転職先を決めるにあたっては、多少の妥協も必要です。しかし、妥協し過ぎてもまた後悔する結果になってしまいます。
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転職活動で妥協して後悔してしまうケース
通勤時間を妥協をして後悔した事例
Aさんは37歳、現在小学生になる子どもがいます。「子どもが小学校に入ったので、そろそろ本格的に働きたい」と考えたAさんは、通勤時間30分以内という条件で、正社員の転職先を探しました。ところが、子どものいる30代後半の女性を正社員として迎え入れてくれる企業は、1社もありませんでした。そんなときに、ハローワークで「通勤時間が1時間半かかるけれど、子どものいる30代後半の女性でもOKの求人がある」と聞き、藁をもすがるように転職を果たしました。■最も重要視していた条件を妥協したことに、心から後悔をする
ところが、実際に働き始めてみると、とんでもなく毎日が大変だったのです!朝は夫や子どもと一緒に食事もできずに出勤し、帰ってくるのは夜の7時半。それから夕食の準備をしようとすると、子どもが「お腹が空いた~!」と騒ぎ出し、思わず菓子パンをあげてしまうこともしばしばでした。また、Aさんの帰りが遅いことで子どもが宿題をさぼるようになってしまったのですが、学校から呼び出しをもらってもAさんは行くことができません。夫は夫で、手抜きとしか言いようのない夕食に不満をもらすようになり、リビングは散らかり放題で、家の中は悲惨な状態と化してしまいました。「これでは何のために働いているのかわからない」と感じたAさん。最も重要視していた条件を妥協したことに心から後悔し、試用期間中に会社を辞め、あらためて派遣社員として家の近くの会社で働き始めました。
やりがいを妥協をして後悔した事例
Bさんは中小のIT企業で、ITエンジニアとして働いていました。給与はさほど多くはありませんでしたが、さまざまな課題にチャレンジできる仕事は面白く、毎日生き生きと働いていました。ところが、そんなBさんも31歳になって結婚することになり、「この会社にずっと勤めていてもいいのだろうか?」と考えるようになりました。“エンジニア35歳定年説”というまことしやかな噂も、頭をかすめます。「結婚したら子どもが生まれるし、ボクも定年まで安定して働かなくちゃいけない。そうなると、40代・50代になっても安定して働くためには、社内SEになるのが一番いいのではないだろうか?仕事は今までのように面白くなくなるだろうけど、その辺は妥協しなくちゃね」実際、Bさんの仕事仲間にも、結婚をして大企業の社内SEに転職した人がいました。年収はアップし、大企業なので安定感は抜群で、「それなら自分も」という気持ちがBさんにはありました。
そして望み通り、大企業のSE職に転職できたBさん。未来の妻もこれには大喜びでした。ところが、実際に勤務を始めてみると、Bさんは想像以上にストレスが溜まっている自分に気づきました。とにかく毎日が単調で、まったく楽しくないのです!すでに大きなシステムは出来上がっていて、入ってくる業務は小さな修正やパソコン修理の依頼のみ。そんなことは最初からわかっていたBさんでしたが、いざ仕事を続けてみると、今までのようなワクワク感のない日々にうんざりするようになってしまいました。
そんなある日、Aさんは以前の職場の上司と飲みに行く機会がありました。「仕事が面白くない」とボヤくAさんに、上司は「それなら、またうちに戻ったら?大企業なんかに入らなくても、君のような才能のある人間は、自分の力だけで十分やっていけると思うよ」とアドバイスをくれたのです。たしかに、企画力・発想力のあるAさんは、以前の職場のクライアントからも一目置かれる存在でした。社内SEになればその能力も潰れてしまいますが、IT企業でキャリアを磨き続ければ、将来は有能なITコンサルタントとしてやっていける可能性も十分にあるでしょう。
安定した職場に移ったことで、その可能性の芽を自ら摘んでしまったことは、AさんにとってもIT業界にとってももったいないことだったのかもしれません。
■自分の軽率な転職を反省し、今後のキャリアプランについて真剣に考え始める
その日帰宅したAさんは、「今の会社を辞めてもいいか?」と、恐る恐る妻に聞いてみました。すると、ガンガンに反対されることを覚悟していたにも関わらず、妻からは意外な返事が返ってきました。
「あなたが転職したことを後悔していることは、私が一番よくわかってるわ。今の職場、実はいつまで勤めるつもりだろうって思ってたの。前の職場に戻れるなら、それが一番いいんじゃない?」
妻の心の広さに心から感謝すると共に、自分の軽率な転職に心から反省したAさん。今後は自分のキャリアプランについて真剣に考えることを決意し、以前の職場へと戻って行きました。
「そもそも大企業のSEになれれば生活が安定するなんて考えること自体が、間違っていたんじゃないだろうか?いったん社内SEになってしまうと、仕事の幅が狭まるので、もうその企業以外では生きていけなくなる。それよりは、自分のキャリアに自信を持って、常に能力を磨き続ける方が、本当の意味で安定した人生と言えるのかもしれない」そう考え始めた、Aさんでした。
転職で絶対に妥協してはいけないポイント!
