フラワー薬局の薬剤師の年収と口コミ評判!転職成功のコツ

フラワー薬局_薬剤師_年収_仕事内容

フラワー薬局の店名には「地域の皆さんの健康で豊かな暮らしを支える一輪の花でありたい」という願いが込められています。

機械的に調剤業務に徹しなければいけないような職場に勤務していて「もっとアットホームな環境で働きたい」と、考えているような薬剤師におすすめしたい職場のひとつです。

そんなフラワー薬局の会社概要、転職に成功する秘訣などを紹介しましょう!

フラワー薬局とはどんな会社?

フラワー薬局は、ほとんどの店舗が都内の主要ターミナル駅から徒歩3分以内に営業している、大手薬局チェーンの一つです。

例えば全21店舗のうち16店舗は最寄り駅から1~3分と薬剤師にとっても通勤しやすい好立地といえます。

路面店の他、商業施設、保育施設、医療モールの併設店など多種多様な店舗展開をしています。

フラワー薬局の事業概要

フラワー薬局の母体、サンハルク株式会社の社名には薬局業界を強く照らす、大きな(hulk)太陽(sun)のような存在でありたいという願いが込められています。

フラワー薬局、オレンジ薬局を首都圏などに21店舗展開する一方、日本料理店ひと花を運営するなど多角的な経営をしているサンハルク株式会社の会社概要は次の通りです。

会社名 サンハルク株式会社
創業 1989年6月
資本金 3,000万円
従業員数 単体176名(薬剤師90名) グループ197名(薬剤師101名)
売上高 38億1,199万円(2019年4月期売上)

フラワー薬局での薬剤師の仕事内容

面処方を重視した調剤

フラワー薬局はさまざまな病院からの処方箋を受け付ける面処方箋にこだわっています。1店舗あたり平均月間処方箋枚数は2,000枚ですが、このうち約3割が面処方箋になっています。

ひとつの病院だけに対応する点処方箋では調剤内容もルーティンになりがちです。さまざまな処方箋に対応できる調剤スキルをみがきたい人もフラワー薬局ならば十分な経験を積むことができるでしょう。

健康支援・予防支援

ほぼすべての店舗に熱帯魚水槽を配置するなど、処方箋を持っていない時でも気軽に立ち寄りたくなる空間を目指しているフラワー薬局。

健康セミナー「オレンジカフェ」を開催して地域の方々に健康情報を提供しています。

待合いスペースには体組成計、血圧計、肌年齢測定器、骨健康度測定器などを起き、誰でも健康状態をチェックすることが可能。必要に応じて予防支援を行うのもフラワー薬局の薬剤師の大事な仕事のひとつです。

在宅医療

薬局に足を運べない地域の方を対象として、ご自宅まで伺って服薬指導、残薬チェック、副作用の確認などを行います。

このような在宅医療には医師、看護師とのチームの一員として働くため「チーム医療を体験したい」という薬剤師にもおすすめです。

店舗によっては無菌調剤室が配置され高度な無菌製剤処理もできるようになっています。自宅で療養している方の幅広いニーズに応えるためのさまざまな技術を身につけることができるでしょう。

フラワー薬局の薬剤師の将来性

新しい営業形態に意欲的なフラワー薬局は過去20年間成長を続けていますが、今後の将来性も大いに見込めるのではないでしょうか。

「街とのコミュニケーション」を大切にしているフラワー薬局は、厚生労働省が推奨するかかりつけ薬局の理想的な姿を体現しているといっても過言ではありません。

門前薬局として点処方箋ばかりを取り扱うのではなく、面処方箋の比率が高いのもその証拠といえるでしょう。

また、近年のフラワー薬局は複数科目のクリニックと調剤薬局がひとつの建物や敷地に集積した医療モールへの出店を積極的に行っています。

フラワー薬局の薬剤師の平均年収

フラワー薬局の転職後の年収は平均で500万円前後、役職によっては600万円以上の転職も可能といわれています。

フラワー薬局の薬剤師は正社員、契約社員、パート社員という雇用形態があります。

パート社員の時給は1,800円~2,000円が相場です。正社員・契約社員は年収400万円~600万円といわれています。

もっとも、転職時の収入が一律定められているわけではありません。新卒薬剤師の初任給は290,000円ですが、転職者はそこにそれまでの経歴、スキルに応じたプラスアルファがあります。

