勤務先の歯科医師を辞めたい・・・・
歯科医院を取り巻く経営環境が悪化していることから、そこで働く歯科医師(勤務医の場合以下同)にとって待遇や労働条件の向上は期待しにくい状況にあります。
しかしながら、歯科医師が勤務先を辞めたいと考える理由は決して待遇や労働条件だけが原因ではなさそうです。
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歯科医師の1日のスケジュールはどうなっている?
歯科医師の方が辞めたくなる理由として勤務状況が原因になっていないか、歯科医師の1日のスケジュールを事例で確認してみましょう。
歯科医師の1日のスケジュール例
8:00 出勤
8:30 治療に向けた準備、カルテや予約状況確認、朝礼
9:00 午前中の診察・治療
12:30 昼休み(昼食や仮眠休憩)
14:00 午後の治療に向けた準備、カルテや予約状況確認、ミーティング
14:30 午後の診察・治療
18:30 治療終了、片付け、ミーティング
19:00 帰宅
注1.)新人歯科医師は19:00~21:00近くまで研修がある場合有り
注2.)新人以外でも19時以降に学会などに参加する場合が多い
注1.について
例えば新人の歯科医師は実践的な技術や知識を習得する必要がありますので、業務終了後に院長や先輩歯科医師からの指導を21時頃まで受ける場合があります。
注2.について
歯科医師を対象とした各種学会は診療を終えてから出席できるよう19時頃から開催されますので、熱心に学会に参加している歯科医師の帰宅時間は学会終了後となるため遅くなります。(※学会への参加は院長指示の場合もありますが自主的判断によることが多いため、勤務状況とは別の自己啓発的取組みとして考えた方が良いと言えます。)
歯科医師の年収は?
では医療機関に勤務している歯科医師の年収についてはどうでしょうか。
全年齢対象・開業医も含めた歯科医師の平均年収
歯科医師全体の平均年収では約655万円です。
平成27年・厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
(平均年齢:38.2歳、開業医の年収も含む)
独立前と推定される25~34歳歯科医師の平均年収
勤務している歯科医師の平均年収は500万円~530万円程度です。
賃金構造基本統計調査を元にした年代別平均年収から算定
(開業前と推測される25~34歳の歯科医の年収平均)
勤務医は35歳前後で独立を果たす例が最も多く「25歳~29歳」と「30歳~34歳」が平均年収に大変近いと考えられます。
●25歳~29歳:約470万円
●30歳~34歳:約545万円
これらの数字から、勤務している歯科医師の平均年収は500万円~530万円程度と想定されます。
歯科医師の目標は勤務医として腕を磨いた上で開業することにあるので、将来の開業に向けて資金を貯める必要があります。
そのため、独立資金を貯める必要性があることから歯科医師はできるだけ多くの収入を得たいという気持ちを抱く方が多いのは事実。
しかし、歯科医師へのヒアリングを通じて浮かび上がってきた事実としては、辞めたい理由はそこにはないようです。
ヒアリングを通じてわかった歯科医師の不満とは?
歯科医師としてのスキルアップに関する不満
歯科医師の方々が口にしている不満を整理しますと、概ね次のような内容となりました。
ノルマがきつすぎる!
1日に課されるノルマがきついため、毎日の仕事がただノルマをこなすだけになっている。
助手をするためだけに働いているんじゃない!
助手がメインの仕事になっており、本格的な診療をする機会がなかなか得られない。
もっと患者を任せて!
診療できても保険診療の患者に限られている。自費診療の患者を任せてもらえない。
学ぶために勤務医をしているのに…
院長や先輩歯科医師から指導を受けたり、学んだりする機会がなかな得られない。
もっとスキルを上げたい!
新しい技術や診療方法を学んでも実践する機会が得られない。そのため、技術を向上させることができない。
近年、歯科医院の経営環境は厳しく、開業後は厳しい競争になることが予想されます。
そのため、多くの勤務医は
・将来の経営に役立てることができる経験を積みたい
・技術や知識を身に付けたい
と考えています。なのに思いとは裏腹に、働いていても一向に自身の知識やスキルが向上する可能性がなければ、その職場で働くメリットがないのです。
職場の人間関係に関する不満
歯科医師の方々は職場の人間関係については全く不満を抱いていないか、この点についても念のためヒアリングを行ってみました。
すると、歯科衛生士や歯科助手の方が優遇されていると感じている歯科医師の方々の意見が少数ながらあることもわかりました。
一部の歯科経営者(院長)は、歯科衛生士や歯科医師助手は自分の仕事を直接手助けしてくれるパートナーとみなし、非常に可愛がり大切に扱う傾向があります。
その一方歯科医師は、衛生士や助手に比べると人件費が高くつく上、本人が開業するまでの間の腰掛けで働いているだけの存在で、大切に扱う価値もない。場合によっては「自分の経営を脅かすかもしれない疎ましい存在」とみなし、非常に厳しく接する場合があるそうです。
もちろん、そうした対応をしている院長は歯科業界でもごく一部ですが。
現状を打開したいならクリニックへの転職を検討してみては?
ご紹介したような不満を抱いた歯科医師の方々は今後どうすればよいかですが、一番オススメできることは職場環境を変えること、即ち転職することです。
歯科医師は将来独立することが前提となりますので、サラリーマンと比べれば転職が経歴に与える影響はそれほど大きくありません。
短期間で頻繁に転職を繰り返すといったことでなければ、働いている環境を変えることはむしろ腕を磨き、多様な経験を積む上でプラスにもなるからです。
では転職する場合にはどうすれば良いかですが、歯科医師の方々が転職する場合に断然オススメなのが歯科医師専門の転職エージェントを利用することです。
歯科医師専門の転職エージェントを上手に活用すれば、自分で求人先を探さなくとも歯科医師の方々が希望する条件にマッチした職場を紹介してもらうことができるからです。
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転職エージェントは求人事業者から紹介料を報酬として受け取りますので、求人側は転職エージェントにとって大切なお客様という存在です。
そのため、お客様となる医療機関の悪い情報を積極的に提供しようとする転職エージェントは限られていますが、メディカルリンケージは自社の利益に反しても、できるだけ詳しい情報を提供しようとしてくれる数少ない転職エージェントなのです。
メディカルリンケージは、利用者となる歯科医師の満足度を重視しています。
歯科医師の方々の利用満足度が高ければ、優秀な歯科医師の方々がメディカルリンケージを利用するようになり、歯科医師の方々の利用が増えれば、仮に悪い情報を伝えられることがあったとしてもメディカルリンケージに求人を依頼しようと考える医療機関も増える・・・こうした発想が根底にあるからです。
メディカルリンケージを利用し、ぜひ希望通りの職場への転職を果たしてください。