薬剤師によくあるパワハラ・モラハラの原因と適切な対処法7選!

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テレビやSNSでもモラハラ、パワハラといった言葉を見ることが多い昨今、薬剤師にとっても他人事ではありません。

モラハラ、パワハラ被害を受けているという薬剤師の方も多いかと思われます。

そこで今回は薬剤師が受けているパワハラ・モラハラの例や、適切な対処法を紹介していきます。

薬剤師にも多いモラハラ、パワハラの定義

モラハラ:倫理・道徳に反した嫌がらせ

モラハラとは「モラルハラスメント」の略称です。

モラルとは倫理、道徳という意味なので、モラハラとは「倫理・道徳に反する嫌がらせ」ということになります。

具体的には言葉で人の心を傷つけるような精神的暴力行為といってよいでしょう。

  • 暴言を浴びせられる。
  • 差別的なことを言われる。
  • 話しかけても無視される。

これらはすべてモラハラです。意図的に行われることもありますが「教育のためにした」「少し厳しく指導しただけ」などと加害者は罪の意識がない例も少なくありません。

しかし、加害者の気持ちは関係なく、被害者が心に傷を負ったと感じたならばまごうかたなきモラハラです。

「あなたのためを思ってあえてやった」などという言い訳を受け入れる必要は一切ありません。

パワハラ:主に上司が部下に行う嫌がらせ

パワハラとは「パワーハラスメント」の略称で、地位・優位性のある人が弱者に対して行う嫌がらせのことです。

企業の従業員向け相談窓口に寄せられたメンタルヘルスに関する悩み事は、調査してみるとパワハラが原因だったという例も少なくありません。

  • とても処理できない量・質の仕事を指示する。
  • 薬剤師なのにレジ打ちや掃除ばかり命じられる。
  • 精神的苦痛を与えたり、職場環境を害したりする。

このような振る舞いはすべてパワハラです。

殴る・蹴るなどの暴力行為、言葉による暴力はもちろんのこと、人間関係から切り離して孤立させるのもパワハラの一種になります。

いくら上司といっても部下の人格を否定するような行為は許されていません。

パワハラが半ば当たり前のようになっている職場もあり、とくに注意が必要です。

薬剤師でモラハラ、パワハラを受けている時の対処法

「モラハラ、パワハラと感じている」と伝える

モラハラ、パワハラをしている側は無自覚な場合はむしろ少なく、だいたいが意識的にやっています。

「ひどい扱いをしても反抗しそうにない相手」を選びストレス解消にしている例も多く、許してはいけません。

はっきりと「自分はモラハラ、パワハラと感じている」と伝えることからスタートしましょう。

しかし、そういったことができない優しい性格だからこそモラハラ、パワハラの対象にされているともいえます。

それは長所でもあるので無理をすることはありません。加害者に直接抗議してモラハラ、パワハラがひどくなることもあります。

まずは、話しやすい別の上司に伝えてみてはいかがでしょうか。その時できるだけ利害関係がない上司に相談するのがポイントです。

モラハラ、パワハラを文字と音声で残す

利害関係のない上司に相談しても「それは、思い込みなのでは?」と、逃げられてしまう可能性もゼロではありません。

どんなモラハラ、パワハラがあったのか文字や音声で誰の目からも明らかな記録として残しておくことも大事です。

最近では音声録音できるスマホアプリもいろいろとあるので、動かぬ証拠としてぜひ音声を残すようにしてください。

モラハラ、パワハラを録音することは盗聴などの犯罪行為には相当しないので心配ありません。

どうしても音声録音が難しいようならばいつ・どこで・誰に・何をされたのかしっかりと日記に残しましょう。

それでも目をつぶろうとするならば弁護士に相談することを匂わせるようにしてください。面倒なことになる前に会社として対応しようと、思わせることが大事です。

弁護士に相談する

そこまでしても会社側が何の対応もしてくれないならば、弁護士に相談するのもひとつの方法です。

モラハラ、パワハラ訴訟の記事がニュースサイトに掲載されることも多い昨今、けっして特別なことではありません。

パワハラの場合、上司や会社に対して慰謝料を請求できます。

ただし、慰謝料の相場は50万円~100万円と精神的苦痛と比較して十分とはいえない金額です。

当然、裁判には時間もお金もかかります。もし、パワハラで会社を辞めていた場合、その間ずっと無職というわけにもいかないでしょう。

思い切って転職する

モラハラ、パワハラは被害者に落ち度はありません。

「どうして何も悪くないのに転職しないといけないのか」と、理不尽に思う人もいるでしょう。
しかし、問題解決の見込みがないならば早めに見切りをつけるというのも賢い選択です。どうしても納得できなければ、退職してから裁判を起こすこともできます。

いずれにせよ、大事なのは未来です。モラハラ、パワハラを受けたという過去は変えられません。
下記転職サイトなどに登録し、少しでも転職できる可能性を高めておきましょう。ご自身がつぶれてしまう前に転職できることを祈っております。