転職直後は薬剤師の平均年収を若干下回っているので、経歴やスキルをいかに上手にプレゼンできるかが年収アップの分かれ道となるでしょう。

全国への転勤で年収がアップする

フラワー薬局の社員は地域限定勤務で転居を伴う転勤がないエリア社員、全国勤務で転居を伴う転勤があるナショナル社員の2種類があります。

ナショナル社員の場合、ナショナル社員手当が70,000円~100,000円支給されるためガッツリ稼ぎたい人にもおすすめです。

フラワー薬局のボーナスについて

フラワー薬局のボーナスは年に2回、2月と12月に支給されます。2019年の実績では4.5ヶ月分、約120万円でした。

また、入社2年経過後は決算賞与が4月にも出ます。年に3回のボーナス支給はやはりうれしいものです。

フラワー薬局で年収アップさせるには?

フラワー薬局は毎年1回、7月に昇給があります。

上司からの評価などによる査定で金額が決まりますが、とりたてて活躍しなくてもコツコツとまじめに働いてさえいれば着実に少しずつ年収アップしていく仕組みです。

また、フラワー薬局では管理薬剤師、複数店舗をサポートするサポート薬剤師、新規店舗の立ち上げ・人材育成・フォローアップ等を行う店舗開発薬剤師、広範囲の店舗の指導改善にあたるエリア長などのポジションがあります。

年齢・性別を問わずにキャリアアップ可能ですが、それに応じて年収アップも見込めるでしょう。

フラワー薬局の薬剤師の福利厚生

フラワー薬局の年収は薬剤師業界の中ではごく平均的ですが、福利厚生は以下のように大変充実しています。

  • 各種社会保険、薬剤師賠償責任保険
  • 社宅制度(引越し費用全額会社負担、家賃7割会社負担)
  • 育児休業、介護休暇、育児短時間勤務制度
  • 団体扱生命保険、団体扱自動車保険、財形貯蓄
  • 退職金制度
  • 従業員持株会、社員互助会、永年勤続表彰
  • インフルエンザ予防接種
  • 保養所(ハワイ・沖縄・伊勢志摩)
  • 職場懇親会(薬局単位での食事会)

なかでも注目したいのが育児短時間勤務制度です。

小学校1年生修了時まで1~2時間の時短勤務ができるようになっています。

「幼稚園の送り迎えが無理なくできた」など、子育て中の社員からも評判です。女性が子育てしながら仕事を続けやすい職場といえるのではないでしょうか。

フラワー薬局の薬剤師のの休暇制度

フラワー薬局の年間休日は123日、これとは別に有給休暇があり初年度は10日間取得できます。

完全週休2日制ですが休める曜日は薬局により異なり、必ずしも土日が休みというわけではありません。

ソフトローテーション制で平均して週40時間勤務になっています。

調剤薬局というと年中無休のところもありますが、フラワー薬局は夏期・年末年始休暇もきちんとあります。

「家族が揃うお正月やお盆は休みたい」という人にもおすすめです。その他、慶弔休暇、産前産後休暇などライフイベントに対応する休暇制度も整っています。

フラワー薬局の薬剤師の研修制度

以下のように多種多様な研修制度があり、中途採用者ももちろん利用できます。

薬剤師教育セミナー

イオン・パピコム人材総合研修機構による認定薬剤師講習、有名講師による講演会、薬局業務研究発表会などを開催しています。

その他、保険制度、在宅業務、新薬、さまざまな疾患の薬物療法などの見識を深める分科会も公表です。

e-ラーニング

e-ラーニングを利用して研修認定薬剤師の申請に必要な単位を取得可能です。1講座30分なので、休憩時間などにスマホで勉強することもできます。

「子育て中でなかなか研修会に参加できない」というママ薬剤師からも評判です。

生涯学習

「薬剤師は一生勉強」ともいわれますが、フラワー薬局は生涯学習を支援しています。

認知症認定薬剤師研修、がん担当薬剤師育成研修、健康サポート薬局研修などのさまざまな研修会に参加し、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

フラワー薬局で働く薬剤師の評判や口コミ

子育てとの両立がしやすい!

