくいと言えます。
そのため2年目のポイントも基本的には1年目と変わらず、現在の職場で実績を積む方が、長い目で見れば成功へと繋がります。
ただし1年目と違って2年目であればより現在の勤務先の実情に詳しくなっているはずなので、職場環境が劣悪な場合は早めに見切りを付けるのも重要なポイントでしょう。
3年目
3年目になると、退職や転職を前向きに検討し始めるには良い時期です。3年目になると看護師業務も一通り覚えており、ようやく一人前になり始める事です。
また看護師業務だけでなく、勤務している病院の組織や他の病院と比べた給与水準の差などが見えてくるのもこの時期でしょう。
看護師に限らず、どの職種でも「3年勤めれば一人前」という考え方もあるため、採用する企業側としてもこの年次であれば即戦力として期待出来ます。
一方でまだまだ若い方が多く長く働いてくれるので、採用される確率も高いでしょう。
4年目
4年目も3年目同様に、転職や退職には前向きに検討出来る時期です。
4年目という事は丸三年間勤務した実績になるので、転職の際には有利に働きます。
またいったん退職などで看護師を離れてしまった後、再度就職活動をする際にも、「3年間の看護師経験あり」という実績はプラスに働くでしょう。
ただ4年目あたりから注意しておきたい点が、転職によって給料が下がってしまう可能性がある事です。
4年目となると新人の頃よりは給与が上がっている方も多いですが、転職先によっては同水準の給与が出ない可能性もあります。
転職する際には、転職先の給与水準についてしっかりと確認しておくと良いでしょう。
5年目
5年目ともなると、もう若手ではなく中堅の年次へと入ってきます。
そのため即戦力を求めている病院にとっては、とても魅力的な人材に見えるでしょう。
3・4年目同様に5年目も具体的に転職を検討すべき年次と言えますが、注意しておきたい点もあります。
それは、これぐらいの年次になると後輩の指導・教育やチームをまとめるマネジメント能力が求められる点です。
採用する企業側としては即戦力という働きに加えて、チームのリーダーとしてみんなをまとめる役割を期待している場合もあるでしょう。
年次が高くなればなるほどまネジメント能力を求められる傾向は高くなっていくので、もしまだリーダー経験がないのであれば、焦らず今の勤務先での経験を積み重ねておくのも一つの方法です。
6年目~10年目
6年目以降は「チームを引っ張る」や「若手を教育する」という役割が、より求められる時期になります。
勤務先の職場でも看護主任やプリセプター、チームのリーダーなどを任される機会が増えてくるのもこの時期です。
当然転職での求人も、このようなマネジメント能力を期待した内容が多くなるでしょう。
今の勤務先での立場が、転職先でどう活かせるか、慎重に見極めて判断すると良いです。
11年目以降
11年目を超えてくると、ベテランと呼ばれてもおかしくない立場の方も多いでしょう。
それだけ今の職場での地位や給料も、高い方が多いのではないでしょうか。
そのため退職や転職を検討する際には、より慎重に判断する必要があるでしょう。
転職の場合はどうしても今よりも給料が下がってしまいがちなので、給料を下げても転職した方が良いかどうかが判断のポイントになります。
看護師を辞めたい人が知るべき退職までの流れ
今回の記事は看護師の退職について詳しく解説していますが、実際に退職する際にはどのような流れになるでしょうか。
ここでは退職の流れについて、見ていきましょう。
まず就業規則を確認する
退職を決めたら、まず一度就業規則を確認してみましょう。
就業規則には退職に関する項目が書いてあり、最低でも「退職する1ヵ月前には申告する」などのように申告期限などが書いてあります。
また、合わせて退職金制度の有無や、残りの有給日数なども確認しておくと手続きもスムーズに行えるでしょう。
退職を申し出る
就業規則の確認が出来たら、いよいよ退職の意思を伝えるようにしましょう。
伝える際は口頭でも良いですが、退職届が必要とされる病院もあるようです。
職場によっては誰に伝えるかを迷う場合もあるでしょうが、直属の上司に伝えるのが原則です。
退職を伝えるのはこれまでお世話になっているだけに、伝えにくい気持ちもありますが、正直に理由をきちんと伝える事が重要です。
ここで変に嘘を付いたりしない事が、円満退職の秘訣と言えるでしょう。
業務の引き継ぎをする
退職の意思を伝えたら、仕事の引継ぎを行います。
引継ぎをする際のポイントは、出来るだけ丁寧に業務を伝える事です。
後任の看護師と一緒に業務を行うだけでなく、必要に応じて引き継ぎ書など紙でも残しておいてあげると良いでしょう。
これまでお世話になった職場を退職するので、出来るだけ丁寧に引き継いであげることも恩返しの一つと言えます。
