就職や転職の第一関門となるのが書類選考ですが、結果の連絡が来ないと不採用なのではないかと不安なだけでなく、次の就職・転職活動の予定も立てにくい状況となってしまいます。
そこで今回は書類選考の結果が来ないのは不採用なのかや、連絡なしの理由や期間の目安、結果を確認したい時の問い合わせの例文などを紹介していきます。
書類選考の連絡が来ないで不安になっている方は参考にして下さい。
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書類選考で連絡なし、結果が来ないのは不採用?
結論から言うと、書類選考で連絡がない、結果が来ないからといって不採用とは限りません。
もちろん連絡が来ないと不採用というケースもありますが、それは一定の期間を過ぎても連絡がない場合です。
3日~4日ほど連絡がないという程度であれば、まだ採用の可能性は十分にあります。
書類選考の結果連絡が遅い理由
一定数の応募者が集まってから選考している
応募者が多く選考に時間がかかっている
採用担当者が忙しい
GWや年末年始などの長期休暇の前後
合格者から通知しているから
書類選考の結果通知が遅い理由は会社によって違いますが、どの企業でも年末年始やGWなどの長期休暇や応募企業の繁忙期とかぶっている場合は、選考に時間がかかるでしょう。
また、応募が多い場合や一定数の応募が集まってから選考を始める企業も、結果の連絡が遅いでしょう。
応募書類を送った側は合否が気になって焦ってしまうと思いますが、連絡が遅いのは企業側の事情が絡んでいることも多いので気にしすぎない方が良いです。
書類選考の結果連絡が来る期間の目安
企業の人事担当者へヒアリング調査や情報収集を行ったところ、書類選考から通知までの期間は当日から5営業日という企業が多かったです。
土日は休みの企業が多いので、5営業日であれば実質1週間ほど書類選考の結果が出るまでに時間がかかると思って下さい。
- 書類審査期間:当日~5営業日
- 企業の休日:2日間
そのため、書類を送付してから1週間ほど返信がないだけであればまだ心配する必要はありません。
ただ2~3週間を超えても返信がないのであれば、不採用になったと考えるか問い合わせなどの対応を検討した方が良いと考えられます。
ただ、詳細は後述していますが新卒の応募や、応募者の多い大企業の場合、1週間以上の期間がかかることも珍しくありません。
新卒や大企業に応募している場合は、書類選考の通知が届くまで2週間は見ておいた方が良いでしょう。
書類選考の期間の計算式はある?
書類選考期間の目安となる計算式も問い合わせしてみましたが、結論から言うと、「選考期間の計算式はない」という回答が多くの企業から出ました。
ただ、ある大手企業は社員一人当たりが1日で審査できる応募書類の数は10件ほどなので、仮に50件の応募があれば5日間はかかるという回答をもらえました。
しかし応募者が何人いたのか開示してくれる企業はまずないので、応募者側で書類選考の期間を計算して求めるのは困難と言えます。
◯日以内に書類選考の結果を伝えなければいけない法律はない
また、企業は「◯日以内に書類選考の結果を伝えなければいけない」、という法律や慣例は一切ありません。
人材を採用する場合に重要になるのは「労働条件の明示」ですので、当日に返信が来る企業もあれば10日以上経っても書類選考の結果を伝えない企業もあるのです。
法律面で関わることを強いてあげると、応募書類の個人情報は「個人情報保護法」の対象となるので、選考目的以外で使用してはならないということぐらいです。
書類選考の結果の通知方法
合格の場合は電話やメールで通知を行う企業が多いです。
その後、面接などの日程調整に進んでいきます。
不採用の場合はメールや書面での連絡が多いですが、ごく一部ですが不採用の場合は連絡を行わない企業もあります。
新卒と中途採用の書類選考の期間の違い
一般的には新卒採用の方が選考の通知が遅い
新卒採用と中途採用の場合、一般論ですが新卒採用の方が書類選考の結果が届くまでに時間を要します。
これは、新卒は応募書類が特定の期間に集中して届くのと、将来の企業において重要になる人材のため慎重に選考を進めるからです。
中途採用の方が選考の期間は短い
一方で中途採用は大量採用が実施される場合もありますが、一般的には社員の退職等により生じた欠員を埋める目的なので、人数が少なく選考にそれほどの手間がかかりません。
また、新卒採用のように特定期間だけに書類審査が集中するといったこともありません。
しかも中途採用の選考は即戦力となりそうか、という部分だけを見るので、複数の応募があっても「一番戦力になりそうな人材」を選ぶのでシンプルに進みます。
大企業と中小企業の書類選考期間の違い
大企業の方が書類選考にかかる期間は長い
理由その1:応募者数が多い
一部の勢いのあるベンチャー企業などを除けば、中小企業より大企業の方が求人への応募者数は多くなります。
特に学生の応募は大企業志向が顕著であり、特に従業員数5千人以上の大企業へ応募が集中しています。
一方で中小企業は大学へ求人依頼を出しても、応募すらしてもらえないケースも多いです。
応募者数が多ければそれに比例して書類審査に要する時間もかかりますので、大企業の方が書類選考に時間がかかります。
理由その2:確認プロセスが中小企業より多い
中止企業は組織の規模が小さいため、書類選考の結果を決めるまでに時間を要するプロセスが少ないです。
企業によっては人事でなく社長自ら書類選考を行い、即座に合否を確定させているケースもあります。
一方で大企業は人事の出した書類選考の結果を役員や他部署がチェックしたり、承認までに段階的なプロセスが設けられているのが通常です。
そのため、書類に不備があるといった例外的な場合を除けば、応募者の合否に時間を要することが多いです。
