看護師が他職種に転職した例
しかし、現実には医療業界からまったく異なる業種・職種に転職する人もいます。
まずはインターネットの口コミサイトなどに寄せられている体験談から、実際に違う業種や職種に転職した看護師の感想を見てみましょう。
転職先の職業 |
看護師を辞めた理由 |
転職した感想 |
OL |
とにかく残業が多くて体力的に疲れた |
規則正しい生活になったが収入は激減した |
工場でのパート勤務 |
責任ある仕事でプレッシャーがあった |
・やりがいがない上に給料が少ない
・身体的にも精神的にもきつい |
水商売 |
看護師は自分には合わないと感じた |
水商売は自分に合っているのか楽しく働いているが、いつまで続けられるか不安 |
アパレル販売員 |
人間関係や体力的負担がきつかった |
・人間関係のトラブルがなくなり、体力的にも非常に楽になった
・ただ給与は大きく下がってしまった |
他職種に転職した看護師は収入が減少
看護師は交替勤務があり、患者さんの看護の場面では重労働になりがちです。また、人の生命を預かるという点で精神的なプレッシャーがあり、「自分にはムリ!」と感じる人が多いようです。
その結果、違う職種に転職したものの、給料が少ない、やりがいがないなどの感想を持つ人が多く見られます。「世間は甘くない」「看護師の業界以外でもブラック企業(職場)が多い」といった感想も多くありました。
他職種に転職しても看護師に戻る人が多い
このように看護師の資格や経験を活かして他職種に転職する方法はいろいろとありますが、現実には看護師時代よりも収入が下がることが多く、悩むケースが見られます。
その結果、慣れた環境である病院などに看護師として戻る人が多いようです。
補足:年齢によっては転職が難しくなることも!
また、看護師が他職種に転職して成功するのは20代までと言われており、30代以降は年々転職が厳しくなります。
特に新たに資格を取得して他職種に就こうと思うとかなり遠回りになる上に、年齢的な面とその業界での経験不足などで思うような条件で転職できない可能性が高くなります。
30代以上になると、他職種よりも看護師として新たな職場に転職するのがおすすめです。
資格を活かしつつ、交渉次第では今よりも高待遇で働くことが可能だからです。転職すれば人間関係の不満点はリセットされますし、病院以外であれば(クリニックなど)ホワイトな職場も多いです。
30代以上の方は看護師資格を活かしつつ、今と違う職場への転職を検討してみましょう。レバウェル看護(旧看護のお仕事)のように12万以上の事業者が登録しているサイトであれば、30代以上でも歓迎の様々な求人があります。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
看護師の資格を活かしながら他職種に転職する方法もアリ!
せっかく看護師の資格を取得し、現場で経験も積んだのですから、それを活かしながら他職種に就くという道もあります。
医療機関以外では次のようなところで看護師の資格を活かしながら働くことができます。
- 介護業界
- 企業
- 学校・保育園
- フリーランスとして独立
それぞれを詳しく見ていきましょう。
看護師の資格を活かして介護系に転職する場合
介護業界では、訪問介護や訪問入浴、デイサービス、介護老人保健施設、有料老人ホームなどで看護師の募集があります。
看護師の資格を活かしつつ、高齢者介護に関われます。超高齢化が進む日本では、ますます看護師のニーズが高まると言われているので求人もたくさんあります。
看護師の資格を活かして企業に転職する場合
最近は企業からの看護師の募集が増えています。企業が顧客サービスの一環として提供しているコールセンターでの健康相談などに看護師など医療関係者が対応する仕事が増加しているのです。
これは医療の現場とは異なりますが、電話をかけてきた人の話を聞いてどの医療機関や診療科を受診すればいいのかといったアドバイスをします。
また、製薬会社などではCRA(臨床開発モニター)やCRC(治験コーディネーター)の募集があり、医療従事者を対象にした求人があります。新薬の開発に関わる大切な仕事でやりがいがある上に給与が高いというメリットがあります。
