「転職先がなかなか決まらず、1年が過ぎてしまった」
「以前転職する前に、病気をして2年間療養していた」
というようなとき、ブランクの期間をどう説明するかというのは悩むところです。
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転職の空白期間があく人は、企業を納得させられる言い訳が必要
転職の空白期間を、どうやって言い訳したらいい?
退職から転職までのブランクが6ヶ月以上あると、たいがいの企業は空白期間に何をしていたのかを聞いてきます。「あちこち受けたけど落ちました」と正直に言って、かえって好印象を与える場合もありますが、なかなかそうはいかないケースも多いでしょう。
ここはひとつ真剣になって、ブランクの理由をいかに前向きに説明するかを、しっかりと考える必要があります。
「旅に出た」「趣味に没頭した」などの理由があれば、必ず伝える
「どうしてもスペインに行きたくて、ワーホリでスペインに留学してきました」
「陶芸が趣味なのですが、退職後の今しか没頭できる時間はないと思ったので、数ヶ月かけて作品を作っていました」
といったように、空白期間を説明できる正当な理由があれば、まずはそれを応募書類や面接で必ず伝えましょう。
カメラが趣味の人が、企業の広報部の採用試験を受けた場合
学生時代からカメラが好きで、会社を転職するタイミングを利用して、本格的に勉強したいと思っていました。前職を退職後はカメラのスクールに通い、6ヶ月間みっちりとカメラ技術を学び、セミプロレベルに成長できたのではと自負しております。御社の広報部に入社できましたら、 カメラ撮影などはぜひお任せください。御社の活動をより魅力的にアピールするために、アングルや露出・照明などを駆使しながら、撮影させていただきます。
仕事に対するモチベーションの高さを伝える
たとえ空白期間が長くても、仕事に対する意欲は人一倍あるのだということを、応募書類や面接でしっかりと伝えることが大切です。
企業は、求職者の空白期間があまりに長いと、「仕事に対する意欲が落ちているのではないか?」といった疑念を抱きます。それに対して、モチベーションを高く持って求職活動をしているのだということを、応募書類や面接でアピールしなければなりません。
ブランク期間の理由を説明しつつ、仕事への意欲を伝える
前職では仕事がハードだったため、まずは退職をして区切りをつけてから、自分の今後のキャリア形成について考えたいと思っていました。
退職後は自分のこれまでの経験を棚卸しし、自分に何ができるのか、何をやりたいのかを見つめ直すのに、十分な時間が必要でした。さまざまな業界の研究・企業の研究をし、自分が今後目指すべき道を模索しておりました。
そのため、ブランクの期間が長くなりましたが、ようやく自分の行くべき道が決まりました。やはり私は今後IT業界で働きたいという確信を持ち、IT企業の営業職としてキャリアを積んでいきたいと考え、ITパスポートの資格を取得致しました。
現在は基本情報技術者の資格を取得すべく、勉強中です。IT企業についてもさまざまな企業を調べましたが、やはり私は御社の経営理念に感動し、業務内容についても魅力を感じており、ぜひ御社で働かせていただければと思い応募させていただきました。
空白期間に対する説明が特に思い浮かばなくても、誠実さをアピール
空白期間が長い求職者の中には、「自分は転職先が決まらなくてブランクが長くなってしまっただけで、取り立ててかっこよく説明できるものは何もない」という人もいるでしょう。
そのような場合には、変に取り繕ったような理由を伝えるのではなく、誠実さをアピールすることが大切です。
ブランク期間の理由を説明しながら、誠実さをアピールする
前職は旅行会社に勤め、旅行の企画と添乗員をしておりました。
海外に滞在することも多く、転職活動と並行して行うことは厳しかったため、退職してから今後のことを考え始めました。
そして今まで働いていた旅行業界ではなく、まったく新しい環境で働くことを考えていたため、ブランクの期間が長くかかりました。転職のためのセミナーに頻繁に通い、さまざまな業界の知識を深め、その中から英語教育という新たな業界に注目をしました。
2020年に大々的な英語教育改革が行われ、日本はこれから真剣に英語教育と向き合うことになります。学校教育だけに任せるのではなく、民間の企業とタイアップして英語教育を行っていく機会も、ますます増えると思われます。
