はじめまして!現役営業マンのユウキです!職業柄、残業は付き物なのですが、私の場合は新卒で入社した会社が超絶ブラック企業で、100時間の残業をする月もありました。
今回は私自身の経験もふまえて、月100時間の残業がもたらす影響についてお伝えしたいと思います。
「残業代が支給されるならいいや!」
「残業代が無かったら給料が少なくて困る…」
と、言う方も多いですよね。
ただ、残業が増えることはメリットよりデメリットの方がはるかに大きいです。この記事では100時間の残業のリスクについて実体験でアドバイスさせていただきます。
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残業100時間と60時間に「どれくらいの違いがあるのか」についてお調べでしょうか?残業代の有無に関係なく、どのような職場であってもある程度の残業は発生します。
それは人を相手にするビジネスである以上、時期によっては仕方ありません。だからといって「残業100時間は当たり前!」と言われると「頭おかしいんじゃないの!?」と耳を疑いたくなりますよね。
僕はそれでも全然いいよ。
ちょっと待って!!本当にそれでいいんですか?
長時間の残業は健康を害するリスクも非常に高くなります。
1日2~2.5時間の残業で月間60時間
1日4.5~5時間の残業で月100時間前後
この違いは心身の状態に大きく影響してくるんですよ。
この記事では残業60時間と100時間の違いについて、さまざまな側面から比較検証していきます。
・残業100時間と60時間では給与や健康にどんな差がある?
・残業100時間の体験者の心の中、実体験が知れる
・法内残業と時間外労働とは
・残業100時間と60時間の給与の差
・残業100時間と60時間、積もり積もった時間の差
・残業100時間することで仕事は進むのか?
・100時間残業の健康リスクについて
目次【クリックして移動できます】
労働基準法の改正で月の残業は100時間が上限
雇用契約において労働者は労働基準法によって守られています。
労働者に残業をしてもらうためには「36協定」と呼ばれる協定を結び、それを労働基準局に提出する必要があります。
※「36協定」とは?
労働基準法36条に基づく労使協定で、「さぶろくきょうてい」と呼ばれることが多い。会社が法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えた時間外労働を命じる場合、必要となる。
引用元:コトバンク 36協定
そして36協定を結んでも無制限に残業をさせられるわけではありません。36協定で認められるのは、1週間に15時間・1カ月に45時間までが上限です。
でもね、繁忙期や業務が集中する時期に限り「特別条項」として36協定の残業時間上限を書き換えることができるんですよ。
年間で6カ月までという制限はありますが、これまで特別条項を使えば月100時間以上の残業でも青天井に認められていたのです。
しかし、残業100時間以上という労働は残業代が全額支給だとしても、体や精神に対する負担が大きすぎます。
そこで政府は労働基準法を見直し、特別条項で36協定を書き換えた場合の残業時間の上限を100時間以内と改正しました。月平均60時間になるように義務付ける方針が決定したのです。
残業100時間と60時間では給与や健康にどんな差がある?
では残業100時間と60時間だと、残業代や健康にどの程度の違いが出てくるのでしょうか。
まず残業には「法内残業」と「時間外労働」の2種類があります。
法内残業
労働基準法で定められている労働時間限度は1日8時間・1週間で40時間です。
そして会社が就業時間として設定するのは朝9時~17時(うち休憩1時間)などでしょう。
この場合、休憩時間を除いた労働時間は7時間となります。
ここから1時間残業を行うと労働時間は8時間。
仕事 | 仕事 | 仕事 | 休憩 | 仕事 | 仕事 | 仕事 | 仕事 | 法内残業 |
就業時間から1時間残業しても、1日8時間以内ではあるので労働基準法が定める労働時間内に収まっていますよね。
これが「法内残業」です。
法内残業の残業代は割増賃金の対象にはなっておらず、基本的には勤め先企業の規則に準じる形になります。
しかし、実際はほとんどの会社で時間外労働と同じ条件で支給されているようです。
時間外労働
労働基準法である1日8時間を超えて残業をした場合、適用されるのが時間外労働です。
先述した例でいうと、就業規則が9時から17時までの勤務で2時間残業したとします。
就業規則
9時~17時(休憩1時間・労働7時間)
2時間残業
9時~19時(休憩1時間・労働9時間)
法内残業
17時~18時(始業からの労働が8時間までは法内残業/割増義務はなし)
時間外労働
18時~19時(始業からの労働が9時間/18時から19時までの1時間分が割増対象)
2時間残業すれば休憩時間を除いたとしても9時間労働です。
労働基準法で定められているのが8時間なので、1時間分は「時間外労働」となります。
一般的に問題視されている残業とはこの「時間外労働」のことです。
そして残業によって発生する残業代は、普段の給与1時間分×1.25の割増となります。
1時間あたりの給与を割り出す式は以下の通りです。
月給÷勤務日数÷就業時間
- 月給20万円・月22日・8時間労働の場合
- 20万÷22日÷8時間=1136円(1時間当たりの給与)
- 1136円×1.25=1420円(残業1時間当たりの賃金)
この例を元に残業100時間と60時間の場合を比較してみましょう。
残業100時間と60時間の給与の差は?
