この記事では、名もなきライターさんのコラムを中心に、ファーストキャリアの選び方や重要性、失敗例について書いていきます。
名もなきライターさんのおすすめファーストキャリアは、税理士事務所(会計事務所)の職員。
税理士事務所の職員をファーストキャリアに選ぶと、商売センスが身につき、世間体が良いなどのメリットがありますよ。
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ぜひこの記事を読んで、あなたのファーストキャリアを一緒に考えてみましょう。
目次【クリックして移動できます】
おすすめのファーストキャリアの選び方
- ネットで様々な業界で働く人の意見を見る
- 企業でインターンやアルバイト
- 学校のキャリアセンターや就職エージェントで相談
- OB・OG訪問や働く友人に聞く
ファーストキャリアを選ぶポイントは、とにかく情報収集することです。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
ネットで様々な業界で働く人の意見を見る
ファーストキャリアを選ぶにあたって、まずは様々な業界で働く人の意見をネットで見てみると良いですよ。
業種や職種の事情を知る最も手軽な方法なので、ファーストキャリアを選ぶ第一歩としてとりあえずやってみましょう。
もちろんネットなので、どんな人が・どんな立場で・どんな目的で発信しているのかは見極める必要があります。
しかし、住む場所や時間帯を問わず、日本全国の様々なキャリアについて触れられるのは、ファーストキャリアを選ぶのにとても参考になります。
ファーストキャリアを選ぶなら、まずは働く人の意見をネットで見てみましょう。
企業でインターンやアルバイト
企業でインターンやアルバイトをするのも、ファーストキャリアを選ぶ時の参考になります。
実際に会社で働いてみることで、仕事やお金の流れがわかるからです。
社員に囲まれて仕事をすれば、自分が社員として働くイメージもつきやすくなります。
ファーストキャリア選びに迷うなら、気になる業界の企業でインターンやアルバイトをしてみましょう。
学校のキャリアセンターや就職エージェントで相談
ファーストキャリアを選ぶなら、学校のキャリアセンターや就職エージェントで相談すると良いですよ。
就職支援のプロなら、あなたの適性や希望を考えて、おすすめのファーストキャリアを提案してくれます。
もちろん、主体となってキャリアを決めるのはあなたですが、プロも含め色々な人の意見を聞くことで選択肢が広がりますよ。
学校のキャリアセンターや就職エージェントで相談し、ファーストキャリアを選ぶ参考にしましょう。
OB・OG訪問や働く友人に聞く
OB・OG訪問や働く友人に聞くのも、ファーストキャリアを選ぶ際に有効です。
OB・OGや友人は、あなたと近い立場にあるので参考にしやすい上、建前なしのリアルな声を聞くことができるというメリットもありますよ。
ファーストキャリアを決めるには、様々な人の意見を聞くことが大切ですが、その中でもOB・OGや友人はロールモデルとして最も参考にしやすいですね。
ファーストキャリアを選ぶなら、OB・OG訪問や実際に働く友人の意見を聞いて取り入れてみましょう。
転職が当たり前でもファーストキャリアが重要な理由
でも今って、一生同じ企業に勤める風潮も崩れてきていますよね?
転職が当たり前なら、そこまでファーストキャリアにこだわらなくても良いのではないですか?
