自分の市場価値を診断・分析する方法とおすすめのツール3選!

市場価値を自分で冷静に俯瞰する方法とおすすめの分析ツール3選

ご自身が働いていて、「果たしてこの給料は自分に見合っているのか?本当はもっと稼げるのではないか?もっともらってもいいはずだ!」と思われることはありませんか?

逆に「自分の能力でこんなにもらってもいいのか?もらいすぎでは?」と思ってしまう人もいるかもしれません。

ご自身が労働市場でどのくらいの価値があるのか、つまり労働を提供する商品としてどのくらいの価値があるのか、つまり「市場価値」(労働市場でのご自身の客観的価値)を知る機会はなかなかありません。

「もっともらってもいい」「もらいすぎだ」これは主観によるところが大きく、「もらいすぎ」と思っている人は、ほかの同じような仕事をしている人が安く酷使されているだけかもしれません。

市場価値を冷静に俯瞰(客観的に見る)ことで、転職すべきなのか、今の仕事にとどまった方がいいのか、転職する場合はどのくらいの企業に応募すべきなのかわかります。

転職した結果、年収が下がり、自分を「安売り」しては元も子もありません。

今回は市場価値を自分で冷静に俯瞰・する方法と、簡単に市場価値を測れるおすすめの分析ツールを紹介します。

市場価値を自分で冷静に俯瞰・するメリットはこれ!

  • 転職サイトやアプリによってご自身の適正年収等の「市場価値」が簡単に測れます
  • 使うツールによって市場価値の結果はかなり違います
  • 適職診断と市場価値診断の違いを理解できます
  • 「市場価値」はあくまで転職のための1要素であることを理解します。

市場価値を自分で診断・分析する方法!

自分の「市場価値」を知る方法

以下で紹介する市場価値ツールはあくまで、パソコン上からお手軽にできるものです。質問項目も簡単ですし、100%正解ではありません。

SEや営業などある程度経験年数や取得資格、スキル等で市場価値を判断できる職種もある一方、非営利団体職員や総務系など職務経験やスキルを数値化するのが難しい仕事もあります。

後者の仕事の人は、こうした市場価値ツールでは低い数字が出がちです(それこそ誰でもできる仕事の年収くらいが出ることもあります)。誰でもできるわけではないのに、誰でもできる仕事の年収を出されてショックを受けないでください。

「ちょっとこれはおかしい」と思うのであれば、ご自身で職務経歴をまとめてPR材料を見つけることや、転職エージェントに登録してプロのサポートを得ましょう。

あくまで1つの参考数字なので、高い年収が出ても100%その市場価値があるかどうかはわかりません。転職はご縁であり、ツールで出た市場価値以上の会社に転職できるかもしれません。

恋愛と同じなので、コンピューターの結果を当てにしすぎないように、1つの要素としてとらえて、冷静に結果を俯瞰する(客観的に広い視野で結果を見る)ことが大切です。とはいってもせっかくそういうツールがあるのでやってみましょう。

それを受けて、転職エージェントなどに相談してもいいでしょうね。

自分で市場価値を診断・分析できるおすすめツール3選

市場価値を分析するためにエージェント各社がビックデータから優れた分析ツールを提供しています。

パソナキャリア~市場価値診断

パソナキャリア
パソナキャリア 年収査定シミュレーション

人材派遣や転職エージェントでおなじみの「パソナキャリア」の市場価値分析ツールになります。

非常に簡単に数分でご自身の市場価値が測定できます。

実際に筆者がやってみましょう。

リンク先にはこのような画面があります。「診断スタート」を押します。

「SETP1」から「SETP6」まで6つの質問があるようです。自分の心に素直に回答していきます。

質問が終わると、自分の学歴や職歴を入力する画面があります。これも。正直に入力しましょう。

これで自分の適性年収=市場価値が出ます。

私の場合は、年収610万円~680万円が妥当らしいです。これだと前職よりも年収アップになります。そうか、私は自分の価値を安売りしていたんですね。

この年収画面の下には、年収アップのために「パソナキャリア」へ登録して転職活動しましょう、という誘導があります(まぁ商売ですから)。

ものの5分かからずに終わります。ざっくりですが、これでご自身の市場価値がわかりますね。

口コミはSNS上にはありません。すぐに終わる簡単診断なので、そこまで真剣に考えなくても大丈夫そうです。

ミイダス

ミイダス
転職アプリならミイダス| あなたの市場価値を見いだす転職サービス

市場価値を「ミイダス(見出す)」と覚えておきましょう。分析サイトではなく、転職サイトのサービスの1つとして、ご自身の適正年収が算出されるアプリです。

無料会員登録後、簡単な質問に答え、プロフィールを入力すると、ご自身と似た経歴、職歴、スキル等を持つほかの利用者データがピックアップされ、その近いプロフィールの年収をもとに、想定年収、適正年収が計算されるシステムになっています。

