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看護師の定年は何歳?求人を探す場合にチェックしたいポイント

看護師の定年は何歳?求人を探す場合にチェックしたいポイント

看護師はどこも人材不足なので、常に多くの求人があります。どうせ働くなら長く勤められるところがいいですよね。

そこで、このページでは看護師の定年は何歳なのか、長く勤められる職場はどうやって探せばいいのかをご紹介します。

看護師の求人で定年をチェック

看護師が転職を考える場合に、求人票では基本給や勤務形態(夜勤や残業の有無など)は気にする人が多いですが、定年が何歳かを確認する人は少ないかも知れませんね。

でも、長く働けるとそれだけ収入は安定しますし、職場にも慣れて働きやすくなります。

定年の年齢は何歳?

では、看護師の定年は何歳なのでしょうか。

実は看護師など医療従事者だけでなく、一般企業でも「定年は〇歳」と法律で決められているわけではありません。

そのため、企業で「うちは70歳を定年とする」と決めても構わないのです。しかし、それは現実的ではないため、下記のように法律で一定のラインが定められています。

定年退職年齢の下限は法律で定められている

定年退職の年齢を「〇歳にしなさい」と定める法律はありませんが、定年退職年齢は「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律(第8条)で「60歳を下回ることができない」とされています。

つまり、55歳や58歳など60歳を下回る年齢を定年としてはいけないと法律で決められているのです。

雇用主は65歳まで継続雇用する義務がある

「高齢者等の雇用の安定等に関する法律」は平成16年に改正され、雇用主は次の3つのいずれかの措置を取るように定められています。

  • 定年の年齢を65歳に引き上げる
  • 継続雇用制度を導入する
  • 定年制度を廃止する

これにより、2018年現在では定年は60歳ではなく実質65歳になっていると言えます。なお、これは企業など雇用側が会社の制度として導入することを定めたもので、定年年齢を65歳にしなければいけないとか、個々の従業員が65歳まで働かなければいけないというものではありません。

看護師が定年まで働くメリット

職場が自分に合わないとか、雇用条件(給与や勤務時間など)が合わないと思ったら、誰でも転職することが可能です。
特に看護師の場合は求人数が多いので、自分の希望に合った職場は比較的見つけやすいのが特徴です。

看護師が転職を繰り返すメリットとデメリット

しかし、求人が多いからと言っていくつもの職場を転々とするのは、メリットもありますがデメリットもあります。

メリット ・納得のいく求人を探せる
・多くの職場を経験することでキャリアが積める
・自分の適性がわかってくる
デメリット ・転職するたびに職場の人間関係を構築しなければいけない
・昇給が少ない
・長続きしない人と思われる

転職は悪くはないがデメリットも理解することが大切

最初に就職した職場が自分にピッタリということは少ないものです。誰もが1度や2度は転職を経験しています。その過程で「自分には小規模なクリニックが合う」とか「大規模病院でさまざまな診療科を経験したい」など、自分の適性や将来の夢などが見えてきます。

一方で、転職を繰り返すたびに、それぞれの職場で新人からスタートしなければなりません。仕事を覚えるだけでも大変なのに、職場の人間関係も築いていかなければならないのはかなり負担になります。

また、長く勤めると年々昇給していきますが、転職を繰り返すと昇給の積み上げがないので手取り額が増えないという悩みがあります。

理想は自分の希望や適性を把握して、それに見合う求人を探すことですね。

看護師が定年まで1ヶ所で働くメリット

一方、採用されたところで定年まで働くと、次のようなメリットがあります。

人間関係のメリット ・人間関係が構築されて働きやすくなる
・仕事の悩みを仲間に相談できる
仕事面でのメリット ・仕事や職場に慣れて仕事がスムーズに進められる
・役職に就ける
・リーダーとして頼りにされる
報酬面でのメリット ・毎年昇給があり、次第に給料が増える
・退職金が多くなる

