転職をする、あるいは転職した理由は人それぞれ様々ですが、職場の人間関係や職場環境が転職を考える、または考えた大きなきっかけとなったという方は数多くいます。
しかしながら人間関係は職場を変えるだけでは解決しない場合があります。
転職することで現在の職場の人間関係からは解放されるものの、転職先でまた新たな人間関係で悩むことになるかもしれないからです。
こうした不安は、いくら求人サイトで求人情報を眺めてみても解消することはできません。
もっと職場の人間関係や職場の雰囲気を事前に掴んだ上で転職することはできないものか・・・このように考える方は決して少なくないはずです。そこで今回はそうした要望に答えてくれる、従来にない新しいコンセプトの求人サイト兼企業SNS「Wantedly(ウォンテッドリー)」をご紹介致します。
Wantedlyの特徴と使い方
Wantedlyとは
Wantedlyとは月間利用者数が100万人、利用した求人企業数はわずか4年で1万4千社を超える、急成長中の「求人サイト(またはアプリ。以下省略)」です。
わかりやすくお伝えするために「求人サイト」という表現をしましたが、Wantedlyは従来の求人サイトとは大きく異なります。
同サイトを開発・運営しているウォンテッドリー株式会社曰く、同サイトのコンセプトは「「共感」で仲間とつながり、「はたらく」を面白くするプラットフォーム」です。
つまり、Wantedlyは単なる求人サイトではなく「共感できる仲間」との出会いを演出するプラットフォームであるということです。
そのため、一般的な転職サイトにおいて提供されている専任の担当者を通じた求人企業の個別紹介やアドバイスを行うといった転職支援サービスは提供されていません。同サイトの「共感できる仲間」との出会いを演出すると言う仕組みは、例えば「応募段階」において象徴的に表れています。
同サイトの求人情報を見てユーザーが応募したいと考えた場合に操作するボタンは、他求人サイトなら「応募(する)」といった文言で表示されていますが、Wantedlyには「応募」という表示はなく、「話を聞きに行く」と表示されています。
つまり、企業と求職者が会うこと、更には会うことを通じて共感できる仲間となり得るかどうかを互いに確認し合うことを重視していることが、こうしたボタンの設定にも表れているのです。
ではWantedlyを使うにはどうすれば良いか、ポイントとなる点をご紹介しましょう。
Wantedlyの使い方
アカウント登録
Wantedlyを利用するにはまずはアカウント登録が必要です。
WantedlyはFacebookとの親和性が高いサイトですので、Facebookアカウントを保有している場合には同アカウントでログインすることで即利用できるようになります。
勿論Facebookアカウントがなくとも大丈夫。メールアドレスとパスワード、氏名、生年月日等を登録することによってアカウントはすぐに開設することができます。
新しいコンセプトの求人サイトと言っても、機能までが全て特殊で難しいということはありませんので御安心ください。
ユニーク機能「応援する」とは?
しかし、そうした基本的な機能だけに留まらないのがWantedlyの魅力です。
Wantedlyには求人企業の募集要項ページに「応援する」というボタンがあります。これは気になった求人情報を登録するための機能ではなく、文字通り求人企業を応援する目的のボタンです。
「応援する」ボタンを押された数が多ければ多いほど、その求人企業の募集要項は上位表示されることになります。上位表示されれば必然的に多くの登録者の目に留まり、多数の応募者を獲得できる可能性が高まります。
即ち、自身が応募するかどうかは別としても「応援したい」と思えた求人企業を投票で応援することができる実に粋でユニークな機能が備わっていることもWantedlyならでは特徴です。
募集要項をみて応募する場合:「話を聞きに行きたい」ボタンを押すことが基本
「Wantedlyとは」でご紹介しましたが、Wantedlyには「応募(する)」といったボタンはありません。
募集要項画面にある「話を聞きに行きたい」ボタンを押すことが求人企業へ応募することの「第一歩」となることを、同サイトを利用するならぜひ覚えておいて下さい。
希望する会社を見学をした後は?
