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現役看護師が教えるブラック病院の9つの見分け方と特徴!ブラックリストは存在する?

私は元とんでもないブラック病院で働いていました。今回はその実態気になる人のため、過去に私が実際に体験したすべてをブラック病院に共通する特徴や見分け方も交えて赤裸々に語りたいと思います。

中には信じられないような内容もあるかもしれませんが全て事実です!

この記事で分かること
  • ブラック病院の実態
  • ブラックリストに載る病院の共通点
  • 今の病院がブラック病院か分かるチェックポイント
  • ブラックじゃない病院に転職する方法

ブラック病院があるのは看護学校から続くブラック体質が関係

看護学校選びも慎重に!

ブラック病院を回避するには看護学校選びが重要になる

実は、ブラックの疑いがあるのは病院だけではなく看護学校も同じです。

私がまだ大学の頃の話ですが、看護師になりたいと思いその後すぐに看護学校に入学しました。

看護学校に行っていると実際に看護師をしている先輩とも話す機会があったのですが、看護学校で教えていることとは全く違う情報を教えてくれたのです。

つまり、看護学校では病院や看護師の良いところばかり教えて、実際の病院業務とは全く違っているという可能性もあるのです!
これはまさにブラック看護学校といえるのではないでしょうか。

看護師になるために看護学校に行くわけですが、学校選びも慎重にすることをおすすめします。

人数ばかり多くて授業内容はいまいちのような学校は要注意かもしれません。

ここからは私が思うブラック病院の見分け方を紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【求人編】ブラック病院の特徴と見分け方

転職活動時にブラック病院かどうかを見分けるために、チェックしておくべき大切なポイントが9つあります。

1つ当てはまっているだけでもかなりアレですが、複数当てはまっている場合は間違いなくブラックリストに載るレベルのブラック病院です。

せっかく転職したのに、行ってみるとブラックだった…なんてことにならないために、転職活動中の人は忘れずにチェックするようにしてください!

いつ見ても求人情報が出ている

いつ見ても看護師募集中

まずは、転職活動をする際に求人サイトをチェックする際のチェックポイントから紹介していきます。

いつ見ても求人情報に掲載されていたら、応募は避けたほうが無難!

これはブラック病院限らず全てのブラック企業に言えることなのですが、なぜか常に掲載されている求人情報ってありますよね?

常に募集している職場というのはブラック過ぎて常に離職者が出ていたり、転職した人がすぐに辞めてしまうため予備の人員を採用していることが多いです。

つまりすぐ辞めてしまう人が多い病院はブラックの可能性がかなり高いということになります。

人間関係や残業時間など、何かしら働きにくい点があるのでしょう。

紹介文で精神論を語っている

精神論

病院の紹介文の欄が精神論でいっぱいのような病院も要注意です。

特に精神論ばかりで病院の詳しい内容は書かれていないような場合は、何か隠したいようなことがある可能性があります!

