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看護師が初任給を安いと感じる4つの理由と収入をUPする方法

看護師が初任給を安いと感じる4つの理由と収入をUPする方法

看護師は責任がある上に重労働で交代勤務があるなど大変な仕事です。しかし、初任給が安いとガッカリしてしまいますね。

このページでは看護師の初任給の相場や他職種との給与の違いなどをご説明します。

看護師の初任給は安い?

看護師として働き始めて最初のお給料日。初任給を手にしたとき、「1ヶ月忙しくて大変だったのに、お給料はこれだけ?」と驚いた人がいるかも知れません。

入職時は仕事を覚えるだけでなく、職場のルールや各部署の配置、先輩や同僚の名前を覚え、さらに患者さんの対応をして…と大忙しでクタクタになってしまいます。それなのに給料は期待したほどではなかったら、看護師として働くことに迷いを感じることすらあります。

しかし、看護師の給与、特に初任給は本当に安いのでしょうか?まずは他職種と比較してみましょう。

医療・介護系職業の初任給の比較

厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査」(平成29年)で医療・福祉関連の職種の給与を見てみましょう。

初任給のデータはないのですが、新卒に該当すると思われる20歳~24歳の「きまって支給する現金給与額」で比較してみます。

なお、「きまって支給する現金給与額」とは各事業所の規定などに基づいて支給された6月分の現金給与額のことです。
これは手取り額ではなく、総支給額(基本給に職務手当、皆勤手当、通勤手当、家族手当、超過労働手当などの各種手当を合わせた額)を示しています。そのため、所得税や社会保険料などは控除されていません。

職種 20~24歳の給与
看護師 284,600円
準看護師 219,300円
医師 364,800円
薬剤師 292,800円
臨床検査技師 248,800円
理学療法士 242,300円
歯科衛生士 228,300円
栄養士 207,200円
保育士 200,400円
介護支援専門員
(ケアマネジャー)
204,700円 
ホームヘルパー 214,300円 

看護師は医師・薬剤師の次に給与が高い

医師や薬剤師は同年代でも給与が高いですが、看護師はその次に高い職種だと言えます。国家資格の保育士や栄養士と比較しても給与は約8万円も高くなっています。

一般職との比較

次に看護師とそれ以外(医療・介護以外)の職業との給与を比較してみましょう。

職種 20~24歳の給与
看護師 284,600円
準看護師 219,300円
高校教師 242,400円
一般事務 219,800円
百貨店店員 203,900円
スーパーレジ 200,000円
生命保険営業 208,300円
美容師 184,300円
調理師 191,500円
工場の組立作業 180,300円 

看護師の初任給は同年代ではかなり高い!

このように看護師はそれ以外の職業と比較してもかなり給与が高いことがわかります。給与の差はその後年齢が高くなっても同じ程度の開きがあり、どの年代でも看護師は高収入を得ています。

なぜ看護師の初任給が安いと感じるのか?

同じ年代の人と比較すると一目瞭然で看護師の方が給与が高いにも関わらず、なぜ看護師は自分の初任給が安いと感じるのでしょうか?

看護師の初任給が安いと感じる理由

理由としては、次の点が感じられます。

  • 仕事が大変なのに初任給が低い
  • 他の病院に就職した同期の人の話を聞くと自分の方が安い
  • 採用前に聞いていた給与の額より安い
  • 看護師は給料が多いと聞いていたのに現実は違う

では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

看護師の仕事は大変なのに初任給が低い

看護師は患者さんの生命を預かる大変な仕事です。責任がある上に体力も精神力も使うため、新人の間は疲れを感じることがあるでしょう。

だからこそ看護師の給与は一般の事務職や販売よりも高くなっています。新人の内は報酬に見合わない業務内容だと思うかも知れませんが、仕事に慣れていけばやりがいを感じる場面が多くあります。

