年収600万円の独り身が独身貴族と言われる6つの理由!独身者と既婚者の生活の違いとは?

年収600万円

年収600万円は、日本の平均年収を上回る水準であり、特に独身者にとってはゆとりある生活が可能とされています。​一方で、既婚者や子育て世帯では、生活費や教育費などの支出が増加し、計画的な家計管理が求められます。​

本記事では、年収600万円の生活水準や手取り額、年収600万円の独身が独身貴族と言われる理由、年収600万円を得るための職業や方法などについて詳しく解説します。

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全国平均年収の実情~実際は低い人が多数

全国平均年収の実情

「日本人の会社員の平均年収は400万円くらい」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

民間給与実態統計調査|国税庁
によると、
平成28年の民間給与平均は「422万円」
男性:521万円
女性:280万円
となっています。ちなみに平均給与は10年前と比較して10万円以上下がっています。給料が上がらないどころか下がっている時代なんです。
正規・非正規の区別で平均年収を見ると
<正規雇用>
男性:540万円
女性:373万円
<非正規雇用>
男性:228万円
女性:148万円
となっています。女性の非正規は、結婚している人のパートという可能性もありますが、男性の場合これで家族は養えないレベルです。。
実は、年収の階層別推移も詳しくはリンク先「民間給与実態統計調査|国税庁 20ページ」を見ていただければと思うのですが、平均が420万円なのに、一番多いのは年収200万円~400万円なのです。

つまり、「多くの低所得層」+「一部の高所得層」の平均として420万円という数字が出てきています。
年収600万円以上の人は20%いないんです(女性の場合は5%くらいしかいません)。となると、超「アッパー層」ともいえますが、実際年収600万円の人というのはそこまでリッチな生活になるのでしょうか?

「年収600万円は上位20%に入る」という事実を知ったうえで、以下を見ていきましょう。

年収600万円の独身が独身貴族と言われる6つの理由

年収600万円の独身者が「独身貴族」と称されるのは、平均を上回る収入により、生活に余裕が生まれ、自己投資や趣味に自由に資金を使えるためです。具体的には以下の理由が挙げられます。

年収600万が独身貴族と言われる理由まとめ

1. 欲しい物が手に入る
2. 都市部での快適な生活
3. 地方での不自由のない生活
4. 趣味や娯楽への投資
5. 将来への備えがしやすい
6. 高収入の希少性

1. 欲しい物が手に入る

年収600万円だと手取り年収が約490万円、月々の手取りが約32万円となるため、生活費を差し引いても十分な可処分所得が残ります。趣味や最新のガジェット、ファッションアイテムなどを無理なく購入できます。

2. 都市部での快適な生活

家賃の目安は手取りの3分の1程度とされており、手取り月収約30万円の場合、10万円程度の住居に住むことが可能です。このように、都市部でも利便性の高い地域に居住しやすいため、快適な生活を送ることができます。

3. 地方での不自由のない生活

地方に居住する場合、生活コストが低いため、年収600万円では非常にゆとりのある生活が可能です。家賃や生活費が抑えられるため、さらに貯蓄や趣味に資金を回すことができます。

4. 趣味や娯楽への投資

収入に余裕があるため、定期的な旅行や高級レストランでの食事など、趣味や娯楽に積極的に投資していけます。趣味や娯楽を楽しむことにより、充実したプライベートタイムを享受できます。

5. 将来への備えがしやすい

毎月の貯蓄も十分に行えるため、将来の投資や緊急時の備えとして資産形成が可能です。例えば、実家暮らしの場合、月に約14万円の貯蓄が見込めます。余剰資金が生まれやすいので、投資・貯蓄どちらにも十分に対応できます。

6. 高収入の希少性

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年収600万円超700万円以下の人は6.9%で、約15人に1人の割合です。給与所得者の平均年収は458万円で、年収600万円は平均値よりも100万円以上高くなっています。

また、総務省の調査によると、年収600万円以上の独身男性は全体の約10%前後とされています。このような希少性も、「独身貴族」と称される一因となっています。

これら複数の要因から、年収600万円の独身者は経済的な自由度が高く、「独身貴族」と称されるのです。

年収600万円の独身と既婚者の「生活」の例


年収600万円人の暮らしはいったいどういうものなのでしょうか?人によって違うのは当たり前ですが、独身の人と結婚して子どもがいる人のモデルケースを考えてみます。
都内在住35歳独身>年収600万円
給料額面37万円(手取り30万円)

