忙しい医師が転職活動をするには求人数が多い転職サイトを利用するのが早道です。
医師の求人に特化した転職サイトはたくさんありますが、その中でも今回は求人数が多いと評判の「Dr.転職なび」の口コミや評判、メリット・デメリットなどをご紹介します。
目次【クリックして移動できます】
医師の転職・求人サイト「Dr.転職なび」の概要
Dr.転職なびの概要は次の通りです。
- 運営会社:株式会社エムステージ(医師向け人材総合サービスの専門会社)
- 国への届け出:厚生労働大臣許可13-ユ-010928)
- サービス利用料金:完全無料
- 総求人数:常時3万件以上(8500社)
- 対象エリア:全国
- サポート:医療経営士の有資格者がコンサルタントを実施
Dr.転職なびの運営会社
Dr.転職なびを運営している株式会社エムステージは株式会社エムステージホールディングスのグループ企業です。
株式会社エムステージは医師の転職支援サービスのほか、医療機関の採用支援事業、産業医・産業保健師などを紹介する産業保健サービス事業なども行っています。
Dr.転職なびが対応している診療科目
Dr.転職なびが取り扱う求人は、次の診療科目に対応しています。
系統 | 診療科目 |
---|---|
内科系 | ・一般内科 ・呼吸器内科 ・循環器内科 ・消化器内科 ・腎臓内科 ・内分泌科 ・血液内科 ・人工透析内科 ・神経内科 ・心療内科 ・老年内科 ・漢方内科 ・内科系その他 |
外科系 | ・一般外科 ・呼吸器外科 ・心臓血管外科 ・消化器外科 ・乳腺外科 ・整形外科 ・脳神経外科 ・形成外科 ・美容外科 ・肛門外科 ・小児外科 ・外科系その他 |
その他 | ・精神科 ・小児科 ・皮膚科 ・美容皮膚科 ・泌尿器科 ・産婦人科 ・産科 ・婦人科 ・眼科 ・耳鼻いんこう科 ・リハビリテーション科 ・麻酔科 ・放射線科 ・病理診断科 ・健診・ドック ・総合診療科 ・救急科 ・緩和ケア科 ・リウマチ科 ・神経科 ・小児神経科 ・産業医関連 ・ストレスチェック関連 ・臨床検査科 ・その他専門科目 |
このように対応可能な診療科目は、かなり細かく設定されています。
実際にDr.転職なびで転職した人の口コミ体験談
実際にDr.転職なびを利用して転職した医師の口コミや評判、体験談などをご紹介します。
Dr.転職なびの良い口コミ
(おすすめ度 ★★★★★)(20代後半 男性)
勤めていた病院の診療方針が自分には合わないため、転職を考えるようになりました。
最初は自分ひとりで求人を探したり、知り合いの医師にそれとなく聞いたりしたのですが、思うような情報が得られず、Dr.転職なびに登録しました。
サイトを見ただけで求人数が多いことがわかり、さらに担当のコンサルタントが私の希望を聞いていくつかの提案をしてくれました。
おかげで納得できる転職ができました。
(おすすめ度 ★★★★)(30代前半 女性)
首都圏の病院に勤務していましたが、地元に住む同級生との結婚を機に病院を退職することにしました。
結婚後は新居から近い病院で働きたいと思い、Dr.転職なびに登録しました。Dr.転職なびは全国11ヶ所(※)に事務所があるということで、東京と地元の事務所が連携を取って現地での求人探しがスムーズに進みました。
応募先の病院との交渉も現地のコンサルタントが掛け合ってくれたので順調に進みました。
(※:2020年5月現在)
(おすすめ度 ★★★★)(40代前半 男性)
労働環境が悪い職場で同僚の医師が次々と退職していき、残る私たちの負担がどんどん重くなっていきました。このままでは体を壊すと思い、退職を決意しました。
とは言っても初めての転職で、希望条件に合致する求人がなく、なかなか思い通りに進みませんでした。
Dr.転職なびのコンサルタントは医療経営士の資格があるということで登録したところ、こちらの希望をくみ取った上で福利厚生や待遇の交渉を進めてくれて助かりました。
今ではゆったりと仕事をしています。
Dr.転職なびの悪い口コミ
(おすすめ度 ★★)(30代後半 男性)
自分のキャリアアップのために医局を出て転職しようとDr.転職なびに登録しました。
評判通り求人数が多いのですが、情報量が多すぎて逆に迷ってしまいました。
(おすすめ度 ★)(20代後半 女性)
大学卒業後、系列病院で勤務していましたが、労働時間が長く心身ともに消耗してしまいました。地元に帰って働こうと思ってDr.転職なびに登録しました。
私の地元は結構田舎だからなのか、求人数が少なかったです。
利用者の口コミから見るDr.転職なびの評価
利用者の口コミでは「求人数が多い」「医療経営士の有資格者がサポートしてくれるので安心」という声が多く聞かれました。
逆に求人数が多すぎて絞れないという意見や地方では希望する求人がなかったというマイナスの評価もあります。
地元での求人を探す場合は周辺エリアの求人も調べてもらうとか、他の転職サイトと併用で進めるのがおすすめです。