そんな中、御社の英語教育プログラムは素晴らしく、その英語教育を広めることは社会に貢献することだと確信致しました。そのようなぜひ御社で働かせていただけたらと思い、応募させていただきました。
病気が理由で空白期間ができた人は、その間に自分を高められた点をアピール
病気や怪我などの理由で、退職を余儀なくされた人もいるでしょう。その場合は、応募時や面接時に暗いイメージを与えないよう、十分に注意が必要です。
少しでも暗い印象を与えてしまうと、企業としては不安を感じ、「とりあえず採用は見送ろうか」ということになってしまうからです。
病気や怪我などが理由で空白期間が長かった人は、明るく元気に仕事への意欲を伝えると共に、そのブランクの間に自分を高められた点をアピールすることが大切です。
たとえば「資格を取得した」「英語をマスターした」といったことがあれば、必ず伝えましょう。病気を通して人生観が変わったといったメンタル的なことも、アピールの材料になります。病気をしたことをプラスの要因に変えることが、内定を勝ち取るためのコツです。
病気や怪我によるブランクを、転職のアピール材料に変える
前職ではWeb制作会社のデザイナーとして働いていました。納期に追われる毎日でしたが、仕事が楽しく残業をいとわずに働いていたところ、過労で体調を崩してしまいました。3週間入院し、その後5カ月間は通院しながら自宅で療養しました。
その入院を機会に、自分の今後の人生やキャリアについて、見つめ直す機会がありました。病気を通して学んだことは、「自分はプロフェッショナルだと思い込んでいたが、そうではなかった。本当にデザイナーとしてずっと働き続けたいなら、自分の体調もしっかりと管理してこそ、本当のプロと言える」ということです。
今後は締め切りに追われるハードな仕事ではなく、体に無理なくマイペースで働き続けられる仕事を見つけ、デザイナーとして本当の意味で責任をもって働き続けたいと考えるに至りました。
そこで、比較的長いスパンで体に無理なく働けるDTPの勉強を始め、ひと通りの仕事がこなせるまでになりました。現在体調に関してはまったく問題なく、御社のDTPデザイナーとして長く働かせていただきたいと思い、応募させていただきました。
退職から転職までのブランクは、1ヶ月~2ヶ月が多い
転職者の半数以上が1ヶ月以内、8割近くが4ヶ月以内に転職を決めている
厚生労働省の「転職者実態調査」(平成27年)によると、転職者が直前の仕事を辞めてから現在の勤め先に就職するまでの期間は「1ヶ月未満」と答えた人が最も多く、29.4%。次いで「離職期間なし」が24.6%、「1ヶ月以上2ヶ月未満」が12.5%、「2ヶ月以上4ヶ月未満」が10.9%と、1ヶ月以内に半数以上、4ヶ月前に8割近くの人が転職を決めています。
これが4ヶ月以上になると、「4ヶ月以上6ヶ月未満」が5.9%、「6ヶ月以上8ヶ月未満」が3.7%、「8ヶ月以上10ヶ月未満」が2.1%、「10ヶ月以上」が7.6%と、グッと落ち込みます。退職してから4ヶ月以上経つと、徐々に転職が決まりにくくなることがわかるかと思います。
ブランクが転職の支障となるひとつの節目は“6ヶ月”
先ほど「3~4ヶ月ぐらいから、ブランクの期間にチェックが入る」とお話ししましたが、空白期間が転職の支障になるひとつの節目は、やはり“6ヶ月”です。
何だかんだと言っても、6ヶ月以内なら空白期間の理由は聞かれるものの、さほど大きな支障なく内定をもらうことができるでしょう。しかし、6ヶ月を超える時点から、状況は変わり始めます。そのため、ブランクの期間が6ヶ月以上ある人は、転職理由や自己PRなどをとことん考え抜き、面接対策も用意周到に行って、採用試験に臨むことが大切です。
前職で何年間働いたかも、ブランク期間のイメージに影響する
ただし、ブランクの期間が6ヶ月を超えた場合、誰もが転職に支障をきたすのかというと、そういうわけでもありません。たとえば前職に5年間勤務し、10ヶ月のブランクがあったという場合は、採用担当者も「何らかの事情で転職が延びてしまったのだろう」と判断してくれることもあります。
しかし、前職を1年で辞めてしまい、その後に10カ月のブランクがあるという人は違います。採用担当者も「この人は転職が決まりにくい人なのかもしれない」と、バッサリ切ってしまう可能性も少なくないでしょう。
転職の空白期間が1年以上ある人は、どうしたらいい?
