退職時、職場の人にお菓子って持っていくべきでしょうか?
どんなお菓子を選ぶのが正解?渡すタイミングは?
今回は、円満退職に不可欠な退職時のお菓子やスイーツの選び方、渡し方、タイミングなどについて書いていきます。
退職時のちょっとした気遣いで、温かく職場を辞めることができますよ!
職場で出会った人たちとの交流がずっと続けば、人生の大きな財産になるでしょう。
また、悩むのがお菓子を渡すタイミングですよね。
渡す人や職場環境など、色々なパターンに合わせた最適な渡すタイミングを提案しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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退職時に喜ばれるお菓子の渡し方を知るメリットはこれ!
- いい人間関係を維持しながら円満退職ができます
- 渡すべきお菓子の相場や中身を知ることで恥をかかずに済みます
- どういう人にどのくらいの値段のお菓子を渡すのかわかります
- お礼の伝え方はお菓子だけではありません
- 誰もが悩む「のし」の選び方がわかります
目次【クリックして移動できます】
退職のお礼に渡したいおすすめのお菓子・スイーツ10選
さっそく、退職のお礼にふさわしいお菓子・スイーツを紹介していきます。
洋菓子と和菓子の両方選んだので、職場の年齢層や雰囲気に合わせてセレクトしてみてくださいね。
すべて通販でも買えるので、買いに行く時間がなかったり、近くに店舗がなかったりしてもOKです。
東京會舘 プティガトー
丸ビルそばにある歴史と伝統のサロン『東京會舘』のクッキーです。
個性豊かなクッキーの詰め合わせになっています。
個々のクッキーに包装がされているので、ばらしてそれぞれに渡しても、箱ごと部署単位で渡しても問題ありません。
賞味期限120日なので、日持ちについても大丈夫ですね。
資生堂パーラー チーズケーキ
銀座の名店『資生堂パーラー』のチーズケーキです。
北道産の小麦粉を使ったビスキュイ生地、デンマーク産のとろけるクリームチーズが高級感を漂わせていますね。
1個1個包装されているので、包丁で切らなくてそのまま渡せます。
賞味期限60日で、こちらも日持ちOKです。
新宿高野 果実マドレーヌ
高級フルーツの名店『新宿高野』の焼き菓子です。
高野らしく、シロップ漬けしたフルーツをのせて、丁寧に焼き上げているマドレーヌです。
しっとりとした食感や高野のフルーツがやさしい味わいを出しています。個別包装されています。
賞味期限90日で、こちらも日持ちします
千疋屋総本店 フルーツフィナンシェ
高野同様高級フルーツの名店『千疋屋総本店』のフルーツをふんだんに使ったフランスの焼き菓子です。
の延べ棒をかたどったパリのお菓子で、口の中でやさしく甘さが広がります。
これも個別包装されていて、プチギフトとして使えます。
賞味期限は75日で問題ありません。
銀座あけぼの それぞれ
お正月の格付け番組で、YOSHIKIさんが食べていて話題になったせんべい(おかき)です。
6種類の中身の異なるおかきの詰め合わせ箱になっています。
この大きさならば「割れる」こともありませんので、おせんべいでも大丈夫です。
80日間日持ちしますのでこちらも大丈夫です。
ヨックモック プティ サンク デリス
こだわりの国産材料を使ったヨックモックのクッキー詰め合わせです。
さまざまなクッキーが個包装で入っているので、各々好きなものを選んでもらえますね。
賞味期限も製造から120日と長く、安心ですよ。
坂角総本舗 さくさく日記
海の幸のおいしさをそのまま揚げせんべいにした、坂角総本舗のさくさく日記。
海老と帆立の2種類の味が入っています。
一口サイズなので、オフィスで仕事の合間にも食べやすいですね。
賞味期限も製造から60日と余裕がありますよ。
豆源 豆好み
豆菓子の老舗・豆源の人気商品8種類を詰め合わせた豆好み。
わさび・塩・白ごまなどの和の味付けは、年配の社員からも好評ですよ。
製造から60日持つので、日持ちの面でもOKです。
ユーハイム KJバウムクーヘンシャイベン30
国産バターを使用し、濃厚な味わいが特徴のバウムクーヘンです。
しっとりとした食感と甘すぎない味付けは、年齢や性別を問わず人気ですよ。
賞味期限は製造から45日と、1か月以上の余裕があります。