残業代は普段の月給に1.25の割増が発生します。
計算式は上述した通りなので、ここでは100時間と60時間の場合を計算。
残業60時間
- 20万÷22日÷8=1136円
- 1136円×1.25=1420円
- 1420円×60時間=8万5200円(残業代の合計)
20万円+8万5200円=28万5200円
残業100時間
- 20万÷22日÷8=1136円
- 1136円×1.25=1420円
- 1420円×100時間=14万2000円(残業代の合計)
20万円+14万2000円=34万2000円
単純な計算式では
残業60時間だと月収28万5200円
残業100時間だと月収34万2000円
となりました。
残業60時間と残業100時間で、差額は5万6800円かぁ…
月に40時間も自分のプライベートの時間を削ってこの金額?これってトクなのかなぁ?
これを高いと思うか低いと思うかは人それぞれですが、月に40時間も余分に消費してしまうことを考えると必ずしもいい収入額とも言えません。
5万円のために身体を壊しては本末転倒ですよね。
もしサービス残業扱いで残業代無支給だったら?
当時の私がまさに「サービス残業扱いで残業代無支給」でした。
私の場合「残業代はボーナスに含めて支給」というのが会社の方針でしたが、
・若手社員のボーナスの金額は知れている
・そもそもボーナスが支給されるかも怪しい
と、残業代を支払うつもりの無い会社にいました。
結局、月100時間の残業をして、本来なら毎月受け取るべき『残業代』の支給も無く、労働力のみ搾取され続けていました。
今考えても本当に恐ろしいです…
会社側がさまざまな制度を悪用して残業代を支払わないケースが後を絶ちません。
新卒1人分弱の働きを余分にしているのとほぼ同じです。
もし100時間の残業代が1年間未払いの場合、それだけで会社は年間で170万4000円の人件費を違法に削減していることになります。
逆に労働側はその労働力を無償で提供しているのと同じ状況です。
※より具体的な残業代は勤務形態や会社との契約内容によって異なるので、あくまで一例です。
残業100時間と60時間、積もり積もった時間の差は?
残業60時間と100時間の差は40時間ですよね。これは1カ月あたりの時間ですが、これが1年や2年・3年と勤続年数が重なるにつれて、大きくなっていきます。
計算上どれくらいの時間差になるのか計算してみましょう。
60時間×3年(36カ月)=2160時間(90日)
100時間×3年(36カ月)=3600時間(150日)
差は1440時間(60日)
3年間同じ残業を毎月行った場合、約1440時間の差が生まれます。日数に変えると丸2カ月分違ってくるのです。
中にはサービス残業として、残業代が出ていない人もいるでしょう。そのような人たちは、3年間で約2カ月分以上の労働を会社に無償提供していることになるのです。
残業代が出ているとしても、本来休むべき時間を年間480時間ほど削って働いていることになります。身体や心の健康を害するリスクが高くなるのも間違いないでしょう。
残業100時間以上は過労死の基準ともなっており、60時間でも人によっては過労につながる可能性がある労働時間です。
割増賃金が付くからと残業をしたがる人もいますが、健康を視野に入れると残業は月に45時間程度までに抑えておくほうがいいでしょう。
残業100時間することで仕事は進むのか?
(溜まった雑務や処理事は少し片付くかもしれませんが…)むしろ
・やる気や集中力も無くなり、ただ時間だけが過ぎる
・毎日の残業で疲労が溜まり、いつまでも疲れが取れない
・頭の中はいつも仕事のことばかりで、ストレスも溜まる一方
と、メリットは何一つありません。また、長時間残業が当たり前になると
・今日は何時に帰れるんだろう
・このままどこかに行ってしまいたいな
・何でこんな仕事をしてるんだろう
など、就業時間内でもそんな事ばかり考えるようになってしまいます。
会社は人件費の削減を目的にして、社員にサービス残業を暗に強制しています。
実際に長時間残業したことがある人なら分かると思いますが、時間が延びれば仕事が進むかと言われればそうでもないでしょう。
1日あたりに高いパフォーマンスを発揮できるのは、8~9時間が限界なのです。
いい仕事をするためには、適切なタイミングで休養を挟むことも重要なポイントになります。
これらの前提を理解せずに長時間残業を強いている環境は、労働者にとってマイナスになる可能性が非常に高いです。
100時間残業の健康被害は?
・何で毎日こんなに働いているんだろう?
・このままでいいのだろうか?
