転職活動の面接時の持ち物について、悩まれる方も多いのではないでしょうか?
持ち物で一番目立つのは鞄・バッグですよね。
面接官にも企業の人にも、一番目に入ってしまいます。
ある意味ワイシャツなどよりも目に付くわけですので、なるべくマイナスにならないような鞄、バッグ選びを心がけたいものです。
また、面接時の置き方など、マナー面でも注意点があります。
堅苦しい、形から入る、日本的で嫌だな~という方も多いでしょうが、リスクを避ける意味でもできることはしましょう。
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面接用の鞄やバッグ〜選び方〜
よく「面接 バッグ」で検索すると、特定の色や素材のものにしなさいというものがありますが、わざわざそのために条件すべてを満たすものを買う必要はありません。
今持っている鞄で対応できるならばそれでいいです。
ただし、せっかくだから心機一転がんばるために新調したいという人は、転職活動を機会に買ってもいいでしょう。
その場合でも数十万円するものを買う必要はありません。
「高いブランドバッグを使うとは生意気だ」と感じる老害役員が中にはいるかもしれません。
そういう価値観の会社をフィルタにかける意味で、もしすでに持っているもので高級バッグがあれば、それで行ってもいいでしょう。あえて買う必要はない、ということです。
1万円しないものでも大丈夫です。
筆者の主観になりますが、仕事ができる人とバッグについてはあまり相関関係はありません。
高級な鞄を持っていても無能な先輩、上司はたくさんいましたし、一番できると思った人は脇に抱えるセカンドバッグで通勤していました(落とさないのかな)。
なので、そこまで気にする必要はなく、マイナスにならないポイントを押さえておけばOKです。
他の転職情報サイトとは違うかもしれませんが、こういう切り口で書いていきたいと思います。
面接用の鞄やバッグ〜色は?素材は?〜
鞄の素材は皮や合皮がいいとされています。
これは水をはじくので、資料などを入れるビジネスバッグとして有効だからです。
面接時に、ビジネスで役に立たないようなバッグを持ってきても「それで仕事できるのか?」と判断される可能性があります。
皮でなくてもナイロンなど化学繊維でも構いません。
大学生が使うような鞄でもOKですが、新しく買うならば奮発して皮にしてもいいかもしれません。
ただ、皮に無理してこだわる必要はありません。
色は黒や茶色が無難だというのは私が書かなくてもわかるかと思います。
女性の場合は、ベージュや白でも構いません。
男性でそういう色のバッグを持っている人はあまりいないですよね(男性向けで白やベージュのバッグってありましたっけ?)。
逆にダメな鞄は、紙袋や布のバッグということになります。
布はエコバッグっぽくっていいのでは?と思われるかもしれませんが、中の書類に皴や傷がつきやすいので、ビジネスバッグとしては不向き=面接時にも不向きということになります。
女性は白やベージュも可」になります。
面接用の鞄やバッグ〜大きさは?〜
こんなところまで注意しないといけないのか・・・、と思われるかもしれませんよね。
私自身の就活のときは、小さめのボストンバッグで行いました。
これで不利になった、ということはないのですが、ここでの正解としては「A4サイズがすっぽり入るもの」になります。
ビジネス文書はほぼA4になっているので、それらを折らずに入れられるから、というのが理由になります。
A4のノートPCを持ち歩いている人なら、それを入れても余裕があるサイズとイメージするとわかりやすいでしょうね。
面接用の鞄やバッグ〜リュックはダメ?肩掛けは?〜
鞄やバッグではなくリュックサックではダメかという疑問を持つ人がいるかもしれません。
リュックでない方がいい、が正解になります。
転職情報サイトなどでは「リュックはダメ」とまで言い切っているところがほとんどですが、場合によります。
「みっともない」「面接先に失礼」というのが理由なのですが、逆に言うとそういう価値観の老害が残っているともいえますね。
例えば、転職の面接のために泊りがけで来る場合、バッグだけでは無理ですよね。
じゃあ、スーツケースで来ないといけないのでしょうか?
スーツケースを引きずってきた方が、社員にも迷惑だと思うのですが・・・。
鞄の中には手に持つのではなく、肩にかけるタイプや、手持ち用の取っ手と、肩掛けベルトが両方ついているものもありますよね。この場合、肩にかけずに手に持っていく、が正解になります。
肩にかけていると「失礼に当たる」ということのようです。
ただ、私の経験上、仕事で会った人で肩にかけている人は多かったですが・・。
肩にかけるベルトの鞄しかない場合、それでも大丈夫です。
特に女性はそれでもOKとする人もいます。
そこまでナイーブにならない方がいいでしょう。
職種も関係します。
新聞記者の人などは、手持ち鞄ではなく、肩掛け鞄で両手が使えるものを使っていますよね。
そういうところの面接では営業の人が使う手持ち鞄よりも記者っぽい方がいいですよね。
だから、どういう持ち方をするかについては、厳密には正解がないんです。
「手持ちが無難。ただし、肩掛けで大きくマイナスにはならず、アクティブな職ならば肩掛けの方がいい場合も」というのが答えになります。
面接用の鞄やバッグ〜マナー編〜
面接時は鞄の持ち方、置く場所、置くタイミングなど
いつ?
どこに・・?
どうやって・・?
