公共の職業紹介所として知られているハローワークですが、ハローワークプラザという施設をご存じでしょうか?あまり世間一般には浸透していないのですが、ハローワークプラザは通常のハローワークとは異なる使い方ができます。
そこで、ハローワークと具体的にどこが違うのか、どういった使い方がおすすめなのかをまとめてみました。
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ハローワークとハローワークプラザの違いは?
ハローワークは、公共職業安定所で、求人検索のほか、さまざまな業務を総合的に行っている場所です。
具体的な例をあげると、以下のようになります。
ハローワークでできること
- 失業後の給付金など雇用保険関係の手続き
- 職業訓練の申し込み
- 求職の申し込み
- 面接会やセミナーなどへの参加
- 担当者との個別面接、相談、カウンセリングなど
- 求人検索用端末による、求人情報の検索
もう少しわかりやすく言えば「ハローワークの簡易版」となるでしょう。
ハローワークプラザでできることは、次の通りです。
ハローワークプラザでできること
- 求職の申し込み
- 場所によってはミニセミナーや面接会への参加
- 担当者との個別面接、相談、カウンセリングなど
- 求人検索用端末による、求人情報の検索
これを見てわかるように、ハローワークの業務から「失業給付など雇用保険関係の手続き」と「職業訓練の申し込み」を除いたものが、ハローワークプラザになります。
また、より求人情報の検索に特化しているという側面もあり、ハローワークよりも情報量が豊富なこともあるようです。
このあたりは、個々のハローワークプラザによって違いはあるものの、より求職者の利便性を追求した施設と考えて間違いないでしょう。
ちなみに、繁華街や人通りの多い場所に設置される傾向が高く、開庁時間もハローワークとは異なります。
ハローワークは土曜日が休みの場所がありますが、ハローワークプラザは土曜日でも利用可能なことが多いのです。
こんなときはハローワークプラザがおすすめ!
ハローワークプラザは求職者の利便性を考えて設置されており、ハローワークとの使い分けができます。例えば、ハローワークの混雑を回避して、ハローワークプラザを利用するといった使い方も可能です。
これは、ハローワークとハローワークプラザの開庁時間が異なることが理由。
具体的な例を見てみましょう。
8時30分~17時15分
土・日・祝日・年末年始を除く
平日10時00分~18時30分
土曜日10時00分~17時00分
日・祝日・年末年始を除く
平日の開庁時間は、ハローワークのほうが朝早く、閉庁時間も早いのです。
雇用保険の給付に必要な認定日などの関係上、朝からハローワークの窓口が大変混雑します。
そのあおりを受けて、午前中いっぱい混雑することも考えられるでしょう。
さらに、ハローワークプラザは18時以降も利用可能ですから、アルバイトやパート勤務の後でも都合をつけやすいというメリットがあるでしょう。
また、土曜日でも利用可能なことも見逃せません。
現在何らかの仕事に就いている方であっても、土曜日なら利用しやすいですからね。
場所によっては日曜日や祝日も開庁している場合があります。
開いている時間が長いので、パートタイマーやアルバイターでも都合をつけやすいですよね。
混雑するのはいつ?ハローワークとハローワークプラザの混雑ポイント!
ハローワークの場合
ハローワークが混雑しやすいのは、午前9時ころから午前中いっぱいと、午後1時から3時前後です。午前中は雇用保険の認定日の関係で、朝から受付に並ぶ人が見られます。
しかし、その後徐々に混雑は解消されていき、正午前後になると順番待ちが緩やかになるでしょう。
お昼時ですから、駆け込んでくる人も少ないのです。
その後、13時から15時ころにもう一度ピークを迎え、閉庁時間間際まではそれほど混雑しません。また、混雑する曜日ですが、これは雇用保険の認定日と密接な関係があります。
雇用保険の認定は、いくつかのタイプがあり曜日を選べるわけではないのです。
そのため、どの曜日に人が多いかは、実際にハローワークに足を運んで確かめる以外にないでしょう。ハローワークごとに曜日にもバラつきがありますからね。
木曜日が認定日だったので、決まった間隔で木曜日には必ずハローワークに足を運んでいました。それなりに人も多く、朝一で駆け込んでもすでに順番待ちが発生していたことが何度かあります。
午前10時ころになると椅子にも座れない人が出ていました。
これは、たまたま木曜日に認定をうける人が多かったからだと考えられます。
さらに、各種手続き関係が集中することから月末から月初に混雑しやすいという特徴もあります。
ハローワークでは、インターネット上で混雑予想を公開していることもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハローワークプラザの場合
そのため、認定日による直接的な影響は少ないといえるでしょう。
ただし、ハローワークが閉庁している曜日や時間帯は、ハローワークプラザの利用者が多くなりそうです。特に週末は通常の求職者に加えて、在職者も利用することが考えられます。
もし時間に余裕があるのなら、平日の昼間などに時間を作ったほうが、混雑を回避できそうですね。
ハローワークプラザの登録・利用方法は?
