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今回は中小企業ワンマン社長の暴君振り体験談を語っていこうかと思います。
ワンマン社長にはどちらも共通点があります。
- 事業内容は介護施設運営
- 私の業務は施設の統括管理業務
- 社長は2代目の坊ちゃん社長(サラリーマン経験ほとんどなし)
このワンマン坊ちゃん社長に世間の常識なんか通じない、暴君振りハチャメチャエピソードをご紹介します。
記事を読み進めると「ほんとにそんな人いるの?」と思われるかもしれませんが、全て実話でございます。
どうぞお気軽に最後までご覧ください。
中小企業ワンマン社長の側近で2社働いてみた
1社目 俺は神様だ!俺の時給はいくらだと思っているんだ!
特徴は「暴言・恫喝・悪口」何でもありの絶対君主!
自分は選ばれた人間だと勘違いしていました(何から選ばれた人間なのかは不明)
機嫌が良いときはポケットマネーでご飯をおごってくれる一面はありました。
性格は「ジキルとハイド」を体現している二重人格で両極端のAB型。
このワンマン社長の印象的なエピソードがあります。
ある日面接に少し遅れてきた求職者がいました。
事前に「道に迷い、少し面接に遅れる」旨の電話連絡があり、私はそれを社長に伝えました。
すると、、「俺を待たせるなんて何様だ!俺の時給はいくらだと思っているんだ!」と激怒し始めたのです。。
冗談ではないですよ、真面目に本気で言ってるんですよ( ゚Д゚)
「もう面接なんてしない!断りの電話を入れろ!」
いや、、もうそこまで来てるんですよ。。
何とか社長をなだめて面接はしましたが、結果はもちろん不合格。
確かに面接で遅れるのはよくないことで、時間に余裕を持って出発するべきだと思います。
しかし、ここまで本当に「自分中心に世界が回っている」と勘違いしている人がいるんだと驚きました。
2社目 俺は間違っていない!法律がおかしいんだ!
2社目のワンマン社長はもう70代です。
2代目坊ちゃん社長といっても年齢はおじいちゃんです。
大地主の家庭に生まれ、いくつかの事業を起業しては失敗している模様。
思い込みが激しく話しが長い。
結局何が言いたいのか、さっぱりわからないので社員が誰も近づこうとしません
人件費を含めた経費削減が命です。
電気代がもったいないので、夏に冷房、冬に暖房をつけると怒ってきます。
「それぐらい耐えろ、服を脱げ!服を着こめ!」と本気で言ってきます。
「いや手がかじかんで、事務ができません!」
「電気を使いすぎると、地球が温暖化になるからやめろ!」と無茶苦茶な理論をかましてきます。
嘘ではありません。。これまた本当に実話です。
また、会社運営していく中で、労働基準法など守らなければいけない法律がありますよね。
「社長、これはAという法律なので、このように守らなければいけません!」
私が提案しても「それは法律がおかしい!法律を疑うんだ!」と言ってきます。
「いやでも、こういう法律なんで、、」と食い下がっても通用しません。
自分の知識に絶対的な自信があるのです。
その知識が正しければ良いのですが、うろ覚えだったり、いろんな知識が合体していたりします。
間違った思い込みが激しい70代を変えることなど不可能なのです。
どちらも間違いを認めないように育てられた
どちらも共通しているのは「自分の間違いを認めない点」です。
親から「自分の間違いを認めたら負けだ!」と育てられてきたのだと思います。
基本「人を信じないように」教え込まれている点が見受けられます。
親も会社経営していたので、人に騙されたり痛い目に合わされたりしてきたのでしょう。
- 人を信じるな
- 間違いを認めるな
- 人を褒めるとつけあがる
- 恐怖によって人を支配するんだ
悲しいですが、このように教え込まれて、信じ込んで育ったようです。
ワンマン社長、新型コロナとの闘い
新型コロナは社長の心を壊す
現職の介護施設でも、とにかくクラスターを出さないことに全力を挙げています。
ワンマン社長はここでも人のやる気を失くさせるのが得意です。
「クラスターを出したらボーナス出さないからな!」と社員に言ってまわっています。
そんなことを言われて社員のモチベーションが上がるでしょうか。
「クラスターを出したら全てが終わり」という思い込みで心が壊れているように思えます。
経営者は全責任を負うので、その気持ちもわかります。しかし、ここでウチの社長は一味違います。
自分はストレス解消でGOTOトラベルを使い、わざわざ自県より感染者が多い県に旅行に行き出します。
社員には県外はおろか外食さえも禁止しているのに。
凄いですよね。これだけ「自分に甘く、人に厳しい」人もなかなかいません。
なぜこんなにも「自分は特別なんだ」「自分は許されるんだ」と、ある意味前向きに考えることができるか不思議でたまりません。
ピンチでその人の器が測れる
新型コロナでピンチになった時にウチの社長のように「クラスター出したらボーナスなしだからな!」と脅してくる経営者もいれば、社員を励まし、勇気づけてくれる経営者もいると思います。
ピンチの時にその人の本性が現れるのは本当です。クラスターによる風評被害を恐れる気持ちはわかります。
社長であれば、そのピンチの中でもいかに冷静に指揮命令をするか。
ピンチの時の言動と行動で、その人が本当に人の上に立つべき人間なのかよくわかります。
ピンチの時にトップがうろたえていたら、現場の人間はシラケてしまいますね。
中小企業のワンマン社長に仕える方法
徹底的なイエスマンになれ!
