派遣とアルバイトの違いとは?メリット・デメリットを徹底比較

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派遣社員とは


派遣社員とは何かということから確認しましょう。

派遣社員とは派遣会社の社員として雇用された上で、派遣先の職場で働く方々のことを言います。

派遣社員の特徴は雇用先と仕事先が異なる点にあります。

みなみ
派遣社員を雇用しているのは派遣会社ですから、給料の支払いや福利厚生サービスの提供などは派遣会社が担うことになります。
一方仕事上の指揮や命令、仕事内容の管理は、派遣された先の企業が行うことになります。

なぜ派遣社員はアルバイトと混同されやすいのか

派遣社員がアルバイトと混同されやすい最も大きな要因は、勤務日数や勤務時間にあります。

派遣社員は1年以上同じ派遣先の職場で働く場合もありますが、その一方で最短1日で終了する派遣業務もあります。

また、勤務時間についても正社員同様週5日で働く場合もありますが、アルバイトのように週2~3日程度働くことも希望すれば可能です。

勤務時間についてもフルタイムではなく、例えば午前10時から午後4時までといった自分の都合や希望に合わせて働くこともできます。

このように勤務日数や勤務時間が正社員ではなくアルバイトやパート従業員同様の条件で働ける場合もあることが、派遣社員とアルバイトの違いをわかりにくくしています。

そのため、勤務日数や勤務時間だけで派遣社員とアルバイトの違いは説明できません。

両者の決定的な違いは雇用関係にあります。

みなみ
派遣社員は勤務先の職場ではなく派遣会社に雇用されている立場であるのに対し、アルバイトは働いている職場に直接雇用されている立場となります。

アルバイトとは

パートとアルバイトは同じ

次にアルバイトとは何かを確認しておきましょう。

アルバイトとは本来、自分が働ける時間や曜日を指定して働く従業員のことを言います。

つまりフルタイムで働くのではなく、部分的な時間を意味する「パートタイム」で働く方々のことをアルバイト、またはパートタイムの略称で「パート」と呼んでいるのです。

つまりアルバイトとパートは同じ意味であり、両者に違いはありません。

企業によっては主に学生のパートタイム従業員のことを「アルバイト」、学生以外の主婦などのパート従業員のことを「パート」と区分して呼称している場合もあります。

みなみ
しかしながらそうした区分を設けているケースは限られています。
学生のことをパートと言っても間違いではありませんし、逆に主婦の方々をアルバイト従業員と呼称しても何ら問題ないのです。

フリーターの登場によりアルバイトの定義が不鮮明になってきた

アルバイトは本来フルタイムではなくパートタイムで働く方々を意味する言葉だったのですが、フリーターの登場によってパートタイム従業員とは限定できなくなりました。

フリーターは「正社員」という身分ではないのに、正社員同様フルタイムで働けるアルバイトの方々のことを主に指します。

そこで(フルタイムで働いている)フリーターと正社員を区別する場合は「正規雇用か非正規雇用か」という違いで両者を区分します。

みなみ
また、派遣社員とアルバイトは勤務時間や勤務日数では違いが明確にならないとすでにお伝えしたとおり、派遣社員もフルタイムで働いている方がいますので、勤務時間や勤務日数ではフリーターとの違いは明確になりません。
フリーターを含めた場合でも、やはり働いている職場に直接雇用されているかどうかが両者の最も明確な違いと言えます。

