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・やりがい搾取が横行してる具体的な企業&職業を深掘り解説【長いので読み飛ばし推奨】
・やりがい搾取への対処方法&予防テクニック
・やりがい搾取されてるか?簡単にできるチェックリスト
・やりがい搾取に触れた関連書籍
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目次【クリックして移動できます】
やりがい搾取とは?確認チェックシート付き
やりがい搾取(やりがいさくしゅ)とは、経営者が労働者に対して「給料以上にやりがいがある」と強く意識させ、その労働力を不当に安く利用したり劣悪な環境で働かせる行為のことをいいます。
東京大学の本田由紀教授が2007年前後に名付け、2016年に大ヒットしたドラマ「逃げ恥」で取り上げられたことで広く認知されるようになりました。
本当に自分がやりたいことだからと、サービス残業や無賃労働をしていませんか? たとえとれだけ「やりがい」があり自分のやりたい仕事だったとしても、その労働力に対して必ずしかるべき「報酬」が支払われるべきであり、「やりがい」は「報酬」の代わりにはならないのです。 お金よりも「やりがい」に価値を求める時代になっても、労働に対しての報酬はきちんと貰うようにしましょう。これは会社の戦略なのでは?と一度疑ってみるのも大事です。
最近はバイトをする当事者である学生たちが、リアルタイムで「その価値」を考え、バイトをやるうえでの「モチベーション」にする時代になってしまったようだ。
やりがい搾取に対するSNSでの言及
なぜこれほど世間でブラック企業や、サービス残業、やりがい搾取が批判されているのに、弁護士だけは例外みたいに思われるのだろう?そして弁護士自身がそれを肯定、美化しようとするのだろう?
— ワーキングプア弁護士(@sokudokubengosi)
2018年12月10日
やりがいの押し付け、やりがい搾取はイクナイ
— ガチョウ先生(@gachou_sensei)2018年12月17日
“自己犠牲の精神”とか“やりがい搾取”で出来るほど、対人援助職は甘くはありません。 一労働者として、給与や余暇・福利厚生・職場環境がきちんと保障されてこそ力が発揮出来ます。 そして、それは必ず利用者さんや、子どもたちに還元されるものなのです。
— みなみ 海(@cocoro_zasi)
2018年12月12日
教師志望の学生からのDMがよく来る。 大体は、 「そんなに教師の仕事は大変なんでしょうか?」 という内容。 「やりがいはあるが、やりがい搾取される面がある。」 「仕事は好きだが、働き方が嫌い。」 という旨の返事をする。 これから教師になる人の為にも今の働き方は変えたい。
—合法先生(@barbeejill3) 2018年11月25日
仕事はお金が全てではなく、「やりがい」も大切です。 しかし、生活をしていく上でお金は不可欠なものですし、人生を楽しんだり、ライフステージを高めたりするにはできるだけ収入が多いに越したことはありません。
やりがいという言葉だけに踊らされ、ずっと低賃金で酷使されたり、ましてや食い物にされたりすることは決してあってはならないことです。
ところがやりがいという美しい言葉を巧みに利用し、低賃金で働かせる「やりがい搾取企業」は先進国であるはずの日本にいまなお平然として存在しています。
やりがい搾取を続けると経営にも悪影響
雇用側から見ると、やりがいを搾取して低賃金で働かせれば、少ない対価で最大の労働力を引き出すことができ、手軽に利益を増やすことができるので都合がいいように見えます。
しかし、長い目で見れば不当なやりがい搾取は、働く人の心身を削っていく行為であり、短期間で辞める人が増えたり体調を崩して仕事に取り組めなくなる人が増えたりして、結果的には会社に不利益になることに気づいていないのです。
ここは以下の記事でも触れてる部分でもあります。
ここでは、やりがい搾取されやすい業種やそのやり口についてご紹介しますが、すべての企業がそうであるわけではありませんので、同業種のまともな企業を探してみてください。
やりがい搾取する企業や職種とその手口一覧
・営業時間が長くサービスを売る企業、職種
・タレント・モデル業などのマッチング企業
・飲食業界。特に管理職は注意 ・夢・笑顔・子供といった誰でも好きなキーワードの横にはいつもブラック経営者が搾取を狙っています
職種例1:モデル、タレント
最初にご紹介するのはプロダクションに所属するモデル、タレントの事例です。尚、本事例に限りませんがご紹介する職種が必ずしも搾取されるというわけではありません。あくまで一部でおきた事例を紹介しているに過ぎないことは、ご理解ください。その上で、ご紹介する職種は企業側が搾取を働きやすい側面があることも見逃せない事実として、併せてご理解頂ければ幸いです。
夢・憧れ型搾取:「売れるにはレッスンが大事!」を合言葉に逆に借金を背負うケースも!