肝心なのは病院の紹介なので、余談ばかりの病院は実際に働いてみたら「思っていたのと違う!」ということになりかねません。

パートや短時間勤務の看護師ばかり募集している

パートさん多数募集中

正社員ではなくパートなどの短時間労働者ばかり大量に募集しているような病院は、できるだけ従業員に給与を支払いたくない病院ということが多いです。

パートなどの短時間労働者は社会保険に加入する必要がなく、賞与も少なくて済むので病院にとっては好都合です。

正社員を募集していない病院は利益のことばかり考えている可能性が高いので、働き始めると何かと苦労するかもしれません。

病床数に対して多めの看護師を募集している

病床数<看護師募集数

入院できる病院は、病床数に対して看護師が常在していなければならない人数が決められています。

しかし、病床数のわりに看護師をかなり多めに募集している病院は、看護師がすぐに転職してしまうために必要以上に採用していることが考えられます。

つまり、ブラック病院で看護師が離職する病院なので、予備の看護師を採用しているのでしょう。

年間休日数が110日未満

ブラック病院は求人票の年間休日数が少ないのも特徴です。

特に年間休日数が110日未満になっている病院は、ブラックである可能性が高いでしょう。

日本看護協会の調査でも年間休日が110日未満の病院は18.4%しかないという結果が出ており、半数以上の病院は年間休日が120日以上です。

参考:「看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB) インデックス調査

なお、年間休日が120日と書いていても実際は現場が人手不足で110日しか休みがない、ステルスなブラック病院もあるので、警戒は怠らないで下さい。

労働条件の記載が曖昧

給与の提示金額や各種規定が曖昧な病院もブラックである可能性が高いでしょう。

月給が20万~35万となっていたり、給与が見込み残業による残業代が込なのか求人票だけでは分からない病院は要注意です。

提示されている給料は見込み残業50時間の残業代や、様々な手当が含まれた数字で、基本給は非常に低いパターンがあります。

【転職サイト編】ブラック病院の特徴と見分け方

紹介時に「合う人はあう、合わない人はあわない」と濁される

護師の転職は「転職サイト」を利用する方が多いと思うのですが、専任のコンサルタントに紹介してもらった病院に対し、「ここは良い病院ですか?」とたずねると「合う人にはあうと思う」など、濁した返事を返してくる場合は何かしらの問題がある病院かもしれません。

合う人にはあうというのは、要は合わない人もいたということになります。

本当に良い病院なら「ここは◯◯なのでとても良い病院ですよ」と自信を持っておすすめしてくれます。

つまり、問題があるブラック病院の可能性がかなり高いということになるのです。

コンサルタントがその求人だけを激押ししてくる

コンサルタントは多くの求人情報を把握しているはずなのに、一つの病院ばかり激押ししてくるというのは、入社してもすぐに辞めてしまって常に人員不足だからということが考えられます。

ブラック病院は常に人手不足なので、時として転職サイトにもさっさと人を寄越せと圧力をかけます。

そのため、転職サイト側もブラックという把握していても、収益のためにその病院を激押ししてくることがあるのです。

優秀なコンサルタントや、まともなコンサルタントならそれでも別な病院を紹介してくれるのですが、権力に弱かったりノルマが厳しいコンサルタントはブラック病院を紹介してきます。