まずは応募する会社を間違えていないかどうか、転職のプロに相談する
1年以上転職が決まらなかった人の中には、病気などの仕方ない理由でブランクが長引いてしまった人もいますが、中には応募する会社そのものを間違えているケースも少なくありません。自分に向かない職業を選んでいたり、高望みをし過ぎたりして、なかなか内定が決まらずに時間だけが過ぎていくというパターンです。
もしも「自分は応募先を間違えているかもしれない」という気持ちが少しでもあるのなら、転職のプロに相談してみることをお勧めします。
そこでこれまでの転職活動の内容を伝え、「今までこのような企業に応募してきたが、1年以上内定が決まらず、どうしたら良いか悩んでいる」と質問してみましょう。
転職活動が計画的に行われていたかどうかもチェック!
長期間にわたって転職が決まらない場合、転職活動が計画的に行われていない可能性もあります。たとえば「どうしても転職したいと思う企業1社だけに絞って応募し、採否が決まるまで待って、不採用の場合は次を探す」といったパターンは、いたずらに転職期間を長引かせる要因になりかねません。
自分自身の転職活動が計画的に行われていたかどうかをチェックするには、転職のプロに相談をするのがベストの方法です。たとえば転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談すると、「自分が最も希望する企業に応募しつつ、許容範囲に入る会社を2社ほど見つけて、並行して応募すると良いでしょう」といったアドバイスをもらうことができます。
1年以上転職先が決まらないと、企業に「この人は計画性のない、いい加減な人なのではないか?」と思われることもあるので、転職理由の説明についてもしっかりと練っておくことが大切です。
空白期間が5年以上ある人は、転職活動をする際に覚悟が必要
企業は応募者の空白期間が長いと、さまざまな懸念を抱く
空白期間が5年以上ある人は、転職活動をする際にそれ相応の覚悟が必要です。
企業が応募者の空白期間を気にするのはなぜかと言うと、
「仕事をする能力がなく、会社に勤められない人なのではないか?」
「何か働けない特別な事情があるのではないか?」
「性格的にいい加減で、ひとつの会社に働き続けることができない人ではないか?」
といった懸念を抱くからです。
そのため、5年以上の空白期間がある場合、何とかしてその懸念を払しょくしなければなりません。けっして簡単なことではありませんが、それができなければ、転職を成功させることは難しいと考えた方がいいでしょう。
空白期間が5年以上ある人は、腹を割って採用担当者と話し合うのも、ひとつの方法
空白期間が5年以上ともなると、もう「勉強していました」「留学していました」といった、もっともらしい理由は通用しません。体の病気やうつなどの精神疾患、引きこもり、放浪の旅といった何らかの事情で長期休業をしていたことは間違いなく、企業側もそれを前提に選考をする筈です。
空白期間が5年以上ある人は、いっそのこと腹を割って採用担当者と話し合うのも、ひとつの方法です。
たとえばうつ病で5年間自宅にいた場合、完治した医師の診断書とともに、うつ病に至る経緯や完治までの道のり、その間に学んだことなどを応募書類に書き、面接でざっくばらんに話してみるのです。
もちろん、それによって企業側が「5年もうつ病だった人を採用するわけにはいかない」と思うか、それとも「うつ病はもう完治しているし、やる気があって誠実な人だから、入社後はがんばってくれるだろう」と思ってくれるかどうかは、まったくわかりません。
ただ、5年以上社会と離れていた人が企業に転職するには、採用担当者や面接官との信頼関係を築く以外に、方法はないと言うこともできます。
ブランクのある人生のストーリーに、共鳴してもらえる可能性もある
5年以上の空白期間がある場合、何か特別なライフイベントがあったからこそブランクが生じたのでしょうし、逆に何もなくてそれだけの月日が過ぎてしまったとしたら、その方が不自然です。
そのため、イチかバチかといった形にはなりますが、真実を包み隠さず話すことでブランクのある人生のストーリーに共鳴してもらうというのも、手段のひとつと言えます。
