「セカンドキャリア」という言葉をご存知でしょうか?
「第二の人生」的な考えになりますが、それは定年退職後だけのものではありません。最近ではキャリアカウンセリング(キャリア相談)を受ける方も多くいます!
今や、子育てから再就職を考える主婦や30代、40代からのセカンドキャリアについて考え、それを実行する人も出てきています。
- 年齢に応じたキャリアプランから出来ること出来ないことがはっきりわかる!
- 早期退職した場合も将来の生活に余裕ができる!
- 子育てがひと段落した人にはどんな仕事が選べるかリサーチや対策が可能!
今回は、セカンドキャリアへ転職する場合や、支援機関、相談先などについて考えたいと思います。
「自分は定年まで勤めるから関係ない」果たしてそうでしょうか!?
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セカンドキャリアとは
セカンドキャリアとは「第二の人生における職業」を意味し、会社員や公務員が定年後や脱サラ後、あるいは出産や育児を終えた後のキャリアを指しますが、もともとはプロスポーツ選手の引退後のキャリアを意味し多用される言葉です。
今働きながら、別の会社に転職をするケース(要は通常の転職)はこれに該当せず、「新天地を目指してこれまでとは全く違う仕事を始める」というイメージになります。
「老後」もセカンドキャリアの仕事を行うことも視野に入ります。
年金制度の今後も不透明な中で、長い人生「お金が足りなくなるかもしれない」という危機感は誰にでもあります。
それに、今いる会社が今後どうなるのかも分かりません。
出世したとしても多くの人は役員にはなれず、役職定年で給料が大幅に下がり、60歳を過ぎ定年を迎えれば嘱託再雇用されても、バイト程度の給料しかもらえなくなります。「自分はもっとお金が必要なんだ」「定年後は違う仕事をしてみたい」と思っても、通常の転職ルートではもう転職できないでしょう。
ビジネスパーソンとして仕事を着実に続け、中には家庭を築き、役職にも付き、仕事に張り合いが出てくる一方で、このまま今の仕事を続けられるのかという疑問や悩みにぶつかる人も少なくありません。
人生100年時代と考えれば、職業人生における30代、40代はまだまだ若いですし、キャリアを再構築していくことは可能です。
しかし、無計画かつ丸腰で次のステップに進もうとするのはとてもリスクが高いです。セカンドキャリアを考えるにあたり、まずすべきことは「キャリアの棚卸し」です。
セカンドキャリアを描く際に、今現在の立ち位置、すなわち職務経歴や実績など知識や技術、経験や能力などの「今の自分を正確に把握する」ということが重要です。
この立ち位置の把握ができていないと次のステップを正確に描くことはできません。
「キャリアの再構築」は職業人生を80年と考えた時に、その都度、立ち止まって考えて、棚卸しして決めて進めるという節目節目のプロセスで必ず要求されます。
今の自分に何ができるのか。あるいは、できないことは何かなど、自分と真剣に向き合い、今後のファイトスタイルを決めていきます。
「自分は何がしたいのか?」
「そのためには資格は必要なのか?」
「資金はどんくらい必要なのか?」
セカンドキャリアを実行しようとする時期が、子どもの大学進学などと重なるケースもあります。
優先順位的に子どもを後回しにはできないはずなので、30代、40代のうちから真剣にセカンドキャリアについて考えておく必要があるというわけです。
セカンドキャリアはすべての人が意識するべき
会社員をしている人であれば、会社が倒産したり、リストラされたりしなければ、少なくとも定年までは会社にしがみつくことができます。
しかし、プロ野球選手やプロサッカー選手は基本的にチームの社員ではなく、個人事業主です。
また、大相撲の力士も同様です(○○部屋の社員ではありません)。
彼らは、40歳まで現役でいられるかどうかの世界で戦い、引退後にコーチや監督、親方としてその世界に残れる人はごくわずかです。解説者や評論家といった道も狭き門となっており、元一流選手であったとしてもセカンドキャリアに苦労する人は少なくありません。
野球やサッカーしかしてこなかった人が会社員に転身してうまくいくでしょうか?再就職先をあっせんしてもらえる人はまだいいのですが、「お前はいらない」と放り出された場合は?
力士みんながちゃんこ屋を始めても成功はしません。
ですが、セカンドキャリアを考えなければならないのはスポーツ選手だけなのでしょうか?