医師の就職・転職サイト「Dr.転職なび」の特徴
Dr.転職なびの特徴をまとめました。
- 求人数が多い
- 常に最新求人情報を更新
- 全国11ヶ所に拠点があり、オンラインで情報を共有している
- コンサルタントは医療経営士の有資格者なので安心して相談できる
- 地方によっては求人数が少ない
- 医師専任のコンサルタントと医療機関専任のコンサルタントが連携して求職を支援する
地元の求人など離れた土地での全国11ヶ所の拠点をオンラインでつないで情報共有して転職活動をサポートするところ、医療経営士の資格を持つコンサルタントがさまざまな角度から支援するところなどがDr.転職なびの特徴です。
Dr.転職なびのメリット
医療経営士の有資格者がコンサルティング
Dr.転職なびのコンサルタントは全員が「医療経営士」の有資格者です。
「医療経営士」とは医療機関をマネジメントする際に必要な知識や問題解決能力を持ち、実践的な経営能力がある人に発行される民間資格です。
転職サポートでは先生の経験を活かし、かつ経営面でも問題のない医療機関を紹介するなど多くのメリットがあります。
また、Dr.転職なびのコンサルタントは医療業界での勤務経験者が多いので、先生方の悩みを理解してくれるという点で安心感があります。
求人数が多い
Dr.転職なびには常時3万件、8500社を超す求人があり、日々新規求人も届いています。求人数を他の大手転職サイトと比較してみましょう。
(全国、全診療科を対象に比較。2020年5月10日現在)
- Dr.転職なび……約3万件
- 医師転職ドットコム……19337件
- マイナビドクター……8653件
このようにDr.転職なびの求人が圧倒的に多いことがわかります。ただ、これは登録しなくても閲覧できる「公開求人」の数で、これ以外に「非公開求人」もあります。
Dr.転職なびにも非公開求人がありますが、マイナビドクターは非公開求人の数が多く30285件もあります。
Dr.転職なびも非公開求人があるので、一度登録してみて希望に沿うものがなければ他社も併用すると効率よく転職活動が進められるでしょう。
常に最新求人情報を更新
Dr.転職なびのトップページ
https://tenshoku.doctor-navi.jp/
には、新着求人数が公開されています。
こちらはパソコンのページですが、この日は内科系822件、外科系331件、その他456件、合計1486件の新着求人があることがわかります。
Dr.転職なびに問い合わせたところ、この数字は過去1週間の新規求人と更新求人の合計が表示されているということでした。
スマホの場合は新着求人の合計件数だけが表示されています。パソコンでもスマホでも「NEW」というところをクリック(タップ)すると最新の求人が表示されます。
(スマホの場合は「NEW」をタップ→診療科目→エリア(関東、関西など)→都道府県を順にタップすると新規求人が表示されます。)
これだけ多くの求人情報が届くということは医療機関からの信頼が厚いと考えられます。
全国11ヶ所に拠点
Dr.転職なびは東京、札幌、仙台、大宮、名古屋、大阪、金沢、広島、高松、福岡、那覇の全国11ヶ所のオフィスがあります。
(2020年5月現在)
どこに住んでいても最寄りのオフィスのコンサルタントが対応可能ですし、遠隔地への転職の相談もスピーディにできるのが大きなメリットです。
入職後のサポート
Dr.転職なびは先生の採用が決まり、入職したらそれで終わりということではありません。退職のアドバイス、入職後のサポートもコンサルタントが一貫して行っているので安心できます。
Dr.転職なびのデメリット
求人数が多すぎて迷う
Dr.転職なびは上でも触れた通り求人数が多いのがメリットですが、多すぎて迷ったり、本当に自分に合う求人を見逃したりする懸念があります。
情報迷子にならないためにコンサルタントのサポートがありますが、自分の希望を具体的に伝えるとより的確なアドバイスが受けられます。
コンサルタントの対応に差がある
これはどこの転職サイトにも言えることですが、Dr.転職なびでもコンサルタントによって対応やコンサル力に差があります。
コンサルタントによって連絡が早いケースもあれば遅いケースもあります。また、結論を早く出すように急かすコンサルタントがいます。
求人は気に入っているが担当者に不満がある場合はDr.転職なびに電話またはメールで担当者の変更を申し出てみましょう。
- メールでのお問い合わせ……お問い合わせフォームから送信
https://tenshoku.doctor-navi.jp/contacts/new - 電話でのお問い合わせ……東日本(0120-148-506)
西日本(0120-148-418)
サイトの利便性が悪い
Dr.転職なびは求人情報は多いのですがそれ以外の情報はあまり多くなく、医師の転職に役立つコラムや「よくある質問(Q&A)」のページがありません。
