営業から転職!主な理由やおすすめ転職先、辞めたい時の解決策

営業辞めたい

営業職は企業によっては最も多くの社員が配属される、とてもポピュラーな職種です。
それほど一般的な職種でありながら、営業職ほど向き・不向きがはっきりと表れる職種もありません。

それだけに、現在営業職でありながら営業が辛い、辞めたいと思っている方は今後についてじっくりと考えてみる必要があります。
営業に向いてるかどうかの診断は以下の記事でテストできます。

そこでこの記事では改めて営業が辛い・やめたいと思うのは何故かという理由を確認した上で、営業を辞めたいと思ったときにどうしたら良いのか、戦略的な視点から今後の取るべき方法やオススメの転職先などを紹介致します。

この記事のメリット

営業を辞めたい理由を自己分析してみる
営業職を辞めたら他にどんな職業があるのかしっておこう
辞める為に転職は戦略的に準備しておく

営業から転職したい、辞めたいと営業職の半数以上が悩んでいる?

まず、こちらをご覧ください。

営業職は辛いですか?それとも楽しいですか?

辛い 42人(51.9%)
楽しい 39人(48.1%)

「マイナビ学生の窓口調べ」より※一部抜粋
調査日時:2016年2月16日~2016年2月29日
調査人数:社会人男女435人(男性224人、女性211人)

このように、営業職に就いている方の約半数が「営業は辛い」と回答しているのです。

では具体的にどのような点が辛いのでしょうか?

なぜ「営業が辞めたいの」のか?改めて考えるチェックリスト

営業が辛い理由

営業やっててココが辛い!
  • ノルマ(達成)という重圧に毎月追われる。
  • 営業成績が振るわないと上司や先輩から叱責されたり、職場に居づらくなったりする。
  • 営業に拒否感を持つ顧客から冷たくあしらわれることも多い。
  • 取引きを成立させるために付き合いに応じたり、顧客都合で休日や夜間に商談を行ったりすることもあるため過重労働に陥りやすい。
  • 商品やサービスに欠陥や不良があった場合に、顧客からのクレームを真っ先に浴びることになる。

営業って本当に楽しくない?

営業をしている方の半数が辛いと感じているということは、逆に言えばもう半分は別に辛いと感じてないってことだよね?
そうですね!辛い辛いと嘆くだけでなく、客観的に営業の「楽しさ」や「やりがい」についても目を向けてみましょう。
営業の「楽しい」ところは?
  • 自分の努力次第で報酬アップを即実現できる。場合によっては高額報酬を狙えたりする。
  • 営業成績というわかりやすい基準で自分の実力や評価を確認できる。
  • 顧客をはじめとして様々な人と出会えるし、自分の人脈として活かすこともできる。
  • コミュニケーション能力や折衝、交渉能力を磨くことができる。
  • 内勤者より外部に出かける機会が断然多く、毎日の仕事に刺激が多い。
  • 顧客に直接感謝されたり、喜ばれたりする機会に接することができる。

営業を辞めたいと思った人の解決策

では、この営業の辛さと向き合うにはどのように行動を起こせば良いでしょう?次の手順を踏んで営業の辛さと向き合ってみましょう。

【営業の辛さと向き合い対処する方法】

1. 自分なりに営業の辛い点をノートなどに書き出してみる

2. 書き出してみた内容について克服する方法が本当にないか、せめて緩和できる方策がないかを真剣に検討してみる

そして、現状で営業が辛いと感じている人はこのように自分の今までを振り返ってみましょう。

【今までの自分を振り返るポイント】

・営業職の良い部分をちゃんと見てきたか、全て認識できていたかを問い直す

・営業を楽しもうと積極的に努力をしてきたかを振り返ってみる

この「振り返るポイント」について、次の項でもう少し詳しく解説していきましょう。

営業を辞める前に:今までの自分を振り返る


営業の辛い部分や楽しい部分を改めて考え直してみたら、次に今までの自分の行動を振り返ってみましょう。

そもそもなぜ営業職を選んだ?

営業職はどの会社でも求人がありますので、求人先探しで苦労することが少ない職種の代表格です。

その結果、「技術職は嫌だ、無理だ」といった引き算の理由だけで安易に営業職を選んでしまう方が少なからずいます。
こうした選び方は営業職に対する適性以前の問題です。

営業職とはどんな仕事か、どんなやりがいがあるのか十分に研究しないまま就職すれば仕事に対するモチベーションも容易には生まれません。

営業職を辞める前に、こうしたパターンに陥っていなかったか振り返っておくことが今後の選択を後悔しないために重要な取り組みです。

そもそもなぜ「営業」という道を選んだのでしょう?
その原点に立ち返って考えてみることも必要かもしれませんね。

一度は大成功した人ほど営業を辞めたくなる?

