ブラック介護施設の特徴と見分け方!転職でホワイトで働くには?

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ブラック介護施設は働くことが困難になる特徴がたくさんあります。さらに何年働いても環境が変わることはありません。

今回はそんなブラック介護施設によくある特徴や見分け方を解説するとともに、ホワイト施設で働くための方法を紹介します。

ブラック介護施設によくある特徴

ブラック体質の施設で働いていても、仕事に追われる忙しい毎日の中では待遇や労働環境に疑問を持つ暇もありません。

そのため、人によってはブラック介護施設で働いている自覚がなくなってしまうかもしれません。

そこでブラック介護施設の特徴をいくつかご紹介するので、自分の職場に当てはまるものがないか確認をしてみてください。

無茶なシフトスケジュールを組まされる

ブラック介護施設の一番の特徴は、何と言っても無茶なシフトスケジュールを組まされることです。

介護職は一般的に早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制がスタンダードで、1週間から1ヵ月でシフトチェンジをします。

しかしブラック介護施設になると早朝から夕方まで長時間勤務になったり、夜勤の翌日に日勤を入れられたりするのが常習化しています。ひどくなると夜勤の翌日にも夜勤を入れて、日中を休日として扱うこともあります。

そのため、施設によっては介護職員の年間休日が100日以下になっているところもあるのですが、こういった労働環境は実際に働いている人にしか分かりません。

内部告発がない限り調査が入らないのをいいことに、ブラック介護施設は無茶なスケジュールを組んで介護職員を酷使するのです。

有給休暇が取れない

有給休暇は、雇用形態に関わらずゆとりある生活のために労働者に与えられた権利であり、法律でも有給休暇を与えることが義務づけられています。

しかし、いくら権利を持っていても法律で義務づけられていても、有給休暇を取得出来ないのがブラック介護施設の特徴です。

ブラック介護施設は求人募集をして採用された人がいてもすぐに辞めてしまうので、常に人手不足の状態です。

そのため、有給休暇を取られてしまうとその日の他職員の業務に支障が出ることから、ほとんどは有給休暇の取得を認めません。

取得できるのは冠婚葬祭に限っている施設もあるほどで、いずれにしても働いている施設の有給取得率が50%以下であればブラック介護施設と言えるでしょう。

人間関係がぎすぎすしている

きつい労働と安い賃金では、いくら介護職に就きたくて働いている人でも身も心も疲弊してしまいます。職場の全員が疲弊すれば、当然ですが人間関係もぎすぎすします。

また、ブラック介護施設ではスタッフ同士の交流がありません。普通の職場であれば仕事終わりに食事に行ったり、休暇で出かけた旅行先のお土産を買ってきたりと表面的でも交流があります。

しかし、ブラック介護施設で働いていると、そんな心の余裕もなくなってしまいます。誰もが他人に目もくれず毎日必死に業務をこなすのがブラック介護施設で働く人の日常です。

残業代がつけてもらえない

サービス残業はあらゆる業界で問題視されていますが、介護業界も例外ではありません。

たまに1時間程度の残業があるならサービスでも給与にもそこまで影響はないかもしれませんが、ブラック介護施設の場合は毎日残業があるのは当たり前で30分未満の残業時間は切り捨てるというところも多いです。

さらにひどくなると残業代を支払わない、残業代ではなく研修や勉強の名目で業務時間後に働かせることもあります。

ブラック介護施設で働いていると「残業代はつかなくてもしょうがない」と諦めている方も多いですが、残業代を払わない、残業時間をごまかすなどの行為はれっきとした違法行為であることをしっかり認識しておきましょう。

労働条件の契約書がない

採用時にこちらからは履歴書や職務経歴書などの必要書類を渡したけど、施設側から労働条件が記載された雇用契約書や何らかの書面をもらっていない、というのはブラック介護施設かもしれません。