登録前に何か疑問点が発生してもQ&Aのページがあればある程度は解決できますが、それがないためにその都度お問い合わせフォームから問い合わせをしなければなりません。しかも、問い合わせを送信しても「受信しました」という自動応答の返信がないため、きちんと送信できたのかどうか不安になってしまいます。
登録後は担当者に質問すればいいのですが、担当者に聞くほどでもないということや登録前によくある疑問などが解決できるQ&Aのページがないのは残念な点だと言えます。
問い合わせはフリーダイヤルで聞くこともできますが、電話の受付可能な時間帯や曜日の
説明がないため、いつ架電すればつながるのかがわかりません。
また、登録画面も入力項目が多く、プルダウンで選択できないところも手間がかかります。
利用者にとっての利便性が悪いことがデメリットだと言えます。
Dr.転職なびの登録から就業までの流れ
登録から就業までは次のように進めていきます。
- Dr.転職なびに登録する
- コンサルタントから連絡が来る
- コンサルタントによるカウンセリングで希望を伝える
- 求人情報の提供があり、相談しながら応募先を絞る
- 応募する
- 面接を受ける
- 内定
- 退職手続きと入職準備を進める
- 入職後のフォローアップ
Dr.転職なびの登録方法
Dr.転職なびに登録すると担当のコンサルタントが付き、相談したり非公開求人を閲覧したりできます。
登録方法は下記の通りです。
電話で登録する方法
東日本と西日本で電話番号が異なります。
- 東日本:0120-148-506
- 西日本:0120-148-418
ただ、受付時間帯などの説明がないため、時間帯や曜日によってはつながらないときがあります。
ネットなら24時間いつでも登録が可能です。
ネットで登録する方法
ネットで登録する場合はパソコンまたはスマホでDr.転職なびのトップ画面を開きます。
https://tenshoku.doctor-navi.jp/
すると「求職支援サービス 新規会員登録のお申込み 無料」という赤いバナー(四角い箱)が見えるので、そこをタップします。
すると入力画面が開くので、必須項目を入力していきます。
赤い▼はプルダウンから選択できますが、それ以外は自分で入力する必要があります。
⑨の「求職の希望条件の入力」では、「常勤」「定期アルバイト」「スポットアルバイト」の選択肢があるので、希望の項目をタップします。ここでは「常勤での勤務を希望する方」でご説明していきます。
下記のA(希望科目)、B(希望地域)、C(希望勤務日/希望年俸(下限)をそれぞれ入力します。
次にメールアドレスとパスワードを入力して、「規約に同意して次へ」をタップします。
なお、ここで入力したメールアドレスとパスワードは登録後にマイページを開く際に必要になるので、メモしておきましょう。
確認画面が出てくるので、内容を確認して「登録する」のボタンをタップします。
これで登録が完了です。
(なお、こちらはスマホで見た画面です。パソコンの場合は若干異なりますが、指示に従って入力してください。)
パソコンの公式サイトには「1分で登録完了」と書いてありますが、入力する項目が多いので手間がかかります。
コンサルタントと相談
登録すると担当のコンサルタントから連絡が来ます。自分の希望条件を伝えると、それに見合う求人情報が提供されます。
Dr.転職なびは求人情報が多いので、まずコンサルタントに希望を伝えて探してもらう方が早く見つかります。
転職に向けて活動をスタート
応募先を絞ったら、履歴書や職務経歴書の作成、面接対応などをコンサルタントがアドバイスしてくれるので、それに従って進めていきます。
途中で不安になるときや不明点が出たらそのつど相談していきましょう。
また、Dr.転職なびでは入職後のサポートもあるので、「事前の条件と違う」などがあればコンサルタントに伝えることで対応してもらえます。
Dr.転職なびの退会方法
Dr.転職なびの退会はマイページから行います。
マイページからの退会
登録時のメールアドレスがIDとなります。そのIDと自分が決めたパスワードでマイページにログインします。
トップ画面にある「ログイン」をタップし、ID(メールアドレス)とパスワードを入力してログインします。
ログインしてマイページに入ると、一番下に「退会の手続き」というリンクがあるので、そこをタップすることで退会の手続きが可能です。
Dr.転職なびの口コミ・評判まとめ
Dr.転職なびは株式会社エムステージが運営している医師専門の転職支援サイトです。
コンサルタントは医療経営士の有資格者で医療業界での実務経験者が多い点、求人情報が多く、毎日新規求人がUPされている点などがメリットです。
一方で、情報が多すぎて迷う、サイトの操作性が悪いなどのデメリットもありますので、合わせて他の医師転職サイトの確認や登録をしても良いでしょう。