「転職エージェント」と「転職サイト」何が違うの？
一般的に「転職サイト」とは、転職者向け求人が一覧で並んでいるサイトのことを指し、その中から自分で転職先を探し、企業とコンタクトを取りながら面接等の予定調整をするシステムになっています。
各企業にとって、求人情報を世に放ち集客する手段というのは、フリーペーパーなどのチラシ、インターネット広告、又はリファラル採用（コネ採用）など人伝による方法しかありません。このうち最もコストパフォーマンスに優れ、人材を一定数確実に確保できるのがインターネット広告を利用した方法、つまり転職サイトによる集客になります。
例えば私たちが就活時に利用していた「リクナビ」「マイナビ」も同じです。リクナビ内・マイナビ内の求人を見て、そこから自分で履歴書を書いて送ったり、面接を受けましたよね。基本的にその間に誰か第三者が入るということは無かったはずです。
対して「転職エージェント」とは、仕事を探す・企業とコンタクトを取る・面接の日取りをするなど、事務的なことを全て代行してくれます。あなた自身が行うことは、希望の年収・職種・業種・待遇をエージェントに伝えるだけ。
転職エージェントは、忙しくて転職活動が思うように進まないあなたの代わりに転職活動を進めてくれます。
転職エージェントはどこまで手助けしてくれるの？
自身のキャリアプランについて相談に乗ってくれる
転職エージェントは、転職後のあなたのキャリアが輝かしいものになるように、転職後のキャリアプランについて相談に乗ってくれます。
自身に合った求人の紹介
転職サイトを利用して、数ある求人の中から自分に合った求人をピックアップするというのは困難です。困難だったからこそ今転職を思いついているわけですから。
サイトの情報だけでは、転職先の内部情報まで知ることは難しく、働いてみたら思い描いていたキャリアプランを達成できなかったということも多いです。
転職エージェントであればキャリアカウンセリングや適職検査を使って、あなたの希望にあった求人を探し出してくれます。また過去の転職実績とそれを元にしたデータが転職エージェントには蓄積されています。どういった人材がその会社に転職し、どれくらいの年収を得ているのか、また転職後の離職率などもこのデータに含まれています。
履歴書や職務経歴書の添削
履歴書や職務経歴書は、企業によって「好み」があります。一つ完成形を作って、それを全ての企業に使いまわせるわけではありません。転職エージェントは各企業の「好み」「癖」を把握しているため、それに沿った添削をしてくれます。
面接のセッティングと面接対策
転職エージェントを利用すれば、あなたのスケジュールに合わせてエージェントが面接の日取りをしてくれます。
また、面接本番で人事担当者が採用したくなる受け答えができるように面接対策も行ってくれます。
年収や採用後の交渉
給与はどのくらいもらえるのか、いつから働き始めるのかなど、自分の口から企業に相談しづらいような交渉事も、転職エージェントがおこなってくれます。
以上のサービスは、転職エージェントに登録すると無料で提供されます。
転職エージェントを利用する際に気を付けること
エージェントにも丁寧に対応する
転職エージェントはあなたを優秀な人材として企業に紹介します。そのため、「性格に難あり」と判断されるような行動を取ってしまうと、あなたの条件に合う優良案件があったとしても、紹介するのをためらわれてしまう可能性が出てきます。
転職エージェントへは、最低限のビジネスマナーを守って対応しましょう。
転職が緊急でなければ「転職サイト」を利用する
「なんとなく転職を視野に入れている」「いつかは転職したい」といった目標があいまいな場合でも転職エージェントを利用することは可能です。「相談だけでもOK」とは言うものの、いざ転職エージェントに登録してしまうと、かなり話が進んでいってしまう怖さがありますよね。
そうした際は転職サイトに登録することをおすすめします。登録するだけで非公開求人が閲覧できたり、どういった求人があるのか「勘」をつかむことができます。例えば「いつもこの求人は目にするけど、離職率が高いのかな」「この時期に”一斉募集”の求人を出すということは新しいプロジェクトや部署が立ち上がるのかな」「目をつけていた求人だけどすぐ無くなってしまったな」などなど。
転職サイトを利用しているだけでも興味のある業界や求人全体の動きが分かるようになります。
エージェントとはこまめに連絡する
あなたを担当するエージェントは一人ですが、その転職エージェントは、あなただけではなく何人もの転職希望者とやり取りしています。
そのため連絡を取らない期間が長くなると、優良案件が出てきてもあなたへの連絡が後回しになる場合があります。
転職エージェントに登録し専任のエージェントが決まったら、2週間に1回は連絡をとるようにしましょう。