有給を消化する
もし有給が残っている場合は、職場とも相談しながらですが最後に消化するようにしましょう。
退職する後ろめたさから、有給消化をしないで退職する方もとても多いですが、あまり引け目に感じる必要はありません
有給はこれまで仕事を頑張ったご褒美なので、堂々と消化するようにしましょう。
退職完了
業務の引継ぎを終えて、有給も消化したらいよいよ退職完了です。
退職完了と同時に次の職場で働き始めるのが理想ですが、ストレスなどがあった場合は心と身体を休めてから就職しても遅くはないでしょう。
退職する際にはここで説明した流れ以外にも、ハローワークで失業保険を申請するなど様々な書類の手続きも必要になります。
また、退職金が出る職場であれば、しっかり振り込まれているかも確認しておきましょう。
看護師を辞めたい人が知るべき注意点
看護師を辞める際の流れは概ね理解出来たかと思いますが、辞める際には注意点もあります。
ここからは看護師を辞める際に抑えておきたい注意点について、見ていきましょう。
就業規則に関わらず最低2ヶ月前に退職を申し出る
一つ目の注意点は、退職を伝える際には2か月前には伝える事です。
先程の退職の流れで説明したように、退職の際には就業規則を確認する事がポイントです。
就業規則には、退職〇日前に申し出をする、というように書かれている場合が多いです。
しかし出来るだけ早めに伝える事で、後任の準備や引継ぎ期間も長く確保出来るので、スムーズに退職が行えます。
そのため仮に就業規則に、「1ヵ月前には申告」と書かれていたとしても遅くとも2か月前には伝えるようにしましょう。
また職場にもよりますが、特殊な業務内容だったり、場所が通いにくいなどの理由で人材確保が難しい病院であれば、半年前には伝えた方が無難です。
賞与の振り込み時期を確認する
二つ目の注意点は、賞与の支給時期を確認しておくことです。
仮に賞与が12月なのであれば、賞与を受け取った後の1月頃に退職した方が無難です。
看護師は賞与が高い場合も多いので、賞与支給前に辞めてしまうのはとてももったいないです。
今すぐにでも辞めなければならない、という特段の事情が無い限り、賞与支給後の退職にしましょう。
できれば3ヶ月分の生活費は用意しておく
3つ目の注意点は、最低でも3ヶ月分程度の生活費は用意しておく事です。
転職先から給料が貰えるまでには時間が空いてしまうので、多少の資金は手元に残しておかないと生活費に困ってしまうためです。
というのも、当然ですが給料は後払いになるので、例えば転職先に4月に入社すると最初の給料をもらえるのは5月です。
そのため、転職がスムーズに行われたとしても2ヶ月は給料なしで過ごすことになりますし、転職活動そのものにも出費がかさんでしまいます。
最低でも3ヶ月分、出来れば6ヵ月分ぐらいの生活費を持っておくことで安心して転職にチャレンジ出来るでしょう。
奨学金の返済がどうなるか確認する
4つ目の注意点は、奨学金を利用している際に返済がどうなるかを確認する事です。
看護師資格を取得するために、奨学金を利用している方も多いのではないでしょうか。
奨学金は病院が負担してくれる代わりに、看護師資格を取得した際には病院に勤務しながら返済をしなければなりません。
これは「お礼奉公」と言われる制度ですが、お礼奉公中だからと言って転職が出来ない訳ではありません。
転職をする際は奨学金の返済方法については良く話し合うようにしましょう。
一括返済や奨学金を理由に転職を禁止する病院は違法
なお、中には残りの奨学金の一括返済を求めてきたり、返済するまで転職を禁止する病院もあるのですが、これは違法です。
基本的には気にせず、転職をしても良いでしょう。
また、転職先の病院によっては、残っている奨学金を立替えてくれる場合もあります。
ただし奨学金の立替えをしてくれる病院は他の病院との関係から、奨学金を立替える事を公にしていない場合もあります。
そのため自分で見つけるのは困難なので、後ほど紹介するような転職サイトを利用すると良いでしょう。
退職後は速やかに失業保険や保険証の申請する
最後に紹介する注意点は、社会保険の手続きに関する点です。
これまで病院にしか勤務した経験が無い方だと分かりにくいですが、退職すると健康保険などの手続きを自分で行う必要があります。
また退職の場合は失業保険が貰える場合もあるので、この手続きも自分で行います。
健康保険や失業保険の手続きを怠ってしまうと、保険証が発行されなかったり、失業保険が貰えなくなってしまうので注意しましょう。
看護師を辞めたい人が転職を成功させるポイント
看護師の仕事は特殊なスキルを持った専門性の高い仕事なので、他の職種に比べても比較的転職先は見つかりやすいと言えるでしょう。