給付金の申し込みや雇用保険の手続きをする必要がなかったり、職業訓練を受ける予定がない人は【ハローワークプラザ】を利用するのが良さそうです。
ハローワークは退職や転職希望が増える春先・6月・8月は混雑する傾向があります。
ボーナス時期前後も利用者が多いので、待ち時間が長いわりには収穫なしということも?
仕事先を探すことに目的を絞られているときは、ハローワークプラザを利用してみましょう。
ハローワークプラザを使うときって登録がいるの?
【まず求職申し込みをして、ハローワークカードを手に入れよう】
ハローワークプラザでは、ハローワーク同様端末を使って求職情報をチェックすることができます。
その前に、求職情報をチェックするためには【ハローワークカード】を手に入れる必要があります。
ハローワークカードは、ハローワークのサービスを利用するにあたって必要な登録カードです。
求人検索用パソコンを利用だけでなく
- 仕事の相談
- 仕事の紹介
- 各種セミナー受講
など、ハローワークやハローワークプラザでサービスをうけるために必要になります。
ハローワークカードは、求職申し込みをすると利用者に発行されます。
申し込み用紙がハローワークやハローワークプラザにおいてあるので、記入して提出しましょう
ちなみに求職申し込みは、ハローワークやハローワークプラザで書かなくても、インターネットで仮登録ができます。
長い待ち時間を短縮するためにも、じっくり考えて事前に記入することをオススメします。
- ハローワークカードを出して利用受付
- 番号札をもらう
- 呼ばれるまで待機
- 呼ばれたら番号札と同じ番号の端末を使う
- もし気になる求人が見つかったら印刷する
- 印刷後、相談窓口で詳細を聞く
ハローワークプラザを利用方法
端末の利用時間は、1回につき2時間までに設定してあるところが多いです。
端末を利用して、気になる求人情報があれば印刷して、担当者とカウンセリングをしましょう。
ハローワークプラザによっては求人検索のみで、詳しい手続きはハローワークに回されることがあります。紹介状をもらって応募先に提出する必要があるので、必ず窓口に行きましょう。
ちなみに、ハローワークプラザは、ハローワークカードがあれば全国どこでも利用できます。
インターネットで求人をチェックする程度でしたら、自宅でもできます。
自宅近くのハローワークプラザが開いている時間になかなか行けない人は、職場の近くや、買い物ついでに近くのハローワークプラザに寄ってみるのも◎!
パソコンが苦手な人でも、ハローワークプラザの求人端末はパネルタッチ式なので使いやすいですよ♪
もし担当者(相談担当)が苦手なタイプだった場合の対処方法は?
【ハローワークは専任制ではないので、その日の出勤状況で毎回担当者が変わる】
ハローワークは、転職エージェントのように専任制ではありません。
その日に出勤している担当者が話しを聞いてくれます。
正直なところ、カウンセリングスタッフはあたり・はずれがあることが現状です。
親身になってくれる人もいれば、順番待ちをはやく解消させたいがためにお役所仕事になる人もいます。
また逆のパターンですごくいい担当者がいて、この人にまた相談したい!という人がいるかもしれません。
ハローワークのカウンセリングスタッフは、専任制ではないものの、指名をしてはいけないという規定がありません。
仕事をさがすのは大変&不安はつきもの!相談しやすい人がいると心強いですよね♪
目をつけた求人情報と似たような案件も紹介してくれるかもしれません。
- 毎回担当者が変わるのは嫌だ
- 自分専属のスタッフで、転職までの流れを全て把握してくれる人がいい
という人は、ハローワークではなく、転職エージェントがおすすめかも?
ハローワーク同様、全て無料で使えるサービスなのですが、自分から仕事を探すのではなく、エージェントが自分にあった仕事を紹介してくれます。
給料交渉もしてくれるだけでなく、面接対策や書類対策も充実しています。
うまく求人情報を見つけられない&情報が多すぎで決められないという人にオススメ!
【まとめ】ハローワークプラザを利用する場合のポイント
ハローワークプラザは、雇用保険や職業訓練関係の手続きができない一方で、アクセスしやすく開庁時間・曜日などが柔軟です。ハローワークの混雑を回避したいには、おすすめできる施設といえるでしょう。
また、在職者向けの転職セミナーなどを開催していることもあり、ハローワークとは一味違った使い方も可能です。雇用保険や訓練関係の手続きが必要ない方は、ぜひお近くのハローワークプラザを活用してみてください。