また、資格取得やリーダー的な役割を受けることで報酬は上がっていくので、頑張ってみましょう。

他施設に勤務する同期と比較すると初任給が安い

新卒で働き始めた人は、卒業後に同級生が集まってお互いの給料の話題で盛り上がることがよくあります。

看護学校で同期だった人が卒業後に別々の病院に勤務した場合、「〇〇さんはいくらもらっているのだろう?」と気になってしまいますね。

もちろん情報交換は大切ですが、初任給や最初の数ヶ月の給与ですべてが判断できるわけではありません。

夜勤の回数や時間、夜勤手当の計算方法など、夜勤ひとつを取ってみても病院によって支給される金額が異なります。また、最初は給与が低くても年々昇給する職場もあれば、給与は高いけれど労働条件が厳しい職場もあります。

新人の間は今の職場に慣れることが大切です。そして、不満がある場合は、何年か経過したころに自分に合う求人を探して転職するといいでしょう。

採用前に聞いていた給与の額よりも安い

採用前(募集時)に提示される給与は、施設によって書き方が異なる場合があります。さまざまな手当を含んだ「総支給額」で提示される場合は想定される夜勤の回数や残業時間に満たないと、その分手取り額は安くなってしまいます。

働く前はそういったことがイメージできないかも知れませんが、応募時に「これは夜勤を何回行った場合の金額ですか?」などと確認しておくといいでしょう。

新卒の場合は、学校の就職課の先生を通して聞いてみると安心です。転職の場合も人材確保のために総支給額を多く提示している求人があるので、応募前には条件の確認をしっかりしておきましょう。

看護師専門の求人サイトに登録すると、自分では聞きにくいことや不安な点をアドバイザーが確認してくれるので利用するのもオススメです。

看護師は給料が多いと聞いていたのに現実は違う

このページの上の方でもご紹介した通り、看護師は同年代の他職種と比較してもかなり給料は高くなっています。

しかし、そう感じられないのは、それだけ仕事が大変だからでしょう。ただ、それは仕事に慣れると少しずつ解消していきます。特に他の職種の給与を知ると看護師の給与が決して安くはないということがわかるはずです。

特に初任給だけを見ると違いがわかりにくいかも知れませんが、長く続けると看護師は給与UPが可能な職業なので自信を持って続けてくださいね。

初任給が安いと嘆く看護師が収入を増やす方法

もし初任給が予想していた金額よりも安いという人でも、ご安心ください。看護師はステップアップすることで給与を増やすことができる職業です。

看護師が給与UPする方法

看護師が給与UPするには、次のような方法があります。

専門の資格を取得する 「専門看護師」の資格や「循環器専門ナース」など診療科ごとに役立つ資格を取得する
夜勤を増やす 1ヶ月の夜勤の回数を増やしたり、夜勤専従として働く
管理職を目指す 主任や看護師長などの管理職を目指す
給与が高い職場に転職する 基本給や各種手当が多い求人を探して転職する

計画的に行動することが大切

早く給料を増やしたいと思っても、ある程度の経験や年数が必要になります。特に新卒の場合は看護学校と提携する病院に勤務することで学費の補助や奨学金を受ける制度があります。その場合は卒業後3年間程度をお礼奉公として勤務することが条件になっているため、その期間は転職できません。

経験を積むにも3年程度は必要なので、焦らずにこの期間にしっかり看護師の仕事を身につけましょう。

それと同時に資格取得に取り組むのがおススメです。

また、将来看護師長などの管理職を目指す場合はあまり転職を繰り返さずに、1ヶ所で長く勤める方が有利です。自分に合う職場を見つけたら、そこで管理職を目指していきましょう。

いずれにしても計画的に行動することが大切です。

まとめ

看護師の初任給やその後の給与は同年代の他職種と比較して、決して安いことはありません。それなのに安く感じるのは、仕事の責任が重いことや心身の負担が大きいことなどが考えられます。

ただ、こういったことは慣れていけば次第に解消しますし、経験を積むことでやりがいを感じる場面が増えていきます。焦らずに日々の業務に取り組んでいきましょう。

なお、初任給が安いと思う場合は、資格取得や昇進(管理職を目指す)などで給与UPが可能です。また、一定の年数を経た後なら好条件の求人を探して転職することで給与を増やすことができます。

焦らずに計画的に行動していきましょう。

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