自分に合った転職先の探し方「3:1の法則」を利用する
転職活動において、「自分は何ができるのか」理解することは非常に重要です。実際、企業が転職者に求めているのは「即戦力」であり、自分が即戦力であるということをアピールできれば、その企業に転職できる確率は大きく上がるからです。
しかし、転職先探しにおいて、何ができるかよりも重要なことがあります。それは「転職先で就業し続けられるか」、つまり定着率の問題です。どんなに給料が高い会社、世間からの評判が良い会社に転職できたとしても、自分に合った会社(仕事を続けられる環境)でなければ意味がありません。
今の実力・経験は企業側が判断することであり、自分たちで線引きをする必要はありません。そのため、転職先探しにおいては「会社・仕事への魅力:今の実力・経験」の割合を「3:1」になるように探していきましょう。これは就業後のギャップを少なくする、定着率を高める企業選びのコツです。
接点を見つけるためには「5W1H」を活用する
自分と企業との接点を探すときには、「5W1H」を活用しましょう。転職先選びの「5W1H」とは、以下のようになります。
- どのような職場で(where)
- どんな人たちと(who)
- どんな仕事を(what)
- どんな目的のために(why)
- どのくらいの期間(when)
- どのように仕事するから(how)
この「5W1H」を、自分の選んだ企業ごとに当てはめていけば、必ず共通点が出てきます。
その共通点と、自己分析を照らし合わせ「私は今までに〇〇という経験を積んできたから、〇〇という条件である転職先を探しているんだ」となれば、その後の転職先探しも簡単になります。
また、転職後のミスマッチは、自分が働く想像ができていないから起きてしまいます。転職後の「5W1H」をきちんと確認していれば、どのように働けばよいのかを明確にすることができるため、転職先とのミスマッチも減らすことができます。
本当に「正社員」の選択が正しいのか
転職先に魅力を感じない、正社員になることに抵抗を感じるということは、もしかしたら正社員に転職するよりも派遣社員を続けた方が良いということかもしれません。
実際、派遣社員から正社員になった場合、今までの職務スタイルとは大きく変わるため、かなりのギャップを感じるはずです。
派遣社員なら時給制のため、定時になったら即帰宅しても何も問題はなく、残業すれば100%残業代が支給されます。しかし、正社員はみなし残業が設定される場合や、個人の時間を確保することが難しくなります。
同じ仕事をしていても責任を問われるのは常に正社員であり、業績や成績が振るわなかったら上司から追及されるでしょう。連休も取りづらくなるため、リフレッシュのために長期で旅行へ行くといったこともできなくなり、最悪の場合は休日出勤を命じられるかもしれません。
今の時代、正社員が良い・派遣社員が悪い、という考えそのものが失われつつあります。逆に正社員であっても、残業なし・一般事務という環境はいくらでもあります。その代わり給与は低くなります。全てをいいとこ取りすることはできませんが、「これだけは譲れない」という点が1~2つまでならどんな方にも環境は用意されているはずです。
自分だけだと思い詰めそうなら相談できる場所へ行く
転職活動を成功させるコツは、1人で考え過ぎず前向きに行動することです。派遣社員から正社員になろうと思ったということは、派遣社員としての仕事環境に不満を持っているからですよね。
不満と向き合うということは、決して気持ちのいいものではありませんし、1人で考えすぎてしまうと転職活動自体が嫌になってしまうかもしれません。そうなる前に、誰かに相談できるような環境を整えておくことは非常に大事です。
相談する相手も、転職について何も知らない素人に相談するよりは、転職や採用を仕事にしているプロに相談した方がよいでしょう。
いつでも相談できるのは、あなたの転職のすべてをサポートしてくれる転職エージェントです。今回説明した転職先探しの他にも、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、キャリアカウンセリングなどについて無料でサポートしてくれます。
実際に企業側の意見を取り入れたいと思った場合は、転職フェアに行って見るのも良いでしょう。転職フェアでは、出展企業で実際に仕事をしている社員本人たちの生の声を聞くことができるため、インターネットで調べた情報よりもより確かなものを得ることができます。
また、転職フェアというだけあって、実際に採用に当たっている人事が、転職活動についてのセミナーを開いている場合もあるため、非常に有益な情報を得ることができます。何から手を付けていいか迷ったときは、まずは転職エージェントに登録しましょう。