モデルやタレントには大きな成功を収め、一般サラリーマンでは到底得られないような高額な収入や社会的名声を手に入れている方が多数います。 そんな成功を遂げたモデルやタレントに憧れ、モデルやタレントになりたいとプロダクションの門戸を叩く若者は後を断ちません。 ところがそうした若者の夢につけ込み、モデルやタレントとして成功させるのではなく食い物にしている悪徳プロダクションが存在します。
撮影料やレッスン料の支払いで生活費がマイナスに!
主な手口としては、成功しているモデルやタレントのリッチな生活ぶりなどを紹介して夢を見させた上で、成功するにはプロカメラマンによる撮影が必要であり、モデルやタレントとしてレッスンも受ける必要があるとして、高額な撮影料やレッスン料を課します。 モデルやタレントを夢見る若者はそれほど経済力がありませんので、多くの場合、クレジット契約などによる「借金」を背負うことになります。 それでも、月々の支払いや生活費もまかなえるぐらいの仕事を紹介してもらえるのであれば搾取とまでは言えませんが、優良プロダクションであっても実績のないタレントやモデルのたまごに仕事を紹介するのは難しいことです。 まして、悪徳プロダクションであれば全くと言って良いぐらい仕事は貰えません。 最初から仕事を紹介する気がないのです。 その結果、毎月の借金の返済ができなくなりますので、モデルやタレントとは無関係なアルバイトを掛け持ちするなどして借金を返済するだけの生活が続きます。 しかも「売れないのはレッスンが足りないせいだ」と追加でレッスンを受けることを命じ、それを真に受けて更に借金を重ねてしまうケースもあるのです。 このように悪徳プロダクションは仕事を提供する本来のプロダクションではなく、タレントやモデルに憧れる若者に夢だけを見させて、レッスン料を搾り取ることで私腹を肥やしているのです。
職種例2:福祉。介護スタッフ
「経営が苦しい」という世間的イメージを巧みに利用して給料を据え置き
介護施設はどこもギリギリの経営状況で、介護スタッフに手厚い給料を払いたくても払えないでいるといったイメージが世間一般に根付いています。 確かに介護施設によっては利益がほとんど出ていなかったり、赤字に陥っていたりしているケースは実際に多数あります。 しかし全ての施設がそうした苦しい経営状況ばかりという訳でもありません。 かなりの営業利益を確保している介護施設も存在しているのです。 そうした一定の利益を確保している介護施設でありながら、世間一般の経営が苦しそうだというイメージを利用して「経営が大変苦しい」と介護スタッフに訴え、従業員の昇給を何年も据え置いていたり、場合によっては賃金カットしたりするケースもあります。 こうした介護施設は賃金抑制やカットで従業員の離反を招かないよう、ことさら施設入居者の家族の感謝の声を紹介したり、介護職の社会的使命や重要性といった「やりがい」を何度も何度も介護スタッフに訴えることが大きな特徴です。
職種例3:塾講師(正社員)
授業準備に要する時間は自己管理と教師としての力量
これも全ての学習塾に当てはまる訳ではありません。 時間講師ではなく、学習塾の正社員講師として働いている方も搾取されているケースが見受けられます。 塾で学ぶ子供達が成績があがった時の喜ぶ様子を思い描かせ、「子供達のために」という美しい言葉のもと、自分が受け持つ授業の準備時間を労働時間として一切認めようとしない塾があります。 授業に要する準備は自己管理という側面があり、また講師自身の学力によっても準備に要する時間は異なってきますので、無制限に認める訳にはいかないことは理解できます。
授業の準備時間は実質的なサービス残業に
ところが正社員の塾講師は日々の授業以外に、例えばチラシの配布や入塾説明といった営業活動の他、保護者や塾生からの相談やクレーム対応、更には教室の清掃から月謝の督促まで、実に様々な運営業務も命じられます。 その結果、授業の準備に当てられる時間を業務時間内に持つことはほとんど不可能になり、授業の準備をするには残業するか、自宅で行うしかありません。 ところが授業の準備は労働時間として一切認めないため、残業代が出ない実質的な残業が日常的に発生してしまうのです。 それでも毎年着実に昇給するなら多少報われますが、正社員講師の中には生徒数のノルマを課され、ノルマをクリアできなければどんなに長時間授業の準備に力を入れても給与が減らされてしまう方もいます。