きちんとした施設や会社であれば雇用契約書を交わすのが当たり前ですし、採用する側と働く側の双方に必要な規定を記載した書面を提示してきます。

こういった契約書に基づき雇用契約をするのが一般的な採用の流れです。よって、この過程を飛ばしている施設はブラックと断定できます。

雇用条件が明記された書面がなければ、仮に残業代未払い等のトラブルがあっても訴えることすらできません。特別な事情がなければすぐに契約書を作成してもらいましょう。

代理を見つけないと当日欠勤ができない

社会人として当日欠勤をしないというのは常識ですが、それでも家族が急病にかかったり自分が発熱してしまったり、何らかのアクシデントのせいでやむを得ず当日欠勤をしなくてはいけないときもあります。

ブラックでなくとも介護職は一人休むと周りのスタッフに大きな負担をかけてしまう仕事です。しかし、ホワイト施設であれば事情を理解した上で当日欠勤を認めてくれます。

ですが、ブラック介護施設はいかなる理由があっても、代理を自分で見つけない限り当日欠勤は原則として認めません。

確かに代理を見つけられれば他のスタッフに迷惑をかけることはありません。しかし、本来代理を見つけて現場を回すのは施設の仕事です。

遊びで休むわけではないのですから、何らかの事情があるのに労働者を休ませないのは明らかにブラック介護施設のやり方です。

ブラック介護施設を見分けるポイント

ブラック介護施設_見分け方

介護施設の紹介写真では、介護士が笑顔で高齢者のお世話をしている構図がよく見られますし、募集要項でも待遇や労働環境に問題がない求人案件が多いので、ブラック介護施設を見分けるのが難しいかもしれません。

ですが、募集情報や面接に行くだけでもブラック介護施設を見分けるポイントがあります。このポイントを覚えておけば、転職の失敗も防げるのでしっかりチェックしておきましょう。

いつも求人募集をしている

ブラック介護施設でも我慢して働く人はいますが、ほとんどの場合2ヵ月から3ヵ月程度で辞めてしまうため離職率が非常に高いです。よって、ブラックな施設は、常に求人募集をしています。

もともと介護業界は人手不足の施設が多いので、求人募集がたくさんあるのは特別なことではありません。しかし、常に募集をしているのは何らかの原因で人が辞めてしまっている可能性が高いと言えるでしょう。

いくら求人情報で「アットホームな職場」「やりがいのあるお仕事」と書いてあっても、本当にそういった職場であれば頻繁に募集する必要はありません。

ですので、オープニングスタッフや事業拡大などの理由がなく求人募集をしている施設はブラックだと思って間違いないでしょう。

待遇が明記されていない

待遇は仕事のモチベーションを上げる重要なツールですし、特に重労働の介護職の場合は待遇が求人採用のポイントになることはどの施設でも分かっています。

しかし、ブラック介護施設は虚偽の待遇を記載してしまうと、その求人情報媒体を利用できなくなるため、待遇の詳細を明記していないことが多いです。

例えば基本給は15万円~となっていて上限を書いていない求人案件の場合、普通に考えると年齢や実務経験が考慮された基本給になるはずですが、ブラック介護施設は新人でも経験者でも15万円スタートになる可能性があります。

賞与や昇給に関しても「有り」としか書かれてない場合、賞与はあっても微々たるものだったり、昇給も会社が認めた時に限るという規定を設けているケースが多いです。

待遇は求職者が必ずチェックする場所ですから、そこに詳細を記載しないというのは明らかにおかしい介護施設と言えます。

平均を超える高額な報酬で募集をしている

意外かもしれませんが、相場よりもかなり高い報酬や一般的な年間休日を超える記載をした求人募集を出している施設はブラックの可能性が非常に高いです。

ブラック介護施設と言えば、給料が安い、年間休日が少ないという特徴があるので、高報酬で休日も多ければホワイトと思うかもしれません。

しかし、ホワイト施設であっても最初から相場を超える報酬設定をしているところはほとんどありませんし、高額な報酬の場合は介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を持っていることが条件となるのが一般的です。

資格や特別なスキルなどの雇用条件がないのに高報酬という求人案件の多くは、そこまでしないと人が集まらないほど環境が劣悪である可能性が考えられます。

本当に高報酬で年間休日が多いのであれば応募者が殺到するためすぐに募集が打ち切られますし、離職率も低いはずですから滅多に求人情報で見かけることはないでしょう。

ですので、もし相手が好待遇の求人案件を頻繁に出しているのであれば、その施設の求人案件の内容はほとんどが嘘、あるいはその条件に見合っていないほどブラックだと考えられるのです。

