男性よりも女性の転職割合の方が高い
男性社会の日本のイメージから、「転職は男性がするもの」だと考えている方は多いと思います。しかし、実態は女性の転職率が男性を上回っています(厚生労働省)。
厚生労働省「平成28年雇用動向調査」によれば、25歳から29歳までの男女を対象とした転職入職率(転職先に入職する前1年間に就業経験がある人の割合)を比べると、男性が13.6%であるのに対して、女性は18.1%という結果になりました。
これは、20代中頃から後半にかけた女性の約5人に1人が転職していることを表しています。この18.1%という数字も、全世代(男女含めて)の中で一番高い割合となっています。こうしたデータからも転職への関心の高さが伺えるのではないでしょうか。
悩みが多い20代女性だからこそ転職している
25歳から29歳の女性の転職への関心の高さ。それは将来に対する不安からくるものがほとんど。
例えば、新卒で社会人となったのであれば25歳は社会人3年目を迎えています。1年目の頃に比べれば仕事にも慣れ、周りを見渡すと色々な問題点が見えてくるでしょう。
なかなか口にだすことができない「人間関係の悩み」
例えば3年目であれば先輩も後輩も増え、職場の人間関係について悩み始める頃かもしれませんね。お局上司の機嫌によって毎日ハラハラしながら会社に行く人や、セクハラ・パワハラに耐えながら仕事をしている人、後輩が横柄な態度を取るなど、挙げたらきりがありません。また、女性ということで、男性と同じ扱いをしてほしいと感じるときもあるでしょう。
しかし、社会人ならば多少は我慢しなければなりません。一度上司や話のできる同僚に相談し、改善が見えないようなら転職のタイミングかもしれません。
この会社大丈夫!?「会社への悩み」
3年以上も在籍すれば、自分の会社がどんな会社か見えてきます。
残業時間が長い、残業代がつかない、休日出勤が多い、休日が少ないなど。「私の会社ってブラック企業!?」と一度は思ったこともあるでしょう。
仕事が辛くて時間が取れないときは、転職にまで目が向けられないかもしれません。しかしそんな状況だからこそ、そのタイミングとも言えます。
あなたもするの!?「結婚時期の悩み」
20歳で付き合い始めた彼氏と25歳前後で結婚して、専業主婦になり子供は2人。郊外の一戸建てに犬を飼って…と、多くの女性が夢見ます。
しかし現実は都内マンションに1人暮らしで彼氏ナシ、仕事と家の往復で休みの日はDVDを見ながらお酒を飲むというような1週間を過ごしていると、友人からの結婚報告を聞くたびに「私は結婚できるのかしら」と考えてしまいますよね。
彼氏がいれば、いつプロポーズされるかとヤキモキしたり、その彼氏と結婚した場合の人生設計などで心躍らせます。しかし自分で生計を立てていかなければいけない、もしくは共働きが視野に入ってくると、その条件に合った職業に転職せねばなりません。
ネガティブではなくポジティブに転職!キャリアアップの転職を勧める理由
そんな悩みへの一つの答えとして、自身のキャリアアップのために転職に挑戦してみるというのはいかがでしょうか。
総務省の平成27年度国勢調査によれば、女性の生涯未婚率と共働きする夫婦が増加しています。未婚・既婚関係なく女性が社会に残る傾向にあるのです。また、政府の発表では2020年までに企業における女性管理者が占める割合を30%まで引き上げるという目標を掲げています。
そのため、企業としても優秀な女性を会社に引き入れたいという状況です。女性が転職しやすい環境だからこそ、転職をポジティブに捉えましょう。