①家賃 10万円
②食費 5万円
③光熱費 1.5万円
④通信費 1.5万円
⑤諸経費 2万円
⑥自由なお金 4万円
⑦貯金 6万円

独身だと5万円以上貯金してもかなり余裕がある生活ができます。これはボーナス抜きでこれだけ余裕があるので、ボーナスで好きなこともできます。十分「独身貴族」を謳歌できる収入だといえます。
食費もほぼ外食オンリーでOK。自炊できればさらに使えるお金が増えます。光熱費や通信費は固定費の部分もあるので、家族がいるケースとそこまで違いはありません。
都内在住35歳既婚 妻(専業主婦)子ども1人>年収600万円
給料額面37万円(手取り30万円)

①家賃 11万円
②食費 7万円
③光熱費 2万円
④通信費 2万円
⑤諸経費 3万円
⑥自由なお金 1万円
⑦貯金 4万円

専業主婦の妻がいる場合、都内では年収600万円が下限と言われるのは、この①~⑦を見ていただくとわかります。家族用のマンションでもこのくらいは最低かかります。
「夫のお小遣いが1か月1万円」と揶揄されるのも、あながち根拠がないことではなく、そうしないとお金を貯める余裕がないんです。
当然、貯めたお金は子どもたちの将来の教育費や保育費に変わります。

この年収でもワンインカムは厳しいことがわかります。生活レベルを上げるためには、妻もパートに行って働くのが必要になります。ともに正社員であればかなり生活は楽になるでしょうね。

年収600万円の手取りはいくら?支払う税金は?


年収600万円の人の「手取り」はどのくらいなのでしょう?
手取りとは、払うべき「税金(住民税・所得税)」と「社会保険料」を引いて、実際に手元に入ってくるお金ですが、税金に関しては

・独身か既婚か
・住んでいる自治体
・車所有の有無

によっても個人差が出てくるので何とも言えません・・
おおよそ年収600万円は

・所得税:約20万円
・住民税:約50万円
・社会保険料:約90万円

が給料から天引きされます。
ですので、年収600万円だと手取りはだいたい440万円ぐらいという事になります。
年収が10万円上がると、所得税や住民税、社会保険料の金額も増えていき、年収額によって税率も変わってくるので年収が上がったからといって単純には喜べないかもしれません。
年収600万円~630万円くらいの人が「所得税10%」に収まるラインで、それ以上になると稼いでも手取りが増えないのであまり豊かにならないと言われています。

・年収600万円でまったり
・年収800万円で激務

これならば前者の方がいいと思う人が多いのではないでしょうか(価値観ですが)。累進課税制度がきつい日本では、年収400万円→600万円ならば生活レベルが上がりますが、年収600万円→800万円ではそこまで上がらないのが実情です。

単身世帯と二人以上世帯における年収600万円の生活

年収600万円の「貯金」

年収が上がり、手取りも多くなれば貯金ができる、これは事実でしょう。
ただし、そこまで劇的に貯金が増えるというわけではないようです。

単身・家族(二人以上)の家庭の年収と貯蓄については
「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]|平成29年」
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]|平成29年」
にクロス集計の結果が掲載されています。まとめると以下のようになります。

年収と貯蓄の関係

<単身世帯(一人暮らし)>

~年収300万円年収300万円~500万円年収500万円~750万円年収750万円~1000万円
20代69205824333
30代25559212422870
40代31560420022721

<二人以上世帯>

~年収300万円年収300万円~500万円年収500万円~750万円年収750万円~1000万円
20代723504091028
30代165394542729
40代1613536801197

この表でわかるのは

・家族二人以上、特に子育て世代はお金がかかり、年収と貯蓄(貯金)の差はそれほどでもない
・独身者は年収500万円を境に、貯蓄が劇的に増える
・20代高所得者は「独身貴族」としてお金を使いまくっている

ということです。独身年収600万円の人は、相当生活に余裕があり、貯金に回せる金額もかなりある、と判断できます。
やはり400万円と600万円では住む世界が違うのだと、貯蓄の面からも判断できるでしょう。600万円の年収を何としても達成したいところですね。
ちなみに、貯蓄(貯金)ゼロの世帯もこれだけあります。貧富の格差、経済格差が相当大きくなってきていることの表れです。