たとえば順風漫歩の人生を歩いてきた優秀なエンジニアが、うつ病を発症して長い闘病生活の末に新しい境地を見出し、再出発を図るといったようなストーリーです。
5年間のうつ病を克服して復職を果たしたAさんの場合
Aさんは35歳。前職は大手メーカーの優秀なエンジニアでしたが、 深夜残業や休日出勤が常態化していて、ついにAさんはうつ病を発症してしまいました。会社に通うことができなくなり、やむを得ず退職したAさんですが、それからうつ病との闘いが始まりました。常に倦怠感があり、不眠の状態が続き、働く意欲や気力はまったく消え失せてしまいました。<カウンセリングと最新療法によって、うつ症状が改善>
最初の数年間は一進一退を繰り返していたAさんですが、発症から3年目になって、幸いなことに素晴らしい心療内科の医師と出会いました。そして、カウンセリングと最新療法によって、Aさんのうつ症状は少しずつ改善されていったのです。そして発症してから4年後、Aさんのうつ病は寛解し、「働きたい」という意欲を持つことができるようになりました。医師とのカウンセリングのおかげで、性格は以前よりもむしろ明るくなり、医師から「再発の危険性は極めて少ない」と言われ、就労可能の診断書を書いてもらうことができました。
<転職エージェントに相談し、中小IT企業のSE募集に応募>
転職を考え始めたAさんは、転職エージェントに登録し、キャリアコンサルタントに相談をしました。
「以前勤めていた会社は、毎日のように深夜残業が続き、うつ病を発症して退職しました。でも、仕事がハードだったおかげで機械系エンジニアとしてのキャリアを十分に積むことができたため、さまざまな案件に対応できる自信があります。今度は残業が少なく、社内の雰囲気が良い会社で働きたいです」
Aさんの相談を受けてキャリアコンサルタントが求人情報を調べたところ、ちょうど中規模の機械系メーカーでエンジニアのリーダー的なポストを募集していることがわかりました、34歳のプロジェクトリーダーが大手に引き抜かれて突然辞めてしまい、十分なキャリアのある人材を急いで探しているとのことでした。
キャリアコンサルタントはこの会社のことをよく知っていて、「社員600人ほどの小さな会社ですけど、社長さんも人格者ですし、他社にできないような独占案件をかかえているので、経営も安定しています。社員のことを大切にしてくれる会社ですよ」と教えてくれました。
<Aさんの過去を含めて、理解してくれた社長>
Aさんは早速、その会社に応募しました。応募の際には、Aさんの仕事に対する熱い思いに始まり、うつ病を発症してから完治するまでの経緯、その間に何を学び、これからどんな思いで働きたいのかを、自己PR文にまとめて添付しました。
Aさんの応募書類を読んだ社長は、「うつ病を発症」という一文を読み、いったんは躊躇して不採用にする方向で考えました。しかし、現時点でプロジェクトリーダーが不在で困っていて、ほかにめぼしい応募者もなく、今すぐ経験者に来てもらわなければ業務に支障が出るという現実もありました。
社長は再度応募書類を見直し、そこから感じるAさんの真面目さ・誠実さに惹かれ、面接へと進みました。
面接で社長は、うつ病の過去を包み隠さず話す明るいAさんに、とても好感を持ちました。そして、うつ病の治療をしたことによって、発症する以前よりも明るく前向きに生きられるようになったこと、再発の危険性が極めて低いことも知りました。
「それなら、ぜひ当社でがんばってください」ということになり、Aさんは無事転職を果たすことができました。
Aさんのようなケースは、けっして多いわけではありません。しかし、自分のこれまでの道のりを一生懸命話すことで誠実さが伝わり、「そうか、病気療養が理由で、5年間の空白期間があったんだな。それまでは大企業でキャリアを積んだ優秀なエンジニアだったようだが、ブランクがあるからこそ、うちのような中小企業にも応募してくれたのだろう」といったように、人生のストーリーに共鳴してもらえたのです。
他にも、退職からのブランクが長い人は、自分一人で何とかしようとせずに、キャリア支援センターなどの公の施設に相談するというのも有効な方法です。いずれにしても、長いブランクがある人を好意的に受け入れてくれる企業と出会えるかどうかが、転職の成功を決定づけるポイントです。
病気によってブランクができた人は、転職の採用試験でどう説明すべき?
