クオール薬局薬剤師の年収や口コミ評判、仕事内容を徹底解説！

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出典：日本経済新聞
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ローソン、ビックカメラ、JR西日本、小田急線の駅ナカなどで見かけることもあるクオール薬局。

積極的に異業種との業務提携を行い短期間で店舗数を増やすことに成功、今まさに破竹の勢いにある薬局と言ってもよいでしょう。

そんなクオール薬局の特徴や評判、薬剤師の職場としてどのような点が魅力なのか分析しました。

クオール薬局とは？

クオール薬局は東京都港区に本社を置く調剤薬局で業界売上第3位（2019年度売上ランキング）の企業です。

クオールホールディングスのグループ企業として2017年に上場。中小調剤薬局の買収、異業種提携などを積極的に行い急速に成長してきました。

クオール薬局の企業情報

2019年3月31日時点での企業情報は以下の通りです。

名称	クオール株式会社
創立	2017年10月31日
資本金	3億円
従業員数	正社員3,181名、臨時雇用者1,388名
売上高	144,783,000,000円
店舗数	805店舗
上場	東証一部

クオール薬局のサービス

クオール薬局では安心、便利、快適を柱としたサービスを展開しています。

安心：かかりつけ薬剤師制度・在宅医療

クオール薬局では患者様に安心を提供するためかかりつけ薬剤師制度を実施しています。

これは、一人の専任薬剤師が薬、健康、介護に関する相談にも応じるというものです。

在宅医療にも力を入れていて、ケアマネージャーやヘルパーなどの介護スタッフと連携しつつ薬を中心といた日常生活を安全に過ごすためのサポートを行っています。

便利：街ナカ、駅ナカ、駅チカ薬局

近隣住民が何でも相談できる「かかりつけ薬局」になることを目標といているクオール薬局は立地にもこだわっています。

誰でも便利に足を運べるように街ナカ、駅ナカ、駅チカを厳選して店舗を展開。

ローソン、ライフ、ビックカメラの各店舗の他、JR西日本、小田急線の駅構内などにも店舗がありますが、これは働く側にとっても「通いやすい」という大きなメリットがあると言えるでしょう。

快適：クオール薬局ならではの設備

クオール薬局では壁の一部に防音素材を使ったり、カウンターの配置に注意したりして、患者様のプライバシーを守るための独自設備を使用。

患者様はもちろん薬剤師自身も気持ち良く働ける環境になっています。

クオール薬局での薬剤師の仕事内容

クオール薬局は調剤薬局なので薬剤師の仕事内容としては調剤業務、服薬業務、薬歴管理がメインになります。

どのような現場で働くのか、キャリアパスはどうなっているのか等、詳しく見てみましょう。

調剤薬局での仕事がメイン

クオール薬局は処方元の医療機関と薬局が1対1の関係を結ぶマンツーマン薬局を基本としています。

決まった医師の処方箋に対応することになるため、疑問点なども確認しやすいのではないでしょうか。

一方、コンビニや家電量販店などの新業態薬局で働くチャンスもあります。

調剤だけではなく市販薬やサプリメントの取り扱いもあるのでより幅広い視点から患者様の健康をサポートすることができるでしょう。

ITを利用した管理業務

クオール薬局では調剤現場のIT化を積極的に進めています。

最近はどの大手薬局もパソコンで顧客管理を行っていますが、クオール薬局もその例に漏れません。

クオール薬局への転職を希望するならば簡単なパソコン操作ができることは必須です。

そうとはいっても難しい操作ではないので誰でも慣れることができるでしょう。

簡単操作で電子薬歴管理システム、調剤ミス防止システムなどを活用して「うっかりミス」を防止できますし、業務時間も短縮されるなど、IT化によって薬剤師がより働きやすい環境になっているとも言えます。

キャリアパス

クオール薬局では薬剤師にさまざまなキャリアパスを用意しています。

「いずれは他の薬剤師をまとめる立場になりたい」と、考えているならば、管理薬剤師、薬局長、エリアマネージャーなど、複数の管理職への道があるクオール薬局はおすすめです。

また本部での教育・人事・管理部門という選択肢もあります。

さらにグループ会社でのMR、CRC、人材コーディネーター、出版部門スタッフなど、大きく方向転換することも可能です。

調剤を極めるだけではなく、多種多様なキャリアパスを実現できる企業と言えるのではないでしょうか。

クオール薬局の薬剤師の平均年収や給与

クオール薬局の年収は高め

クオール薬局に薬剤師が転職した場合、年収400万円～500万円のスタートになると言われています。

薬剤師の平均年収が男性で約575万円、女性で約526万円（平成29年賃金構造基本統計調査）と比較すると一見、低いように思えるかもしれません。

しかし、薬剤師の平均年収を年齢別で見てみると20代前半では約350万円、20代後半では約470万円となっています。

したがって20代で転職をすれば年収アップが十分見込めるのではないでしょうか。

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転勤の移動範囲によって異なる年収

クオール薬局は勤務範囲によって3つのコースが用意されています。やはり、異動範囲が広いほど高収入です。

全国コース
全国各地の店舗に異動するコースです。初任給は291,000円～351,000円になります。

コース名	異動範囲	初任給
全国コース	全国各地の店舗	291,000円～351,000円
広域コース	希望するエリア内の店舗	281,000円～431,000円
地域限定コース	自宅から90分で通える範囲にある店舗	261,000円～321,000円