確かに現在、「ファーストキャリアが絶対」ということはありません。しかし、それでもファーストキャリアは重要なんですよ。
ファーストキャリアが重要な理由はこちらです。
- 最初に働いた職場が基準になるから
- 異業種への転職は難しいから
- 社会人の基礎知識を学ぶから
ファーストキャリアに選んだ会社や業種が、良くも悪くもあなたの基準になるのです。
詳しく説明していきますね。
最初に働いた職場が基準になるから
ファーストキャリアが重要な理由の1つ目は、最初に働いた職場があなたの基準になるからです。
労働環境や給料、仕事内容や仕事量など、すべての要素があなたの「会社で働く」ことの基準になります。
例えば、法外な時間外労働を課す会社に新卒で入社したら、その人はそのブラック企業が当たり前の職場環境だと思います。
他にも、給料が良く残業もないホワイト企業、経営者のトップダウン、新人の教育体制など、あなたの中の「会社の当たり前」はファーストキャリアで決まるのです。
そのため、もし転職をする場合も、次の職場を選ぶときに参考にするのは最初の会社。
つまりファーストキャリアによって、転職先の職場が決まると言っても過言ではないのです。
最初に働いた会社があなたの基準になるため、ファーストキャリアは重要なのです。
異業種への転職は難しいから
異業種への転職が難しいことも、ファーストキャリアが重要な理由の一つですね。
なぜなら、中途採用は社会人としての実力重視だからですね。
転職の場合、企業は教育コストのかからない即戦力を欲しています。
まったくの異業種からの転職だと、第一線で活躍するまでにはかなりの時間と労力をかける必要があるので、なかなか採用してもらえないのです。
すなわち、ファーストキャリアに選んだ業界によって、今後のキャリアの幅もある程度決まると思ってください。
ファーストキャリアが重要なのは、異業種への転職は難しく、キャリアの幅がある程度確定するからです。
社会人の基礎知識を学ぶから
ファーストキャリアは、社会人の基礎知識を学ぶ場としても重要です。
メールの書き方や営業先での振る舞い、会社での服装のマナーなど、就職するまではまったく知らなかった知識を学びます。
ファーストキャリアにおける教育体制の相性が、あなたの社会人としての評価にも関わってくるのです。
当然、社会人としての評価が悪いと、転職も困難になります。
社会人の基礎知識をしっかり身につけられる職場かどうか、ファーストキャリアをよく吟味する必要がありますよ。
社会人の基礎を学ぶ場として、今後のあなたの評価にも関わるため、ファーストキャリアは重要なのです。
社会人の基礎を学べないまま、フリーターになった人の末路は悲惨なものになりがちです。
ファーストキャリアの失敗例
主なファーストキャリアの失敗例は次の通りです。
- 将来も得意・理想の仕事ができそうにない
- 肉体的・精神的に辛いブラック企業
- 教育体制が不十分で成長が難しい
失敗例も見ておくことで、ファーストキャリアを選ぶ際の注意点を学びましょう。
ファーストキャリアの決定には、とにかく情報収集することが重要です。
では、一つずつ詳しく見ていきます。
将来も得意・理想の仕事ができそうにない
ファーストキャリアの失敗例の一つは、得意な仕事や理想の仕事ができる見込みがないことです。
もちろん、入社したての新人が、自分の好きな仕事ばかりやらせてもらえることはなかなかないです。
しかし今後勤務を続けても、得意な仕事や理想の仕事に携わらせてもらえそうにない場合は、ファーストキャリアの失敗と言えますね。
肉体的・精神的に辛いブラック企業
いわゆるブラック企業に入ってしまうのも、ファーストキャリアの失敗例ですね。
教育体制が整っていなかったり、あなたが働くことに対して極端な基準をもってしまったりしますね。
肉体的にも精神的にも消耗し、すぐに辞めてしまう可能性も高いです。
短期間で退職する可能性のあるブラック企業は、そもそもファーストキャリア自体がすぐに終わってしまうので、典型的な失敗例でしょう。
教育体制が不十分で成長が難しい
ファーストキャリアの失敗例として、会社の教育体制が不十分で成長が難しいことが挙げられます。
比較的、大企業は教育体制がしっかりしている場合が多いですが、小規模の企業では新入社員の教育に人員や時間を割けないこともありますね。
最初の職場でどれだけ仕事の知識やスキルを身につけられるかは、今後のキャリアにも大きく影響します。
仕事や社会人としてのノウハウが十分に学べないのも、ファーストキャリアの失敗例と言えるでしょう。
名もなきライターさんのおすすめは税理士事務所
ここからは、名もなきライターさんのコラムです。
名もなきライターさんは、ファーストキャリアとして税理士事務所(会計事務所)の職員をおすすめしています。
なぜ税理士事務所が良いのか、名もなきライターさんご自身の経験をもとに見ていきましょう。
私はその名の通り今はライターなのですけど、その前に欠かせないキャリアがありました。それが、税理士事務所(会計事務所)の職員です。そこで働きながら常々「ファーストキャリアとして、税理士事務所の職員ってすごくいいな」と思っていました。今回は、既卒やフリーターなど、自分がどの職業を選ぶべきかまだ見えてない方々に向けて、ファーストキャリアのおすすめをご提案します。税理士事務所の職員は、何がそんなにいいのでしょうか?
税理士事務所の職員はなぜおすすめ?