しかしそんな看護師でも転職が成功するかどうかは、不安が多いでしょう。ここでは看護師が転職を成功させるためのポイントを紹介していきます。
転職の理由を明確にしておく
まず最初のポイントは、転職の理由を明確にしておく事です。
簡単な事のようにも見えますが実は難しく、しっかりと自己分析をしておく必要があります。
採用する企業側も「何故転職するのか」、というのは気になる点なので前向きな理由での転職である事をしっかりと伝えましょう。
また転職理由を明確にする事で、転職先を探す条件の優先順位を明確にする事が出来ます。
例えば子供が生まれた事で夜勤が出来なくなった、というのが理由であれば多少給料が下がっても夜勤のない職場を優先的に探せます。
転職理由を明確にする事で、自分の希望を叶えてくれる転職先が見つけやすくなり、転職成功の可能性も上がるでしょう。
事前に職場を見学して雰囲気を確認しておく
二つ目のポイントは、事前に職場を見学して雰囲気を確認しておくことです。
転職に成功していざ出社してみたら、職場の忙しさや人間関係が想像と雰囲気が全く違っていた、という事も珍しい話ではありません。
このように後で後悔しないためにも、事前の職場見学は重要です。
職場見学はどこの病院でも開催している訳ではありませんが、転職サイトなどを利用すれば比較的情報も入りやすいでしょう。
転職の成功は転職先を見つける事ではなく、転職先で活躍する事です。
そのためにも事前の職場見学は重要なので、開催されるのであればぜひ参加しましょう。
今後のキャリアプランに基づいて転職する
三つ目のポイントは、明確な将来キャリアプランに基づいて転職する事です。
一見当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実は難しいのがこのポイントです。
転職する理由は様々ですが、「今の職場のこういう所が嫌だ」や「給料が少ない」などの短期的な理由で転職する方は、とても多いでしょう。
10年後20年後の自分の姿を具体的に描いて、その目標を達成するための工程も出来るだけ具体的に決めることでキャリアプランが完成します。
このようなプランに基づいての転職であれば、目標に近づくための転職なので成功する可能性が高いでしょう。
面接でスキルや経験を正直に話す
四つ目のポイントは面接の場で、これまでの経験やスキルを正直に話す事です。
こちらも当たり前と言えば当たり前の話ですが、いざ面接の場になると緊張してしまい、また内定欲しさからつい見栄を張ってしまう場合もあります。
しかし面接官も良く見ているので、付け焼刃の発言では見透かされてしまうでしょう。
万が一上手く採用に至ったとしても、出来ないスキルを申告していると自分の首を絞める事になってします。
先ほども言いましたが転職の成功は、転職先で気持ち良く活躍出来る事です。
そのためにも面接などで見えを張ってしまうと、後で後悔する事になるので注意しましょう。
教育制度が整った病院・施設に転職する
最後に紹介するポイントは、教育制度が整った病院や施設に転職する事です。
転職する年次にもよりますが、やはり新しい職場に慣れるまでは時間がかかります。
そのため転職を成功させるためには、研修や教育制度が整った病院の方が馴染みやすいでしょう。
また研修制度が充実している病院であれば、中途採用が多い事の証拠なので、同じ目線で悩みを共有できる同僚もいるでしょう。
しかしこのように制度の整った病院を自分で探すのは難しいので、転職サイトを利用すると言いでしょう。
看護師を辞めた後の転職先の選択肢
看護師を辞めて転職を考える際には、別の病院に勤務して看護師を続けるというイメージが強いですが、転職先はそれだけはありません。
もちろん看護師を続けるのが一番スムーズではありますが、せっかく転職するのであれば他の転職先も検討してみるのも良いでしょう。
ここでは看護師の転職先を紹介していきます。
看護師資格を活用できる異業種に転職する
看護師の転職先としての選択肢の一つが、看護資格や看護経験を活かせる異業種への転勤です。
病院ではなく一般企業に転職する事になるので業務内容は大きく変わる事になりますが、看護師資格を活かせるのでスムーズに業務に馴染めるでしょう。
具体的には医療事務や、医療機器メーカーの営業があります。
どちらの仕事も看護師業務とは大きく異なりますが、医療の現場で働いてきたという経験が大いに活かせるでしょう
特に医療機器メーカーの営業はハードな仕事ですが、実績次第では高収入を目指す事も出来ます。
看護師資格と関係ない異業種に転職する
看護資格とは全く関係のない、異業種に転職するのも選択肢の一つです。
この場合は看護師としてのこれまでの経験は全く活かせないので、一から学び直す必要があります。
大変ではありますが、看護師以外の仕事をやりたいと思っている方には魅力的な転職先です。