営業は難しいと言われる反面、たまたま契約を待ち構えていた顧客に遭遇するなどビギナーズラックに見舞われることも珍しくありません。

あるいは「必ず契約できる営業の極意」等、ネット上には刺激的なノウハウや情報商材が多数紹介されていますが、そうしたノウハウを読んで実践してみたところたまたま上手くいったことで「営業は簡単だ、コレで勝てる」と思い込んでしまう方もいます。

冷静に考えてみればわかりますが、必ず契約が取れる方法があれば全国の営業マンがそのやり方を真似るはずです。
ビギナーズラックでたまたま成功したり、偶然入手した営業手法がちょっと上手くいったり..
そんな人ほど、その後不振が続くと立ち直りにくいよね。

その結果、感情的に営業職を嫌ってみたり、辞めたいと思いこんでしまったりします。

また、その逆でかなりのベテラン営業マンであっても攻略が容易ではない難攻不落の顧客ばかりが続くことも珍しくありません。

もう少し歯を食いしばって頑張っていれば成功の芽が出たかも知れないのに「自分は営業向きではない」と早々に結論を出してしまう方も少なくないのです。

営業職を辞めて転職を考える前に、今までの自分の営業実績を振り返ってみましょう。
結果を残したにせよ残せなかったにせよ、それはどんなやり方だからそのような結果になったのか?ということを分析してみるのも大切です。
その結果次第では営業でうまくやっていけるかもしれないしね。

それでも営業辞めたい?自己分析で結論を!

辞めるべきかどうか:自己分析で結論
今後営業職を続けるべきか、それともやめるべきかは自分自身で最終的に判断する必要がありますが、その判断において大切なことは自己分析です。

営業を辞めるか迷ったら?適職診断にトライしてみる

適職診断

一つは適職診断を実施してみることです。

転職サイト等、ネット上では統計学的見地に基いた高精度な適職診断が無料で受診できるようになってきましたので、現職に入社する前に一度行ったという方も改めて転職診断を受診してみることをオススメします。

適職診断を受診すれば、独りよがりな判断に縛られず、より客観的な視点から営業職に対する適性を改めて確認できると同時に、営業以外の職種にはどのような適性があるか、客観的な評価を得ることもできるからです。

ただし1分程度、5~6問程度の質問に回答するだけで診断を結果を得られる簡易すぎる適職診断では意味がありません。
設問数としては20問以上、時間数としては少なくとも3分程度は要するものを選ぶことがポイントです。
ちなみに営業に向いているかどうかチェックできる診断もありますよ!まずはこれで試してみて!

神奈川県が提供している適職診断もおすすめ

ちなみにこちらは、かながわ若者就職支援センターサイト内にある「お手軽WEB適職診断」です。

お手軽web適職診断

1ページにつき約16の項目がありますので、それらの項目から「自分に当てはまる」と思うものをすべて選んで次のページに進んでいきます。

※全部で6ページあるので1ページにつき1つ以上の項目を選ぶこと。

だれでもすぐ診断を始めることができるので、気軽にトライしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに適職診断は一つだけなく複数受診することをオススメします。

適職診断によっては、その時の体調や気分に多少影響を受ける場合もあるためです。

営業を辞めたいと分かったら思い切って転職!

転職もあり

営業職の良い部分、悪い部分と向き合い、今までを振り返り自己分析をした結果、それでも営業を辞めたいと思う場合にはもう迷う必要はありません。
むしろこのまま続けることの方が人生にとってマイナスになってしまいます。転職へと駒を進めましょう。
一刻も早く営業職を辞めて、新天地で再スタートを切るべきです。

ではどんな職種が望ましいのか、次のコーナーでオススメの職種をご紹介することにします。

営業を辞めたい方の転職にはこんな職種がおすすめ

営業辞めたい方の転職におすすめ:工場ワーカー

技術職は嫌だが、営業職にも疲れてしまったという方にオススメできるのが工場ワーカーです。

工場ワーカー職には一定の技術や知識が必要な場合もありますが、多くの仕事はシステム化されているため、現場で実習を通じて習得すれば未経験者でもこなせるようになる仕事が大半ですので経験の有無をあまり心配する必要はありません。

工場ワーカーであれば顧客開拓や顧客からのクレーム、売上ノルマに悩まされることなく、与えられた役割を遂行するだけで給料をしっかりもらえます。

また、業務中は他者とコミュニケーションをする機会が限られているどころか、私語厳禁となっている職場もありますので、人間関係やコミュニケーションに悩まされる心配が少ない点も大きな特徴です。