パティスリーキハチ 焼菓子ギフト
素材の良さを活かしたお菓子作りにこだわるパティスリーキハチの焼き菓子ギフトです。
フィナンシェやクッキー、マドレーヌなど、8種の焼き菓子が詰まっていて、好きなものを選ぶ楽しみもありますね。
賞味期限は出荷から1か月あるので、安心です。
大前提 退職の際にお菓子を渡すのは義務ではない!NGの職場もあり
まず大前提として、退職時にお菓子を渡すのは、日本的な「慣例」です。
義務でも法律で決められているわけでも、(おそらく)就業規則で決められているわけでもないですね。
あくまで、お菓子は円満退職のための「潤滑油」としての役割なので、次のような場合は渡さなくてもいいです。
- 会社と喧嘩して辞める場合
- ネガティブな理由で転職する場合
- 「こんな会社二度と来るか!」と辞表を叩きつけた場合
- 会社のせいでうつ病などになり退職する場合
- リストラされる場合
こういったパターンだと、正直ムカついて腹に据えかねていますよね。
そもそも、退職日に出勤していないかもしれません。
配りたくない場合は、配らなくてOKです。
でも、そこまでストレスを感じて辞める必要はないです。
あくまで「円満退職」で「お互いに気持ちよく辞めたい場合」「退職後もある程度良好な関係を保ちたい場合」に限ってお菓子を用意しましょう。
また、公務員の世界やコンプライアンスに厳しい(というか勘違いしている)会社の中には、お菓子NGの職場もあります。
これは、お菓子を送ることが賄賂や買収に当たると判断するからですね。
その場合は、もちろんお菓子を用意する必要はありません。
お菓子はあくまで「慣行」「慣例」。
「しなくてはならないこと」ではないので、そこまで深刻に考えなくて大丈夫です。
悩むくらいなら、お菓子なしで問題ないですよ。
誰にお菓子を渡すべき?20名~30名が基準!
お菓子を職場の人に渡そうと決めた場合、まず誰に渡すのか悩みますよね。
基本的に以下のような基準で考えて下さい
- 20名~30名を上限とする
- 中小企業で全社員20名~30名以下の場合全員に渡す
それ以上社員(派遣やバイトも含む)がいる場合、自分の部署+特にお世話になった人 - 同じ部署の場合、すべての人に渡す(渡さない人を作らない)
社員だけではなく、派遣社員やアルバイトの人にも渡してください。
むしろ、その人たちに実務や作業をお願いしていたはずなので、一番直接自分の仕事でお世話になった人のはずですからね。
職場自体は良かったけど、数名ムカつくやつがいて、その人たちにだけ渡さないというのはNGです。
「差をつけられた」と思われると、最後に反感を買ってしまいますよ。
お菓子の金額は1人100円~500円。役職で差をつけない
1人当たりのお菓子の相場は、100円~500円。
総額3000円~4000円くらいで大丈夫です。
ただし、渡す人の役職で差をつけないことが重要です。
「部長には1000円のお菓子、課長には700円、バイトの人は100円でいいや」というのはNG。
みんなに等しくお世話になっているわけで、全員に同じものを渡しても怒る人はいません。
一方で、特別お世話になった人がいて、その人には特に心がこもった手紙やお菓子を渡したいなら、その人にだけ高価なお菓子を用意しても大丈夫です。
そのような場合は、みんなの前で渡すより、どこかで2人になり直接渡すほうがベターですね。
餞別の品に差があることをみんなに知られるのは、あまりいい印象ではないからです。
社長へのお菓子は大企業なら不要!中小企業なら先例による
社長を始め、役員に特別なものを渡す必要は基本的にありません。
特に大企業の場合、わざわざ社長室に赴いてお菓子を渡す必要はまったくなく、むしろ渡しても突き返されるでしょう。
もし社長から退職辞令を受ける場合、その時に感謝を伝えれば十分です。
一方、10名~20名の中小企業の場合、社長に高いお菓子を渡すべきかは、社内の慣例や先例に従うのがベストです。
筆者は、渡さなくてもいい(他の人と同じものでいい)と考えますが、特に地方(田舎)の場合、村社会の実力者が社長である可能性もあります。
そういう人の機嫌を損ねて退職することは、今後にマイナスになるかもしれません。
一方、都市部の場合は、社長に特別なお菓子を渡さないで辞めるデメリットはあまりありません。
あとは、みなさんが気持ちよく辞められる方を選んでくださいね。
お菓子の種類は焼き菓子がベスト!