育休や勤務時間など、自分にとって最優先の条件
妥協しても比較的後悔することが少ないのは、自分にとって優先順位の低い条件です。
たとえば、「来年結婚するので、新居からの距離が近いのは転職の絶対条件!子どもも生みたいから、産休・育休・時短勤務が無理なく取れることもマスト。その条件は絶対に外せないので、お給料については多少安くても仕方がない」という人の場合、「新居から近い」「産休・育休・時短勤務」を妥協してしまうと絶対に後悔しますが、お給料が多少安くても後悔することは少ないでしょう。
このように、自分にとって転職条件の優先順位が何なのかを、まずははっきりさせることが大切です。
今の会社を辞めたい理由になった条件
転職条件の優先順位を考える際、キーとなるのは「なぜ会社を辞めたいのか?(あるいはなぜ辞めたのか?)」です。会社を辞めたいと思うにあたっては、「そこだけは絶対に妥協できない!」と思う不満があったからだと思います。
たとえば、「会社の雰囲気がものすごく暗くて、陰湿ないじめもある。こんなに雰囲気の悪い会社にずっといることはできない」と考えたなら、その人にとって「雰囲気のいい会社」というのは、絶対妥協できない条件になります。
逆に、「職場の雰囲気はとても良くて、皆いい人たちばかりで楽しいのだけど、残念ながら会社が傾きかかっている。このままこの会社にいたら、倒産してしまうかもしれない」というような場合、その人にとって「経営が安定している会社」とういうのは、絶対に妥協できない条件でしょう。
転職で妥協すると後悔しやすい条件
勤務地や転勤の有無
転職の条件のうち、「勤務地」を妥協する人というのは、数多くいます。正確に言うと、面接で「当社は転勤の可能性もありますが、その点はどうですか?」と聞かれたときに、「大丈夫です」と答えてしまうということです。
そう答えなければ、内定までこぎつけることはできませんから、仕方がないでしょう。しかし、入社後にそれが現実の事態となったときに、家や子どもの学校のことを考えて、戸惑う人が多いのも事実です。
全国規模の企業の中には、「地域限定社員」を募集しているケースもある
最近は「自分の好きな土地から離れたくないから、転勤はしたくない」という考えを持つ人が、若い人の間で特に増えてきました。そのような時代のニーズに合わせて、全国規模の企業の中には、「地域限定社員」を募集しているケースもあります。
地域限定社員とは、勤務地を限定し、転居を伴う異動(転勤)が発令されない正規雇用労働者のこと。転勤がないというメリットがある代わりに、給与の点では通常の社員よりも安めに設定されていることが多く、キャリアアップに影響が出てくる場合もあります。
仕事内容のズレ
「自分のやりたい仕事を選ぶこと」は、将来のキャリアアップへの第一歩
日本人は終身雇用制の時代が長かったので、「仕事というのは、辛くてもがんばってやり続けるもの。そうすれば定年まで安定して働き続けられる」という考え方が根付いています。そのため、転職を考える際に「どんな仕事を選ぶか」という点を重要視しない人も、いまだに大勢います。
しかし、時代は大きく様変わりし、働く人にとって企業は「定年まで働ける安全な場所」ではなくなってしまいました。そのため、一人ひとりが自分の足で立ち、企業に頼らずに自分の力でキャリアを築いていかなくてはならないのが現実です。
そうなると、転職の条件の中で一躍脚光を浴びてくるのが「仕事内容」です。どんな企業に就職するかというよりも、企業でどんな仕事をしてキャリアを積み、将来的に自分がどのようになりたいのかが、人生100年時代を生き抜いていく上で非常に重要なファクターとなりつつあります。
先に内定が出た第二志望の会社に転職
「一番手の企業には転職したい。でも、もし落ちてしまったら」と悩む求職者
転職先を決めるにあたって、ほとんどの人が複数の企業の採用試験を受けることと思います。「この会社は一番手」「ここは二番手」と、応募の段階からある程度の線引きをしているのではないでしょうか?