営業辞めたい方の転職におすすめ:公務員

公務員

商品の販売や売り込みといった仕事とは全く無縁な職種といえば公務員です。

公務員は公僕として地域住民に接する必要がありますので、コミュニケーション能力が全く不必要という訳ではありません。
むしろ大切な資質と言えます。

しかし、営業マンと公務員の決定的な違いは絶対的な信頼感が前提にあることです。

営業マンならインターフォン越しに追い返す方でも、地元自治体の公務員が訪問してきたなら玄関を開けて話を聞いてもらえますので、冷たくあしらわれる心配をせずに済みます。

ただし、公務員転職を果たすには採用試験を突破する必要があります。

近年公務員の人気は高く、採用試験の倍率はどの自治体も高止まり傾向にありますので、公務員採用試験対策として難関資格取得なみの勉強が必要になってくることは前提として覚悟しておく必要があります。

 

営業辞めたい方の転職におすすめ:広告、販促企画職

広告、販促企画職

販促や広告の企画を考えるプランナー職は営業職ではありませんが、営業での経験が活かせる仕事です。
営業職を通じて顧客と商談してきた経験は、商品やサービスの販促企画を考える上で大いに役立つからです。

ただし、販促企画の仕事は営業とは異なる技術やスキルが要求されますし、経験も問われる場合もあることは認識しておく必要があります。

また、営業は5敗しても5勝することで失敗を挽回できますが、広告や販促は予算という限られた範囲の中で成果を生み出す必要があります。

つまり何度も失敗が許される仕事ではなく、失敗した場合の影響は長期に及び、挽回が容易ではないことも広告、販促企画職の難しさと言えます。

日々契約の成否に一喜一憂することもなく、顧客から直接クレームも言われることもなく、メディアやツールなどを通じて一度に多くの顧客へ伝えたいことを訴求できるのは広告、販促企画職のメリットであり、醍醐味です。

営業辞めたい方の転職におすすめ:編集者

編集者

雑誌や書籍の編集業務も営業職とは大きく異なる職種の一つです。

編集者の仕事は雑誌記事や書籍の企画を考えたり、ライターからの持ち込み企画を検討したりした上で、本や雑誌として形になるよう原稿を作り上げることと、製本されるまでの行程を管理することが主な内容です。

編集者は顧客と直接接するのではなく、雑誌や書籍の中身を通じて顧客と向き合うのが仕事と言って良いでしょう。

経験が必要な職種ですので、未経験の方は編集アシスタントといった立場で就業し、経験を積むのが一般的です。

自分が考えた企画や構想が、文章となり、雑誌や本として形になって世に出ることにロマンを感じることができる方なら大いにチャレンジすべき職種の一つです。

営業辞めたい方の転職におすすめ:営業事務

営業事務

営業職が嫌になったという方が最も転職先職種として選ぶのが事務職です。

ところが事務職は人気が高い上、一旦採用が決まると近年は辞める人が少ないため、なかなか空きが生じず、特に給料などの条件が良い事務職は高倍率となりがちです。

そこでオススメなのが「営業事務」です。

営業事務なら営業経験があることを強みにできることと、経理事務や一般事務と比較すると同じ事務職の中では人気がやや低いためです。

営業事務と聞いて「営業職を辞めたいから転職を考えているのに・・」と思われた方もいるかも知れませんが、営業職と営業事務は特に責任において大きく異なります。

顧客を開拓する必要もなければ、契約獲得を問われることもありませんし、ノルマもありません。
事務的側面から営業マンの商談や営業活動を支援するのが役割です。

即ち「営業」という言葉がついてもあくまで「事務職」なのです。

営業辞めたい方の転職におすすめ:飲食店の店長(候補)

飲食店の店長

飲食店の店長またはマネージャー候補も、営業職の方々への転職先とオススメの職種です。

飲食店の店長やマネージャーの役割は店舗全体の運営管理にあります。

来店してきたお客様への接客は求められますが、あくまで来店したきたお客様、つまり食事することを前提としたお客様への接客であって、営業マンのように買う意志がないお客様を説得して商品を購入させることを前提としません。

提供する料理のクオリティーや従業員による接客状況、店舗の清潔感や清掃状況、いわゆる「QSC」と言われるものを管理してゆくことが主な仕事です。

飲食店の運営管理や店長と聞いて、中には「わたみ」などの事例からブラック企業の仕事といった印象を持っている方もいるかも知れません。

転職するなら就業条件や就業実態をシビアに調べておく必要はありますが、世間の厳しい批判を浴びて業界全体としてはかなり改善されています。

また、ホワイト企業の飲食店で店長職をやっている方からは「運営管理の面白さを知ったら抜けられなくなる」という声も多数聞かれるぐらい奥深さや面白さがありますので、関心がある方はぜひ検討してみてください。

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