多くの人がセカンドキャリアを意識するべき要因
少子高齢化
日本は少子高齢化をたどる一方。2020年には超高齢化社会を迎えると言われています。人生100年時代で、60歳〜65歳で定年を迎えたとしても、あと約40年ほど生きることになるのです。
年金が支給される数年間働いたとしても、そこから先が長く医療・介護にかかる負担はふえるばかり。元気なうちに人生プランを組み立て、収入・支出計画をたる必要があります。
セカンドキャリアはプロスポーツ選手以外でも、将来を生きていくために意識しなければいけない時代なのです。
AIなどによる機械化
昔は人の手が必要だったものが、AIなど人工知能を備えたロボットの発達により必要性がなくなりつつあります。
宿泊ホテルをすべてロボットで運営するなど、人間ができる仕事は減ってきているのです。そして、これからも減っていくでしょう。
現職においても「デスクワークの負担が依然と比べて減っている」「仕事の簡易化が進んでいる」など、仕事のスタイルに対して変化を感じている人もいるかと思います。
仕事を確保するためにも自分が持ってるスキルを活かして、セカンドキャリアを意識しなければいけないのかもしれません。
時代によるニーズの変化(情報社会化)
ネットの普及によりSNSを始め、Webメディアが当たり前のように使われています。最近ではTVのニュース番組でも、一般人のツイッターやインスタグラムをチェックした番組制作が目立ちます。
ネットの普及や情報社会化が進み、副業・企業も以前よりも簡単にできるようになりました。「大手企業だから将来安定」など、一昔前まで言われてきた考えはなくなりつつあります。
誰もが簡単に仕事をスタートできる時代だからこそ、企業にこだわらず、セカンドキャリアを意識しやすいのかもしれません。
「早期退職制度」はセカンドキャリアのチャンス
セカンドキャリアを真剣に考えている場合、会社に「早期退職(優遇)制度」や「セカンドキャリア支援制度」というものがあれば、それを利用するのもいいでしょう。
年齢制限(○○歳以上)があるところもありますが、これを利用すれば普通に退職するよりも、上乗せされた退職金をもらえることが多く、セカンドキャリアの元手にできます。
もちろん、「退職」という選択を取ってしまうと復職ができなくなってしまうわけで、慎重な判断が求められるのは言うまでもありません。
ただし、もし自社に「早期退職制度」などがあれば、セカンドキャリアを狙うきっかけにはなるでしょうね。
筆者の知人でセカンドキャリアを成功させた40代女性の例
実は、筆者も会社員時代の先輩の中に、早期退職制度を利用してセカンドキャリを切り開いた人がいます。
女性で40代後半になった年の年度末に、早期退職制度(私の会社では「セカンドキャリア支援プラン」という名前でした)を利用し退職して、マンション管理会社(ア○マンショップみたいなやつ)のオーナーに転身しました。
在職当時のイメージからすると、とても成功するようには見えなかったのですが(笑)、今ではその人のお店は全国5位くらいの成績を上げているとのことで、向き、不向きを見極めてセカンドキャリアに賭けるのも悪くないのかもしれません。
ただ、その人の場合は下の子どもが高校生になっていたこと、夫が公務員であったこと、もともとご自身がマンションを所有していたこと、などいくつもリスクヘッジできる要因があり、失敗しても何とかなるから攻めの姿勢に出られたとも言えます。
家庭を背負っている男性が、何の考えもなしにまったく未知の分野に挑戦してしまうと、この動画のようになってしまいます。
セカンドキャリアを成功させるために必要な準備
上の動画の人もそうですが、安易に特にラーメン屋や飲食店を始める人が多すぎます。
誰でもできそうな分野に挑戦しても、誰でもできる以上ライバルは多いわけで、その中で生き残るのは至難の業です。
1.時代の流れ、環境変化の認識する
時流に合わないことを始めても、下り坂の業界で新しく自分の地位を築くのは難しいです。
上の動画は20年前のものですが、当時でさえ豆腐屋は右肩下がりです。今なら、もっと少なくなっているはずです。
そんな業界に参入してもうまくいくはずがありません。
2.これまでのキャリアを活かすのか、別に道を目指すのか
現在の自身の立ち位置、すなわち経験やスキルを棚卸しした後には、どのようなファイトスタイルで次のキャリアを描いていくのかという戦略を立てていくことになります。
その際、これまでの業界や職種でしてきたことを活かす方法と、全く別の分野や領域にチャレンジしていくのかで戦略の立て方は変わります。
前者の場合には、結論から申しますと再就職が比較的容易です。
なぜならば、これまでの経験やスキルを活かしてその分野のプロフェッショナルとして専門領域をさらに広げていきたいから、という転職理由や志望動機を明確に示すことができるからです。
後者については、難易度が上がります。
どんなジャンルに挑戦したいのかということは、そもそも組織人としてビジネスパーソンを継続するのか、あるいは個人事業主(自営業)として会社を経営するのか、はたまた組織人として勤務しながら株式や不動産の運用などを通して副収入を得ること。
あるいは、得意分野の才能を活かし、さらに2つ3つとパラレルキャリアを描いていくかなど、その手法や方策について細かく情報収集し、分析してから踏むことが要されるからです。
これまでの経験を生かして、セカンドキャリアを始めるのか、過去の自分を捨てて新しいキャリアを作っていくのかで戦略も変わっていきます。
動画の男性は、まったく畑違いの豆腐作りを自己流で始めたため、こんなことになってしまいました。元の会社員時代の業務に近いことを
3.仕事や資格としてできること、できないことを見極める
キャリアを設計のためには、自分に何ができるか、どんな力があるかをしっかりと見極めましょう。