退職時に渡すお菓子は、生菓子(ケーキ、饅頭など)ではなく、焼き菓子にしましょう。
焼き菓子の中でも、特に以下のポイントに注意して選ぶと良いですよ。
- 常温保存ができ(職場に置いても大丈夫)
- 賞味期限が長く
- 個別包装してあるもの
日持ちをしても、ナイフを入れたり取り分けたりしなければいけないもの(シュトレンや缶に入ったおせんべいなど)は、不適切です。
各自、お菓子を自分の机にしまっておくことができ、好きな時に食べれるようなものが適切ですね。
お菓子の配り方。配るタイミングは?
円満退職なら、最終出勤日に部署内で挨拶をするタイミングがあるはずです。
その挨拶が終わった後に、「ありがとうございました」とお礼を言いながら渡せばOK。
自分の部署以外の人にもお菓子を渡す場合は、退職の挨拶に行った時や、関連部署の代表者(上司ではない担当者)や事務の人に渡して配ってもらいましょう。
営業所などで、従業員が出払っている場合は、共有スペースなどにメッセージを添えて置いても構いません。
できれば一人一人に手渡したいところですが、感謝の気持ちが伝わればそれで大丈夫です。
就業時間中でも渡して問題ない職場なら、就業時間やほかの人の残業が終わるまで待つ必要はないですよ。
お菓子にはプチメッセージを付けると気持ちが伝わる!
お菓子の包装に、手書きのメッセージを付けて渡すと、より感謝の心が伝わりますよ。
本当に短文でOKです!
例を挙げるなら、
「今までどうもありがとうございました。○○さんに教えていただいた▼▼(スキル)は転職後も役立つと思います」
「一緒飲み屋で語り合ったあの話、自分には大きな刺激になりました」
くらいの内容で構いません。
それなら、メッセージを付けないでお菓子だけ渡すことをおすすめしますよ!
お菓子に「のし」はつける?箱で渡すなら付けてもOK!
これまで書いてきたように、退職の際のお菓子は菓子折りではなく、個別包装の「プチギフト」形式がベター。
ただし、部署単位で菓子折りごと渡すなら、のしをつけた方がより丁寧さが伝わりますよ。
付けるのし(熨斗)
- 表書き:「御礼」(下に自分の名前)
- 水引:紅白
- 結び方:蝶結び
退職はめでたくない場合もあり、水引は「蝶結び」ではなく「結び切り」では?と思うかもしれません。
しかし、この先に新しいステージが待っていて、職場での縁が今後も続くからこその円満退職です。
そのため、これからの良い関係の存続を願って「蝶結び」にしますよ。
堅苦しくはありますが、丁寧さと感謝の気持ちはのしがあると伝わります。
ただし、水引を「結び切り」にしてしまうと、「二度と関わりたくない。この関係はこれっきり!」と「宣戦布告」することになるので、絶対にNG。
退職後、労災や訴訟を起こすつもりの「反撃ののろし」ならばそれでもいいのですが。
退職時のお菓子で感謝の気持ちを伝えよう
ここまで、退職時のお菓子について見てきました。
最後に、ポイントを振り返っておきましょう。
まとめ
- 退職時にお菓子を配ることは必須ではなく慣例。嫌な人は配らなくてよい
- 円満退職を心掛けたく、かつ本当に職場に感謝しているならば渡した方がいい
- 渡す人は多くても30名くらいまで。人数が多い会社は全社員や社長に渡す必要はない
- お菓子を渡す場合は社員も派遣もバイトも区別せず同じものを渡す。差をつけないこと
- 非常にお世話になった人には1対1で会い個別に高い贈り物をするのはあり
- 1個1個個別包装されているお菓子を渡す
- お菓子の相場は1人当たり高くても500円くらいの「プチギフト価格」
- 常温保存でき日持ちするものにする
- 短文でいいので手書きのメッセージを添えると感謝の気持ちが伝わる
- 出勤最終日に退職のあいさつのタイミングで手渡すのがベター
- 箱に「のし」をつける場合は「『御礼』」「紅白の水引」「玉結び」にする
退職時にお菓子を渡すのは、義務ではありません。
しかし、そうすることで去り際も和やかに、今後の関係性も良好に保つことができるでしょう。
あなたもこの記事を参考に、退職時にお菓子を渡して、感謝の気持ちを伝えてくださいね。