と悩む方が多いものです。
そこで、ここでは面接の際の鞄のマナーについてご紹介していきます。
面接用の鞄やバッグ〜持ち方〜
そんなことまで指示するのか!と思われる方もいると思いますが、鞄やバッグの持ち方にもマナーがあります。
持ち方で正しいのは「利き手と逆の手で持つ」が正解です。
なぜなら、入室時に利き手でドアを開けるから、バッグを持ち替えるとスマートに見えないから、という理由になります。
- 入室前のノックの際
- 入室時
- ドアを閉める際
は、聞き手と逆の手で持つようにしましょう。
面接用の鞄やバッグ〜置き場所〜
鞄やバッグは床に置き、自立できるものでないといけないと言われています。
面接時は、「ここに置いてください」と指示があれば別ですが、通常は鞄は床に置きます。
「着席してください」と言われた後に、腰かける前に鞄を床(椅子の横)に置きます。
その時に倒れてしまうとダメだと言われているので、「床に置いてそのまま自立する、底がしっかりしているもの」を選びましょう。
まれに、鞄を床に置かず、自分の膝の上に置く人もいますが、これはマナー違反です。
第一に邪魔ですし、見た目のイメージも悪くなるので気を付けましょう。
面接用の鞄やバッグもスーツと同じで清潔感が大事!
最後、これだけは絶対に正しいことです。
鞄やバッグを綺麗にして清潔感を持つようにしてください。
使い古して味があるのと汚れているのでは全く違います。
新品をそのまま持っていくなら別ですが(商品札やタグは外すように!)、そうでない場合、スーツや靴以上に鞄の汚れを気に掛けないことが多いです。
埃がついていたり、破れていたりすると、「それで仕事ができるの?」と思われてしまいます。
だから、「鞄のお手入れは欠かさないように」しましょう。
皮の鞄のお手入れ
皮の鞄、バッグは形が付きやすく、湿気に弱いので、湿度の低い場所に保管しておきましょう。
除湿剤などを置いておくのもありです。
また、革靴と同じように、修理やクリーニングサービスを使うのも一つの方法です。
ナイロンバッグのお手入れ
ナイロンは洗濯が可能なのでの、洗濯表示に従い、水洗いがOKの場合は水洗いもしましょう。
色落ちに注意し、ブラシも使って下さい(洗濯機は使えない)。
しクリーニングに出すこともできます。
使い慣れているものでも、1回しっかり汚れを落とすことをおススメします。
レザーの場合は、乾いた布で汚れを落とした後に、専用の汚れ落としクリームで汚れを落としましょう。
光沢感などが必要な場合は、艶出しクリームなども使用しましょう。
面接時の鞄・バッグ〜失敗しない選び方〜
日本的と言いますか、いろいろ気を使うと結局誰も同じようなものになってしまいますよね。
鞄・バッグについても
- 安いものはダメ
- 高いものもダメ
- 新卒が持っているようなものはダメ
- 肩にかけるのはダメ
- 明るい色、目立つはダメ
- 椅子の上に置くのはダメ
- 布バッグはダメ
- 利き手に持ってはダメ
- リュックサックはダメ
- サイズが小さくてもダメ
ダメダメ・・。
これが行き着くと、こういう感じになります。
ふ~ん、これが日本の就活女子ファッションなんだ。就活とかしたことないから知らなかった。黒のスカートスーツにポニーテールは分かるとしても、ベージュのトレンチコートを着なきゃいけないルールとかあるの? pic.twitter.com/6el86SRaMP
— H.S. Kim (@xcvbnm67890) 2018年3月10日
新卒ではなく、経験者でキャリアがある人の転職なので、ある程度自分を見せても許されますし、金太郎飴のような同じスタイルではそれもマイナスになってしまいます。
批判していても仕方がないので、「安全パイのバッグ」を紹介します。
鞄・バッグの最適解は「A4が入る大きさの黒の本革製」ということになります。
具体的に上の条件を満たすバッグはこういう感じです。
<男性向け>
<女性向け>
amazonや楽天で1万円~3万円くらいのこういう感じの鞄を買えば、少なくともマイナスにはならないはずです。
面接時の鞄・バッグ〜番外編〜
面接用の鞄・バッグの選び方や、持ち方や置き場所に関するマナーについて、色々と解説してきましたが、ここで番外編です。
もし、鞄・バッグを持って行かなかったら・・?
それはそれでアリなのでしょうか?
面接官の印象は??を解説しましょう。
手ぶらで行くのはアリ?ナシ?
手ぶらで面接に行くのはアリでしょうか?
事実、筆者の会社員時代には手ぶらで、ズボンのポケットに財布だけ入れて通勤している上司がいました。
ただ、このスタイルは転職後にしましょう。
大して荷物もないはずですが、面接時に資料やプリントを受け取る可能性もあります。
「仕事ができる格好」で来ているわけですから、「資料を裸のまま持ち帰るのか?」「ハンカチやティッシュ、筆記用具も持ち歩かないのか?」と思われてはもったいないですよね。
だから、この段階で「手ぶらで行くのはナシ」です。
面接時の鞄・バッグの選び方や面接時の置き方などマナーをアドバイス! まとめ
- 鞄やバッグはできれば革製がいい
- 肩にかけるものよりも手に持つもの
- 色は黒など地味なもの
- A4サイズが入る大きさのもの
- リュックサックは、宿泊を伴うなどのケース以外はできるだけ避ける
- 床に置いたときに倒れない底がしっかりしたもの
- ブランド物など過度に高いものを嫌がる面接官もいる
- 鞄は利き手ではない方の手で持つ
- クリーニングなどを行い、きれいな状態で面接会場へ行く
- 皮もナイロンも手入れは可能