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香港の日本人就職率は?
在香港日本国領事館によると、2016年に香港に滞在している日本人の数は約26,000人。これは、在留届を出している日本人の数になります。そのうちどの程度が就職しているかはデータがないのですが、香港という地域そのものの就業率は、57.20%とデータが発表されています。男性が65.40%の就業率、女性が50.20%の就業率となっています。若者は34.20%の就業率のため、若い人には若干、仕事が見つかりにくい環境ではあるようです。
香港は、後述しますが、オーペア(オペア)と呼ばれる、ベビーシッター兼家事手伝いをしてくれる人を雇うケースが多いのです。オーペアに任せて働くため、女性も就業している率が高くなっています。女性の管理職割合なども非常に高く、ダイバージェンシーも進んでいます。
香港で日本人が働くために知っておきたい情報
香港でのワーキングビザの取得方法
2ヶ月も待てば、ワーキングビザを取得してくれます。代行業者に頼んだほうが、ビザ取得の可能性が高まります。しかも、一度落ちると、二度目はかなり困難になりますので、書類面、言葉の面などからも、代行業者に依頼したほうが確実です。
ただ、20万円は、かなりの大金のため、自分でビザ申請するという方もいらっしゃいます。その場合は、自身が香港で働くのに何か高い専門性を持っていて、香港で働く必然性のようなものが説得力を持って伝えられることが重要です。また、語学力なども必要でしょう。
香港での就職が決まっている場合、ほとんどのケースにおいて会社負担でビザ取得してくれますので、採用時に会社に聞いてみると良いでしょう。
香港の平均年収&給与
香港の日本人における平均給与は、だいたい日本円にして400万円前後、ということころでしょうか。課長クラスにして30万円前後となっています。新卒で働く場合は、18万円というのが相場だとされています。
これは徐々に下がりつつあり、香港での就職事情の厳しさを実感させられます。香港で日本人が就職する場合、たいていはプロフェッショナルとしての雇用でしょうから、平均年収はもう少し上がるはずです。
会社や職種によって、これは大きく異なります。事務員などの場合は、25万円前後が一般的のようです。
ダブルペイの意味
香港には、ダブルペイという習慣があります。それは、旧正月の月に、1ヶ月分の給与が多く支払われるというものです。つまり、香港では、月額給与の13ヶ月分が、年収となるのです。
しかし、香港には日本のように源泉徴収がなく、税金は個人で納付しなければなりません。
このダブルペイの13ヶ月目を、税金の支払いに当てる人も多くなっています。13ヶ月出るからといっても、毎月の所得税天引きがありませんので、注意が必要なのです。
ボーナスとはまた別で、雇用契約書にもきちんと書いてありますので、しっかり確認しましょう。ボーナスはボーナスで、また別にもらうことができます。香港就職でのボーナスは業績連動型で、人事査定によって、支給が決まります。
MPF(強制積立年金制度)とは?
MPF矯正積立年金制度とは、2000年より導入された、年金を強制的に積み立てる制度です。日本人は関係ないと思いきや、雇用主はかならず5%、天引きして香港政府に納める必要があります。アメリカの401k制度を模倣し、参照してつくられた制度なのですが、給与の10%を、会社負担5%、従業員負担5%で、納める制度となっています。
日本においても、外国人労働者でも厚生年金に加入することが義務付けられているのと同様、MPFもすべての香港企業に加入を義務付けています。正社員でもパートでも、加入しなければなりません。しかし、香港を退去したときには、一部戻ってくる制度もあります。
香港での主な仕事内容(職種と業種)
香港で日本人が働く上で、多いとされる職種や、業種を見ていきましょう。
たとえば、香港は金融が盛んです。金融関係に詳しい人、ファンドマネージャーやトレーダーなどが多く移住して働いています。エレクトロニクスなども盛んなので、エンジニアなどでも就職はあるでしょう。商社、ホテルなども多いので、そうした専門性を持っているのであれば、就職に有利となるでしょう。カスタマーサービスなども香港に設置されているケースがありますので、そうした就職先もあります。
語学力があるなら、通訳という手も考えられます。
香港の就職に有利なビジネススキル
[char no=41 char=”女性”]やはり、一番はマネジメントスキルでしょう。部下をマネジメントすることができると、どのようなグローバル企業でも、働いていくことができますし、給与も高いのです。[/char]そして、ロジカルシンキングのスキルも大切です。論理的にものごとを話せて、合理的な思考ができる人は、とくに海外企業で強く力を発揮できます。
また、事務系では、会計や経理の知識があると強いです。会計は法律が国によって異なりますが、経理すなわち簿記の知識や、国際会計基準は代わりませんので、そうしたスキルがあるとより就職に有利になるでしょう。
あとは語学力です。広東語、北京語、英語などが公用語として使われています。母国語が広東語で、イギリス植民地時代は学校教育が英語で行われ、さらには返還後、北京語での教育が広がりました。そのため、若い人はこれらを上手に操りますが、中には英語がまったく話せない人もいます。広東語も北京語も大きく異なりますので、しっかり身につける必要があります。
資格や語学力、未経験でも働ける香港の求人は?