ところが、内定するタイミングは、得てして志望する順番通りには決まってくれません。転職活動の事例として意外とありがちなのが、複数の企業の採用試験を受けていて、「一番手の企業の採否がまだ決まらないうちに、二番手が内定してしまった」というパターンです。
このとき、あなたならいったいどうしますか?「一番手に転職したい気持ちは強いけれど、ここで二番手を蹴って第一志望に落ちてしまったら、もっと条件の悪い企業に転職することになるかもしれない」という恐怖感は、絶対につきまとうでしょう。
妥協して第二志望の企業に転職し、後悔する人もいる
企業に入社した後、「考えていたのと違う」と思うことは、多かれ少なかれどこの会社に転職してもあるでしょう。そのときに、第一志望の採否を待たずに転職してしまうと、「あのときに妥協せずに第一志望の結果を待っていれば、人生が変わっていたかもしれない」という思いが、どうしても残ってしまうのです。
補足:やらない後悔はずっと続く
「やらない後悔よりやる後悔」という言葉がありますが、人間何事もやらずに妥協してしまうと、後で「もしあのときやっていたら」という心残りが生じてしまいます。その点、イチかバチか当たって砕けた人は、後悔はしても気持ちはスッキリとしている筈です。
結婚をするときに、好きな人にプロポーズして思いっきりふられた人は諦めがつきますが、打ち明けもせずに妥協して身近な人と結婚してしまった人は、ずっと先まで後悔するのと同じでしょう。
転職で妥協すべきか悩んだときの対処法
転職に求める条件を優先順位の高い順に書き出す
自分が「これは外せない」と思う転職の条件を、優先順位の高い順から書き出してみましょう。例えば、いま登場した30代・経理職の男性の場合、次のような転職の条件が考えられます。
- 年収500万円以上
- 安定して働き続けられる
- 自宅の最寄り駅からダイレクトアクセス
このように、自分にとって絶対に外せない条件を優先順位を付けて明確にすることで、その条件に合った企業を探すことができます。
優先順位の高い条件を外さなければ、後悔する確率は低い
「自宅からダイレクトアクセスではないけれど、年収500万円はクリアしていて、経営も安定している」という企業と、「年収は400万円だけれど、自宅からダイレクトアクセスで行けて、経営も安定している」という企業があった場合、どちらを選んだら良いと思いますか?