では「話を聞きに行きたい」ボタンを押して、自分が希望した求人企業側と会って話を聞いた後はどうなるのか、一連の流れにそって説明しましょう。
「話を聞きに行きたい」ボタンを押す→求人企業側から連絡が入る
「話を聞きに行きたい」ボタンを押した場合、求人企業側が募集要項で定めている応募条件を満たしている場合には、企業側へその情報が届きます。
すると求人企業側から面談を実施する意向があるかどうかの意志表示と共に、面談を行う場合には日程をどうするか等の連絡が入ります。
求人企業側へ”遊びに行く”
日程が決まったら、やや砕けた表現になりますが「遊びに行く」つもりで求人企業を訪問しましょう。
求人企業への訪問は「面接試験を受けること」ではありません。あくまで話を聞くことです。
それほど肩肘張らず、まずは担当者からどんな会社なのか話をしっかり聞くことと、職場の雰囲気や社員が働いている様子などを見学する、いわば説明会兼見学会のつもりで臨みましょう。
場合によっては、担当者以外で転職した場合に所属することになるであろう部署の現役社員と「良き仲間」になれるかどうか話を聞く機会も設けてくれますので、人間関係を重視して職場を選びたい場合にはそうした機会を積極的に活かすようにしてください。
両者が「合意」すれば役員等による面接→内定
会社へ訪問後、正式に応募する意志が固まった場合には求人企業側へ連絡をします。
求人企業側も応募を望んだ場合には、場合によっては即「内定」となるケースもあるようですが、基本的には役員による採用面接の機会を一度以上経た上で採用の可否が決定されます。
内定が固まれば、後は担当者と話し合って入社に向けての準備を行うことになります。
Wantedlyを利用する企業はどんな会社?
Wantedlyは約4年で14、000社以上もの求人企業が利用している実績を有しており、特に近年では求人企業数が急増しています。
それだけ求人企業側からの支持を集めたということですが、Wantedlyはベンチャーから大手企業、官公庁まで実に様々なタイプの企業から利用されています。
その上で、Wantedlyにはどのような企業が”特に”多いかと言えば「スタートアップしたばかりのベンチャー企業や中小企業」が比較的多いと言えます。なぜならそうしたベンチャーや中小企業は、特に福利厚生といった待遇面においては大手に負けますので、文字情報が中心となる求人サイトでは待遇面で優れている大手企業になかなか勝てない状況が生じてしまいます。
その点でWantedlyはそうした文字情報だけで転職を考える登録者ではなく、会社の雰囲気や職場の環境などを重視して転職しようと考えている人が数多く登録していることに加え、同サイトは「話を聞きに行くこと」を登録者へ勧めますので、福利厚生以外の例えば職場の雰囲気や環境などを見せることで勝負ができ、採用できるチャンスが広がるからです。
そのため、非常に職場の雰囲気が良好で、これから大きく成長することが期待できるベンチャーや中小企業に活躍の場を見い出したいと考えている方々にとっては、Wantedlyはとても有効な求人サイトとなっています。
Wantedlyの評判
「ベンチャー企業に就職するとは思ってもいなかったが、現在はとても幸せを感じている」(30代男性・東京)
「前職は大手企業勤務だったのですが、まさか自分がベンチャー企業に転職するとは思ってもいませんでした。
きっかけはWantedlyに登録したことです。とても活気がありそうなベンチャー企業の募集要項をたまたま目にしたので、転職とはならなくともこのよう企業と「縁を持ちたい」と思いましたので、「話を聞きに行きたい」ボタンを押し、実際に企業訪問を行いました。
そうしたら良い意味でベンチャーらしくないチームワークと組織の団結力があり、社員の皆さんがそれぞれ活き活きと自分の仕事をこなしていること、決してスタンドプレイに走らず、チームワークをとても重視していることなどが見学を通じて良くわかりました。
これでこの企業は間違いなく今後成長できると確信が持てましたし、何よりそうした会社の雰囲気を事前に把握することができたことが、転職の大きなきっかけとなりました。」
「こんな転職が実現できるなんて・・」(20代女性・京都)
「前職では人間関係で悩んでしまいノイローゼになる一歩手前でしたが、転職してもまた同じように人間関係で悩んでしまったらどうしようという不安から転職に踏み切れずにいました。
そんな悩みを抱えつつWantedlyに登録したところ、Facebookのタイムラインに流れてきた現職の募集要項がとても気になりました。
それで「話を聞くだけなら・・」と思い現職へ訪問することにしたのですが、前職とはまるっきり職場の雰囲気が異なることがすぐにわかりました。
決して馴れ合いではないけど、とても和気アイアイと社員の皆さんが楽しそうに仕事をしている様子が確認でき、ぜひこの仲間に入りたいと思えました。
現在入社して半年が過ぎましたが、毎日の仕事がとても楽しく現職に転職できて本当に良かったと思っています。」