と、将来の不安ばかりが大きくなりました。また、休みの日は
・疲れて1日寝ている
・身体の不調も出てきて通院をする
こんな風に過ごしていたので、プライベートを充実させるなんて出来ませんでした。身体や心の不調が現れたなら、
・周りの人への相談
・転職を考える
これらは絶対にした方がいいです。仕事をする事は大切です。
しかし仕事(その会社)だけがあなたの全てではありません。
厚生労働省が定める過労死ラインとして、月の残業が100時間に及ぶ場合は労災の対象になると明記されています。
そもそも36協定によって認められる残業が月に45時間までであり、それ以上は100時間に及ばなかったとしても身体や心に悪影響を与えると考えられているのです。
月に60時間以上の残業が長期間続く場合は、会社に相談するか、いっそのこと転職を考えたほうがいいかもしれないね。
残業代が出ても過労死の可能性はある
働いている人の中には「残業代がなければ生活ができない!」と考えている人もいるかもしれません。
残業100時間と60時間の残業代は先述した通りですが、この賃金のために過労死したいという人はいないでしょう。
残業代は労働の対価として支払われるものですが、健康を害してしまっては意味がありません。40時間分の残業代がなければ生活できない状況なのであれば、まずは家計の収支を見直すことが先決でしょう。
残業のせいで外食が続いたり、かえって出費が増えていることはありませんか?
ストレスでお酒の量が増えていませんか?
もっと広い視野で生活全般を見直して下さい。無駄な出費を抑えれば残業代に頼らずに済むかもしれませんよ。
残業がない職場なら時間を有効に使える
残業がないか、今よりずっと少ない職場に転職したとしましょう。もし残業100時間の会社から残業0の職場に転職したとすれば、毎月100時間の自由が生まれるということです。
何より健康面を考えると、適度な労働時間で私生活を送るほうが確実に有意義でしょう。
万が一過労で倒れてしまうと、治療費や入院費は会社から支給されるかもしれませんが、その間の時間は取り戻せません。
身体が元気なうちに行動を起こすことが、長時間残業から抜け出すためのポイントです。
残業のない働き方:ネットビジネス
最近はクラウドソーシングやネットビジネスが発展しており、パソコン一台で副業ができる時代です。
アフィリエイト・ライター・デザイナー・ネットショップなど、自宅に居ながらお金を稼ぐことができます。土日など休みだけ行っても、月に数万円程度の収入にはなるでしょう。
残業のない働き方:日雇い派遣
パソコンが苦手でネットビジネスのハードルが高く感じる人は、日雇い派遣を活用しましょう。
派遣会社にスタッフとして登録しておけば、特定の曜日だけ日雇いで働くことができます。日雇いの派遣業務も幅広く、データ入力から肉体労働までさまざまです。
その他転売ビジネスや株・スキル販売など、昔では考えられなかった副業が多々存在します。自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
長時間残業がもう嫌だと思ったら転職も検討
私も実際に転職エージェントを活用して転職をしました。
・毎月100時間の残業
・残業代無支給
・プライベートの時間はほぼゼロ
↓
・給料も上がる
・大幅に残業時間が減る
・残業代はしっかり支給される
・プライベートも充実した
と、私は転職して本当に良かったです。
確かに転職は不安も大きいですが「その会社」や「今の働き方」に固執する方がリスクは大きいです。
ここまでの理由から残業100時間など過酷な環境が続くようであれば、転職も視野に入れることをオススメします。
人は残業が常時100時間あるような職場に在籍していると、それが当たり前のように感じてくるのが難点です。
たとえ残業代が発生しない状況であっても、仕事を失うリスクも含めてなかなか踏み出せない人は多いでしょう
しかし、実際には残業なしでも今と同等の給与が保障されているホワイトな会社も少なくありません。
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月100時間を超えるような残業で命を削ったり、サービス残業で働くよりも早急に転職した方がメリットが多いだけでなく今後の人生を守ることにも繋がります。
過度な残業が原因で転職をし成功した例を集めました。
残業150hの職場から定時で帰れる職場に来て驚いたこと
・「定時」という概念がある
・昼休憩が1時間あり、昼ごはんが食べられる
・仕事に「優先順位」がある
・初めてやる業務は手順を教えてもらえる
・全員、提出物を期限までに出す
・挨拶すると、挨拶を返してくれる
・皆、生きてる— 転職のおねえさん (@career_maid) 2019年4月9日
転職して
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8:45~17:15→9:00~17:00・年収
残業代無しで50万UP・通勤時間
1時間20分→40分・休日日数
125日→130日・福利厚生
最低限→色々と有りになりました泣きそう
— がお (@gao_sticker) 2019年4月16日
まとめ
・何のために働くのか
・その会社に勤め続けたいのか
・今の働き方で不安はないのか
と、言うことです。転職を考えていると言うことは、やはり不満や不安がある証拠ですよね?それなら、身体や心を壊してしまう前に手を打っておくことをオススメします。
残業100時間と60時間は給与こそ10万円に満たない差額ですが、健康面のリスクが大きく違ってきます。
そして、残業100時間は残業代の有無に関わらず、避けたほうがいいです。
現状100時間以上の残業で転職を悩んでいるのであれば、できるだけ早めに行動したほうがいいでしょう。
単純に「100時間の残業が辛い」ということもありますが、それは即ち「自分の時間を毎月100時間会社のために消費している」状況。
月に100時間
年間で1200時間
日数にすれば50日
残業にこれだけの時間を奪われた挙句、精神面や身体面にダメージを残してしまいます。
以上を踏まえた上で、残業100時間を超える職場であれば転職を検討したほうがいいかもしれません。
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