飲食店をゼロから始める場合でも、カフェやラーメン屋は何とかなるかもしれませんが(ライバル多いですが)、うなぎ屋を始めるのは無理です。
「串打ち三年裂き八年焼き一生」と言われるうなぎを中年のサラリーマンが脱サラして何とかは、絶対になりません。
飲食店以外で言えば、脱サラして弁護士になる、医者になるというのは果てしない困難が伴います。
家庭を持っている人とそうでない人でもできること、できないことが違ってきます。
4.年齢に応じたキャリアプランを考える
上とも関係しますが、セカンドキャリアを考えるのが35歳と50歳では全然違います。
35歳の場合、最悪元の会社員生活に戻れますが、50歳ならばかなり難しいです。
あと数十年セカンドキャリアでバリバリやっていきたい人と、70歳過ぎくらいまでやって認知症防止になればいいや、と考えている人のキャリア設計は異なるはずです。
5.セカンドキャリア仲間を見つけ、ネットワークを作る
どういうことをするかにもよりますが、同じ目的で事業をしている仲間がいた方がいろいろがんばれるはずです。
異業種交流会などに入るものもいいでしょうし、「創業塾」のような段階で仲良くなるのもいいですね。
ビジネスにつながるかどうかはわかりませんし、最初からそれだけを目的とする仲間づくりは敬遠され警戒されます。
6.セカンドキャリア資金計画は妥当か?
自分で開業する場合や、フランチャイズに加盟する場合は資金が必要になります。
なるべく借り入れを減らし、自己資金で充当するのが望ましいですが、退職金を全部つぎ込んで手持ち資金がなくなる・・・というのは感心しません。
このように、セカンドキャリア実現のためにはかなりチェックしなければならないことが多そうです。
ゴール設定をどこに置くのかという考え方
では、これまでのキャリアとは全く別の道を歩むとして、組織人としてではなく、自分で事業を起こし、あるいは経営しながら生計を立てていこうと考えると仮定します。
投資運用だけで食べていくことはかなり難易度が高いものの、例えば不動産投資をはじめ、家賃収入を得ながらその収入が安定してきたら、ビジネスパーソンを卒業(退職)しようと考えた時に陥りがちなこと。
それは、「ゴール設定が明確ではない」パターンです。
今の仕事が合わない、逃げたい、組織人として働くことが嫌になり疲れたと考えている人は、このパターンに陥りやすいです。
もし、不動産収入だけで生計を立てて生きていこうとするならば、
①いつまでに(N年後)
②毎月いくらの(N万円)収入を得て
③どのような生活を送っていること(目的)が目標なのか
を決めてください。
現状から逃げたいだけ、なんとなく楽そうだからリタイアしたいというだけでは必ず失敗します。
特に、③のどのような生活を送っていたいのかは、非常に重要で、アーリーリタイアを目指すという漠然としたものですと、自由な時間を持て余し、自由=幸せと勘違いし、やることがなくて結局ビジネスパーソンに戻るというケースをたくさん見てきました。
ですから、③の目的を考える際にはより具体的に、例えば、
時間に縛られずに自分の得意な分野を仕事に特化しながら副収入として家賃で収入を補完する。
ですとか、
家族や子供と居る時間に多くを費やしながら、興味のある分野の勉強をして、さらに自分の得意や専門領域を増やしていきたい。
など、考えていく必要があります。
ゴール設定とキャリアの再構築は永遠に続くという話
ここまでくると、何となく分かると思いますが、人生はもちろん、職業人生においても、ゴール設定をどこに置くかにせよ、キャリアを見つめ直し、再設計・構築して、自ら選択的に生きていく作業は永遠に続きます。
つまり、「これで終わり」は訪れません。
セカンドキャリアという言葉だけにイメージが引きずられがちになりますが、これまで仮に1つの会社で勤め続けてきた人でさえ、配置転換や結婚などを経て、その職業人生においては何度も何度も「キャリアの再構築」をしてきています。
ですから、仕事を変える、辞めるということだけをセカンドキャリアをというのではなく、人生の節目節目で立ち止まり、真剣に悩み考えて選択していくことはこれからも、永遠に続いていきます。
そして、その過程においてとても重要なことは、「社会における役割を強く認識する」ということです。
例えば、先述した組織を離れ不動産収入で生計を立てようとした場合、組織人(主任、課長、部長)としての役割(肩書)は無くなる代わりに、自営業者(経営者)として新たな役割が加わること。
そして、入居者から見れば、大家さんという社会的な役割も生まれ、子供や家庭を守る主(父親・母親)としての役割に加え、もしボランティア活動などを行う場合には、そのフィールドで社会を構成する一員という新たな役割(肩書)が生まれます。
要するに、どのようなスタンスを選択するにせよ、個と社会との関わりや接点は切り離せないものであり、多種多様な社会における役割を担いながら人はその人生を描いていくということです。
組織に勤めて働くことだけがその人の全てではないことは当然ながら、社会においては課長という役割だとしても、家庭では父親や母親、また別の場面では自身が子供になり、新たな社会(コミュニティ)を構成する一員となり、マトリクスのように複雑に重なり合っています。
ですから、セカンドキャリアという言葉に気圧されることなく、その言葉のイメージだけにとらわれることなく、自分の社会とのつながりの中で、どのように関わり、社会参加し、人生を豊かにしていくかということを真剣に向き合い、どんな生き方、働き方をしている状態が自分にとっての幸せの形なのかということを本気で考えることが、セカンドキャリアを描く際にとても重要です。
セカンドキャリアは支援制度や支援機関をどれだけ見つけられるかがカギ!
