給与や賞与といった報酬と同様に、休日の数は大切ですよね。
ワークライフバランスが重視される現代では、特に「しっかり休めること」に重きを置く方も多いでしょう。
ここで注意したいのが、「週休2日制」とは言っても、「完全週休2日制」と「週休2日制」は全く違うということ。




この記事でわかること
- 「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いがわかります
- 求人の正しい見分け方がわかります
- カレンダー図解付きでそれぞれの違いがひと目で理解できます。
目次【クリックして移動できます】
週休2日でも違いがある「完全週休2日制」と「週休2日制」
週休二日制 | 実はこの表記は「月に一回以上週休二日の週がある」だけでクリアできます。 つまり年間52週+12か月毎月1回=年休64日の会社でも「週休二日制」なんです! |
完全週休二日制 | この表記だけだと、年間休暇104日以上ということだけしかわかりません。 祝日は出勤、あるいは「祝日分の振り替えで土日どちらか出勤」ということがあり得ます。もちろん、「平日水曜日+日曜日が休み」など土日連休にならないパターンもこの表記になります。 |
完全週休二日制 (土・日・祝) | ここが落とし穴です。 この表記だと「土日祝日合わせて完全週休二日」なんです。 GWや祝日がある週は土日出勤の可能性もありますので注意してください。 |
完全週休二日制 (土・日)、祝日 | 「土日完全に週休二日で休めて、加えて祝日も休み」という望ましいパターンです。 ここなら、年間休日120日以上が確保できそうです。 |
では、それぞれを詳しくみていきましょう。
そもそも週休二日制とは?
月に1回以上、週2日の休みがある
1カ月を4週間と仮定した場合、そのうちのたった1週のみでも週2日の休みがあれば「週休2日制」となるのです。
これを勘違いして「毎週2日休める!」と考えていると、後々後悔することになりかねませんよね。連休を取りやすいと考えていたにも関わらず、実際には1週目の金曜日から2週目の金曜日まで連勤になった……という可能性もあるからです。
週休2日制は、最低月1回、週に2日休めることが保障された休日制度であって、必ずしも毎週2日休めることを表しているのではないことをしっかり理解しておきましょう。
完全週休二日制とは?
毎週2日の休みが確保されている
週休2日制に対し、完全週休2日では毎週2日の休みがあるということを表します。
週休2日制が「最低月1回、週に2日休み」ということでしたから、これは大きな違いですよね。
ただし、この完全週休2日制にも誤解が生じやすいポイントがあります。完全週休2日制は「毎週2日の休みがある」ということを表しているにすぎず、その曜日までは特定していません。つまり、必ず土日休めるというわけではなく、週に2日の休みが連休になるとは限らないのです。
完全週休2日制(土・日)の場合
土日を休みたければ「完全週休2日制(土・日)」のように、表示があるかどうかを必ず確認しましょう。
土日休みたい方は以下の記事も参考にして下さい。
完全週休2日制(シフト制※曜日の特定がない場合)
曜日の指定が書かれていない場合は、このような休みの取り方になる場合もあります。飲食、販売などサービス系に多い休み方です。
完全週休二日制(土・日・祝)とは?
毎週土日、もしくは祝日合わせて2日休み
一番誤解しやすいのがこの記述。これは土日も祝日も休めると勘違いしがちですが、そうではありません。
祝日がある週は、祝日を休みにした場合その振替として土曜・日曜のいずれか出勤しなければいけないということです。
完全週休二日制(土・日)祝日とは?
土日必ず休むことができて休日も休める
一般的に多くの方が理想とされているのがこの休み方です。毎週末は土日必ず休みで、それと別に祝日も必ず休めるので、ほぼカレンダー通りといったところでしょうか。
この休み方をしたいのなら、「祝日」が()の内側か外側かということをしっかり確認しましょう。
希望する休みのスケジュールに応じた求人票の表記確認方法
土日必ず休みたい人もいれば平日休みがいいという人もいて、考え方はそれぞれ違います。
では実際に、自分が希望する休みのスケジュールに応じた表記を確認していきましょう。


毎週必ず土日休みで連休にしたい!どんな表記?
この場合は「完全週休2日制(土・日)」といった表記が必要になります。かっこの中の曜日は固定の休日を表しますので、土曜日と日曜日の両方が記載されている必要があります。




完全週休2日制・週休2日制それぞれのメリット・デメリット
「完全週休2日制」と「週休2日制」は、労働者の休日数に関する制度であり、それぞれに特徴があります。以下に、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
完全週休2日制のメリット・デメリット
完全週休2日制は毎週必ず2日の休日が確保される制度です。
メリット
- 安定した休暇の確保
- リフレッシュ効果
安定した休暇の確保
毎週2日の休みが保証されるため、プライベートの予定が立てやすく、ワークライフバランスを保ちやすいです。
リフレッシュ効果
十分な休息により、心身のリフレッシュが可能で、仕事へのモチベーションや集中力の向上が期待できます。
デメリット
- 業務調整の難しさ
- 人員確保の課題
業務調整の難しさ
休みが固定されているため、繁忙期などに柔軟な対応が難しく、業務の調整が必要となる場合があります。
人員確保の課題
休みが増えることで、業務を回すための人員確保が必要となり、企業側のコスト増加につながる可能性があります。
週休2日制のメリット・デメリット
週休2日制は月に1回以上、週2日の休みがある制度で、他の週は週1日の休みとなる場合があります。
メリット
- 業務の柔軟性
- 労働時間の調整
業務の柔軟性
繁忙期や業務量に応じて、休みを調整しやすい点が挙げられます。
労働時間の調整
週によって労働時間を調整できるため、業務の進捗や状況に応じた柔軟な働き方が可能です。
デメリット
- 休暇の不安定さ
- 疲労の蓄積
休暇の不安定さ
毎週2日の休みが保証されていないため、プライベートの予定が立てにくく、ワークライフバランスが崩れやすいです。
疲労の蓄積
休みが不定期になることで、十分な休息が取れず、疲労が蓄積しやすい傾向があります。
「完全週休2日制」かどうかを確実に確認する方法
一般的には、求人情報に記載されている条件欄の内容などから確認する方法があるでしょう。
「完全週休2日制」「完全週休2日制(土・日・祝)」などのように、しっかりと明記してあれば毎週2日は原則としてお休みできることになります。
しかし、休日などに関する条件が、「面接時に応相談」となっているケースもありますよね。
このような場合、面接時に年間の休日数を質問したり、シフト体制を質問したりといった方法で、ある程度判別がつく可能性もあるでしょう。
しかしこれはあくまでも非常時の手段として理解しておきたいところ。
より確実性を高めたいのであれば、転職サイトや転職エージェントを通して応募し、コンサルタントなどを通して転職先に質問してもらうといった方法がおすすめです。第三者を通して条件面の証拠を提示してもらうことで、後々のトラブルを未然に防ぐこと質に繋がりますからね。
休日制度はプライベートの質を大きく左右するものだけに、しっかりと表記の意味とその違いを理解しつつ、事前の情報収集にも務めていきましょう。
週休2日制・週休2日制の違いまとめ
1か月のうち、少なくとも1週は2日の休日があるのが週休2日制でした。つまり、毎週2日の休みがあるわけではなく、他の週は1日の休日となる場合もあります。
一方、毎週必ず2日の休日が設定されているのが完全週休2日制です。ただし、休日が必ずしも土日であるとは限らず、企業によって異なる場合があります。
完全週休2日制・週休2日制どちらが良いのか、企業の業種や業務内容、労働者の働き方の希望などによってそれぞれ適切な選択が異なります。自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、最適な働き方を選ぶことが重要です。