やはり優先順位の1位・2位をクリアしている前者の企業に転職した方が、後で後悔する確率は低いでしょう。
前者の企業に転職した場合、優先順位3位の「自宅の最寄り駅からダイレクトアクセス」という条件はクリアしていないので、その点で不満は残るかと思います。
でも、ちょっと我慢をして1回乗り換えて通勤しても、転職の最大の理由だった「年収アップ」が実現したので、生活は豊かになり、転職の満足度は高まります。
優先順位の低い条件は妥協する
ダイレクトアクセスで快適に通勤はできるものの、年収が以前と変わらないので、転職の最大の目的が達成されていません。そのため、ちょっと転職先で不満が発生すると、「僕は何のために転職したんだろう?」ということになってしまうでしょう。
優先順位の低い条件を優先してしまうと、このようなことになる可能性が極めて高くなります。優先順位の高い条件は、くれぐれも妥協しないことが大切です。
第二志望以下の企業で出た内定は待ってもらう
一番手の企業よりも先に二番手の企業の採用が内定した場合、二番手の企業にそのことを正直に話して、待ってもらうという方法もあります。
「内定をいただき、誠にありがとうございます。現在他社の選考も受けており、できましたら1週間ほどお返事をお待ちいただければと思うのですが、それは可能でしょうか?」といった謙虚な態度で、採用担当者にお願いをしましょう。
もちろん、正直に話すことでどう捉えるかというのは、企業によってもまちまちです。「当社が一番じゃないような人はお断り」と、言われてしまうかもしれません。でも、自分を本当に採用したいと考えている企業であれば、待ってくれる可能性は高いと言えます。
<とりあえず二番手にOKの返事をするのは、絶対にNG!>
最もやってはいけないのは、二番手が内定した時点で、行く気もないのにOKの返事を出してしまい、いざ一番手が内定した時点で二番手を蹴ってしまうというケースです。
企業は求職者が内定を承諾した時点で、さまざまな準備を開始します。社長をはじめ、採用担当者・現場の上司・同僚に至るまで、社内の数多くの人がその心づもりで動き始めます。補欠だった応募者には、不採用の返事も出してしまうでしょう。
そんなときに「やっぱり行けません」などと言われてしまうと、企業は大変なことになります。採用のために支払った広告費用を、ドブに捨ててしまうことになるかもしれません。
不義理をしたことが転職先に漏れるようなことはないかもしれませんが、社会人の常識として、それだけは絶対に避けたいものです。
40代で転職する人は、どこまで妥協したらいい?
40代でスキルを捨ててしまうと、負のスパイラルから抜け出せなくなる
40代で転職活動をする人の中には、採用試験に落ち続けてしまうと、「もう自分はすべてを妥協して転職するしかない」と思ってしまう人が数多くいます。
でも、そこはグッとこらえて、踏みとどまらなければいけません。なぜなら、これまでの自分のスキルまですべて捨てて妥協してしまうと、負のスパイラルから抜け出せなくなるからです。
たとえば営業の仕事をずっと続けていた人が、そのスキルをまったく活かせない仕事に転職してしまうと、もう今までと同じような生活レベルに戻ることはできません。年収はガクンと減り、未経験からの肉体労働などに甘んじることになります。40代で自分のスキルを捨てるということは、そういうことなのです。
40代の転職活動に1年ぐらいかかるのはめずらしくない。ギリギリまで我慢を
40代で転職を考えなら、20代のようにすんなりと転職が決まることはまずないと考えた方が良いでしょう。早くても半年、長ければ1年以上かかることも、めずらしくはありません。
生活上許せるギリギリの期日まで転職活動をして、自分のスキルをできるだけ活かせる転職先を探すのが、最も賢明な方法です。もし正社員の口がどうしても見つからなかった場合は、契約社員や派遣社員として転職し、とりあえずスキルを活かした職種に留まるのがベストです。
無職の人が転職するときは、どこまで妥協したらいい?