看護師の資格を活かして学校・保育園に転職する場合
学校の養護教諭(保健室の先生)や保育園の看護師の募集があります。病院勤務とは異なり、子どもの健康や安全に関する業務が中心になります。
看護師の経験を活かしてフリーランスとして働く場合
看護師の経験を活かして、フリーランスで働く人もいます。例えば、文章を書くのが好きな人はフリーライターとして看護系や医療系の書籍やサイトの原稿執筆を行っています。
専門知識があり業界のことがわかっているので、文筆力を発揮できます。同様にイラストレーターやマンガ家として活躍している人もいます。看護師向けの資料やパンフレットの他、医療の知識を紹介する書籍などでイラストやマンガを描いて報酬を得ます。
フリーランスは人間関係のわずらわしさがないのがメリットですが、収入が不安定というデメリットもあります。
【資格を活かせる編】看護師から転職した人が多い職業ランキング
1位:一般企業(産業看護師)
一般企業で働く産業看護師(企業看護師)へと転職をする方は非常に多いです。
病院と違って日勤のみなのでワークライフバランスを取りやすく、病院看護師と比べると落ちるものの給与も比較的高いのが人気の要因のようです。
業務内ユオは社員の健康管理や健康相談、会社によってはCRCやCRAを行う事もあります。
一般企業看護師に興味がある方は、下記のレバウェル看護(旧看護のお仕事)を利用してみて下さい。
2位:保育園や保健室
保育士の資格がなくても看護師資格があれば働ける、保育園看護師や保健室看護師も転職先として人気があります。
業務内容は子供の応急処置や健康サポート、救急搬送する際の付き添いなどが主です。
給与は看護師と比べると結構下がってしまいますが、基本的に一人なので人間関係で悩む心配がなく、日勤のみで残業も少ない事が多く人気が高いようです。
3位:美容クリニック
美容クリニックは主に美容皮膚科と美容外科があり、主に施術をサポートをすることになります。
また病院と違って相手は患者でなくお客様になるので、接客スキルを求められる傾向にあります。
一方で看護師資格があると給与や採用の面で優遇されやすく、施術成功の件数によっては月に100万円以上稼ぐ事も不可能ではありません。
4位:検診・健診センター、献血ルーム
病気があるかどうかを調べる検診・健診センターや、採血を行う献血ルームも看護師からの転職先として人気です。
看護師で培ったコミュニケーションスキルを活かしやすいだけでなく、日勤のみでルーチンワークの業務が多いので非常に仕事が楽というメリットがあります。
ただ給与は一般職よりは高いとはいえ、看護師と比べるとダウンしてしまうので注意しましょう。
5位:イベント・ツアーナース
名前の通りコンサートやサッカーイベント、海外旅行などのツアーに随行するのが主な業務となります。
万が一そこで事故や病院が出た際の応急処置などを担当する事になるのですが、基本的にけが人は出ないので無料でイベントや旅行を楽しめるのが魅力です。
1回あたりの給与も高く人気も非常にあるのですが、基本的に単発仕事なので収入が安定しないという欠点があります。
資格を活かして上記の職場に転職をするなら求人サイトを活用
レバウェル看護(旧看護のお仕事)には無料登録をすると見れる非公開求人が多いのですが、その中には上記のような看護師以外の仕事も数多くあります。
しかもその中には好条件で人気がある求人や、他の転職サイトでは扱っていない求人などが多いです。
登録は無料ですのでとりあえずどんな求人があるのか確認だけしても損はないでしょう。
公式サイト:https://kango-oshigoto.jp/
【別職種編】看護師から転職した人が多い職業ランキング
1位:一般事務
日勤しかなく、残業なども発生しにくい一般事務は看護師からの転職先として最も高い人気を集めています。
会社によりますが事務は人数が1人~数人程度なので人間関係も楽で、臨機応変に色々な仕事をこなす必要がある点は看護師の経験を活かしやすいのも人気の秘密なのでしょう。
ただ看護師と比べれば緊張感もない分、時給も下がってしまう傾向にあります。ただそれでも人気は高いです。