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看護師で手取り20万円は楽勝!?でも応募前にこれだけは要チェック

看護師で手取り20万円は楽勝!?でも応募前にこれだけは要チェック

看護師は同年代のOLなどと比較すると給与が多い職業です。手取り額20万円を得ることは、それほど難しいことではありません。

でも油断は禁物!応募前にチェックしておきたい点を知っておきましょう。

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看護師の手取りが20万円の場合、総支給額はいくら?

手取り額とは毎月給与として銀行口座に振り込まれる金額ですが、実際はもっと多く支給されています。

そこから社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料など)が引かれます。

手取り額の計算の前に給与から引かれるものを知ろう

まずは給与に含まれるものと給与から引かれるものを知っておきましょう。

給与に加算されるもの

給与計算の元になる金額のことを「基本給」と言います。しかし、実際に給与として支給される場合は、次のものが「手当」として加算されています。

  • 通勤手当
  • 残業手当(時間外労働手当)
  • 夜勤手当(超過勤務手当)
  • 家族手当
  • 住宅手当
  • 資格手当
  • 出張手当

これらの各種手当は勤務先によって異なります。

給与から引かれるもの

一方、給与からは次のものが引かれています。給与から引くことを「控除」と言いますが、一般的には次のものがあらかじめ給与から控除されています。

  • 健康保険(※)
  • 介護保険(40歳以上)(※)
  • 厚生年金(※)
  • 雇用保険(※)
  • 所得税
  • 住民税
  • 労働組合費
  • 職場の懇親会会費

※がついているものは「社会保険料」と呼ばれるものです。なお、介護保険料は40歳以上の人が給与から控除されます。

給与と手取り額の違い

このように給与は(基本給+各種手当)-(社会保険料+税金+その他の控除額)で計算しますが、各種手当は勤務先によって異なりますし、社会保険料や税金はその人によって異なります。

そこで給与手取り額の試算サイトを元に手取り20万円になるモデルケースをご紹介します。
(25歳、東京都在住 扶養家族なしの場合)

総支給額▲
(各種手当含む)
239,498円
健康保険(A) 11,880円
介護保険(B) 0万円
厚生年金(C) 21,960円
雇用保険(D) 718円
所得税(E) 4,940円
控除額合計■
(A+B+C+D+E)
39,498円
手取り額
(▲-■)
20万円

この計算のように手取り20万円をもらおうと思うと、総支給額は239,127円、つまり約24万円が必要ということになります。(交通費は実費なので計算には含んでいません。)

一般的に手取り額は総支給額の80%ほどと言われているので、それを目安に考えるといいでしょう。

看護師で手取り20万円は難しくない!

看護師は一般のOLなどと比較すると基本給が高いので、手取り20万円はそれほど難しいものではありません。

看護師の平均の基本給

看護師の平均の基本給を見てみましょう。

日本看護協会の「病院看護実態調査」(2017年)によると新卒看護師と勤続10年の看護師(31歳~32歳 非管理職)の基本給と総支給額の平均額は次のようになっています。

学歴 基本給 総支給額
高卒後に3年課程を卒業 200,114円 266,041円
大卒 207,013円 273,854円
勤続10年 243,736円 320,457円

このように高卒から3年課程の学校を出た人でも基本給は20万円、総支給額は26万円あります。

新卒でも手取り20万円は可能

総支給額が26万円あれば、手取りはその80%と見ても208,000円になります。

新卒ではなく、すでに何年か看護師を経験している場合、基本給はもっと高いと予想されるので手取り20万円はそれほど難しいものではないと言えるでしょう。

看護師が確実に手取り20万円にするための注意点

上でご紹介した基本給や総支給額は「平均値」です。そのため、勤務先によってはもっと高い人もいるでしょうし、反対にもっと低い人もいるでしょう。

特に確実に手取り20万円を確保したい場合は、事前にきちんと調査や計算をする必要があります。

確実に手取り20万円にするためにチェックしたいポイント

総支給額は「基本給+各種手当」で計算されます。そのため、各種手当が毎月確実に支給されるものなのかどうかを事前によく確かめることが大切です。

応募前にチェックすべきポイント

特に次の点は求人に応募する前によく調べておきましょう。

  • 1回の夜勤手当の金額
  • 1ヶ月の夜勤の回数
  • 1時間当たりの残業手当
  • 1ヶ月の平均の残業時間

夜勤手当は大きな収入源

看護師の手当で大きいのは「夜勤手当」です。これがあるのとないのとでは手取り額に大きな差が出てしまいます。

例えば基本給が18万円でも1回の夜勤手当が15,000円で1ヶ月に6回夜勤をすると夜勤手当だけで9万円も支給されます。

そのため総支給額は18万円+9万円=27万円となり、手取り額はその80%で216,000円になります。

日勤だけの場合は要注意

しかし、日勤だけの勤務を希望する場合は夜勤手当がありません。給与を増やすには残業代で稼ぐしかないのです。

残業が少ない職場の場合は残業代が期待できないため、各種手当が少なくなります。その場合は基本給が少しでも高い職場を探すようにしましょう。

手取り20万円を得るためには求人票の見方にも注意

求人票では多くの場合、各種手当込みの「月収」として記載されています。例えば「マイナビ看護師」の場合、クリニックの正看護師募集で「月収26万円~32万円程度」となっています。

また、eナースセンターの求人でも「2交替 月収223,000円~395,000円」となっていて、同じ求人でも月収にはかなり開きがあります。

最終的な給与は経歴などで決定

同じ求人でも給与に数万円~10万円以上の開きがあると、自分は一体いくら支給されるのかわかりませんね。

これはその人の経歴や年齢などを見て決定されるからです。基本給も各種手当も経歴や年齢などで決定します。そのため、応募する人によってかなり差が出てしまうのです。

求人票を見て「こんなにもらえるの?」と思っても、採用後は少なくてガッカリということが起こってしまいます。後でガッカリしないためにも、応募前に細かい内訳を確認することが大切です。

「お金のことは自分では聞きづらい」という場合は、看護師専門の転職サイトを利用してアドバイザーに聞いてみましょう。また、応募時にアドバイザーを通して先方に確かめてもらうこともできます。

不安点は少しでも解消することが重要です。

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まとめ

看護師が手取り20万円を得るのはそれほど難しいことではありません。給与は基本給に各種手当を足して、そこから社会保険料や税金などが控除されて口座に振り込まれます。これが「手取り金額」です。

一般的に総支給額の約80%が手取り金額と言われています。そのため、手取りを20万円にするには、総支給額は約26万円ほどが必要になります。

日本看護協会の調査では新卒の看護師の基本給は約20万円、総支給額は26万円なので、手取り20万円はそれほど高い壁ではないことがわかります。しかし、各種手当は勤務先によって異なるため、求人を探す場合は給与の内訳をしっかり確認することが大切です。

夜勤手当や夜勤の回数、残業手当の額などを応募前に確かめておきましょう。

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