このように定年まで働く場合は、人間関係、仕事内容、報酬の面でメリットがあることがわかります。それぞれをもう少し詳しく見ていきましょう。

看護師が定年まで働く場合の人間関係でのメリット

看護師が転職を考える理由はさまざまですが、人間関係の悩みを理由に挙げる人が結構います。

それぞれの職場のルールがある上に経験もさまざまな人が集まるため、何かと摩擦が生じるのでしょう。

しかし、定年まで長く勤めるとその職場に慣れるため、スタッフ同士の気心が知れるようになります。「あうんの呼吸」と言われるように、お互いの気持ちが通じるので仕事がやりやすくなります。経営者や医師、同僚から頼りにされるので、やりがいが感じられるのも大きなメリットになります。

看護師が定年まで働く場合の仕事面でのメリット

看護師の仕事は表面上は同じですが、細かい面では職場ごとに大きく異なります。しかし、定年までずっと勤務すれば、そこの現場での仕事が身につきベテランナースとして活躍できます。

リーダーや師長などの役職に就けば手当が加算される上にやりがいも感じられるので、楽しく働けますよ。

看護師が定年まで働く場合の報酬でのメリット

上でも書いたように、役職に就けば手当が加算されます。また、給与は採用時から毎年昇給があるため、基本給もボーナスも年々増えていきます。

さらに退職金も勤務年数に応じて計算されるため、長く勤めることは報酬面でのメリットがたくさんあります。

看護師の求人は定年をチェック

新卒ナースがそのまま同じ勤務先で定年まで勤めることもありますが、1度や2度は転職を経験するという人が多いようです。

しかし、転職先が自分の希望と合っていたり、さまざまな面で相性がよかったりすると、定年まで勤めることが可能になります。

看護師の求人のチェックポイント

定年まで働けるかどうかはいくつかの要素に左右されますが、求人票を見るときは次の点をチェックしてみましょう。

  • 定年は何歳か
  • 退職金があるかどうか
  • 昇給の有無や実績
  • 各種手当
  • 産前産後休暇や育児休暇、介護休暇の有無
  • 託児所があるかどうか

定年は65歳となっているところもあれば、「60歳だが継続雇用あり」となっているところもあります。定年の年齢だけでなく退職金の有無もよく確認しておきましょう。

働きやすい環境かどうかをチェック

定年まで働くには、途中で出産・育児や親の介護など家族の状況に影響される時期があります。

そんな場合でも産前産後休暇や育児休暇、介護休暇が取れる職場なら安心です。求人票だけでなく、本当に産休や育児休暇が取れるのかどうかを確認することが大切です。

自分で聞きにくい場合は、看護師専門の求人サイトに登録するのがおススメです。求人サイトの担当者が休暇や手当、残業の有無や交替勤務かどうかなどを聞いてくれます。

経営面で不安がないかどうかも要チェック

自分はそこの病院が気に入って長く勤めたいと思っていても、経営不振になって閉鎖されてしまっては大変です。

定年まで長く勤めるには、経営状態に不安な要素がないかどうかを探ってみましょう。周囲に悪い噂がないかどうかを探ると同時に、求人サイトの担当者の意見を聞くと参考になります。

看護師の求人サイトはそのエリアの情報を詳しく把握しています。特に定年まで働きたいと希望する場合は、経営状況が安定している優良募集案件を紹介してくれるでしょう。

まとめ

看護師の仕事に限らず現在は定年の下限は60歳まで、雇用主は「5歳まで定年年齢を引き上げる」、「継続雇用制度を取る」、「定年退職制度を廃止する」のいずれかの措置を取るように定められています。

定年を迎えるまで長く勤めると、毎年の昇給で年収がアップするほか、退職金が得られるといったメリットがあります。

転職して求人を探す場合は、定年の年齢や退職金の有無、産前産後・育児休暇、介護休暇の有無などをよく確かめておきましょう。

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