20代:貯蓄ゼロ世帯:約40%
30代:貯蓄ゼロ世帯:約35%
40代:貯蓄ゼロ世帯:約30%

年収600万円の「結婚」

貯金がたまってくれば「そろそろ結婚も・・・」ということになります。すでにお付き合いをしている方がいれば問題ないのですが、そうでない場合は「婚活」が現実の問題になります。

婚活についてここでは深く述べませんが、特に男性の場合、「年収非公開」で婚活をすることは非常に難しく、かつ、「年収証明書」(源泉徴収票や確定申告書)を提出しなければなりません。
女性が結婚したい男性については、

・経済力重視:80%超
・500万円以上の年収:約40%

というデータ(※)もあります。
(※)
2015 年社会保障・人口問題基本調査 <結婚と出産に関する全国調査>|国立社会保障・人口問題研究所
アニヴェルセル株式会社「アニヴェルセル総研」アンケート
より

特に男性の場合、真面目な婚活をしたい場合は、少なくとも年収400万円が最低ラインで、500万円で有利不利トントン、ある程度年収で有利に婚活したい場合は、やはり600万円ないと加点評価されません。
性格や内面、価値観が結婚には大切なのは言うまでもありませんが、「婚活」で相手を見つけようと思えば、年収600万円ないと有利にならないと思ってください。

独身か既婚かで生活レベルが変わる!


以上、複数の角度から「年収600万円」について考えてみました。

未婚、一人暮らしで年収600万円の人は結構豊かな生活レベルになりますが、既婚者で配偶者が主婦(主夫)
、子どもがいるとそこまで生活レベルが上がらず、結構カツカツになります。

夫婦でどういう働き方がいいのかの判断は、それぞれにお任せしますが、特に都内の場合はワンインカムで年収600万円でも、結構ぎりぎりなのかもしれません。
逆に未婚で600万円年収がある人は、今の「日常生活」を送る分には何の問題もありませんが、結婚した後を考えると、貯金をある程度していた方がいいでしょう。上で挙げた表の貯金額以下の人は出費を見直すか、さらに年収を上げていくしかないでしょう。ただ、年収を上げるためには仕事がもっとハードモードにならざるを得ません。
目指す「生活レベル」をどこに据えるかで、今のままでいいのかが変わります。年収600万円ないけど600万円以上の生活をしたい人は、転職を考えるのがいいでしょうね。

年代別に見る「年収600万円」


20代の年収600万円はかなりリッチな生活ができます。おそらく、独身か結婚しても夫婦だけならば共稼ぎが継続できます。
一方、子どもが生まれてワンインカムになってしまうと、年収600万円でも結構きつくて、それほど生活レベルが向上できないのも現実です。

20代→年収600万円はリッチ
30代→独身ならばリッチ、子どもが生まれるときつくなる
40代→独身ならばリッチだが、結婚しにくくなるので別の意味でキツイ

が正解です。ネットの言説などでは「30歳で600万は負け組。最低「一本」(1000万)」などと書く人もいますが、そんな人は1%~数%くらいで、そういう人も超激務なのだと理解してください。
リッチな生活をして楽しく暮らすためには、身の丈に合った年収目標を立てないと大変なことになります。

年収600万円を稼げる職に就くためには

年収600万円を達成することは、多くの人にとって一つの目標となる収入水準です。この収入を得るためには、適切な職種の選択と必要なスキルの習得が不可欠です。以下に、年収600万円を目指すための具体的な職種とその要件について詳しく解説します。