病気による空白期間があることがわかると、転職活動は厳しくなる
病気によってブランクができた人は、転職の採用試験でそれをどう説明するかが、大きな課題です。いまがんなどの病気をかかえながら就労している人はとても多く、治療をしながら働き続けることは、けっして特別なことではなくなってきています。
しかし、それはあくまで会社を辞めずに手術や治療を行った場合で、いったん退職してしまうと、再就職がかなり厳しいというのが日本企業の現実です。
病気であることを公表した上で転職活動に臨む場合は、通常の転職パターンではなく、就労相談支援センターなどに相談するという方法もあります。たとえばがんの治療中の人が自治体のがん相談支援センターに相談すると、がん患者の就労に理解のある企業がもしあれば、紹介してもらえる可能性もあります。
病気が完治していれば、あえて公表しないというのもひとつの選択肢
たとえば胃がんになって会社を退職した人が、入院・手術・治療を受けて1年後に寛解し、採用試験に応募する際、「胃がんの手術を受け、抗ガン剤治療を経て、いま寛解の状態です」と言ったらどうなるでしょうか?
採用担当者ががん治療に詳しい人なら、「転移の可能性の少ない胃がんだし、寛解で職務にまったく支障のない状態であれば、問題ないだろう」と判断するかもしれません。しかし、最新のがん治療に詳しい採用担当者というのは、それほど多くはありません。
また、応募者ががんだったことを聞いてしまった以上、採用担当者はその事実を部署の責任者に伝えなければならなくなります。それもまた、部署の責任者がどういう反応を示すかがわからないため、採用担当者としては気がかりでしょう。
現在がん治療は日進月歩で、転移の心配のないがんであれば、寛解した人を採用すること自体はまったく問題はない筈です。ところが、日本の企業の多くは、いまだに「がんは死に至る病気」という意識を強く持っていて、がん治療後の人を積極的に採用しないのが現状です。
もし自分自身で「病気する前と同じように、まったく問題なく働ける。健康管理も万全なので、病気が再発することもない」という自信があるのであれば、あえて言わないというのもひとつの選択肢です。
病気による空白期間は、個人情報の中の「機微な個人情報」にあたる
最近「個人情報の保護」ということが盛んに言われていますが、病歴はその中の「機微な個人情報」(センシティブ情報)にあたります。
宗教や人種、病歴といった“他の人に知られたくない情報”は、知られてしまうことで精神的・社会的なダメ―ジを受ける可能性があり、差別につながる場合もあるので、個人情報として守られるべきものとされています。
ただし、病歴のような機微な個人情報というのは定義が難しく、労使関係において非常にナイーブなものがあるのも事実です。面接官が応募者に病歴を聞いても法的な問題がなかったり、病歴を伝えずに入社してトラブルに発展したりすることもあるので、十分な注意が必要です。
そのため、求職者も病気に関する説明に関しては安易に考えず、心してかかる必要があります。すでに完治していて業務にまったく問題がない場合は、自己申告の必要はありませんが、通院中の人や服薬中の人は、基本的に正直に伝えることが望ましいでしょう。
転職の空白期間が気になる人は、転職エージェントに相談しましょう!