転職先の職種はたくさんありますが、多いのは接客業や事務と言った職種でしょう。
看護師は常に患者さんに対してケアを行ってきているので、対人スキルやコミュニケーション能力は高い場合が多いです。
そのため営業や接客のような人と触れ合う仕事も向いていると言えます。
今と異なる病院や看護施設に転職する
看護師の転職先として一番おすすめなのが、今とは違った病院や他の看護施設に転職する方法です。
退職理由によって次の転職先に求める希望も違いますが、今の職場や待遇に不満がある場合の転職であれば、他の病院等へ転職するのが一番スムーズに解決が出来るでしょう。
この選択肢であれば看護師としての仕事も続けられるので、その点もメリットと言えます。
以前も病院で働いていたのであれば、業務の内容も大きく変わる事もないのでスムーズに転職先へと臨めるでしょう。
このように看護師の選択肢には様々な種類がありますが、一番スムーズに転職できるのは他の病院へと移る事です。
病院看護師を辞めたい人におすすめの転職先
先程は看護師の転職先としての候補を紹介しましたが、あれが全てではなく看護師からの転職先としては様々な職があります。看護師からの転職先として、人気の高い職種を見ていきましょう。
保育園や幼稚園
まず最初に紹介する人気の高い職種が、保育園や幼稚園です。
看護師が保育園や幼稚園に勤めるというのはあまりイメージが湧かないかもしれませんが、保育園や幼稚園には看護師が常駐している場合があります。
大切なお子様を預かるので看護師がいる方が、急な健康トラブルの際にも親御さんも安心でしょう。
入院や来院している患者さんのケアが中心の病院と違って、保育園・幼稚園での看護師の仕事は子供達とその家族の健康管理が中心になります。
登園している子供達の体調をチェックしたり、ケガをした子供の応急処置を行ったりします。
また夕方迎えに来た親御さんに、正確に症状を伝える事も重要な仕事と言えるでしょう。
看護師 | 保育士 | |
---|---|---|
平均月収 | 約34万円 | 約27万円 |
平均年収 | 約492万円 | 約327万円 |
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
看護師の給与を比較してみると、月収で約7万円、年収では約170万円も看護師の方が高くなっています。夜勤があってい、また患者さんの命を預かっているという責任がある分、看護師の方が平均給与は高くなっています。
介護施設
次に人気の高い勤務先は介護施設です。
介護施設などの高齢者施設は、高齢化の影響もあって増え続けており、入社しやすい点も特徴です。
業務内容は入所している方の生活面や健康面でのサポートが中心になりますが、病院勤務との大きな違いは介護士と連携して業務を行う事です。
介護士の主な業務は食事や入浴などの生活面のサポートを行う事で、看護師は主にバイタルチェックなどの健康面でのサポートを行います。
ただ実際の現場では業務の区分けが曖昧な場合もあり、介護士との連携は欠かせないでしょう。
看護師 | 介護士 | |
---|---|---|
平均月収 | 約34万円 | 約28万円 |
平均年収 | 約492万円 | 約380万円 |
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
看護師との給与を比較してみると、介護施設の職員の給与は低めで、年収では110万円もの差がある事が分かります。看護に関する仕事は需要が高く、毎年労働環境の改善は行われてはいますが、それでも看護師の給与水準には届いていないのが現状です。
美容クリニック
美容クリニックも人気の転職先の一つです。
最近増えている美容クリニックの特徴は夜勤もなく、また一般の看護師と比べると高い給料が貰える事です。
業務内容としては来院される方の予約管理や、来院される患者さんの話を聞いて行うカウンセリング、術後のアフターケアが中心になります。
美容クリニックと聞くと20代や30代の若い方ばかりが働いているイメージですが、40代以降の方で働いている方も多くいます。
そのため年齢の事はあまり気にしないで、転職活動すると良いでしょう。
しかし美容クリニックの求人は人気が高く、すぐに応募が埋まってしまう点には注意が必要です。
看護師 | 美容クリニック | |
---|---|---|
平均月収 | 約34万円 | 約30~40万円 |
平均年収 | 約492万円 | 約500~600万円 |
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
一般の病院と美容クリニックの給与を比較してみると、ほぼ同水準から年収で100万円超と給与に幅があります。