派遣社員に向いている人・アルバイトに向いている人


派遣社員とアルバイトの大きな違いは直接雇用か否かということですが、どちらが向いているかでもかなりはっきりとした違いがあります。

ではどのような人が派遣社員に向いているのか、あるいはアルバイトの方が適しているのか、それぞれご紹介いたします。

派遣社員に向いている人

特定の職務スキルで高い人や難度の高い職業資格を持っている人

派遣社員とアルバイトの時給を比較した場合、一般的に派遣社員の方が高くなります。

一番の理由は「人手ではなく、即戦力の人材(社員)を派遣して欲しい」という企業ニーズが背景にあるからです。

みなみ
そのため、特定の職務で高いスキルがある方や職業資格を保有している人なら即戦力として活躍できますので派遣社員の方がオススメとなります。

職場での付き合いなどを苦手にしている人

派遣社員はアルバイトと異なり職場で直接雇用されていないため、職場での人間関係に対しある程度距離を置くことができます。

業務時間外の付き合いや飲み会などを強制される心配もあまりありません。
職場での付き合いを苦手にしている人なら、アルバイトより派遣の方が合っています。

同じ職場ではずっと働きたくないという人

フルタイムで働く派遣社員の最もポピュラーな契約期間は3ヶ月です。

いきなり半年以上の長期契約を締結することは珍しく、仮に半年、1年と派遣先の業務が続く場合でも3ヶ月毎の契約を更新するのが一般的です。

契約更新時には、契約を更新するかどうかの意志確認が必ずなされます。

意志に反して契約更新を強制されることはありません。

従って正社員のようにフルタイムで働きたいが、同じ職場でずっと働き続けるのは嫌だという方もアルバイトではなく派遣社員の方がオススメとなります。

一定期間だけフルタイムで働きたいという人

フルタイム労働を前提としたアルバイト求人で、予め雇用期間が限定されるケースは皆無ではありませんが、かなり限られます。

フルタイムで一定期間だけ働いて欲しいという場合には、派遣社員や契約社員での求人が一般的だからです。

そのため、例えば1年後に留学するからそれまでの期間は正社員のようにフルタイムで働いて稼ぎたいという方はアルバイトより派遣社員がオススメとなります。

アルバイトに向いている人

身分なら学生

もともと学生のパートタイム労働者のことをアルバイトと呼称していた事実からもわかるとおり、学生であれば派遣よりアルバイトがオススメとなります。

派遣会社は国からの厳しい監視を受けながら人材派遣を行っている立場です。

そのため未成年も含まれることになる学生は、そもそも登録自体を受け付けていない場合も多いからです。

期間を気にせず同じ職場でずっと働きたいという人

同じ職場でずっと働くことを望まれる方なら、派遣よりアルバイトがオススメとなります。

みなみ
派遣は法律上の制限があり、同じ派遣会社から同じ職場に3年を超えて就業し続けることができないからです。

働きたい職場が明確な人

このお店で働きたい、あの施設で仕事をしたいといった働きたい職場が明確になっている人なら派遣ではなくアルバイトを選ぶべきと言えます。

派遣社員の派遣先決定権はあくまで派遣会社側にあります。

派遣会社の了解なく、勝手に職場を選ぶことはできません。

アルバイトであれば、必ず採用されるという訳ではありませんが、働きたい職場を自由に選ぶことができます。

職場での人間関係を大切にしたい人、あるいは職場の人間関係を苦にしない人

アルバイトは職場に直接雇用されるため、その職場の人間関係を大事にする必要があります。

従って職場での人間関係を大事にすることを苦に感じない人や、むしろ職場での人間関係を大事にしたいと考える人なら派遣よりアルバイトの方が良いとなります。

派遣とアルバイトそれぞれのメリット・デメリット


派遣社員にもアルバイトにもそれぞれ固有のメリット、デメリットがあります。

前出のテーマでお気付きになった方も多いと思われますが、派遣社員に向く向かない、あるいはアルバイトに向く向かないはどちらのメリットを優先したいか、あるいはどちらのデメリットを避けたいかでも決まってきます。

みなみ
そこで派遣社員とアルバイトのメリット、デメリットについてもそれぞれ整理しておきましょう。

派遣社員のメリット

  • 職場に直接雇用されないので、職場の人間関係にあまり関わらなくて済む。
  • 契約以外の残業や休日出勤を命じられるなど理不尽な命令を受けても、派遣会社が間に入って代わりに対応してくれる。
  • 同じ職場でずっと働き続ける必要がない。
  • 派遣先が希望しても契約を更新するかどうか、自分の希望や意志で決められる。
  • ワークライフバランスを充実させやすい。

派遣社員のデメリット

  • 法律上同じ職場で3年を超えて派遣社員として働き続けることができない。
  • 長期契約は一般的でないため、雇用が不安定になりがちである。
  • 簡単に契約を打ち切られる場合がある。

アルバイトのメリット

  • 好きな職場を自由に選んで働ける。
  • 一定のキャリアを積むとリーダー的な立場や権限を与えられることがある。
  • 有期のアルバイトでなければ、ずっと同じ職場で働き続けることができる。
  • 派遣会社のような登録手続きがない。採用が決まればすぐに働き始めることができる。

アルバイトのデメリット

  • 派遣社員より時給が低い。
  • 正社員ではなくとも直接雇用されているため、職場の人間関係を重視する必要がある。
  • 雇用者側の都合で急に勤務時間を減らされたり、勤務日を変更されたりすることがある。
  • 雇用身分として派遣社員より低く見られがちである。

結局「派遣」と「アルバイト」どっちが得?損をしない為には?