また、そういう近いキャリア、職務経歴の人が、どういう企業から内定が出て、転職ができたのかも知ることができます。

(HPトップのPOINT1、POINT3の画像を貼り付けてください)

<ミイダス紹介PV>

また、市場価値診断をした後に、ミイダスでご自身の経歴を公開すると、企業から採用面接のスカウトを受けることができます。このスカウトは、みなさんのプロフィールを見てのアプローチなので、一次選考(書類選考)を突破している「面接確約オファー」になります。

ひょっとすると、数日で年収アップの転職が決まるかもしれませんね。みなさんに関心がある「いいね」をつけている企業がわかるので、その企業を見ればみなさんが転職市場からどう判断されているのか、「市場価値」がわかるという仕組みになっています。

もちろん、実際の転職活動に「ミイダス」を使わずに、市場価値を知るためだけに登録していただいても構いません。転職エージェントのように、登録してどこも受けないのはダメというものではないからです。

<口コミ>

結構みなさんご自身の結果をtwitterでつぶやいています。面白いツールで評判も上々です。

@type

@type
年収・市場価値診断テスト – 転職はtype

大手転職サイト「@type」のHPからできる市場価値診断です。会員登録が必要ですが、それだけで、ご自身の適正年収や市場価値を測定することができます。

これも実際にやってみましょう。

会員の方はこのリンクからすぐにログインして始めることができます。

学歴、職歴、経験職種、直近の年収などを入力します。かなり細かく聞いてくるので、市場価値診断も期待できそうです。

希望業種や希望職種、自分のパーソナリティーも回答していきます。

スキルや職務経験も選択して入力します。

あとは55問の性格診断テストに回答していきます。熟慮するよりも直感でテキパキ回答していった方が、より素の自分に近い結果が出ると思います。

55問の性格診断を終えると、いよいよ結果が発表されます。

「ビジネス基礎能力診断結果」がこれです。

続いて「性格特性診断結果」の結果です。

最後に「あなたの推定年収」です。

全般的にかなり結果が低い、悪いです。パソナキャリアの年収680万よりも200万円も低い推定年収。こんな市場価値しかないのであれば、転職は愚の骨頂で、今の会社にしがみつくのが正解、ということになります。

typeの市場価値診断の方が、最初のパソナキャリアのものよりも入力項目等が細かいので、より実際の市場価値に近いのかもしれません。そうなると私は市場価値がない人間!?ちょっとショックかもしれません。

<口コミ>

市場価値診断はかなりきつめの評価のようです。危機感を抱かせて、@typeのエージェントに登録を促す作戦かもしれません。だから信頼しすぎないようにしてください。

このように市場価値診断ツールによって、必ずしも同じような値(推定年収等)は出ません。だから、この結果を絶対視せずに、あくまで参考の1要素くらいに思って、自己分析やキャリアの棚卸しをしつつ、転職エージェント等に相談するのがいいでしょう。

ショックを受けた場合、なおさらしっかりご自身の市場価値を見つめなおす動機づけになるはずです。

市場価値診断と適職診断ツールの違い

市場価値は自分の適切な報酬を、適職診断は合った仕事を探すツール

市場価値診断と適職診断の違い

よく混同されるのが、「ご自身の市場価値の診断」と「ご自身の適職の診断」(向いている仕事)です。

向いている仕事(適職)で市場価値を高めて高年収やキャリアアップにつながればいいのですが、両者は似ているようで異なります。

適職診断

ご自身が向いている仕事は何かツール等で診断し知ること

市場価値診断

ご自身が今働いている仕事が「年収いくら」に相当するか、さらに高いキャリアを形成すべきなのか、転職市場でのニーズをツール等で知ること

つまり、「適職診断」は仕事に就く前、就職や転職前にどういう仕事に就くべきか、仕事の「目的」「内容」を評価することであり、「市場活診断」は仕事を行った結果、どのくらいお金や地位を獲得することができるのか、獲得すべき妥当性があるのか、「結果」をツール等で知ることです

向いている仕事を探すなら適職診断ツールを使おう

  • 就職の「目的」を評価するのが「適職診断
  • 就職の「結果」を評価するのが「市場価値診断

両者は異なるので注意してください。向いている仕事に就けば、活躍して市場価値も高まります。逆に今の仕事の市場価値診断をして、市場価値が低いのであれば、適職診断をして別の仕事に転職した方がいいでしょう。

市場価値診断についてはすでに当サイトにページがあるので、参考にしてください。

市場価値を自分で診断・分析する方法とツールまとめ

まとめ

  • 市場価値は診断するツールや企業のニーズによって変わる
  • 市場価値が高い人は転職エージェントやスカウトで声がかかりやすい
  • 年収は市場価値の重要な要素である
  • 診断ツールで市場価値が低くてもショックを受けない
  • 冷静に市場価値を受け止めつつ俯瞰して考えられる人が勝つ
  • 市場価値診断で分かるのはあくまで転職の際の1要素に過ぎない、重大にとらえすぎないこと