スタッフ間の雰囲気が悪い

施設見学に行ったら、絶対に確認しておきたいのはスタッフ間の雰囲気です。これから同僚になるかもしれないので、どういった人がいるのかをチェックするのはもちろん、介護職というのはスタッフ間の助け合いも重要ですから連携プレーが出来ているかを確認しておきましょう。

スタッフ間の雰囲気が悪い場合は要注意です。というのも、雰囲気が悪い大半の原因は労働条件が悪かったり仕事がきつすぎたりして、余裕がないからこそ起きる現象です。

ホワイト施設であればスタッフ同士で笑顔で挨拶をしたり、利用者との関係性も良好だったりします。

もちろん人間同士ですから一部の人の間で仲が悪いのはよくあることですが、スタッフ全体の雰囲気が悪いのはほぼブラック介護施設だと思っていいでしょう。

家族で運営している

介護施設に限らず、役員や所長、事務局長などの役職を家族で仕切っている企業は、ほとんどがワンマン経営で自分達の利益のことしか考えていません。

そのため人件費や設備投資など必要な経費を削減しようとしてきます。たとえば人員不足なのに人員を補給しなかったり、残業代をカットしたり、設備が古くなっても修繕しないなど施設の環境が悪い状態を放置することが多いです。

運営方針も利益重視なので利用者や労働者よりもいかに利益を得られるか、に重きを置いています。とにかく働きづらく待遇も良くないと言えるでしょう。

もちろん、ただ家族で運営しているだけでブラックと決めつけることは出来ませんが、役員が家族や親族で構成されている場合は、必ず施設見学をして現場を見ておくことが重要です。

施設の清掃が行き届いていない

面接や施設見学で施設に行った時には、廊下の隅っこや窓枠にホコリが溜まっていないか、トイレは臭くないか、ソファやテーブルなどが綺麗に整頓されているかをチェックしてみてください。

もし薄汚れた雰囲気だったり、トイレの異臭がきつかったり、施設内が雑然としているようであれば、その施設はブラックの可能性が高いです。

お年寄りは免疫力が低く持病持ちの方も多いので、介護施設は医療機関と同じく衛生的な環境を作らなくてはいけません。

介護施設に限らず、たくさんの人が出入りする公共の施設は綺麗にしておくのが常識です。それがきちんと出来ていないということは、管理体制がだらしない、もしくはスタッフの意識が低いのでブラック介護施設が疑われます。

面接をしたらその場で合格する

も面接を受けてその場で採用が決まり、すぐにでもシフトに入って欲しいという施設は要注意です。

確かに人手が欲しくて求人募集をしているのですから、採用の合否判断が早いのは当たり前かもしれません。

ですがいくら人手不足であっても人を雇用するのですから、きちんと働いてくれるか、施設の仕事に十分なスキルを持っているか、信用に値する人間かなど面接の内容をしっかり吟味するのが一般的です。

面接もそこそこに、いつから働けるかなど採用に向けた話を始めるというのは、よほど切羽詰まっている状態です。まともな職場ではないと思っておいた方が良いでしょう。

ブラック介護施設じゃなくホワイト施設で働く方法は?

ブラック介護施設_特徴見分け方_ホワイト介護施設

介護施設には残念ながら数多くのブラック企業が存在しますが、ホワイト施設が全くないわけではありません。

ここでは貴重なホワイト施設で働くための方法をいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ブラック介護施設はすぐに辞める!