収入だけで損得を考えれば派遣に軍配があがるが・・・

派遣社員とアルバイトを損得で評価した場合にはどのようなことが言えるのでしょうか。

どちらが損か得かを金銭面だけ、即ちどちらが稼げるかだけで考えてみることにしましょう。

比較条件は、派遣社員もアルバイトも1年間ずっと同じ職場でフルタイムで働いた場合とします。

また職種としては派遣もアルバイトも一定の求人がある事務職とします。

この場合、あくまで一般的傾向ながら収入だけを比較すれば、派遣社員の方に軍配があがります。

大雑把な比較ですが関東地方の派遣事務職の平均時給はだいたい1,400円~1,500円程度、対してアルバイト事務職の平均時給は970円〜980円程度となっています。

単純比較で1時間あたり500円近くの差がありますから、1日8時間なら4,000円近い差となります。

仮に1日の差が3千円だったとしても1月を20日稼働とすれば月6万円、年間では72万円もの差となります。

酒井先生
あくまで平均時給を単純比較した場合であり、個々に比較すれば必ずこうした差がつく訳ではありませんが、年間で数十万円以上の収入差が生じる可能性は十分あるということです。

だたし一概にどちらが得、損とは言えない

働く上で大切なことは必ずしも時給だけではないはずです。

時給が仮に低くとも職場に対する満足度が高い場合と、時給が高くとも職場への満足度が低い場合を比較したなら、時給が低い方が必ずしも損とは言い切れません。

つまり損得は単に時給だけでなく、職場に対する満足度も含めて比較する必要があるはずです。

酒井先生
従ってトータルな損や得は派遣会社なら派遣先の職場次第、アルバイトならアルバイト先の職場次第で変わってくるというのが最も適切な回答と言えます。

派遣社員とアルバイトではどちらが採用されやすい?企業側の見方とは

派遣社員の方が「即戦力」を求められるためハードルは高い

派遣社員とアルバイトではどちらが採用されやすいか、派遣社員の場合なら派遣先企業、アルバイトなら採用企業側の見方についてもご紹介しておきましょう。

まず結論から先に申し上げれば、アルバイトの方が採用のハードルは低いと言えます。

派遣社員とアルバイトの平均時給の比較でおわかり頂いたとおり、派遣社員はアルバイトより同じ職種でも高い時給が支払われますがそれには訳があります。

仕事の品質が問われるからです。

そもそも派遣社員とは無期限雇用の正社員を採用することはできないが、一定期間だけ社員並みに働ける人材が欲しいという企業ニーズから生まれたサービスです。

そのため、仕事の品質に対してプロフェッショナルな品質を求められることが多いため、必然的に時給も高くなるのです。

酒井先生
一方、アルバイトは社員のような働きは期待しないが、「人手」が必要という場合に採用する補助的人材という位置付けが一般的です。

そのため、社員より仕事上の品質をシビアに問われないかわりに時給も安くなる訳です。

派遣社員は登録は容易だが紹介を得るのに一定の選別がある

派遣社員の方が採用のハードルが高いという意味は、派遣会社へ登録する際のハードルが高いという意味ではありません。

派遣会社への登録自体はむしろハードルは低いと言って良いでしょう。

しかしながら高時給の派遣先を実際に紹介してもらえるかどうかとなると話は別です。

求人企業側が求めるスキルや適性があるかどうか、一定のチェックと選別が派遣会社によって行われることになります。

酒井先生
その結果、たくさんの仕事を紹介してもらえる方もいれば、登録したけれども好条件の仕事はあまり紹介されないという方も生まれることになります。

つまり実際に就業して働き続けるという点では派遣社員の方がハードルが高いのです。

派遣で就業中に掛け持ち(ダブルワークや副業)する時の注意点


派遣社員の方がアルバイトをしたり、副業をしたりする場合の注意点についてです。

必ず派遣会社に確認しておくこと

派遣社員は派遣会社の社員になると言っても、雇用契約を結ぶ期間はあくまで派遣先への派遣期間中に限られます。

つまり正社員のような雇用契約ではありません(※)ので、正社員と同様な雇用ルールの遵守を求められる訳でもありません。(※ただし、例は大変限られるのですが「常用雇用型派遣」といって派遣会社に正社員として雇用された上で派遣社員として働く場合もあります。)

そのため、派遣社員がダブルワークをしたり、副業したりすることを禁じている派遣会社はあまり見られません。

ただし、派遣契約期間が継続している間は禁止とならないまでも、例えば派遣先の業務に支障が生じないようにすることや、派遣先のアルバイトには応募してはならない等、派遣会社によって一定のルールが設けられている場合はあります。
従って派遣社員の方がダブルワークや副業を行う場合は、必ず派遣会社側へルールの確認を行っておくことが大切です。

詳細な規則がなくとも派遣先の仕事へ影響が及ばないようにすることが大切

仮に派遣会社側にダブルワークや副業をする場合の具体的な規則がなかったとしても、派遣先での仕事に何らかの影響が生じるようなダブルワークや副業は避けなければなりません。

例えばダブルワークの疲れから、派遣先での仕事に対する集中力を欠くようなことがあれば派遣先からの評価が低下し、契約更新に応じてもらえなくなる可能性が高まるからです。

ダブルワークの目的は派遣の仕事にプラスして収入を得る目的で取り組むはずです。
派遣先の仕事を失うような行為をしてはもともこもありません。
特に規則がない場合でも、派遣先での仕事に支障が生じないよう十分留意した上でダブルワークや副業へ取り組むようにしてください。

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