特にこちらが「このへんが自分と合わなそう」と言ったとしても、あれやこれやと口実を並べて激押しするというのも怪しいので注意してください。

契約が決まれば自分の利益になるため、単なるコンサルタントのエゴで押している病院の場合は非常に苦労します。

【面接編】ブラック病院の特徴と見分け方

求人票と面接時の条件が別物

面接をしてある程度病院の話を聞かされていくうちに、条件が求人情報と全く違うと感じる場合があります。

例えば有給の日数が求人情報とは全く違う・基本給額が違う・休日の日数が違うなどですね。

筆者は求人には夜勤はほとんどなしと書いていたのに、面接で夜勤回数を尋ねると6回くらい入って欲しいです、と言われた事がありました。

もし条件が全く違うと感じたら、交渉次第で変更が可能なのかを確認しておいてください。
できないのであれば、採用される前に自分から断ったほうがいいでしょう。

圧迫面接をしてきたり、やたらと馴れ馴れしい

圧迫面接をしてきたり、面接をする看護師がやたらと馴れ馴れしい病院もブラックである可能性が高いです。

もちろん、圧迫面接はストレス耐性の確認で、働いてみるとホワイトという病院も存在はしています。

ただ、圧迫面接をする病院は基本的に看護師を尊重しなかったり、医師や看護師の人格に問題があるケースも少なくないので注意して下さい。

残業時間や離職率の質問を嫌がる

ブラック病院は残業時間や過去の離職率を聞くと、嫌がるのも特徴です。

ホワイト病院は後ろめたい物がないので、残業時間を聞かれれば「月に5時間くらいです」と普通に回答します。

一方でブラック病院は正直に残業時間や離職率を答えれば、せっかく面接に来た犠牲者が逃げてしまうので回答を嫌がります。

面接で即採用する

普通は面接後に内定通知のメールが来るのですが、面接で即採用をするのもブラック病院の特徴でしょう。

特に即採用した上、「明日から来れる?」と即入職をさせようとする病院は要注意です。

人手不足で何が何でも採用したいという意図や、内定を出すことで逃げ道を塞ぎたい意図があります。

【職場見学編】ブラック病院の特徴と見分け方

病院見学時のナースセンターの雰囲気が悪い

病院内の人間関係を大きく左右するのはナースセンターです。

外から見ても何となくナースセンターの雰囲気が悪い(全く笑顔がないなど)と感じる場合、人間関係が最悪のブラック病院かもしれません。

普通、見学時はなるべくホワイト病院感をアピールするのに、見学時ですら雰囲気に違和感があるというのはブラック病院のリスクが高いです。

「お局様」のような人がいて殺伐としている可能性もあるので、避けたほうが無難かもしれませんね。

働いている看護師に元気がない

病院の中の人間関係や働き方などを外から見て何となく知るためには、ナースセンターの様子だけではなく病院全体の看護師の様子を見ても伺えると思います。

何となく看護師がみんな疲れているように見えたり、笑顔が少ないような様子が見られるなら、長時間勤務や人間関係などで疲れているのかもしれません。

看護師はできるだけ顔には出さない努力をしているのですが、そんなプロですら仕事が辛いと無意識のうちに暗い表情になってしまうのはブラック病院です。

私が勤めていたブラック病院の実態

私が勤めていたブラック病院の実態

労働基準法違反のシフトが当たり前

看護師の仕事を始めたいと思っている人に、少しでもブラック病院の実態を知ってもらうために私が体験してきたことを紹介していきます。

もちろん全ての病院がこれに当てはまるわけではないので、看護師になること自体に悩む必要はありません。
あくまで、こんなブラック病院もあるという参考として目を通しておいてください。

私は以前働いていたブラック病院に転職する前から多少はブラックに対する耐性があったので、始めのうちは「思っていたよりマシ、良い病院に転職できた」と思っていました。

しかし、実際に働いてみると労働基準法違反のシフト。毎日、数時間の残業は当たり前。

過労で体のあちこちに支障が出てきてしまいました。

ストレスでメニエール病を発症

具体的には、髪の毛が抜け円形脱毛症になったうえ、ストレスが原因のメニエール病まで発症

さらに、体の症状だけではなく精神的な疾患まで発症してしまったため、さすがにその時に「ここを離れなきゃ」と思い始めたのです。

しかし、そのブラック病院を「訴えなきゃ」とは思わなかった。

私は以前も同じようなブラック病院で勤めていたことがあったので、「高給の仕事なんだからこれくらいは当たり前なのかも」と考えるようにしていたからです。

このことを友人に話したら「何で病院を訴えようと思わないわけ!?」と言われ、「これって問題にしていいことなんだ…」と驚いたくらいでした。

多分私は人より鈍感なのでしょう(笑)

いかに自分が圧倒的な情報取集不足状態でブラック企業に対しての知識がなく、働き方に対する常識が分かっていないということをこのことで知らされた気がします。

私のブラック病院での話を知って看護師として働くのが怖くなってしまった人もいるはずですが、看護師の仕事は病院によっては働きやすくて高給な魅力的な仕事です!

ブラック病院を事前に見分け、ホワイト病院に転職できれば楽に高めの給与を受け取れるでしょう。

あなたの病院は大丈夫?ブラック病院指数診断

「自分が働いている病院はもしかしたらブラック病院かも」と思った事があると思います。

ただ長い間働いていたとすると、なかなか自分が働いている病院がブラック病院かどうかが分からないものです。

そこで、ここからはブラック病院の度合いを決めるチェックリストを紹介したいと思います。

自分が働いている病院が次のチェックリストの項目にいくつ当てはまるかで、ブラック病院かどうかを知ることができます。

  1. あらゆる求人情報誌に掲載している
  2. 残業代が全額支払われない
  3. パートやアルバイトの看護師がやたら多い
  4. 上司からのパワハラ・モラハラがある
  5. 看護師の年齢層が偏っている
  6. 常識から外れた妙なルールが多い
  7. 求人情報に掲載されていたより実際の休日が少ない
  8. 汚物処理施設やトイレ掃除が行き届いておらず不衛生
  9. 賞与などの手当て金額がルーズ
  10. 転職を希望してもなかなか辞めさせてもらえない

以上の項目の中にいくつチェックした項目があるかによって、ブラック病院指数が違ってきます。

  • 0~2:ブラックではない
  • 3~6:ブラックと断定はできないが要警戒
  • 7~10:完全ブラックなので早急に他の病院へ転職すべき
チェックしてみた結果「自分の病院はやばい…」と感じたのなら、迷わず転職するようにしてくださいね。

ブラック病院を辞めたい場合の転職方法

チェックリストでチェックしてみた結果…今、自分が働いている病院はブラック病院だと分かってしまった時はどのような行動を取ることべきなのでしょうか?

