ひとことで「老人ホーム」といってもいくつかの種類があり、サービス内容や特徴はさまざまです。
そこでこの記事では老人ホーム(介護施設)への転職を考えている介護士のために種類を一覧で紹介し、それぞれの仕事内容・月収を解説していきます。ぜひ参考にして下さい。
【この記事で分かること】
- 介護付き有料老人ホーム をはじめとした8種類の施設の紹介
- それぞれの仕事内容や給料を紹介
- 各施設の転職におすすめの求人サイト
老人ホームの種類一覧!働きたい介護士は必見
介護士をしているとよく耳にする「老人ホーム」には、主に次の8つの種類に分けられます。
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- グループホーム
- ケアハウス
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
以下では各施設の特徴、仕事内容、月収について紹介します。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームとは、入居高齢者に対しすべてのサービス(入浴・排泄・食事の介護、食事の提供、洗濯・掃除等の家事、健康管理)を職員が行う施設をいいます。
介護付き有料老人ホームの介護士はこれらすべてのサービスに関わります。
シフト制による不規則勤務で、労働時間は年間・月間を通じて週40時間以内です。平均月給は27万円前後です。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、食事の提供以外は外部の介護サービス(訪問介護、デイサービス、訪問看護など)を利用する施設のことです。
ホームの職員は管理人と厨房スタッフだけで、一般的に介護士はいません。
サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは、入居高齢者に対し、常駐する介護士が状況把握・生活相談・日常生活支援の各サービスを提供する住宅をいいます。
介護保険の認定を受けている入居者は、外部の介護保険サービスを使うこともできます。
サ高住の介護士もシフト制による不規則勤務で、年間・月間を通じて週40時間以内の労働時間です。介護士の平均月給は、民間調査によれば21万円前後となっています。
グループホーム
グループホームとは、軽度認知症の高齢者が介護士の支援のもと、最多9人のグループ(ユニット)単位で共同生活をする施設です。
グループホームの介護士は、入居者の日常生活の世話や機能訓練を行います。入居者の役割の発揮、趣味や嗜好の活用、地域との交流を図る点がグループホームの特徴です。
グループホームの介護士もサ高住などと同じく、週40時間内でのシフト制不規則勤務です。平均月給は約27万円とされています(2018年厚生労働省調査)。
ケアハウス
ケアハウスとは、車いす移動になったなどの理由で在宅生活ができない低所得の高齢者を無料または低額な料金で入居させ、バリアフリーな環境のもとで、事・入浴・生活相談などのサービスを受けながら生活してもらう施設をいいます。
経費A型・経費B型とならぶ軽費老人ホームのひとつです。
ケアハウスでは、常勤介護士が入居者数に応じて最低1名または2名いればよいとされています。ケアハウスの介護士の仕事は安否確認や生活相談などにとどまり、食事や入浴の介助、居室の掃除や衣類の洗濯など個々の介護は、外部のサービス(訪問介護、デイサービスなど)を利用します。
ケアハウスの介護士もほかの施設と同じく、シフトによる不規則勤務で、夜勤もあります。月給は20万円前後の施設が多いようです。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム(特養)とは、要介護3以上の高齢者が入所して、入浴・排泄・食事そのほかの介護、機能訓練、健康管理などを受ける施設です。
入所期間に制限がなく、本人にとって「終の棲家(ついのすみか)」となります。
特養の入所者は介護度が高いため、介護士は入浴・排泄・食事の三大介護をはじめ、幅広い介護を行います。看護職員と一緒に機能訓練や健康管理に当たるのも介護士の仕事です。
特養の介護士も毎月のシフトにもとづいた不規則勤務で、月に数回の夜勤もあります。常勤介護士の平均月給は、2018年厚生労働省調査では33万2,260円となっています。
他施設と比べて業務の負担が大きいため、給与も高い傾向にあります。
介護老人保健施設
介護老人保健施設(老健)とは、要介護1以上の高齢者が3か月間ほど入所して、リハビリを中心に生活しつつ自宅への復帰を目指す施設のことです。
老健の介護士は特養同様、食事・入浴・排泄をはじめとする入所者の介護に当たります。ただ、医師が老健の管理者となり、看護職員の数も特養より多いことから、医療の色合いの強い介護であるのが特徴です。
老健の介護士も月に数回の夜勤も含め、交代制の不規則勤務をこなします。厚生労働省調査によれば、2018年の常勤介護士の平均月給は31万7,350円とのことです。
介護医療院
介護医療院とは、長期の療養が必要な要介護1以上の高齢者が入院し、医療・介護・機能訓練を受けながら日常生活を送る施設をいいます。2018年4月から始まったばかりの施設です。
介護医療院では看護職員が介護士とほぼ同じ人数いて、医療は看護職員、介護は介護職員という分担がされます。機能訓練は理学療法士など常駐リハビリ専門職の担当です。
介護医療院の介護士もシフトで決められた不規則勤務で夜勤も行いますが、看護職員も必ず夜勤に入るのが介護医療院の特徴です。
2018年の厚生労働省調査では、介護医療院(当時は「介護療養型医療施設」)の常勤介護士の月給について28万5,360円という金額が示されています。
老人ホーム(介護施設)の種類まとめ
老人ホームへの転職では、各施設の内容と特色、介護士の仕事内容をしっかりとリサーチしたうえで求人応募に臨みましょう。それを怠ると長続きせず、転職を繰り返すことになります。
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