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資格を特に持っておらず、そして語学力もなくて、実務経験未経験でも働ける職場もあります。
たとえば、日本人向けガイド。観光客が年間145万人も訪れていますので、ガイドは大いに可能性があります。しかし、しっかりと香港の事情に精通し、トラブルなども対処できるためには、やはりある程度の語学力、少なくとも英語力は必要です。
日本食レストランなどで働くのは、海外就職の定番です。ウェイター、ウェイトレス、または日本食の調理人、そして寿司職人なども寿司ブームですので需要があるでしょう。
そうした職種なら、あまり日本語以外の言葉を話せなくとも、就職することができます。
データ入力、コールセンターなどの、日本では派遣社員が行うような仕事も、香港では正社員で募集されていることがあり、比較的良い待遇で迎え入れられることがありますのでおすすめです。
少しでも、経理や会計の知識や資格があると良いのですが、なくてもなんとかなります。
マネージャー職の募集が多いですが、一般事務などでも仕事を探すことができます。
しかし、未経験や語学力がない場合は、どうしてもマックジョブになりますので、時給制度ですし、雇用も不安定になってしまいます。
香港で働くメリット
女性の就職率が高い
香港では、共働きが一般的です。子供が生まれても、オーペアに預けて、働くケースが多いのです。冒頭に見たように、女性も約5割の就業率ですので、かなりの女性が働いています。
そのため、女性を受け入れる職場文化も進んでおり、ダイバージェンシーが浸透しているといえるでしょう。
ベビーシッターおよび家事代行は、近くの国のフィリピンやマレーシアなどからやってきたメイドさんが、格安で請け負ってくれます。それはそれで、国際間格差の問題はあるのですが、それらを利用して、働いているのが香港の子育て事情なのです。
ある意味で、女性の働く環境が非常に整っているのが香港です。
食べ物や生活環境が整っている
食べ物も美味しく、町あいは雑多ながらも清潔感があり、近代化しているのが香港の特徴です。経済発展著しく、共働き家庭が多いため、外食するところにも事欠きません。
ライフラインもしっかり通っていて、停電等もあまりありません。水はあまり水道水を飲まないほうが良いですが、それでもミネラルウォーターも安いですし、下水道関係もしっかりしています。
生活環境が整っているかなりの近代都市ですので過ごしやすく、暮らしやすいのが特徴です。生活していく分には、人々も親切で、日本にいるときと同種の快適さを得ることができるでしょう。
香港で働くデメリット
住宅費や家賃が高い
香港で働くことの最大のデメリットは、家賃が非常に高く、そこそこの住環境を得るためには、莫大な家賃を支払わなくてはならない、ということが挙げられます。
香港は狭い土地に人がひしめいていますので、居住空間がとても狭いのです。家賃も高騰しており、仮に駐在員だったとしても、かなり狭い部屋に押し込まれるようにして暮らしているケースがほとんどです。
日本の東京よりもはるかに家が狭くなるのがデメリットといえるでしょう。
香港で就職・求人を探すならエージェントに相談する
香港で就職したい、求人を探したいと思ったら、どのような手段が考えられるでしょうか。
たとえば、求人掲示板などをのぞいてみるなどの方法が考えられますが、あまり効率の良い手段ではありません。内情もわからず、インターネット越しの求人は、本当かどうかもわからないので、香港に面接にいってから、まずいと気がついたら大変なロスとなります。
その点、求人を転職エージェントで探す場合、非常に有利な状況からスタートできます。
エージェントは、無料で使うことができます。あなたが無事に就職して、その後、何ヶ月か継続して無事に就労を続けることができれば、エージェントは就職先からフィーをもらうことで成り立っています。そのため利用は無料ですし、あまり気にする必要はありません。
転職エージェントなら、香港の事情に詳しいですし、社内の事情にも通じていますので、リスクのある案件は紹介しません。表の求人票に出ないような、お宝案件なども眠っていますので、利用の価値があります。
転職エージェントは日本語も通用しますし、スケジュールを組んでくれますので、香港への面接を効率よく、複数社入れることなども可能となっています。何度も香港に行くのは大変ですので、そうした面接をまとめて入れてくれるのはありがたいですね。スケジュール調整などもすべてやってくれますので、あとこちらで必要なことは、自分で渡航の準備をするだけです。
面接では、仕事内容、ジョブディスクリプション、給与、手当、残業代、ワーキングビザの取得費用などをしっかりと聞きましょう。しかし、給与面の話をするのが苦手な場合は、エージェントが代わりに交渉してくれるケースもあります。
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