転職の空白期間が長いと、応募書類の対策や面接対策は、用意周到にやっておく必要があります。1年以上もブランクがあるのに、何も説明なしで応募書類を送っても、採用する側としては理由がわからないので「とりあえず辞めておこうか?」ということになってしまうからです。
そんなときに頼りになるのが、転職エージェントです。転職エージェントに登録すると、担当のキャリアコンサルタントが決まるのですが、そのコンサルタントが履歴書や職務経歴書の添削から模擬面接まで、いろいろとフォローをしてくれます。
また、ハローワークの相談員よりも募集する企業のことや業界のことに詳しいので、「転職はできたけど、思っていた企業と違った」というようなミステイクが起こりにくいという特徴もあります。
転職エージェントに登録するときは、1社に限定せず2~3社に登録して、その中から自分に合ったキャリアコンサルタントを見つけましょう。
転職の空白期間が気になる人にお勧めの転職エージェント
研修で能力を高めて転職できる「ジェイック」(JAIC)
JAIC(ジェイック)
年代 | 20代・フリーター・未経験 | 雇用形態 | 正社員 |
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対象エリア | 全国 | ||
業界 | SE/Webエンジニア営業職事務/アシスタントその他 | ||
おすすめ度 |
- 空白期間やニートだった期間があっても、転職の成功例がある
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空白期間が1年以上あって、しかも働けないような状態だった場合、転職エージェントによってはあまり一生懸命に対応してくれないケースもあるでしょう。せっかく登録しても、「ご紹介できる案件はありません」と言われ、それっきりになってしまうケースもあります。
でもジェイックは、むしろそういった転職が難しい人たちを積極的に応援し、無事転職へと導くためにがんばっている転職エージェントです。
フリーターやニート、引きこもり、職歴なしといった経歴があっても大丈夫!29歳以下の人なら、未経験でも無料研修を受けて、正社員への転職を目指すことができます。
子育てブランクのある女性にお勧めの「type転職エージェント」
type転職エージェント
年代 | 20代~30代 | 雇用形態 | 正社員 |
---|---|---|---|
対象エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | ||
業界 | SE/Webエンジニア広告/クリエイティブ営業職経営企画/管理事務建築設計/土木/プラント/設備等事務/アシスタント | ||
おすすめ度 |
- 女性のライフイベントに対して理解がある
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同じようにブランクのある人でも、女性の場合は結婚・出産・子育てというライフイベントがあって、必然的にブランクがある人も少なくありません。
今まで子育て後の40代の女性が正社員として転職できる可能性は、ほぼゼロに近かったのですが、最近は子育てが一段落した女性を積極的に採用する企業も増えてきました。そこでお勧めなのが、「type転職エージェント」です。
type転職エージェントは「女性の転職@type」を運営していて、女性の転職を応援している転職エージェントです。女性の求人を数多く持っており、結婚・出産・子育てといったライフイベントを考慮しながら、女性の気持ちに寄り添って相談に乗ってもらえます。
転職の空白期間に関するまとめ
転職の空白期間が長くなってしまったときの対処法についてお話ししましたが、いかがでしたか?ブランクの期間が長いと、どうしても気持ちがふさぎ込みがちになってしまい、それが負の連鎖となって不採用が続いてしまうケースも少なくありません。
しかし、落ち込んだ状態から抜け出さないと、転職に成功することはできません。内定を勝ち取るためには、すでに内定した自分自身をイメージして、「必ず自分は採用される!」と信じながら応募や面接に臨むことが大切です。
「企業は求職者に何を求めているのか?」を常に意識しながら、自分が応募した企業に必ず貢献できるという自信をもって、採用試験に臨みましょう!