無職期間の長さや職種・キャリアなどによっても、対処の仕方はさまざま
通常の転職活動期間は、長くても半年以内。それ以上無職の期間が長く続くと、失業給付が切れるなど、生活面の不安も出てきます。書類選考でも不利になる可能性があり、「この際条件を妥協して転職するしかない」と考える人も、少なくないでしょう。
しかし、方法はそれだけではないかもしれません。無職の人が転職する場合、無職期間の長さや希望する職種・業界、経験したキャリアなどによっても、対処の仕方はさまざまです。
自分の市場価値を見極め、それに見合った転職を
たとえば30代の人が事務職で転職をしようとしても、事務の仕事自体に専門性が少なく、事務の求人自体も非常に少ないので、年齢的な面で採用されない確率は高いでしょう。そのために、「今まで自分は事務職だったのだから、今度も同じ職種で」とこだわっていると、いたずらに無職の期間が延びる危険性があります。
転職活動で大切なのは、自分の市場価値を見極めることです。自分が応募する企業側の立場になってみて、自分はその企業にとってどれだけ役立つ存在か、ライバルは何人ぐらいいて、そのライバルと比べて自分は秀でているかといったことを、あらためて振り返ってみましょう。
もしも「自分には他の応募者よりも秀でた部分はない」ということであれば、希望する条件をある程度妥協するのも、仕方がない選択と言えます。その場合は、先ほども書いた通り、優先順位の高い条件はできる限り妥協せずに転職先を選びましょう。
自分の新たな市場価値を、これから作るという方法もある
無職の期間が長い人の中には、「このままでは満足する転職ができない」と気づき、方向を変えて自分の新たな市場価値を切り拓く人もいます。
今まで続けていた職種が頭打ちでも、新たに選ぶ職種の求人が潤沢にあれば、スムーズに転職を果たすことは可能でしょう。その場合は、自分が選択する職種の業界研究・企業研究をしっかりと行うことが大切です。
30過ぎて未経験。無職の状態から妥協せずに這い上がった事例
<結婚予定のない32歳の女性が、長く働き続けられる人事・総務の道を探す>
Cさんは32歳の女性。結婚の予定はなく、今まで中小企業で事務の仕事をしてきましたが、その会社に女性の管理者はゼロ。結婚・出産を機にほとんどの女性社員は辞めていき、「この会社には長くいられそうにない」と感じていました。
そこでCさんは、今後のことを考えて、企業の人事・総務担当者として長く働きたいと考えるようになりました。一念発起して会社を辞め、人事系の仕事を探したものの、転職活動の結果は惨敗でした。
会社を辞めて転職活動を開始してから、とうとう1年が経ってしまったCさん。貯金も使い果たしてしまい、まさに万事休すの状態でした。
<1年の派遣社員生活を経て、中小企業の人事部への転職に成功>
でもそこで、Cさんは諦めませんでした。なぜなら、人事の仕事に強い興味があったことはもちろんですが、定年まで長く勤められる会社に転職することは、結婚を考えていないCさんにとって死活問題だったからです。
「正社員がだめなら、まずは派遣社員から」と思ったCさんは、人事部の補助的な仕事を募集していた会社の派遣社員になり、勤めながらメンタルマネジメント検定2種とマイナンバー検定2級の資格を取得しました。
そして1年の派遣契約が終わる前に、中小企業の人事部の正社員募集に挑戦!すると、20社受けたうちの1社の中小企業から、見事内定をもらうことができたのです。
Cさんは行く行くは社会保険労務士やキャリアコンサルタントの資格も取得し、人事のプロとしてずっと働き続けるつもりです。
転職で妥協するべき条件のチェックリスト
転職の条件を考えるときは、ここをチェック!
転職先を考える際の大まかなチェック項目には、以下のようなものがあります。
☑資本金
☑売上高
☑従業員数
☑事業内容
☑設立年月日
☑社会保険(厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険)
☑福利厚生
☑退職金
☑育児休暇・時短勤務
☑残業・休日出勤の有無
☑介護休暇
☑給与体系・各種手当
☑休日・休暇
☑就労時間
上記の他にも、たとえば「社員食堂があるかどうか?」「社員旅行はあるのか?」など、自分にとって気になる条件があれば、チェック項目に加えましょう。企業を詳しく調べ上げることは、転職を成功させるための必須事項です。
なるべく妥協せず転職するならエージェントに相談
自分の判断だけで転職活動を行うのはとても危険
転職活動をしていると、どんな人でも、誰かに相談したくなることが必ず出てきます。
ところが、ハローワークで相談をしても親身になってもらえなかったり、インターネット上の求人サイトでは相談できる人がいないなどの理由から、すべて自己判断で転職活動を行っている人も少なくありません。
プロのアドバイスを受けながら転職活動をするべき
転職は人生の中でそう何回もあることではないので、転職に関する知識が豊富な人というのは、あまりいません。自分の少ない知識だけを頼りに、人生の大切な選択をするというのは、よくよく考えるととても怖いことではないでしょうか?
