自分で仕事を始めるには開業資金が必要、よく言われますよね。
全くの無一文から新規に事業を立ち上げるのはとても難しいと思うのですが、果たして0円からの起業、開業は可能なのでしょうか?
ここでは、本気で独立したい人、しかし、開業資金がない人向けの開業、創業方法をここでは考えたいと思います。
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本来の開業は自己資金が半分必要
筆者はかつて、経済団体で融資の業務をしていたことがありました。
「創業融資」についてもその業務に携わったことがあり、数件、創業融資の審査会に出て、その案件を通して、融資を実行させたことがあります。
一般的に、創業資金、開業資金の融資を受けたい場合、必要資金の半額程度が限度と言われています。
つまり、あるお店を開業したい場合
例えば。
敷金・礼金 50万円
前家賃 50万円
店舗造作 100万円
インテリア 50万円
仕入れ 50万円
__________
合計300万円
必要な場合、融資を受けられるのは150万円が限度で、残り150万円は自己資金、つまり、自分の預金や友人、知人、家族から調達できることが条件になります。
何の実績もない人に対して、いきなり事業に必要な資金を全部貸す、なんてことは金融機関にはできないんです。
しかも、融資できるケースでも、詳細な「事業計画書」や売り上げ見込みを提出して審査をパスしなければいけません。
「SWOT分析」をして自分が立ち上げる事業が、その地域で需要があることを客観的に示すことが求められるなど結構大変なんです。
0円開業では上納金額に注意!筆者が担当した居酒屋の資金調達法
当時、筆者のところに創業融資を希望しに、居酒屋の店主がやってきたことがあります。
創業融資が可能なのは開業前だけではなく、開業3年以内であれば大丈夫なのですが(開業3年後からは通常の融資で、事業計画ではなく業績で査定されます)、その方は2期(2年)が終わったところでした。
売り上げはとても良いのですが、生活できないという相談でした。
なぜそうなったのか、それは店主が居酒屋を開業する際に自己資金がなく「0円開業」が可能なシステムを利用したからでした。
具体的には
- 店舗は元飲食店を居抜きで使う
- 開業資金は不要
- ただ月々の売り上げから上納金を納める
というもので、3つ目の上納金が多すぎるのが原因でした。
利益が出ても、そのほとんどを上納金として持っていかれるので、まったく儲からず、生活資金すらまともに出せない状況でした。
そのため、権利やお店そのものを買い取ってしまうことが最良の選択肢になり、そのための買い取り資金を融資してください、という相談でした。
売り上げ自体はすごく多いので、買い取ってしまえば上納金がなくなり、返済も余裕になるという判断を審査会で下したため、問題なく融資は実行されました。
この件での教訓は以下になります
- 「0円開業」は意外と簡単にできる
- 事業が成功しても「0円開業」の場合まったく儲からない
- 事業から撤退する場合、多額の違約金が発生する
- 成功しそうならばすべての権利を買い取って自分のものにするしかない
飲食店など実際の「お店」を開業したい場合、かなり無理をすることが求められます。
困りましたね・・。
そこで実際に「稼げる」「0円開業」というのを考えてみたいと思います。
ちなみにその居酒屋の店主が使ったのはこちらの会社のシステムです。
飲食店経営、店舗展開のワンストップサービス | 店舗流通ネット
元手なし!0円で開業できる方法と稼ぎ方事例5選
自分で仕事を始めたいけど元手がない。
そういう人はどうすればいいのでしょうか?
自己資金が全くない人には金融機関も、お金を貸すことはありまあせん。
資金0円でもできることを考えてみました。
開業支援会社、開業支援サービスを使う
上で書いた居酒屋の「店舗流通ネット」は外れでしたが、同じように自己資金がなくても開業を支援してくれる会社、つまり開業支援会社があります。
開業支援会社への上納金が少なければそれなりに儲けることが可能です。
ただし、経営のノウハウや商品開発まで支援してくれるところは少なく、結局自分にセンスがない場合稼ぐことができず、出店に関わる費用がすべて「負債」になってしまいます。
居酒屋の例のように契約事項をよく見ずに契約を結んでしまうと、いくら儲けてもそれが吸い取られてしまう、という事態にもなりかねません。
フランチャイズ・代理店
コンビニや飲食店(居酒屋やラーメン屋)の中には、直営店ではなくフランチャイズ形式や代理店形式(特に保険)をとっているところも多いです。
通常は「加盟金」が必要ですが、無料キャンペーンを行っていたり、「出世払い」にしてくれたりしてくれるチェーンもあります。
開業は比較的容易で、元のチェーンのネームバリューもあるので、まったくお客が来ないということはないでしょう。
また、フランチャイズ元の製品、食品を使うので、大したノウハウや技術がなくてもある程度何とかなります。
しかし、外食チェーン店長やコンビニオーナーの「残酷物語」はよく知られています。
バイトが来なければすべて自分でやらなければならず、しかもフランチャイズ料が一定金額は必ずとられます。
本当の自分のお店ならば「食べていけるだけ」で調整することもできますが、フランチャイズは常に全力疾走しないと切られてしまいます(脱退させられる)。
搾取の構造をよく知ったうえで判断してください。「もう涙しか出ない」宅配ピザでワンオペ“ナポリの窯”がガイアの夜明けで放送され悲惨と話題に
在宅起業(クラウドソーシング)
自分の家でパソコンだけでできる開業をする手もあります。
クラウドソーシングは、PCを使ってデータのやり取りをして、すべてWEB上で完結する取引です。
具体的には、在宅ライターやイラストレーター、プログラマーなどです。
筆者も現在は、ライティング向きのPCを使っていますが、ライターを始めた当時はホビー用PCでした。
事務所を借りる必要もなく、元手0でも始められます。
ただし、ほぼ自分一人で行う個人事業主になるので、いきなり月商数百万円というのは無理でしょう。
副業ならばまずここから始めても問題ありませんね。
アフィリエイトサイト運営
在宅で、しかも、元手なしで数百万円稼ぎたい場合、アフィリエイトサイトの運営がいちばんいいでしょう。
何かを検索するとヒットするページに探している情報とともに広告が貼ってあり、そこをクリックして商品が購入されると、サイト運営主に成果報酬が入るシステムです。
個人で稼いでいる人は、毎月数百万円~一千万円レベルで収入があると言われています。
サイトの運営なので、今持っているパソコンでもできますし、仕入れや事務所費などもかかりません。
- サイト構築のスキル
- 検索上位に来る文章力
- 検索ニーズがあり、かつライバルが少ない分野のターゲティング
- 根気よく記事を掲載できる持続力
などが必要になります。
いくらいい内容の記事を書いても、Googleに評価され検索上位に来るには数か月かかります。
それまでほぼ無収入で耐えられますか?