ワンマン社長の元で長く働くためには「徹底的なイエスマン」になるしかないです。
何か自分が意見をして「そうだね」と素直に受け入れてくれるワンマン社長は皆無だと思って下さい。
たまに求人で「何でも言い合える職場です」「トップダウンではなく、一人一人が考えて行動する会社です」というフレーズがありますが、まあそんな会社は「ない」と思った方がいいです。
これはよく言われることですが、本当は「白」でもワンマン社長が「黒」と言えば「そうですよね~。黒ですよね~。」と言える人だけがワンマン社長の側近で長く働ける人です。
自分の感情は完全に抜きにして、徹底的に社長の言うことを「その通りですね!」と聞きましょう。
いかに好かれるかだけに全力を注ぐ
「徹底的なイエスマン」になった後は、いかに好かれるかだけを考えて下さい。
ワンマン社長は基本相手の気持ちはわからない「サイコパス」要素と恐怖や不安から「思い込み」が激しいです。
一回嫌われてしまったら、そこから好きになってもらうのは大変です。
ワンマン社長に対して「お世辞・共感」は必須アイテムです。
とにかく気持ちよくさせて、自分を好きになってもらいましょう。
ワンマン社長は好きになった社員は明らかに優遇する傾向がありますので、好かれたらこっちのものです!
あと、好かれるためには少々バカになった方が良いですね。
- さすが社長!その発想は私にはなかったです。
- なるほど!そういう考え方があるんですね!
- 社長と一緒にいると、とても成長できます!
「少しだけバカになる」のがコツです。あまりに無知だったり、バカ過ぎる発言は禁物です。
ワンマン社長は「本当のバカ」は嫌いです。「こいつ使えねえな」とダメ社員のレッテルと貼られてしまいます。
少しバカになって、おだてることでワンマン社長を気持ちよくさせましょう。
ワンマン社長に好かれたら、本当に仕事がしやすくなります。
まとめ
ご紹介した2人のワンマン社長は「社長」しかできません。一般企業のサラリーマンは無理です。それは本人たちも自覚しているようでした。
「社長しかできない」という「潰し」がきかない状態で、さらに恐怖や不安が襲ってくるのでしょうね。
だからと言って、社員を怒鳴ったり脅したりして良い理由にはなりませんが。
しかし、世間の感覚からズレているとは本人は思っていないはずです。
なぜなら自分がズレているのではなく、周りがズレていると考えるからです。
もしあなたがワンマン社長の元で働くのであれば、ご紹介したように徹底的にイエスマンになり、好かれることだけを考えて下さい。
「正しいことを正しくしたい」「自分の言いたいことは言いたい」と考えるのであれば、ワンマン社長の元で働くのは難しいと思います。
「そんなに経営は甘くないんだ!」とワンマン社長から一喝されるのがオチです。
私もワンマン社長の理不尽と闘いながら、独立という一歩を踏み出せないまま漂っている毎日を送っています。
本記事が中小企業への転職を考えていたり、実際ワンマン社長の元で働いている方への参考になれば幸いです。