それよりも、転職のプロのアドバイスを受けながら、石橋をたたいて転職活動を行うぐらい慎重な方が、後々「こんな筈じゃなかった」と後悔することも少ないでしょう。
転職エージェントならさまざまなサポートが受けられる
そこでお勧めなのが、「転職エージェント」です。転職エージェントに登録すると、担当のキャリアコンサルタントが付いて、転職先の相談はもちろん、応募書類の添削や面接対策までいろいろとサポートしてくれます。
転職エージェントの利用は無料なので、2~3社ほどに登録して、比較検討しながら転職先を探すと良いでしょう。その中から自分に合ったキャリアコンサルタントを見つけて、それから先はそのコンサルタントにしっかりと付いて転職活動を行うのがベストの方法です。
なるべく妥協しない転職をしたい人におすすめのエージェント
できるだけ多くの求人の中から探したいなら「リクルートエージェント」
リクルートエージェント
年代 | 20代~30代 | 雇用形態 | 正社員・派遣社員 |
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対象エリア | 全国(主に関東・関西中心)・海外もあり | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタント公務員/教員その他 | ||
おすすめ度 |
- 非公開求人数が20万件以上と、業界最大!
- 求人案件の質が高い
- 企業とのコネクションが強く、内定率も高い
「できるだけ妥協せずに転職を決めたいから、質の高い求人がたくさんある転職エージェントを選びたい」という人には、「リクルートエージェント」をお勧めします。リクルートエージェントは転職エージェントの草分けで、非公開求人数だけでも20万件と、業界最大の求人数を誇ります。
求人の質も良く、企業とのコネクションも強いので、内定率も高いのが特徴です。数多くの求人の中から、自分の条件にピッタリの案件を見つけて、妥協なく転職活動を進められるでしょう。
年収も地位も妥協せず、ハイクラス求人をゲットしたいなら「ビズリーチ」
ビズリーチ
年代 | 30代~50代 | 雇用形態 | 正社員 |
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対象エリア | 全国・海外 | ||
業界 | SE/Webエンジニア機械/電気広告/クリエイティブ営業職医療専門職金融専門職不動産専門職コンサルタント/士業経営企画/管理事務販売/サービス建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタント公務員/教員その他 | ||
おすすめ度 |
- ハイクラス求人のパイオニア。
- 公開求人数11万7,000件、登録ヘッドハンター数3,700人
- ヘッドハンティングによって転職する人が多い
ハイクラス求人を探している人は、「ビズリーチ」への登録をお勧めします。
ビズリーチはハイクラス求人のパイオニアで、公開求人数11万7,000件、登録ヘッドハンター数3,700人と、他のハイクラス転職エージェントを圧倒しています。
ビズリーチに登録すると、自分の職務経歴書が企業やヘッドハンターに公開される形となります。そして、自分の職務経歴書に興味を持った企業やヘッドハンターから、メールでスカウトが届くという仕組みです。ビズリーチの転職成功者の8割が、スカウトへの返信をきっかけに転職しています。
ヘッドハンターが持っている案件は、他の転職エージェントでは見られない独占案件が多いので、「ビズリーチだから出会えた」という企業も数多くあるでしょう。そういう点でも、必ず登録しておきたい転職エージェントと言えます。
転職で後悔しない妥協のコツまとめ
転職先を選ぶ時の上手な妥協のコツについてご紹介しましたが、いかがでしたか?転職先を選ぶ際に、「給与が高くて会社の雰囲気が良く、設備も新しくてお洒落な街にある会社」などと条件を並び立て、どれも妥協できないとなると、いつまで経っても転職が決まらないという事態になりかねません。
そうかといって、「残業のない会社に転職したい」と考えて転職活動をしたにもかかわらず、結局は残業のある会社に転職してしまったとなると、何のために会社を辞めたのかわからなくなってしまいます。
転職活動を行うときは、自分が諦められる条件と諦められない条件を明確にし、優先順位の高い条件に関してはどんなことがあっても妥協しないなど、転職後に満足度の高いビジネスライフが送れるよう慎重に企業を選択しましょう!