また数か月たっても需要がない記事やSEO対策ができない記事だと、そもそも検索されず収入ゼロ行進続くことになります。
アフィリエイトで食べていけるのは、それを始めた人上位数%ともいわれていて、残りは続かずにリタイヤになります。
そうなると頑張った数か月は無駄になってしまいます。
毎月数万円の収入が得られるサイトを構築できれば、あとはメンテナンス程度で、放置しても大丈夫なので副業としてはいいかもしれません。
セミナー等の講師
セミナーや講演会の講師になれれば、1回あたり数万円~数十万円を稼ぐことも可能です。
しかし、売り込みを行っても何の実績もない人にお願いすることはないでしょう。
それでも・・という方はここに登録してみてはいかがでしょうか?
システムブレーン
どの0円開業の方法もメリット、デメリットがあり「絶対にこれがいい」と言えないのが残念です。
いろいろ考えましたが、費用対効果がよさそうなのは「上納金が少ない代理店」の利用でしょう。
フランチャイズでは売り物、やることが限定されてしまいます。
代理店ならば、アイデアは開業に関わることのみのサポートを受けることができます。
最近は、専属のコンサルタントなどの指導を受けられるところもあり、事業計画についてもアドバイスを受けられますので安心してください。
当サイトおススメの開業、出店支援ベスト3
「店舗流通ネット」は外れでしたが、しっかりとしたサポートがある開業支援会社も存在します。
当サイトおススメの開業支援を紹介します。
マイナビ独立
マイナビ独立就職や転職でおなじみの「マイナビ」ですが、独立開業についてもサイトを持っています。就職先企業を探すのと同じ感覚で独立開業情報を検索できます。契約形態については「フランチャイズ 代理店 商材、起業・事業支援 業務委託・フリーランス 独立候補社員(正・契)」から選択、
また、自己資金についても「~100万円 101~300万円 301~500万円 501~1000万円 1001万円以上」でソートがかけられます。開業資金0円から始められるものもあるので、内容をよく吟味して選んでみてもいいでしょう。
ムジャキフーズ「トラスト契約」
ムジャキフーズ|
トラスト契約飲食店限定ですが、自己資金で開業、フランチャイズとして開業、ではない「第3の開業方法」として「業務委託契約」で開業支援を行っている会社です。具体的には、入社(社員へ)
↓
新店舗オープン(店長へ)
↓
トラスト契約締結
↓
退職
↓
独立(オーナーへ)という流れで、社員として給料をもらいながら独立できる段階までスキルを上げて、その後開業資金会社負担で独立。独立後は、業務委託費(固定費)を会社に支払うというシステムになっています。お金をもらいながら独立を前提にした研修が積めるので、リスクヘッジとしては価値があるかもしれません。
そういう例を筆者は見てきているので、なるべく事前にご自身のスキルや計画を俯瞰して見ていただくことを強くおススメします。
特に飲食店等の開業、創業については、公的な補助金が出るケースもあるので、それらも活用してなるべくご自身の持ち出しを減らしての開業をおススメします。
※参考
最大200万円も支給!意外と知らない飲食店向け補助金・助成金制度|Foodist
0円開業とは?副業から本気の独立起業まで!資金0から稼ぐ方法と事例 まとめ
- 0円で開業できる方法もあるが、通常は自己資金を用意したい
- お金や店舗を借りて開業するサービスは、手数料が多くかかり儲けを吸い取られる
- フランチャイズや代理店はよく選ばないとブラックな労働環境に置かれてしまう
- クラウドソーシングや講師業は資金的リスクは低いが稼げない傾向にある
- 事前に独立開業についてしっかり情報収集を行ったりコンサルティングを受けたりした方がいい
- 当サイトおススメの開業支援サービスに登録してもいいかも
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