これは美容クリニックの場合は、売上に応じたインセンティブを導入している職場もあるためです。そのため平均給与には幅がありますが、一般の看護師よりは高い事が分かります。
派遣看護師
派遣看護師として働くのも、人気の転職先です。派遣の一番の魅力は、週3回勤務のように自由に働き方を選べる事でしょう。
そのため結婚・出産などでライフスタイルに変化があった場合などには、とても働きやすいです。
時給も比較的高いので、効率良く短期間で稼ぎたい方にもおすすめです。
ただし派遣の場合は必ずしも希望通りの病院に派遣されるとは限らないので、注意しておきましょう。
また給料や福利厚生なども派遣会社によって違いがあるので、どこの派遣会社に登録するかも重要なポイントです。
正看護師 | 准看護師 | |
---|---|---|
平均時給 | 1,768円 | 1,518円 |
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
派遣看護師の時給の平均は、上記のようになっています。
正看護師か准看護師かで平均時給は違いますが、一般的な事務員などの派遣に比べると、かなり高い水準と言えるでしょう。
別な病院で看護師をするのもおすすめ
同じ看護師として、他の病院へ転職するのもおすすめです。ここまで紹介した転職先に比べると、これまでの看護師経験をそのまま活かせるので、転職とは言えスムーズに業務に馴染む事が出来るでしょう。
また今の職場で役職について高い給料を貰っていた場合でも、給与水準を下げないで転職する事も可能です。
このように精神的にも一番負担が少なく転職出来るのが、別な病院に転職する特徴と言えます。
看護業界で転職したい人におすすめのサービス3選
看護師の方に限らず、転職の際には転職サイトの利用が欠かせません。
特に看護業界への転職希望の方であれば、転職サイトの中でも看護師に特化したサイトを使う事になるでしょう。
看護師に特化した転職サイトにはとてもたくさんの種類がありますが、その中でもおすすめのサイトを紹介していきます。
1位:レバウェル看護(旧看護のお仕事)
まず最初に紹介するおすすめサイトはレバウェル看護(旧看護のお仕事)です。
レバウェル看護(旧看護のお仕事)では求人票では分からない病院の雰囲気や、看護師長の性格といった内部情報を共有してもらうことが可能なので、人間関係が原因で看護師を辞めたいという方には非常におすすめの転職サイトとなっています。
事前に病院の雰囲気や看護師長の性格を知ることができれば、自分に合う職場か、合わない職場かも判断しやすいでしょう。
また在籍しているキャリアアドバイザーも医療業界に詳しい方が多いので、転職にあたって的確なサポートを受ける事が出来るでしょう。
登録はもちろん利用に一切の料金はかかりませんので、看護師を辞めたいと思っている方は登録だけでもしてみることをおすすめします。
2位:看護roo!
次に紹介するサイトは、看護rooです。看護rooでは求人数が53,000件と豊富にあるだけでなく、派遣の求人も多いことが特徴です。
派遣看護師は自由に労働時間を選べるのが特徴なので、夜勤や長時間の労働が嫌で看護師を辞めたいと考えている方にはおすすめのサイトと言えるでしょう。
ただし看護rooの求人は都市部に集中している傾向があり、派遣の求人に至っては関東と関西地区のみの取り扱いとなっています。
そのため地方部での転職活動を目指している方にとっては物足りないかもしれません。看護rooだけでは情報量が足りない場合は、ここで紹介している他のサイトも合わせて利用しましょう。
3位:マイナビ看護師
最後に紹介するおすすめ転職サイトは、マイナビ看護師です。
マイナビ看護師は新卒支援で有名なマイナビが運営している看護師特化型のサイトなので、大手のパイプを活かした独自の非公開求人が常に数万件ある事が特徴と言えるでしょう。
非公開求人には好条件の求人が多いので、待遇面に不満があって辞めた看護師や収入アップを目指している看護師の方にはおすすめの転職サイトと言えるでしょう。
また担当のキャリアアドバイザーの質も高いので、無料で手厚いサポートを受けられます。
看護師を辞めたい理由や年数別の対処法まとめ
今回の記事では、看護師の退職について詳しく解説してきました。
看護師の仕事は夜勤・残業も多く、また仕事の失敗が患者の生死を分ける事もあるので、仕事のプレッシャーは相当です。
そのため退職したいという気持ちに負い目を感じる必要はないですし、無理に我慢する必要はないでしょう。
看護師の転職先の候補は様々ですが、看護師として医療機関に転職するか、もしくは看護とは関係のない異業種に転職するかで方法も変わってきます。
それぞれの場合におすすめの転職サイトも解説していますので、ぜひ参考にして下さい。