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薬剤師へのモラハラ、パワハラが起こりやすい職場の共通点

店舗が狭い調剤薬局、ドラッグストア

調剤薬局やドラッグストアは店舗が狭く、奥の壁にまで薬が陳列されていてレジ内ではスタッフ同士がぶつかりがちなことも少なくありません。

狭いことを理由に「わざとなのか、わざとではないのか」ギリギリのやり方で頻繁にぶつかられるような行為があれば、それはれっきとしたモラハラの一種です。

女性の場合はセクハラといってもいいかもしれません。

狭い調剤薬局やドラッグストアでもスタッフが一人しかいないワンオペならば、忙しいかもしれませんがモラハラは起こりません。

しかし、狭い環境の中に何人かのスタッフが働いているとストレスもたまりがちです。

その結果、より弱い立場の人に負の感情が向けられるパワハラも起きやすくなるといえるでしょう。

女性スタッフばかりの職場

薬剤師の男女比は4:6と、元々女性の方が多くなっています。そのため、ひとつの職場に女性薬剤師ばかりが集まってしまうことも少なくありません。

もちろん、全員が女性でも問題が起きない職場もありますが、難しい人間関係が発生しがちといえます。

殴る・蹴るなどの暴力はないかもしれませんが、陰口などジワジワと心を蝕むモラハラが横行しがちです。

さまざまなライフステージにある女性が混在しているとさらにモラハラ、パワハラのリスクが増します。

「いくら子どもの病気が理由でも、独身の自分が毎回シフトの穴埋めをさせられるのは腹が立つ」といったことをきっかけにいつモラハラ、パワハラが起きてもおかしくない状況ともいえるでしょう。

医師や看護師に問題がある病院

病院は薬剤師にとって医師、看護師などと医療チームの一員として働けるという、他にはない魅力がある職場です。

その反面、医師や看護師によるパワハラが起きやすいことも覚悟してください。

本来、医療チームのメンバーは全員平等なはずですが、看護師や薬剤師を見下す医師も一定数います。

さらにベテラン看護師の中には医師以上に威張っていて、薬剤師を見下しパワハラをするような人もいます。

これは薬剤師の給料が低く医師から指示を受けて調剤をする事が関係しており、パワハラの対象にされやすいです。

もしパワハラやモラハラを受けたのであれば、うつ病になる前に早急に転職するべきでしょう。

モラハラ、パワハラを受けている薬剤師は転職エージェントがおすすめ

転職エージェントは退職のサポートをしてくれる

モラハラ、パワハラが横行している職場は「辞めたいといっているのに一向に聞き入れてもらえない」といったことが起きがちです。

目の前で退職届を破られるといったドラマのようなケースもあります。

そんな時は転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。転職エージェントならば退職代行もしてくれるので、会社に顔を出さないまま必要な手続きを済ませることも可能です。

希望条件を満たした求人を随時紹介してくれる

モラハラ、パワハラを受けたことにより、うつ病のような状態になり、自分から求人情報を探す気持ちになれない人もいるでしょう。

そんな時も転職エージェントがしっかりとサポートしてくれます。

転職エージェントに登録しておけば、希望条件に合致した求人を随時紹介してもらえます。

最初はなかなか応募する気にもなれないかもしれませんが、そんな時はスルーしてもまったく問題ありません。

無理なく転職活動を続けられるのではないでしょうか。

内部事情を把握しているのでパワハラのない職場を紹介してくれる

表面的にはホワイト企業に見えても、じつはモラハラやパワハラが横行するブラック企業……という例もあります。

モラハラやパワハラが原因で辞めたのに、転職先でも同じような目にあっては元も子もありません。

転職エージェントは企業の内部情報にも精通していることが特徴です。

過去にモラハラ、パワハラに関する問題が起きていないかどうかに関しても熟知しています。

今度こそ、モラハラ、パワハラの被害者にならないためにも、ぜひ転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。

薬剤師のモラハラ・パワハラの例と適切な対処法まとめ

最後に、今回の記事のおさらいをしましょう。

  • モラハラは倫理・道徳に反した嫌がらせ。暴言、無視などがある。
  • パワハラは上司など地位・優位性がある人による嫌がらせ。無理な仕事を振ったり、逆に簡単な仕事しかさせなかったりして精神的に追い詰めるのが特徴。
  • モラハラ、パワハラが起きやすい職場は何パターンかある。狭い調剤薬局、女性ばかりのドラッグストア、医師や看護師が威張っている病院などは要注意。
  • モラハラ、パワハラは、泣き寝入りはだめ!困っていることを利害関係のない上司などに伝える。
  • どんなモラハラ、パワハラを受けたのか音声や文字で記録しておくことも大事。場合によっては弁護士に相談する。
  • モラハラ、パワハラを断ち切るため、転職するというのもひとつの方法。
  • モラハラ、パワハラからの転職には、退職代行もしてくれるような転職エージェントを利用しよう。

今の職場でモラハラ、パワハラをやめてもらいたいと主張するのは当然の権利です。

しかし、問題解決に時間がかかり、その間ずっとストレスを抱えたままというのでは心が受けるダメージは計り知れません。

いっそのこと心機一転、新しい職場でやり直すというのもおすすめです。