転職サイトに登録して退職支援をしてもらう

自分が働いている病院がブラック病院だと分かったのなら、もし毎日仕事が辛いと感じるのであればすぐにでも転職しましょう!

ブラック病院なんかでいつまでも辛抱していたのでは身がもちませんし、最悪病んだりうつ病になってしまいます。

転職サイトの中には退職のサポートをしてくれるところもあるので、自分の今後のためにも、新しい病院を見つけるために時間を費やすことを考えてくださいね。

引き留めや恨み節は徹底的に無視する

病院側は退職したいと言っても、看護師不足を理由にすぐには受け入れない可能性があります。

私もこれにはかなり悩まされました…。

しかし、何しろブラック病院ですから、止められても言いなりになる必要は全くありません!

次の看護師を採用してもすぐに辞められてしまうという焦りがあるため、何かと口実を付けて退職を認めないのは最悪です。

こちらの事情は全く無視しているということですからね。

同僚からの恨み節にも負けず徹底的に無視をして、より良い環境に身を移しましょう!

信用できるコンサルタントを探す

一度くらいブラック病院に騙されたくらいで、「次に働く病院もブラックかもしれない」と諦めないでください!

あなたに合う良い病院は絶対にあります。

次こそはブラック病院に引っかかりたくないと思うのなら、まずは信用ができるコンサルタントを見つけることが重要です。

悪いコンサルタントは自分や会社の利益のことばかり考えて、ブラック病院だと知りながら紹介してくる可能性があります。

話してみて「何となく怪しい」と思ったら、登録会社ごと変えるかコンサルタントを変えてもらって相談し直してください。

病院にブラックリストは存在する?

病院側からのブラックリストは存在しない

よく病院にブラックリストはあるのか、という質問がありますが結論から言うと「病院側」からのブラックリストは存在しません。

全く仕事ができず、結構洒落にならないミスを起こした看護師がいましたが、普通に別の病院に転職できていました。

また、新聞には載らないまでも犯罪を起こした看護師も、自己都合による退職後に問題なく別の病院に転職していました。

つまり、ブラックリストなんてものは存在しないので、何かをやらかしていたとしても転職には一切影響がありません。

ブラックリストは無いが、院長や看護師長が知り合いだと影響がある

A病院と転職先のB病院の院長が知り合いだったり、看護師長同士が友人だったりすると、採用時に不利になる可能性は0ではないです。

ただ、仮に知り合いだったとしても、わざわざオフの会話で「退職した◯◯さんはミスばっかりして仕事ができないから、もしそっちに応募したら落としてね」なんて言う暇人は滅多にいません。

現職場と離れた職場を選べば知り合いのリスクも大きく下がるので、ほとんど考えなくても良いでしょう。

転職サイトだとブラック病院はブラックリストに載る

逆に転職サイトだと、求人情報と実態が異なる、ブラック過ぎて転職した看護師から苦情が入るような病院はブラックリストに掲載されます。

つまり転職サイト側から掲載NGを喰らうので、求人を載せることができなくなるのです。

転職サイトは看護師が転職後に半年ほど勤務したタイミングで病院から紹介料を受け取るので、短期で離職されまくるような病院は一切の利益を生まないため、サイトからしても厄介な存在です。

そのため、転職サイトはその他の求人媒体と比べると、比較的ブラック病院は排除されやすい仕組みにはなっています。

仮にブラック病院が掲載されていても、問題を起こせばブラックリストに載るのでやがては掲載不能になります。

ハローワークやタウンワークはブラックリストがない

ちなみに悪名高いハローワークや、タウンワークにはブラックリストが存在しません。

そのため、あらゆる転職サイトでブラックリストに載り、求人を掲載できなくなったブラック病院の最終処分場となっています。

ハローワークの全てがブラック病院とは言いませんが、8~9割はブラック病院だと思った方が良いでしょう。

以上のことから、ブラック病院に転職したくない方は、看護師の転職に特化したサイトやエージェントを利用することをオススメします。

ブラック病院の特徴や見分け方まとめ

ブラック病院がどんな病院かはある程度検討がついたはずですから、自分が働いている病院がブラックだと分かった時点で転職を考えましょう!

全ては自分のためだと考えて頑張って転職活動をしてください。

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