職種例4:テーマパークの契約社員
「夢の空間で働ける・正社員登用のチャンス」を合言葉に低賃金・昇給なしの労働を強いる
テーマパークは日常では体験できない、夢のような空間を提供するビジネスであり、テーマパークを利用されたことがある方なら「こうした夢のような空間で仕事ができたらきっと楽しいだろうなあ」と思ったこともあるのではないでしょうか。 そうした心理を搾取のために巧妙に利用しているケースが見られるのが、テーマパークの契約社員でのケースです。 契約社員であれば同様な業務を与えても正社員より年収を低くできますし、昇給なしの同一年収で一定期間働かせることも可能になります。 しかも正社員と異なり契約期間が終了し不要だったら自由に解雇できますので、人件費を抑制しやすいという利便性があります。 表向きは契約社員の募集について「多様な働き方を提供するため」としていますが、要はテーマパーク側の都合だけで契約社員の募集が行われている訳です。
正社員登用をちらつかせて飼い殺しにするケースも
もっとも、応募者の中には契約社員のデメリットなどをわかった上であえて正社員ではなく契約社員として働きたいという方もいます。 仮にテーマパーク側の都合であったとしても、契約社員を望んでいる方には一概に悪い方法とは言えません。 ところがテーマパークの求人には契約社員より正社員希望者の方が断然多く集まります。 そこでテーマパーク側は「正社員登用のチャンスあり」という殺し文句をセールスポイントにして、契約社員ではなく正社員志望者も契約社員として積極的に採用するのです。 正社員を希望している契約社員は契約社員として割り切って働こうとする人材よりモチベーションも高く、会社に評価してもらおうと低賃金であっても懸命に頑張る方が多いからです。 しかし・・・正社員として登用されるのはほんの一握りに留まるか、ゼロという場合もあり、大半は正社員になる夢はかなわず、搾取されただけで解雇されることになるのです。
職種例5:バイク便ライダー
危険手当もなく保険も自主加入・業務委託という都合の良い報酬形態
東大出身の社会学者阿部真大氏の著書「搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!」で話題になった職種がバイク便ライダーです。 バイク便ライダーは雇用形態にもよりますが、バイク便ライダーとして生計を立てているケースの大半はアルバイトではなく業務委託という形態です。 業務委託とはバイク便の運営会社と直接的な雇用関係を結ばずに、固定報酬+歩合もしくは完全歩合により、委託を受けた業務量などに応じて報酬が支払われる仕組みのことです。 この形態は運営会社側にはとても都合が良い仕組みになっています。 社員ではないため保険もガソリ代も、バイクのメンテナンス料や修理代なども支払う必要はありません。 すべてライダー側が自己負担することになります。 その上、固定報酬があるケースを除けば、仕事をしていないバイク便ライダーには一切報酬を支払わずに済みます。 また、固定報酬がもらえる場合でも固定報酬分の働きができないバイク便ライダーは、短期間で契約を解除されてしまいます。
一部の例外的な成功事例をモデルとしてバイク便ライダー募集
こんな不利な条件ではバイク便ライダーのなり手はいないのでは・・・と思われた方も多いでしょうが、この点は次のような手口でクリアされています。 一つはバイクにまたがったライダーのカッコ良い写真を目立つように掲載するなどして、カッコよさを若者に最大限アピールすること。 もう一つはほんのわずかしかいない、月収で90万、100万といった高収入を実現しているバイク便ライダーの収入事例をモデル事例として徹底活用し、バイク便ライダーになればあたかも誰もがこうした収入を実現できるような錯覚を与える求人広告を展開することで、クリアしているのです。
職種例6:飲食店の店長職
自分が働くことで人件費を抑制するよう追い込まれる!