少しでもセカンドキャリアを成功させるためには、事前に相談したり支援してくれたりするところを見つけた方がいいですね。そこで、そういうところを考えてみましょう。
アスリート、プロスポーツ選手のセカンドキャリア支援
最初に述べたように、プロスポーツ選手の場合、そのまま指導者として残れるチャンスを得られない人が多く、30代でセカンドキャリアを考えないというけません。
そのためプロスポーツ選手(アスリート)のためのセカンドキャリア支援会社は結構充実しています。
リンク先を見ていただければと思います。
- アスリートのセカンドキャリア支援 | 地方創生プロジェクト
- アスリートのセカンドキャリア支援 エイジェック スポーツ総合事業部
- 夢をつなぐ転職サイト Next Connect(ネクコネ)|セカンドキャリアエージェントサービス
- アスリートのセカンドキャリア支援・体育会系人材紹介のリスタンダード
安易に飲食店などを始めると大変なことになります。
女性や早期退職者もサポートしてくれるセカンドキャリア支援
アスリートではない人で、「転職」ではないセカンドキャリアを模索したい人向けのサービスもあります。
「女性で『夜のお仕事』に従事している人」を対象にした、セカンドキャリア支援です。やむを得ずそういう仕事をしている人も、好きでしている人も、年齢とともに求人や仕事がなくなっていくのは事実です。
しっかり根を張った仕事に就けるように支援を行っていきます。
セカンドキャリアというよりも開業寄りですが、商工会議所の創業支援事業を受講するのもいいでしょう。コンサルタントが講師でいますので、その人に相談してもいいかもしれませんね。
みなさんの近くの商工会議所でもやっているはずです。
セカンドキャリアの公的支援には定年後のシニア向けから地域密着型まで幅広い
行政や自治体が行うセカンドキャリア支援も紹介します。
総務省が行っている事業で、過疎地域等に生活の拠点を移し、一定期間、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの地域振興の支援や、農林水産業へ従事しながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。
1~3年の活動期間中は、隊員1人あたり400万円を上限とした財政支援があり、要は国内のワーキングホリデーのようなものです。20代、30代の方が8割で、そのうち約6割が同じ地域に定住し、セカンドキャリアを実現させています。
東京都が無料で行うセカンドキャリア塾です。ただし、対象年齢が65歳以上ということで完全にシニア向けとなっているのに注意してください。
アスリート以上にセカンドキャリアを早く考えないといけないのが自衛官です。定年も早い(55歳前後)のですが、「自衛官候補生」と呼ばれる階級が低い人は、20代で人気が終わってしまうケースもあり、セカンドキャリアを何とかしないといけません。
幸い、アスリートと同じ理由で積極的にセカンドキャリア支援する企業も多く、防衛省や自衛隊のバックアップも受けられますが、一応ここにも記しておきます。
30代・40代からのセカンドキャリアは支援制度や支援機関を知ることが重要!
- セカンドキャリアは「第二の人生」的なキャリアで転職とも少し違う
- 30代・40代・50代など年代によってセカンドキャリアの幅が異なる
- それまでのキャリアを生かす、それまでのキャリアを捨てて心機一転、2つの考えがある
- 「早期退職制度」を利用すれば退職金が上乗せされ、セカンドキャリアの資金もできる
- 現役年齢が短いアスリートや自衛官向けのセカンドキャリア支援サービスが充実している
- セカンドキャリア実現の成功のためにはしっかりと準備をして計画を練る
- そのために民間サービスや商工会議所を利用するのもあり