書類選考の連絡が来ない場合の対処法
連絡が来ない=不採用と判断をする
応募書類を送ってから3週間以上経過しているのに企業から一切連絡も通知もない場合、不採用と判断して次の就職・転職活動に移るのも手です。
実際、ネット上でも「2週間過ぎても書類選考の結果を知らせてこないのは不採用にした証拠」「採用したいと思った応募者なら当日に伝える」といった意見が多いです。
全ての企業ではありませんが、不採用には連絡をしないという会社もあります。
人事担当の実際の意見
しかし筆者の方でいくつかの企業の人事担当者に尋ねたところ、次のような回答が返ってきました。
(ネット上の噂に対する人事担当者側の見解)
- 「一番最後に書類を審査した応募者だけが合格したという場合だってあった。
書類を審査してみてはじめて合格か分かる訳なので、合格者を先に書類審査して結果を知らせるなんてことは不可能である。」 - 「書類選考の合否について「知らせる」と約束している場合には、企業としての信用問題にもかかわってくるので不採用であったとしても必ず伝える。
合格者だろうが不合格者だろが通知が着ていないということは単に時間がかかっているだけ。」 - 「他企業は知らないが当社では結果通知や間違いが生じないよう、書類選考が終わった段階で、再度全応募書類と審査結果のつき合わせ確認を行うようにしている。
そのため、合格者だけを急いで対応するといったことは行っていない。」
以上のように、人事担当者からの回答によればネット上の意見を否定するものも多く寄せられていました。
ただし全てが否定的見解だった訳ではなく、次のような対応をしていると回答した人事担当者もいました。
- 「当社の場合、書類選考に合格となった応募者は面接に向けた段取りを急いで確定させる目的もあり、その日の内に電話連絡を入れるように努めている」
- 「不合格者には文書による通知を行っているが、書類選考を全て終えてからまとめて発送作業などを行うようにしている。
そのため、当社では不合格者より合格者の方が早めに合否結果を知ることになる。」
この企業のケースであれば、たしかに合格者と不合格者であれば合格者への通知が優先されていると言えるかも知れません。
しかし、このような回答をした人事担当者から「意図的に不合格者への通知だけを遅らせたり、放っておいたりはしない。不合格者への通知だけが極端に遅れることはまずない。」とのコメントも合わせてもらっています。
つまり、書類選考結果の通知または連絡が3週間以上かかっているといった場合、不合格の可能性はやや高まるものの、連絡がないことだけで即不合格と断定することは適切ではないと言えそうです。
失礼にならないように注意しつつ企業に確認する
書類選考の結果が届かなくとも不採用と決まった訳ではなく、選考に時間がかかっていたり郵送事故が起きている可能性もあります。
そのため、3週間を過ぎても返信がないようであれば、一度応募先に確認してみることをオススメ致します。
確認時の自己紹介の仕方やポイントとしては、次の通りです。
- まずは求人情報や募集要項に、書類選考の結果連絡について記載がないか確認
- 求人広告に明記されている担当者名宛に電話を入れる。
- 自己紹介と共に、何月何日頃に何の職種へ応募書類を送付したかを正確に伝える。
- 郵便物などを確認しているが見当たらないので、既に通知や連絡がなされていないか「確認する」目的で問い合わせしたと伝える。
- 通知や連絡が来ていないことを不満や抗議として伝えてはいけない。
もし求人企業側から「既に発送している」との回答を得たなら、あと2~3日だけ様子を見て、それでも届かなければ再度確認するという流れになります。
いつまでに返事をもらえるか明確な返答をもらいたい場合
企業へ電話で問い合わせを行っても「通知は必ずするが、審査に時間がかかっておりもう少し時間がかかりそうだ」といったあいまいな返答が返ってくる場合もあります。
この返答だといつまで待てば良いか分からず困りますので、「遅くともいつ頃までには通知または連絡をもらえるか」と尋ねてみるようにしましょう。
誠実な企業であれば、「遅くともあと1週間以内には出せます」といった、目安となる期間を提示してくれます。
そこの回答を濁すのであれば誠実な対応とは言えません。
人材を大切にしない企業という可能性もあるので、応募先へ見切りを付けて新たな応募先へ目を向けることが得策と言えるでしょう。
書類選考の連絡なしの場合に使える確認の例文
選考結果をお伺いできればと思い、ご連絡いたしました。◯月☓日に応募書類を送付させていたただいたのですが届いておりますでしょうか?
ご確認の程、よろしくお願い申し上げます。
確認して届いていた場合
その後ご状況はいかがでしょうか。
ご連絡頂ける時期の目安だけでも、お聞かせ願えませんか。
いきなり「結果を知りたい」などと伝えるのではなく、「◯月☓日に応募書類を送付させていたただいたのですが届いておりますでしょうか?」というように、たずねることがポイントです。
書類選考で連絡なし、来ない理由や期間まとめ
書類選考まとめ
- 書類選考の期間や通知期間の日数は決まっていない
- 一般的な書類選考期間は2週間前後
- 中小企業より大企業の方が選考に時間がかかる
- 結果の通知方法は、電話やメールが多い。
- 不合格の場合は、連絡を行わない企業もある
- 3週間待っても連絡がこない場合は、担当者に問い合わせる
応募書類を送った側は、結果が分かるまで不安になってしまうこともあると思います。
企業の状況などで通知が遅れることもあるので、結果通知が遅くても焦らず待ちましょう。
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