「大手チェーンドラッグストアから、子どもが生まれたのをきっかけにフラワー薬局に転職しました。子どもが急に熱を出して保育園にお迎えに行かなければならなくなった時などシフト変更しやすいのはいいですね!驚いたのは不平や不満を社長が直接聞いてくれるという点です。これからも風通しのよい会社のままでいて欲しいですね」

スタッフの仲がよくて働きいやすい

「うちの店舗はスタッフ同士の仲がよくて夏はバーベキュー、冬はクリスマス会とコミュニケーションの機会が少なくありません。以前は病院内薬局に勤務していたのですが、全然そんな雰囲気じゃなかったので最初は驚きました。でも、普段から親睦を深めておくと、仕事でわからないことがあった時なども質問しやすいので助かってます」

在宅医療のやりがいは大きい

「以前勤務していた薬局では店舗で服薬指導をしたらそれきりでした。薬をきちんと飲んでもらえるかな……という不安は的中していました。家の中で袋いっぱいの残薬を前に途方に暮れている高齢者の方は結構いることを在宅医療で知りましたね。飲み忘れを防ぎ患者様から感謝の言葉をいただくなど、在宅医療では大きなやりがいを感じています」

想像以上の激務だった

「フラワー薬局は基本週40時間勤務ですが30時間勤務の店舗もあると聞いて転職しました。でも、配属先が悪かったみたいで残業ばかりの毎日……。とにかく余裕を持って働きたかったので転職してしまいましたが、配属先が違っていたら今も続けていたかなと思います。面処方箋が多いところなどは気に入っていたので残念です」

フラワー薬局に薬剤師が転職する方法

フラワー薬局の公式サイトから応募

フラワー薬局の公式サイトには採用情報が掲載されています。中途採用専門のページもあるのでぜひ一度目を通してみてはいかがでしょうか。

しかし、中途採用募集のお知らせは不定期掲載なので希望店舗の情報がアップされていても見逃してしまう可能性もあります。

現在、仕事をしながら転職活動をしていて「そうそうこまめに公式サイトをチェックできない」という人にはおすすめできません。

転職エージェントに求人を紹介してもらう

忙しい人の転職活動を強力にサポートしてくれるのが転職エージェントです。

転職エージェントとは求職者と企業をマッチングする人材紹介業の一種になります。求職者は登録料を始めとして一切費用がかからないのもうれしいポイントです。

転職エージェントにはフラワー薬局の◯◯支店で求人が出たら教えて欲しいと依頼することもできます。

その他面接日の設定、年収アップ交渉などもすべて代行してくれるので「キャリアやスキルを自分でアピールして収入アップする転職をしたいと考えている人はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントの魅力は普通ならば外部に漏れてこない内部情報をこっそり教えてくれるという点です。

ネットの評判やクチコミが実情と異なり「こんなはずじゃなかった」という転職になってしまうケースは結構あります。

そんな目にあいたくないならば、ぜひ転職エージェントを利用してみましょう!

薬剤師がフラワー薬局への転職を成功させるコツ

フラワー薬局への転職を成功させるには複数のエージェントに登録することをおすすめします。

エージェントごとに持っている情報も異なるので、より多角的に企業研究することができるでしょう。

また、面接日の前には必ず配属希望店舗に足を運んでみてください。

現場の雰囲気を肌で知れば、面接官に自分の言葉でアピールすることもできるでしょう。

エージェントへの相談ももちろん大事ですが「選ばれる薬剤師」になるには自分の努力も欠かせません。

この機会に、どんな薬剤師になりたいのか、それをフラワー薬局でどう実現するのかじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

フラワー薬局の薬剤師の仕事内容や年収まとめ

最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。

  • フラワー薬局はほとんどが駅チカ!通いやすい調剤薬局を探している薬剤師におすすめ。
  • 路面店、商業施設、保育施設、医療モールなど多彩な環境で働くことができる。
  • 面処方箋を重視しているので、さまざまな医療機関からの処方箋に基づいて調剤するスキルを磨ける。
  • 在宅医療に関する高度なスキルを身につけることもできる。地域の方々の健康を守る仕事はやりがいも大きい。
  • フラワー薬局の年収は薬剤師業界の平均並みだが福利厚生は充実している。
  • 時短制度もあり子育てしながら仕事を続けやすい。
  • 配属店舗によっては激務というクチコミも!
  • フラワー薬局への転職を成功させたいならば転職エージェントを活用しよう!

子どもたちからは「お魚がいる薬局」として親しまれ、高齢者の方からは在宅医療のエキスパートとして頼りにされているフラワー薬局。

まさに、老若男女に愛される町の薬局ともいえるのではないでしょうか。

お客様ひとりひとりに丁寧に接するかかりつけ薬剤師を目指しているならば、ぜひ転職先に考えてみてはいかがでしょうか。