クオール薬局の薬剤師の福利厚生や休日

休みは取りやすい店舗が多い

勤務時間や休日は配属店舗によって異なりますが、基本的に週40時間のシフト制になっていてフレキシブルに勤務時間を設定できるのが大きな特徴です。

1日8時間勤務で週休2日はもちろん、1日あたりの労働時間を長くして週休3日にすることもできます。

また、年次有給休暇は初年度13日、有給休暇積立制度、年末年始休暇、夏季休暇、慶弔休暇、特別休暇なども整っています。

出産休暇、男性も適用される育児休暇の他、育休終了後も子どもが小学校2年生になるまでは週30時間勤務に短縮できるなど、女性が安心して子育て可能な職場環境と言えるでしょう。

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福利厚生は他薬局と比べても充実

クオール薬局の充実した福利厚生制度を紹介します。

カフェテリア・プラン

1年ごとに変更しながら利用できる選択型の福利厚生制度です。

薬代補助金制度	クオール薬局で調剤した薬代の一部を補助
福利厚生倶楽部法人会員制度	国内外の宿泊施設、育児/介護サービスやショッピング・グルメ・フィットネス・映画などの割引
レクリエーション補助金制度	テニス、ゴルフなど健康増進のための費用補助
会費補助金制度	習い事、セミナー、研修、スクールなどスキルアップのための費用補助
技能資格取得料補助金制度	業務関連の資格取得に必要な受験料・資格更新料・研修費用の補助

借上住宅・帰宅旅費

全国コースまたは広域コースを選択した場合、地域医療研修などに参加する場合は借上住宅を利用可能です。

赴任支度金の他、単身赴任者は月1回（独身の場合は年2回）、帰宅旅費を実費で全額支給されます。

心身の健康チェック

産業医、健康管理室の保健室による健康チェックを定期的に実施しています。

またEAP（Employee Assistance Program）を実施するなど、従業員のメンタルヘルスケアにも気を配っている企業です。

年金・退職金

旧来の確定給付企業年金ではなく確定拠出年金（401k）を採用しています。

毎月一定額の掛け金を自分で運用する制度なので、上手く行けば高額の年金を手にするのも夢ではありません。

また、退職金の前払いをお願いすることもできます。

クオール薬局で働く薬剤師の口コミ・評判

現在、クオール薬局で働いている人からの評判を調べてみると、職場環境に満足を感じている人が多いことがわかります。

社会貢献度が高い

「難病の子どもたちの夢を叶える団体への募金にも積極的ですし社会貢献度が高い企業だと思います。私が勤務している調剤薬局では地域の方が気軽に何でも相談できる健康フェアを定期的に開催していますが、これもまた社会貢献ですよね。誰かの役に立ちたいと薬剤師になった自分にとって、初心を忘れずに働ける職場なのはうれしいです」

研修制度が充実している

「とにかく研修制度が充実しています！マニュアルもきちんとしているので、何か困ったことがあったらすぐに見返すこともできてとても便利です」

やりがいを感じられる

「夜勤専従の登録販売者として働いています。夜間だと、やはり急な腹痛や発熱などの緊急事態で来られる方も少なくありません。後日、お礼の品を届けて下さることもあって、人様の役に立っているのだなとやりがいを感じられる職場だと思います」

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元クオール薬局スタッフからの悪い評判

一方、何らかの事情でクオール薬局を辞めてしまった人からの評判を調べてみると、必ずしも良い点ばかりではなさそうなこともわかります。

店舗によっては人手不足がすごい

「次々と店舗を増やしているせいか、慢性的な人手不足になっているように思います。私はコンビニ併設店に配属されたのですが、入社して半年という人が店長でいろいろと不慣れで大変でした。幸い、私は前職で店長経験があったのでサポートすることができましたが……。逆に言えば入社半年でも店長になれるチャンスがあるということですね」

福利厚生が女性向けばかり

「福利厚生が充実していると評判のクオール薬局ですが、じつはほとんど女性向けです。だから、男の自分からしたら不公平に感じましたね。男性の離職率は高めとも聞きました。そのかわり女性の定着率はかなり高いのではないでしょうか」

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サービス残業がある

「処方箋が来るのが遅くて残業になってしまうこともあります。必要不可欠な作業でも残業時間が長いと注意されたり、残業代がボーナスから引かれたりすることもあるので、面倒だからサービス残業してましたね。基本的にひとつの医療機関に対応している薬局なので、病院の診療時間によっては、残業はないと思います。転職する前に診療時間をチェックしておけば良かったかもしれないです」