年収600万円を目指せる主な職種

営業職

製薬会社のMR(医薬情報担当者):医薬品に関する深い知識と高い営業スキルが求められ、成果に応じた報酬体系が特徴です。

不動産会社の営業:物件の売買や賃貸に関する知識と交渉力が必要で、成功報酬型の給与体系が一般的です。

ITエンジニア

プリセールスエンジニア:技術的な知識と営業スキルを兼ね備え、顧客への技術的な提案を行います。

ネットワークエンジニア:ネットワークの設計・構築・運用に関する専門知識と経験が求められます。

コンサルタント

経営コンサルタント:企業の経営課題を解決するための分析力と提案力が必要です。

専門職

公認会計士:会計・税務に関する高度な知識と資格が必要です。

弁護士:法律に関する専門知識と資格が求められます。

年収600万円を達成するために必要なスキルと経験

専門知識の習得

選択した職種に関連する専門的な知識や資格を取得することが重要です。

実務経験の積み重ね

業界での経験を積み、実績を上げることで高収入を目指せます。

マネジメント能力の向上

チームやプロジェクトを管理する能力は、多くの企業で高く評価されます。

コミュニケーションスキル

顧客やチームメンバーとの円滑なコミュニケーションは、成果を上げる上で不可欠です。

年収600万円の求人を案内してもらう

どうしても600万円稼げる職業に転職をしたいという場合、以下の方法をおすすめします。

①転職エージェントに登録する
②「どうしても年収600万円」の仕事に就きたいと相談
③転職エージェントの判断、紹介を待つ

未経験から600万円を稼げる人はまずいません。求人票に惑わされると、超超ブラック企業だった、ということもあります。焦らず、求人票の年収だけで即断しないように、転職エージェントに登録して専門家のアドバイスをしっかり受けてください。基本的には、今後のキャリアパス(キャリアの道筋)をイメージし、キャリアアップで年収を上げるために行動していくことになるかと思います。

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注意点

年収600万円を目指す際には、年齢と経験のバランスや業界の特性といった点にも留意が必要です。

特に35歳以上で転職を考える場合、高度な専門性やマネジメント経験が求められることが多く、これらが不足していると転職が難航しやすいです。また、高収入が期待できる業界は、その分激務である場合が多いため、ワークライフバランスも考慮する必要があります。

以上の情報を参考に、自身の適性やキャリアプランを考慮しながら、年収600万円を目指す道を検討してみてください。

都市部で一人暮らしする場合の生活費の平均値

都市部で一人暮らしをする際の生活費は、家賃を含む固定費と変動費を合わせて考える必要があります。以下に、主な費用項目とその平均的な金額をまとめます。

生活費

費用項目一人暮らしの平均的な金額
食費約4万円
水道・光熱費約1万円
通信費
(携帯・ネット)
約1万円
交通費約2万円
交際費約1.5万円
その他
(衣服費、日用品)
約2万円

家賃

家賃は居住エリアや物件の条件によって大きく異なります。例えば、東京都内のワンルーム・1Kの平均家賃は以下の通りです。

エリア1Kの平均家賃
新宿区約11.6万円
世田谷区約7.5万円
大田区約7.9万円
杉並区約7.0万円

生活費と家賃を合計した場合

上記の生活費と家賃を合計すると、例えば新宿区での一人暮らしの場合、生活費約11.5万円と家賃約11.6万円を合わせて、月々約23.1万円の支出となります。

都内在住30代年収600万円は必ずしも独身貴族とは言えない

年収600万円の場合、手取りは約490万円、月々の手取りは約40.7万円です。前述の支出を差し引くと、月々約17.6万円が残ります。

残った約17.6万円を貯蓄やその他の支出に充てることになりますが、都内での生活費や家賃の高さを考慮すると、必ずしも余裕があるとは言えません。特に、交際費や趣味、突発的な出費などを考慮すると、計画的な家計管理が求められます。

まとめ

今回の記事では、年収600万円の独身が独身貴族と言われる理由、年収600万円の独身と既婚者の生活、手取りはいくらなのか、年収600万円の独身貴族になる方法などについて解説してきました。

年収600万円は、全国平均を上回る水準であり、独身者にとっては余裕のある生活が可能です。一方、家族を持つ場合、特に専業主婦の配偶者と子どもがいる家庭では、生活費や教育費などの支出が増加し、計画的な家計管理が求められます。年収600万円を達成するためには、成果主義を採用する企業や高収入が期待できる職種への転職、副業の活用など、戦略的なキャリア形成が重要です。

?また、税金や社会保険料を差し引いた手取り額を把握し、実際の可処分所得を理解することも必要です。自身の市場価値を正確に把握し、適切なキャリアプランを策定することで、年収600万円の実現とその後の安定した生活を目指しましょう。

・日本の今の平均年収は420万円。「正社員男性」に限定しても540万円
・年収600万円は「上位20%」に入る高年収であることが大前提
・20代で600万円は結構リッチ、一方子どもが学校に入る30代~40代は結構カツカツ
・独身の方が明らかに余裕があるが、貯金しておかないと結婚後余裕がなくなる
・独身年収500万円くらいから、貯金をして行く余裕が生まれる
・年収600万円台で所得税の税率が10%から20%に上がる
・実は年収600万円ちょっとの人の方が(税金が低く)コスパがいい
・未経験職種で年収600万円を目指すのはリスクが高すぎる
・自分のスキルや経験で年収600万円を達成するためには転職エージェントなども活用したい