商売のセンスが身につく
なんといっても、税理士事務所の職員は商売のセンスが磨かれます。
人様の会社の決算状況がみえるのですから、ノーリスクでセンスを身につけることができるのです。事務員って給料が安いですけど、それを補ってあまりあるぐらい得るものは大きいと思います。
どのような商売が薄利で、どのような商売が暴利…いや景気が良く、ビジネスを展開するのに何にコストが一番かかるかがわかります。結論としては、いちばんお金がかかるのが地代家賃ですね。家賃が高いから、利益が圧迫されてしまうのです。
ただそうした経費系のことだけでなく、売上について学べます。お客様に代わって売上の請求書を整理し、「こんなふうに売上を分散させるのか」、とか、「大口とつながっていても一社依存だと切られて倒産してしまう」とか、商売のリアルが学べます。
住み慣れた街が違って見える
そして、ファーストキャリアとして税理士事務所に就職するなら地元がおすすめです。
あのお店の売上が、利益が、経費が、すべてわかってしまうのですから、もう見る景色が変わってしまいます。
もちろん、税理士事務所は信用の商売ですから、守秘義務があるのでお客様の商売について公言することは絶対にいけません。どの人が顧客かすら、言ってはいけないのです。
お客様と自分と同僚と所長(税理士先生)の間だけのトップシークレット。それに携われるので、景色が変わりますよ。もしかしたら、いま既卒やフリーターで街がグレーにみえるかもしれません。
しかし、税理士事務所で働いたら、住み慣れた街が色づいて見えるようになります。
世間体も良すぎるぐらい良好
それだけ、社会的に重要と判断される仕事についているということです。売上の管理という極めてプライベートな仕事でありながら、同時に税という極めてパブリックな仕事でもあるのです。
税務については税理士さんの独占業務ですので、事務員だった私は節税とかはよくわかりません。でも、売上がどこからやってきて、どこが止まると会社がストップするかなど学べます。そして社長さんでも本当にしっかりしてそうな方と、何やら信用できなさそうな人がいることがわかります。
次へ展開しやすいスキルが身につく
しかし、税理士事務所の致命的な欠点。それが、給料が信じられないぐらい安いことです。
最低賃金ギリギリで働くケースが多く、東京の最低賃金が985円(2019年現在)なので、月に160時間働いたとして15万7,600円。きつすぎる給与です。
よって、一生働くとか考えず、次に移ればいいのです。税理士事務所で何年か働くだけで、世間体といいますか社会的信用はみるみる溜まっていきますし、スキルもつきます。なんせ毎月1社以上の決算を担当するわけですから、普通に考えて企業の経理が1年で行う処理を1ヶ月で、つまり12倍の速度でスキルが身につくのです。
だから、仮につらければ次に経理事務員として他の勤めを探せばいいですし、会計事務が向いていると思うのであれば、簿記や会計・税務の資格をとって税理士さんになることも夢ではありません。そうなれば、独立して税務処理をしながら、暮らせるのです。
実際、そうやって既卒やフリーターから税理士資格をとって開業する人も少なくないのが税理士業界のようです。難関ですが、向いているならチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。
仕事がなくならない
いきなり「税理士になろう」といわれたら面食らうでしょうし、意気込んでみても実際向いてるかどうかわかりませんよね。それなら、ファーストキャリアに事務員が意外とおすすめなのですよ。税務は税理士先生が行いますから、事務員は仕訳や領収書の整理です。クラウドの時代になっても、意外となくならないのが事務員の仕事です。
仮に先生が引退されるとか、事務所が合わないなと思えば、必ずどの街にも会計事務所はいくつかありますので、その数だけ働く場所はあります。経理のプロとして一般企業に就職することもできますし、スキルを武器に、仕事は無限にあるのです。
まとめ
私は税理士事務所で働いたこと、本当に良かったと思います。その後でフリーランスになるにあたって、所得税・住民税・消費税といった税のことから、売上と経費の関係がわかります。税理士法にひっかかるので節税のアドバイスはできませんが、節税アイデアを夢想するのは自由です。
こうしたことから、事務員時代「最初の仕事として税理士事務所の事務員になればよかったな」と思っていましたので、今、既卒やフリーターでこれからどうしたらいいのかなと思ってる方に、税理士事務所の事務員がファーストキャリアとしておすすめです。