飲食店経営の要は人件費のコントロールにかかっていると言っても過言ではありません。
単純計算としてアルバイト10名で店舗を運営すれば10名分の人件費が必要ですが、5名で運営すれば人件費はその半分ですみ、店舗の利益も増大することになります。
しかし適正な人数が配置されていなければ、料理の提供に時間がかかるなどして顧客の不満を招き、かえって売上を落とす要因になりますのでむやみに運営にかかわる人数を減らすことはできません。 そこで、飲食店経営側がとった手法が「店長」という名目上の管理職を酷使することで人件費を抑制するという方法です。
管理職であれば残業代を支払わずに済みます。 どんなに長時間働いても店長の給与は一定ですので、アルバイトを減らしてその分店長に長時間労働させればさせるほど、運営人員数は減らさずに人件費だけを減らすことができるためです。
店長を長時間働かせるために経営側は「人件費がかかり過ぎている。店長として人件費をコントロールできてない」という評価を何度も繰り返して店長へプレッシャーをかけます。
その上で、「店舗収益が改善すれば昇進させる」あるいは社員独立制度を設けて「この店舗の収益を改善できたら一国一城の主として独立できる」といったアメをちらつかせ、結果的に店長がアルバイトを減らして長時間働かなければならないように仕向けたのです。
その結果、休日返上で100時間を超える残業を強いられたことで体を壊してしまった店長が、経営側を裁判で訴えるというケースが生じてしまいました。
やりがいのある仕事で人気ある仕事一覧をみたい方はこちらをどうぞ
やりがい搾取から我が身を守るために
やりがい搾取されていないか疑ってみることが大切
この記事でご紹介した事例は明らかな、あるいはわかりやすい事例だとも言えます。 やりがい搾取は巧妙化しており、外部からは勿論、本人自体が搾取されているとはまったく気付けていないケースも多々あります。 それだけに、他人事だと考えず、自分は本当にやりがい搾取されていないかを疑ってみることが大切です。
やりがい搾取されてるかも!?と思ったらチェックしてみよう
・過剰な労働を強いる
・高度な労働を強いる
・長時間労働を強いる
・サービス残業を強いるなどもある。会社から払われてる給料と仕事量や拘束時間のバランスは常に意識しておいた方がいい。
以下の項目にあてはまるようなら、やりがい搾取されている可能性大です。
- 給与体系が残業込みの基本給(残業した分だけ残業代がつかない)
- この業界なら低賃金はふつうだから給料が安くても気にならない
- 深夜まで働くのが当たり前で定時あがりなんてもってのほか!
- 好きな仕事だからどんなに環境が悪くても気にならない
実際は、
- 低賃金で生活するのがやっと
- 毎日残業しても手当てはつかない
- 仕事するために生きているようなもの
- 長年働いても給料が上がらない
- 不満はあっても口に出せないという劣悪な環境に慣れてしまっている
もしくは自分の気持ちを押し殺している可能性があります。 それは決して当たり前のことではなく、働いている人の権利は守られるべきです。 心身を健康に保って毎日を楽しむためにも、環境を変えることも検討してみてください。
そのやりがいは本当に自発的なものかを確認すること
また、ぜひ自問自答して頂きたいことは「本当にやりがいを感じているかどうか、そのやりがいは自発的なものであり、他人の言動だけで引き起こされたものではないか」ということです。
自発的に高めたやりがいではなく、雇用者側の甘言に酔ってやりがいを感じているように思い込んでいないか、自分で自分をいいくるめていないか疑ってみることもやりがい搾取から我が身を守るために大切です。
給料の安さと拘束時間の長さは「リスク」として考える
「疑ってみたが、やりがい搾取されているかどうかよくわからない・・・」という方もいるかも知れません。 そのような方は「給料の安さと拘束時間の長さ」という観点から現在の仕事を再評価してみることをオススメします。 「労働力をできる限り長時間、安く使うこと」が搾取する側の狙いだからです。
時給に換算して全国平均時給額を上回っていなければ「赤信号」
給料の安さと拘束時間の長さを具体的にどんな基準で考えれば良いかですが、その一つは全国のパート・アルバイトの平均時給です。 アルバイト情報サイトanによる集計では「1021円(2017年9月現在)」が、全国平均時給となっています。 もし労働時間数と受け取っている給与を元に時間単価を割り出した結果、1,021円を下回っていたとしたら、その仕事はアルバイトの平均時給すら下回る、安い賃金しか支払われていないことを意味します。 そうした状況であれば例え正社員であっても、やりがいを感じていたとしても、搾取されている可能性が極めて高いと考えるべきです。 いくらやりがいを感じていたとしても、アルバイトの平均時給を下回るような低賃金労働を続けていたら家族やマイホームを持てなくなるばかりか、十分な年金が得られず老後の生活設計も破綻する可能性も高まります。 つまり、やりがい搾取ではなかったとしても現在の条件で働きつづけることは将来生活が破綻するリスクがありますので、早急に現状を改めるべきなのです。
やりがい搾取されていると思ったら「転職」すべき!