例えブラック介護施設であっても、残される利用者やスタッフへの負担を考えると辞めるのをためらってしまう方も多いかもしれません。

ですが、ホワイト施設で働くためには、どんな状況であっても今の職場を辞めることが必須です。退職を長引かせてもブラック介護施設の環境は決して変わらないですし、忙しい職場であれば働き続けている限り転職活動も進みません。

つまり、このままではいつまで経ってもホワイト施設で働くことができません。そのため、まずは辞めるところからスタートするべきです。

今は大事な同僚や利用者であっても、その職場を辞めてしまえば自分に一切のメリットをもたらさない赤の他人です。そんな他人のためにあなたの人生を犠牲にする意味は全くありません。

自分の人生や肉体を他人のために犠牲にするメリットもないです。辞めたあとも失業給付金が出ますのですぐに生活に困ることはありませんし、転職サイトやエージェントに登録すれば今の介護士の売り手市場であればすぐに転職先は見つかります。

まずはブラック介護施設から離れることを最優先にして下さい。

認証評価制度を導入している介護事業所を探す

自分でホワイト施設の転職先を探す場合は、まず認証評価制度を導入している介護施設の求人案件をチェックしてみるのがおすすめです。

認証評価制度というのは、介護職員の離職率を減らしたり、人材不足を解消したりするために厚生労働省が導入した制度です。そこが働きやすい環境作りに取り組んでいたり、積極的に人材育成を行ったりしている事業所かどうかの目安となります。

ブラック介護施設が認証評価制度を導入した場合、当然ですが国から最低の評価が付けられてしまうため、まず導入をしません。つまりこの制度を導入していればホワイト施設の可能性が高いと言えます。

認証評価制度を導入しているかチェックをすれば、とりあえず虚偽の待遇や労働条件を記載しているレベルのブラック介護施設に転職してしまうこともありません。

ただし、この評価制度を導入しているのは約26都道府県となっており、現時点では実際に導入している施設の数は少ないのが実情です。

探す場合は転職サイトなどに登録して、認証評価制度を導入している施設に限定して検索してみると良いでしょう。

転職エージェントで希望条件に合った求人案件を紹介してもらう

転職する場合、本来であれば働きながら活動するのが基本です。しかしブラック介護施設で働いていると時間の余裕がないので、転職のタイミングが掴めません。

しかし転職エージェントであれば、会員登録さえすればこちらが何もしなくても求人の紹介から面接の日程調整、給与や待遇の条件交渉まで全てサポートしてくれます。

場所によっては退職の相談やサポートまでしてくれますので、一人では転職活動が不安という方も安心してブラック介護施設を辞められます。

また、転職エージェントは掲載している介護施設の募集要項と実際にそれが実現されているかもチェックしているので、間違ってブラック介護施設に応募してしまうなんてこともありません。

ハローワークなどと違い、ブラック求人を出す施設は掲載禁止になります。それでも不安という方は複数の転職エージェントに登録をしておけば、たくさんの求人案件を紹介してもらえるでしょう。

派遣介護士など雇用形態の幅を広げて求人サイトに相談する

介護職の雇用形態は介護施設の正規職員やパートだけではありません。介護士の働くフィールドはたくさんあるので、派遣介護士など雇用形態の幅を広げて求人案件を探すのもホワイト施設で働くポイントです。

派遣介護士であれば訪問介護事業所やデイサービスなど、今まで働いたことがない施設で気軽に働くことができますから、スキルアップにも繋げることができます。

多様な雇用形態の求人を探す場合は、介護職専門の求人サイトを利用するのがおすすめです。

ハローワークの求人情報よりも待遇の良い求人案件が掲載されているケースが多く、案件数自体も豊富なので希望の条件に適した職場を見つけやすいです。

サイトによっては転職のサポートもしてくれるので、効率よくホワイト介護施設への転職活動ができます。

ブラック介護施設の特徴と見分け方まとめ

日本は既に高齢化社会と言われていますが、数年後には団塊の世代が後期高齢者となるので、介護業界はさらに深刻な人材不足になると言われています。

社会的地位では医療関係より下に見られがちな介護職ですが、もともと売り手市場の業界ですから、わざわざ今のブラック施設で辛い思いをしながら働く必要はないのです。

求人情報だけではブラック施設かホワイト施設か分かりづらいですが、転職エージェントを利用すれば内部情報も分かりますし、待遇や労働環境の募集要項と実際の現場に相違がないかも確認できます。

介護職はメンタルや腰への負担も大きな職業ですので、決して自分を犠牲にするような職場ではなく笑顔で働けるホワイトな職場を転職エージェントで見つけてください。

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