ではやりがい搾取をされている疑念が高まった、あるいはやりがい搾取かどうかはわからないが、バイトの平均時給も下回るような低賃金・長時間労働に陥っていることがはっきりした場合にはどうすべきかですが、この答えは明確です。
一刻も早く転職すべきです。
現在の仕事に感じているやりがいを捨てることには多少抵抗があるかも知れません。 しかし経済大国の日本には、一定以上の収入が得られるたくさんの職種があります。
そうしたたくさんの職種について全て知っている、理解しているという方はまずいないはずです。 つまり、狭い世界と限られた情報だけで現在の仕事を選び、その仕事だけにやりがいを感じていると思い込んでいるだけなのです。 もっと幅広い視野で仕事をみれば、現在の仕事よりもっとやりがいを感じ、しかも健康的な労働時間でもっと高い給料をもらえる仕事は存在します。
繰り返しますが「低賃金と長時間労働」は将来を破綻させるリスク以外、何ものでもありません。
こうしたリスクを一刻も早く自分から取り去り、もっとやりがいを感じることができ、尚且つ収入も余暇の時間も高められる転職先探しに邁進することが今すぐ必要なのです。
仕事と好きなことを区別する
好きなことを仕事にすると失敗するとはよく言われることですが、趣味なら自分の好きな時に好きなようにできるので楽しいけど、仕事はやりたくない時でも気に入らないやり方でもやらなくてはならないので、好きなこと自体が嫌いになってしまう恐れがあります。
また、「好きなことを仕事にしているのだから」と自分をごまかし、やりがい搾取されていても気づかないという悪循環に陥りがちです。
仕事はお金を稼ぐための手段と割り切ることによってやりがい搾取を回避し、仕事で得た報酬で好きな時に好きなことをするという人生を選ぶという選択肢もあります。
もちろん、好きなことを仕事にして成功する例もたくさんあります。 悪徳経営者にやりがいを搾取されて不当に働かされないように、職場をしっかり吟味すれば好きなことを仕事にしても問題ないでしょう。
やりがい搾取に触れた関連書籍紹介
あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。 日野 瑛太郎 Amazonで詳しく見る [br num=”1″]
搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書) 阿部 真大 Amazonで詳しく見る [br num=”1″]
軋む社会 (河出文庫) 本田 由紀 「やりがい搾取」の名付け親である東京大学の本田 由紀教授の著書。 Amazonで詳しく見る
・やりがい搾取はブラック企業のテクニックと理解するべき
・自分で身を護る手段や空気は普段から作っておこう
・一度冷静に、周りの空気とか抜きに自分で会社を分析してみよう
・わからない場合はセカンドオピニオンを検討しよう!
やりがい搾取ボランティア おまけ動画
掲載 ワラしがみチャンネル
※元ネタ
東京オリンピック8800億円超の金が動くのに、ボランティア10日間80時間拘束で報酬0円、交通費、宿泊費も0円(全額自己負担)
オリンピックやボランティアでもやりがいを不当に使ってると意見をあげる人も!
Youtubeでもかなりの再生回数を上げているこの動画でも、人々の善意を使って交通費など激安でボランティアにきてもらうといった事がおこってきています。 この人が怒ってるのは、ボランティアに参加するのは間違ってないけど人々の善意を使ってるのにお上はハチャメチャな給料をもらっているという現実です。 やりがいPRとも呼ばれる広告でボランティアの方々は世界の祭典ですからもちろん体験してみたいですし、集まりますがボランティア10日間80時間拘束で報酬0円はあまりに過酷かと。。。
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前回のアドバイス記事 仕事向いてない人の特徴も参考にして下さい。